2014 1212 Open seminar S2

Notes環境クラウド化のメリット・デ
メリットと移行作業や運用の解説
ノーツコンソーシアムオープンセミナー
『クラウド時代の Notes/Domino を考える』
セッション資料
2014年12月12日(金)
© 2014 IBM Corporation
日本アイ・ビー・エム株式会社
ソフトウェア事業本部
Collaboration Solutions事業部
古家 崇志
IBM Collaboration Solutions
はじめに
 IBM Domino のメールサーバーをクラウド環境である IBM SmarterCloud
Notes (以降、SC Notesと表記)へ移行する(=ハイブリッド化)にフォーカ
スしたセッションです。
 ハイブリッド化に関する疑問点を1つでも多く解消し、今後の移行検討に向けて
理解を一段階深めていただきたいと考えています。そのため、お客様やパートナ
ー様からよくいただく質問に答える形でセッションを始めます。
<アジェンダ>
– ハイブリッド化に向けた検討ポイント
– ハイブリッド化作業とは
– ハイブリッド環境の利用に向けた検討ポイント
– おわりに
 IBM SmarterCloud をはじめとする IBM Connection Cloud のサービスや機能の紹介は一切入っていま
せんのでご理解ください。
2
© 2014 IBM Corporation
IBM Collaboration Solutions
1. ハイブリッド化に向けた検討ポイントと(質疑応答形式でご紹介)
3
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IBM Collaboration Solutions
下記のNotes/Domino環境をベースに話をします
インターネット
DMZ
SMTP
Traveler
イントラネット
4
メールサーバー
アプリサーバー
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質問
IBM Collaboration Solutions
SC Notes サービスってDominoサーバーが動いている?
インターネット
DMZ
SMTP
Traveler
イントラネット
5
メールサーバー
アプリサーバー
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回答
IBM Collaboration Solutions
SC Notes サービスってDominoサーバーが動いている?
 はい、SC Notes サービスはクラウドのDominoサーバー上に作成されたメール
ボックスを使って「メール・カレンダー」サービスを提供しています。
クラウド
Connections Cloud
インターネット
メールボックス
SC Notes
メールサーバー
サーバーは冗長化さ
れ、利用規模に合わ
せて自動的に拡張
DMZ
SMTP
Traveler
イントラネット
6
メールサーバー
アプリサーバー
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質問
IBM Collaboration Solutions
Notesクライアントからアクセスできるの?
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
メールボックス
インターネット
DMZ
SMTP
Traveler
イントラネット
7
メールサーバー
アプリサーバー
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回答
IBM Collaboration Solutions
Notesクライアントからアクセスできるの?
 はい、Notes 8.5.1 FP5 以降のStandard クライアントをご利用であれば、ご利
用のNotesクライアントでクラウド上のメールボックスにアクセスできます。
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
インターネット
F/W
DMZ
メールボックス
ネットワークの準備が必要
・NRPC(1352)やVP
(1533)でインターネット接続
SMTP
・アドレス変換、など
Traveler
F/W
イントラネット
8
Notes 8.5.1 FP 5 移
行のStandardクラ
イアントであれば
そのまま利用可能
メールサーバー
アプリサーバー
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質問
IBM Collaboration Solutions
同じNotes ID を使えるの?
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
メールボックス
インターネット
F/W
DMZ
SMTP
Traveler
F/W
イントラネット
9
メールサーバー
アプリサーバー
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回答
IBM Collaboration Solutions
同じNotes ID を使えるの?
 はい、現在のNotes ID をお使いのまま SC Notes サービスが提供するメールボ
ックスにアクセスできます。そのために、ドミノディレクトリをSC Notes サー
ビスへ複製します。
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
インターネット
F/W
DMZ
メールボックス
SC Notes がインターネット経
由でアクセスするため、独立し
たDominoドメインでパススルー
サーバーを用意(既存サーバー
でも良い)
ドミノディレクトリ
SC Notes サービスからPullPushで複製
パススルー
SMTP
Traveler
F/W
ライセンス不要
イントラネット
10
ディレクトリハブ
複製先のDominoサー
バーを決定(既存
サーバーでも良い)
メールサーバー
アプリサーバー
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質問
IBM Collaboration Solutions
一部のユーザーに SC Notes サービスを利用させることは可能?
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
メールボックス
ドミノディレクトリ
インターネット
F/W
パススルー
DMZ
SMTP
Traveler
F/W
ディレクトリハブ
イントラネット
11
メールサーバー
アプリサーバー
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回答
IBM Collaboration Solutions
一部のユーザーに SC Notes サービスを利用させることは可能?
 はい、必要なユーザーだけを SC Notes サービスを移行できます。SC Notes サ
ービスのメールサーバーもドミノディレクトリのユーザー文書に記載され、その
情報をもとにメールが配信される仕組みになっています。
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
メールボックスA
ドミノディレクトリ
インターネット
F/W
パススルー
DMZ
SMTP
Traveler
F/W
ディレクトリハブ
イントラネット
メールボックスB
ユーザーA
12
ユーザーB
メールサーバー
アプリサーバー
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質問
IBM Collaboration Solutions
サービスユーザーからオンプレユーザーへNotesメールを送れる?
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
メールボックスA
ドミノディレクトリ
インターネット
F/W
パススルー
DMZ
Traveler
ディレクトリハブ
イントラネット
ユーザーA
13
SMTP
メールボックスB
ユーザーB
メールサーバー
アプリサーバー
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回答
IBM Collaboration Solutions
サービスユーザーからオンプレユーザーへNotesメールを送れる?
 はい、双方向にNotesメールを送受信できますので、リッチテキストや文書リン
クはそのままご利用いただけます。オンプレ側からサービスユーザーへメールを
送るときも、Notesアドレスで送れます。
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
メールボックスA
ドミノディレクトリ
オンプレミスからSC Notes から
は直接メール配信
SC Notes からのメール配信では
パススルーサーバーを経由
インターネット
F/W
DMZ
NRPC
メール配信先の
Dominoサーバーを決
定(既存サーバーで
も良い)
イントラネット
パススルー
メールハブ
ユーザーA
14
SMTP
Traveler
NRPC
ディレクトリハブ
メールボックスB
ユーザーB
メールサーバー
アプリサーバー
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質問
IBM Collaboration Solutions
サービスユーザーはオンプレユーザーと同じインターネットドメイ
ンを使える?
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
メールボックスA
ドミノディレクトリ
インターネット
F/W
パススルー
DMZ
SMTP
Traveler
F/W
メールハブ
イントラネット
ユーザーA
15
ディレクトリハブ
メールボックスB
ユーザーB
メールサーバー
アプリサーバー
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回答
IBM Collaboration Solutions
サービスユーザーはオンプレユーザーと同じインターネットドメイ
ンを使える?
 はい、使えます。ハイブリッド環境では両方の環境でメールを利用できるため、
原則オンプレミスDomino環境を介してインターネットメールを受信します。そ
のため利用ドメインのMXレコードは引き続きオンプレミスを指します。
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
送信メールは直接
インターネットへ
メールボックスA
ドミノディレクトリ
インターネット
DMZ
グローバルドメイン文書に
記載されたインターネット
F/W
ドメインを利用可
ユーザー文書のインター
ネットフィールドへアドレ
F/W
スを記載
メールハブ
イントラネット
ユーザーA
16
パススルー
メールボックスB
ユーザーB
メールサーバー
SMTP
Traveler
MXレコードはオン
プレミスSMTPへ
ディレクトリハブ
送信メールのリ
レー先にSMTPサー
バーを指定可
アプリサーバー
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質問
IBM Collaboration Solutions
クラウド上のDominoサーバーと相互認証が必要?
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
メールボックス
ドミノディレクトリ
インターネット
F/W
パススルー
DMZ
SMTP
Traveler
F/W
メールハブ
イントラネット
ユーザーA
17
ディレクトリハブ
メールボックスB
ユーザーB
メールサーバー
アプリサーバー
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回答
IBM Collaboration Solutions
クラウド上のDominoサーバーと相互認証が必要?
 いいえ、ハブサーバー、パススルーサーバーとSC Notes サービスは、同じ組織
認証者の下で認証されることを前提としているため不要です。もちろん、異なる
組織認証者の下で認証されたユーザーが利用する場合は相互認証が必要です。
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
インターネット
OU認証者ID(アップロード)
メールボックス
ドミノディレクトリ
相互認証の情報も同期
同じ組織認証者の下で認証
F/W
パススルー
DMZ
SMTP
Traveler
F/W
メールハブ
イントラネット
ユーザーA
18
ディレクトリハブ
メールボックスB
ユーザーB
メールサーバー
アプリサーバー
© 2014 IBM Corporation
質問
IBM Collaboration Solutions
会議室予約は使える?空き時間検索はできる?
OU認証者ID
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
メールボックスA
ドミノディレクトリ
インターネット
F/W
パススルー
DMZ
SMTP
Traveler
F/W
メールハブ
イントラネット
ユーザーA
19
ディレクトリハブ
メールボックスB
ユーザーB
メールサーバー
アプリサーバー
© 2014 IBM Corporation
回答
IBM Collaboration Solutions
会議室予約は使える?空き時間検索はできる?
 はい、使えます。会議室予約DBはオンプレミスDomino環境に配置し、ドミノデ
ィレクトリがリソース情報を SC Notes サービスへ複製してくれます。また、リ
ソースの空き時間検索も可能です。
OU認証者ID
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
インターネット
メールボックスA
ドミノディレクトリ
カレンダーで選択
F/W
パススルー
会議室予約DBはオンプ
SMTP
Traveler
DMZ
レミスに設置
F/W
メールハブ
イントラネット
ディレクトリハブ
会議室予約DB
ユーザーA
20
メールボックスB
ユーザーB
メールサーバー
アプリサーバー
© 2014 IBM Corporation
質問
IBM Collaboration Solutions
宛先選択で2次アドレス帳は使える?
OU認証者ID
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
メールボックスA
ドミノディレクトリ
インターネット
F/W
パススルー
DMZ
SMTP
Traveler
F/W
メールハブ
イントラネット
ディレクトリハブ
会議室予約DB
ユーザーA
21
メールボックスB
ユーザーB
メールサーバー
アプリサーバー
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回答
IBM Collaboration Solutions
宛先選択で2次アドレス帳は使える?
 はい、使えます。ドミノディレクトリ・拡張ディレクトリカタログを複数登録す
ることが可能です。メール配信や宛先選択に必要なアドレス帳を登録してくださ
い。
インターネット
Company Directory
OU認証者ID
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
ドミノディレクトリ
拡張ディレクトリカタログ
メールボックスA
1つのディレクトリに集
約されるので重複に注意
宛先選択に表示
F/W
パススルー
DMZ
SMTP
Traveler
F/W
ディレクトリハブ
イントラネット
メール配信・宛先選
択に使用するアドレ
ス帳も配置
会議室予約DB
ユーザーA
22
メールボックスB
ユーザーB
メールサーバー
アプリサーバー
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質問
IBM Collaboration Solutions
モバイル端末からも利用できるの?
Company Directory
OU認証者ID
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
ドミノディレクトリ
拡張ディレクトリカタログ
メールボックスA
インターネット
ユーザーA
F/W
パススルー
DMZ
SMTP
Traveler
F/W
メールハブ
イントラネット
ディレクトリハブ
会議室予約DB
ユーザーA
23
メールボックスB
ユーザーB
メールサーバー
アプリサーバー
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回答
IBM Collaboration Solutions
モバイル端末からも利用できるの?
 SC Notes サービス、ウルトラライトモードやTravelerをご利用いただけるよう
になっており、新しいモバイルデバイスにも順次対応しています。
Company Directory
OU認証者ID
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
ドミノディレクトリ
拡張ディレクトリカタログ
メールボックスA
インターネット
ユーザーA
F/W
パススルー
DMZ
SMTP
Traveler
Travelerやウルトララ
イトモードを利用
F/W
メールハブ
イントラネット
※Travelerは有償オプション
ディレクトリハブ
会議室予約DB
ユーザーA
24
メールボックスB
ユーザーB
メールサーバー
アプリサーバー
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質問
IBM Collaboration Solutions
オンプレミスDominoの前提は?
Company Directory
OU認証者ID
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
ドミノディレクトリ
拡張ディレクトリカタログ
メールボックスA
インターネット
F/W
パススルー
DMZ
SMTP
Traveler
F/W
メールハブ
イントラネット
ディレクトリハブ
会議室予約DB
ユーザーA
25
メールボックスB
ユーザーB
メールサーバー
アプリサーバー
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回答
IBM Collaboration Solutions
オンプレミスDominoの前提は?
 ハブサーバー、パスルルーサーバーに加え、サービスユーザーが空き時間情報を
要求するDominoサーバーもシステム要件を満たす必要があります。
Company Directory
OU認証者ID
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
ドミノディレクトリ
拡張ディレクトリカタログ
メールボックスA
インターネット
F/W
DMZ
バージョン8.5.2以降の
リリースを推奨
パススルー
SMTP
Traveler
F/W
イントラネット
空き時間情報を要求す
メールハブ
るサーバーは8.5.2以降
を推奨
ユーザーA
26
ディレクトリハブ
会議室予約DB
メールボックスB
ユーザーB
メールサーバー
アプリサーバー
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ということで、ハイブリッド化するには
 ネットワーク環境、3つの役割を担うDominoサーバー、SC Notes サービスで使
用するOU認証者IDなど、Notes/Domino環境の確認・準備が必要です。
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
インターネット
F/W
パススルー
DMZ
SMTP
Traveler
F/W
メールハブ
イントラネット
ディレクトリハブ
会議室予約DB
ユーザーA
27
メールボックスB
ユーザーB
メールサーバー
アプリサーバー
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ハイブリッド化に向けた検討ポイント
 Notes/Domino環境をハイブリッド化するために準備・検討が必要となる主なポ
イントを下記へ整理します。
ネットワーク設定
メールルーティング
・ハブ/パススルーサーバー配置
・SC Notes 用OU認証者ID
・既存Domino環境
・インバウンド、アウトバウンド
のNRPC通信やVP通信
・F/Wとアドレス変換(NAT)
・ネットワーク帯域幅
・利用インターネットドメイン
・インターネットメール配信経路
(見直し)
・社内Notesメール配信経路
(見直し)
ディレクトリ連携
クライアント環境
メール関連機能
・ハイブリッド化による
既存ユーザー管理への影響
・2次アドレス帳の連携
・Notesクライアント
(8.5.1 FP5Standard版以降)
・Webブラウザ/モバイル端末
・クライアント初期セットアップ
・代理参照への影響
・テンプレートのカスタマイズ
・メール機能の差異
(宛先選択・休日インポート)
Domino
アーキテクチャ
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2. ハイブリッド化の作業とは
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IBM Connections Cloud へログインすると
 ハイブリッド環境にするかどうか選択します。ハイブリッド化は、IBM
Connections Cloud の最初の作業です。
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ここからは
 SC Notes サービスとオンプレミスDomino環境をハイブリッド化し、メール・
カレンダ機能を利用できる環境へ切り替える流れを簡単にご紹介していきます。
1. ハイブリッド化向けた準備
2. ハイブリッド化作業の実施
3. ハイブリッド環境の設定
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1.ハイブリッド化に向けた準備
 ハイブリッド化のセットアップにはツール(後述のドメイン設定ツールなど)が
用意されており、主な作業はツールが行います。
– ネットワーク環境やDomino環境が前提を満たしているかチェック
– Dominoの設定変更箇所の事前確認
– Dominoの設定変更(サーバー文書、サーバー接続文書、グループ文書等が作成編集)
 そのため、ツールを実行できるようにオンプレミスDomino環境を準備します。
– メールハブサーバー、ディレクトリハブサーバーの準備
– パススルー・サーバーの準備
– SC Notes サービス用にOU認証者IDの作成
– グローバルドメイン文書の準備
• インターネットドメインの準備
– ネットワーク環境の準備
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(ご参考)IBM Domino 環境の準備
 ハイブリッド化に向けたオンプレミスDomino環境での準備について学習資料が
公開されています。詳しくはこちらをご参照ください。
– IBM Domino 環境の構成
– http://www-10.lotus.com/ldd/bhwiki.nsf/dx/201402270910?open
1.
2.
3.
4.
33
ハイブリッド構成のサンプル図を参照する。
オンプレミス環境の構成に必要なハードウェアとソフトウェアを検証する。
環境の構成を準備するためにオンプレミス環境ワークシートに入力する。
ハブサーバーやメールサーバーと同じ認証階層で IBM® Domino® パススルーサー
バーを作成することにより、最初のサーバーセットアップを実行する。
5. パススルーサーバーの固有のドメイン名を作成する。
6. サーバー名を要求されたときに新規のサーバー ID ファイルを提供する。
7. ネットワークポートとホスト名を設定する。
8. 不要なサーバータスクをすべて無効にする。
9. パススルーサーバーを管理するために IBM Domino Administrator クライアントを
設定する。
10.パススルーサーバーへの接続を確認する。
11.IBM Domino Administrator クライアントを使用して新しい OU 認証者ファイルを
生成する。
12.グローバルドメイン文書を作成する。
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2.ハイブリッド化作業の実施
 準備できたら、SC Notes サービスとのハイブリッド構成を実施します。主だっ
た操作はIBM Connections Cloud の「組織の管理」画面から実施しますが、一
部はNotesクライアント(Administratorクライアント)から実施します。
1. <シングルドメインの場合の作業の流れ>
2. SC Notes ハイブリッドアカウントのセットアップを選択
3. ディレクトリおよびディレクトリ・ハブサーバーの登録
4. メール・ハブサーバーの登録
5. メールサーバーのベース名の登録
6. パススルーサーバーの登録
7. 認証者 ID ファイルのアップロード
8. 事前構成テストツール、ドメイン設定ツールの実行(Notesクライアントから)
9. インターネットメールドメイン(CNAMEレコード)の検証
10.アカウントの有効化
11.IDボールドのセットアップ(Domino Administratorクライアントから)
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2.ハイブリッド化作業の実施
アカウントのセットアップ
 SC Notes サービス側のハイブリッド化の設定は、アカウントのセットアップ画
面の上位項目から順番に実施していくだけです。
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2.ハイブリッド化作業の実施
アカウントのセットアップ(つづき)
管理画面から設定
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ハイブリッド構成作業の流れ
アカウントのセットアップ(つづき)
管理画面
から設定
ツールをダウン
ロードして実行
(NSFファイル)
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管理画面
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から設定
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(ご参考)ハイブリッド環境の構成
 ハイブリッド構成の実施に関する学習資料が公開されています。詳しくは下記をご
参照ください。
– IBM SmarterCloud Notes ハイブリッド環境の構成
– http://www-10.lotus.com/ldd/bhwiki.nsf/dx/201402270924?open
38
– 最初の SmarterCloud Notes 社内管理者アカウントにパスワードを設定する。
– 会社について、国、言語、タイムゾーンを設定する。
– 最初の社内管理者として、IBM SmarterCloud for Social Business (SmarterCloud for
Social Business) サービスにログオンする。
– 事前構成テストツールをダウンロードして実行し、オンプレミス環境のセットアップに
エラーがないか判断する。
– ログを参照して、事前構成テストツールの出力を検証する。
– SmarterCloud Notes ハイブリッド環境を構成する。
– ドメイン設定ツールをダウンロードして実行し、SmarterCloud Notes と連携するよう
にオンプレミスサーバー環境を構成する。
– ログを参照して、ドメイン設定ツールの出力を検証する。
– ログを参照して、事前構成テストツールの出力を検証する。
– 事前構成レポートオプションを実行し、出力を検証する。
– Domino® オンプレミス文書で構成ツールの更新を確認する。
– Domino オンプレミスパススルーサーバーから Domino オンプレミスメールサーバーに
トレースコマンドを発行する。
– SmarterCloud Notes Web 管理 UI で構成テストツールを使用して、SmarterCloud
Notes からオンプレミスへの接続をテストする。
– インターネットドメインの所有権を検証する。
– SmarterCloud Notes アカウントを有効にする。
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3.ハイブリッド環境の設定
 ハイブリッド環境において、下記の設定を行います。
– IDボールドを設定
– インターネットドメインの追加(あれば)
– メールテンプレートの設定
– インスタントメッセージの利用などの各種メール管理設定
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(ご参考)ハイブリッド環境の設定
 ハイブリッド環境のセットアップに関する学習資料が公開されています。詳細は
、下記をご参照ください。
– IBM SmarterCloud Notes ハイブリッド構成の実行
– http://www-10.lotus.com/ldd/bhwiki.nsf/dx/201402270929?open
– ボールト信頼認証を発行する。
– ID ボールトの問題をトラブルシューティングする。
– SmarterCloud Notes サービスが使用する追加インターネットドメインを追加または削
除する。
– ユーザーのメールファイルに適用される可能性のあるメールファイルテンプレートを見
つける。
– デフォルトのメールファイルテンプレートを設定する。
– SmarterCloud Notes の Web や IBM® Notes のサイドバーでサービスの Instant
Messaging コミュニティを使えるようにする。
– 2 次 Domino® ドメインから SmarterCloud Notes サーバーへの IBM Notes メール
配信を設定する。
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3. ハイブリッド環境利用に向けた検討ポイント
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SmarterCloud Notes ハイブリッド環境利用に向けた検討ポイント
 SC Notes サービスの利用開始に向けて検討が必要となる代表的なポイントを下
記に紹介します。
メール機能の管理
・SC Notesで利用可能な各種
管理機能の利用検討
(自動削除・ゴミ箱運用、
アクセス制限、IMの利用など)
モバイルアクセスの管理
・SC Notes Traveler利用
・Webアクセス利用
・モバイルアプリ利用
42
ユーザー・グループ
の管理とポリシー
・SC Notesのプロビジョニング
とDominoユーザー管理
・強制ポリシー
・ユーザーID/パスワード管理
バックアップ
アーカイブ
・バックアップ・リストア運用
の見直し(個別バックアップ、
サーバーアーカイブ不可)
・監査ソリューションの利用
メールデータの移行
・ステージング環境
・移行対象データ選定
・移行計画策定
(1日300~400名程度が目安)
サーバー保守
・ジャーナルファイルの利用
(log.nsf参照不可、テキスト
ログが提供されFTPで取得)
・運用の見直し
(ログやコンソールを使った
業務の見直し)
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ユーザー・グループの管理
 ハイブリッド環境では、オンプレミスDomino環境のユーザー管理に加え、SC
Notes を含むクラウド環境のアカウント管理も必要
– Dominoのユーザー情報はクラウドのアカウントに連携
– クラウドでどのサービスを利用するか(やめるか)をクラウド側で管理
ユーザー登録
1.Notes
ユーザー登録
ユーザー変更
1.Notesユー
ザー氏名変更
1.インターネッ
トアドレス変更
(自動更新)
(自動更新)
(自動更新)
2.ログインアド
レス変更
クラウド管理者
43
クラウド全体
SC Notes
Domino管理者
2. プロビジョ
ニング
アカウント作成
SCNサービス開始
ユーザー削除
2.Notes
ユーザー削除
(自動削除)
1.アカウント
削除
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メールデータの移行
 SC Notes サービスへメールデータを転送するたのステージングサーバーを用意
します。一時的な環境のためSoftlayer 上に作成することを推奨しています。
統合サーバー
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
ステージング
クラウド
Softlayer
OU認証者ID
メールボックス
OPT/OTT
(移行ツール)
ドミノディレクトリ
インターネット
F/W
パススルー
DMZ
SMTP
Traveler
F/W
イントラネット
44
メールハブ
ディレクトリハブ
メールボックス
メールサーバー
アプリサーバー
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メールデータの移行
 SC Notes サービスへメールデータを転送するたのステージングサーバーを用意
します。一時的な環境のためSoftlayer 上に作成することを推奨しています。
⑤インポート
クラウド
Connections Cloud
SC Notes
④FTP転送
統合サーバー
ステージング
クラウド
Softlayer
OU認証者ID
メールボックス
OPT/OTT
(移行ツール)
ドミノディレクトリ
③暗号化
インターネット
⑥プロビジョニング
①スキャン
⑦キャッチアップ複製
F/W
※移行タイプによってキャッチ
DMZ
アップ複製の経路は異なる
②複製作成
パススルー
SMTP
Traveler
F/W
イントラネット
45
メールハブ
ディレクトリハブ
メールボックス
メールサーバー
アプリサーバー
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4. おわりに
46
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IBM Collaboration Solutions
ハイブリッド化のメリット・デメリット
 Notes/Dominoの既存のアプリケーション資産を継承し、エンドユーザーに提
供する機能性・操作性を変えることなく、クラウドの提供するサービスレベルを
享受できます。
– 大容量メールボックス
– 可用性の確保、災害対策
– 社外からのメール・カレンダー利用
– アプリケーションの継続利用など、、
 クラウドが提供するサービスレベルを自社で用意することを考えるとコストメリ
ットは大きいですが、現状の運用コストと比較すると必ずしもコスト削減とはな
らない場合があります。
– SC Notes サービスとの連携環境を用意
– 既存Notes/Dominoの運用管理にクラウド管理を追加など、、
47
メリットか、デメリットか、は利用者の立場によって変わるため、みなさんもお考えください。。 © 2014 IBM Corporation
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ハイブリッド化のメリット・デメリット
 バージョンアップやFix適用といった作業・追加投資の必要なく、最新機能や問題
修正をいち早くエンドユーザーに提供でるようになります。
– 新機能の利用
– 迅速な問題修正
– 新しいクライアント環境(OS/ブラウザ・モバイルデバイス)への対応など、、
 自社でサーバーの保守・メンテナンスを実施する必要がなくなります。そのかわ
り、クラウドの方針に合わせて運用する必要性がでてきます(自社の都合に合わ
せられない)。
– ユーザーインタフェースや既存機能が変更される
– メンテナンス(新機能のリリース、問題修正)のための計画停止がある
– 古いクライアント環境は順次サポートが終了する
– サーバーリソース(メールデータ、ログ、コンソール)にアクセスできないなど、、、
48
メリットか、デメリットか、は利用者の立場によって変わるため、みなさんもお考えください。。 © 2014 IBM Corporation
IBM Collaboration Solutions
まとめ
 SC Notes サービスとのハイブリッド環境は、Notes/Dominoのスキル・経験
の延長線上で準備、セットアップ、そして利用・運用いただけるソリューション
です。
 Notes/Dominoの有用な資産を継承したまま移行できますので、システム要件
を満たしている皆様は今から、満たしていない方もバージョンアップと合わせて
是非検討ください。
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IBM Collaboration Solutions
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© 2014 IBM Corporation