フェスティバル / トーキョー実行委員会 顧問 野村 萬 公益社団法人日本芸能実演家団体協議会 会長、能楽師 福原義春 株式会社資生堂 名誉会長 名誉実行委員長 高野之夫 豊島区長 ア サ ヒ グ ル ー プ ホ ー ル デ ィ ン グ ス 株式会社 相談役 実行委員長 荻田 伍 副委員長 市村作知雄 NPO 法人 ア ー ト ネ ッ ト ワ ー ク・ジ ャ パ ン 会長 栗原 章 豊島区文化商工部長 東澤 昭 公益財団法人 と し ま 未来文化財団 常務理事/事務局長 委員 岡田恭子 株式会社資生堂企業文化部長 尾 元規 公益社団法人企業 メ セ ナ 協議会 理事長、花王株式会社 顧問 熊倉純子 東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科 教授 ア サ ヒ ビ ー ル 株式会社社会環境部 部長 小沼克年 鈴木正美 東京商工会議所豊島支部 会長 扇田昭彦 演劇評論家 永井多恵子 公益社団法人国際演劇協会 (ITI/UNESCO) 日本 セ ン タ ー 会長 小澤弘一 豊島区文化商工部文化 デ ザ イ ン 課長 岸 正人 公益財団法人 と し ま 未来文化財団 部長 蓮池奈緒子 NPO 法人 ア ー ト ネ ッ ト ワ ー ク・ジ ャ パ ン 理事長 小島寛大 NPO 法人 ア ー ト ネ ッ ト ワ ー ク・ジ ャ パ ン 理事 監事 鈴木 さ よ 子 豊島区総務部総務課長 法務 ア ド バ イ ザ ー 福井健策、北澤尚登(骨董通 り 法律事務所) ディレクターズコミッティ 代表 副代表 メンバー 市村作知雄 小島寛大 植松侑子、河合千佳、喜友名織江、長原理江、横堀応彦 フェスティバル / トーキョー実行委員会事務局 事務局 チ ー フ 葦原円花 制作 小島寛大、植松侑子、河合千佳、喜友名織江、高橋 マ ミ 、十万亜紀子、 松嶋瑠奈、荒川真由子、横堀応彦、小山 ひ と み 、砂川史織、松宮俊文、 守山真利恵、横井貴子 広報 堀江紗恵、湯川裕子 企画営業 長原理江 票券 渡邊絵里、宍戸 円 チケットセンター 佐々木由美子、佐藤久美子 事務局 ア シ ス タ ン ト 平田幸来 経理 堤 久美子 総務 蓮池奈緒子、一色壽好、横川京子 技術監督 技術監督 ア シ ス タ ン ト 照明 コ ー デ ィ ネ ー ト 音響 コ ー デ ィ ネ ー ト ア ー ト デ ィ レ ク シ ョ ン&デ ザ イ ン メインビジュアル ウェブサイト 寅川英司 加藤由紀子 佐々木真喜子(株式会社 フ ァ ク タ ー ) 相川 晶(有限会社 サ ウ ン ド ウ ィ ー ズ ) 河村康輔 二階調 サ ト シ(SHOHEI ×河村康輔) 濱田真一+重松 佑+菅原直也(株式会社 ロ フ ト ワ ー ク ) ア ン ド リ ュ ー ズ・ウ ィ リ ア ム 渡辺 淳 鈴木理映子 海外広報・翻訳 物販 執筆・当日 パ ン フ レ ッ ト 編集 ア ジ ア シ リ ー ズ・プ ロ グ ラ ミ ン グ 李 丞孝 シ ュ リ ン ゲ ン ジ ー フ 特集 企画・コ ー デ ィ ネ ー ト ウ ル リ ケ・ク ラ ウ ト ハ イ ム 主催:フ ェ ス テ ィ バ ル / ト ー キ ョ ー 実行委員会、豊島区、公益財団法人 と し ま 未来文化財団、 NPO 法人 ア ー ト ネ ッ ト ワ ー ク・ジ ャ パ ン 共催:公益社団法人国際演劇協会(ITI/UNESCO)日本 セ ン タ ー ア ジ ア シ リ ー ズ 共催:独立行政法人国際交流基金(国際交流基金 東 ア ジ ア 共同制作 シ リ ー ズ vol.2) 協賛:ア サ ヒ ビ ー ル 株式会社、株式会社資生堂 後援:外務省、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会、東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団) 、 J-WAVE 81.3FM 特別協力:西武池袋本店、東武百貨店池袋店、東武鉄道株式会社、株式会社 サ ン シ ャ イ ン シ テ ィ 、 チ ャ コ ッ ト 株式会社 協力:東京商工会議所豊島支部、豊島区商店街連合会、豊島区町会連合会、一般社団法人豊島区観光協会、 一般社団法人豊島産業協会、公益社団法人豊島法人会、池袋西口商店街連合会、 特定非営利活動法人 ゼ フ ァ ー 池袋 ま ち づ く り 、ホ テ ル メ ト ロ ポ リ タ ン 、ホ テ ル グ ラ ン ド シ テ ィ 、池袋 ホ テ ル 会 宣伝協力:株式会社 ポ ス タ ー ハ リ ス・カ ン パ ニ ー ア ー ツ カ ウ ン シ ル 東京 フ ェ ス テ ィ バ ル 助成 (公益財団法人東京都歴史文化財団) 平成 26 年度 文化庁 地域発・文化芸術創造発信 イニシアチブ (池袋/ としま /東京 アーツプロジェクト 事業) 公益社団法人企業 メ セ ナ 協議会 2021 芸術・文化 に よ る 社会創造 フ ァ ン ド 採択事業 フ ェ ス テ ィ バ ル / ト ー キ ョ ー 14 は 東京 ク リ エ イ テ ィ ブ ウ ィ ー ク ス と 広報連携 し て い ま す 。 会期:2014 年 11 月 1 日(土)− 11 月 30 日(日) Festival/Tokyo Executive Committee Advisors: Man Nomura, Chairman, Japan Council of Performers Rights & Performing Arts Organizations, Noh Actor Yoshiharu Fukuhara, Honorary Chairman, Shiseido Co., Ltd Honorary President of the Executive Committee: Yukio Takano, Mayor of Toshima City Chair of the Executive Committee: Hitoshi Ogita, Adviser to Board, Asahi Group Holdings, Ltd. Vice Chair of the Executive Committee: Sachio Ichimura, Director, NPO Arts Network Japan (NPO-ANJ) Akira Kurihara, Director of Culture, Commerce and Industry Division of Toshima City Akira Touzawa, Director of Secretariat of Toshima Future Culture Foundation Committee Members: Kyoko Okada, General Manager, Corporate Culture Department, Shiseido Co., Ltd. Motoki Ozaki, President, Association for Corporate Support of the Arts, Corporate Advisor, Kao Corporation Sumiko Kumakura, Professor, Department of Musical Creativity and the Environment, Tokyo University of the Arts Katsutoshi Konuma, General Manager, Social & Environmental Department, Asahi Breweries, Ltd. Masami Suzuki, Chairman, Tokyo Chamber of Commerce and Industry Toshima Akihiko Senda, Theatre Critic Taeko Nagai, Chairman, Japanese Centre of International Theatre Institute (ITI/UNESCO) Kouichi Ozawa, Culture, Commerce and Industry Division of Toshima City, Director of Cultural Design Section Masato Kishi, Executive Manager of Toshima Future Culture Foundation Naoko Hasuike, Representative, NPO Arts Network Japan (NPO-ANJ) Hirotomo Kojima, Board Member, NPO Arts Network Japan (NPO-ANJ) Supervisor: Sayoko Suzuki, General Affairs Division, Director of General Affairs Section of Toshima City Legal Advisors: Kensaku Fukui, Hisato Kitazawa (Kotto Dori Law Office) Directors Committee Representative: Sachio Ichimura Deputy Representative: Hirotomo Kojima Members: Yuko Uematsu, Chika Kawai, Orie Kiyuna, Rie Nagahara, Masahiko Yokobori さらば! 原子力ロボむつ ∼愛・戦士編∼ 渡辺源四郎商店 作・演出:畑澤聖悟 11/28( Fri )– 11/30( Sun ) にしすがも創造舎 Nishi-Sugamo Arts Factory Farewell to Nuclear Robot Mutsu Soldiers of Love Watanabe Genshiro Shoten Text, Direction: Seigo Hatasawa [Japan] Executive Committee Office Administrative Manager: Madoka Ashihara Production Co-ordinators: Hirotomo Kojima, Yuko Uematsu, Chika Kawai, Orie Kiyuna, Mami Takahashi, Akiko Juman, Luna Matsushima, Mayuko Arakawa, Masahiko Yokobori, Hitomi Oyama, Shiori Sunagawa, Toshifumi Matsumiya, Marie Moriyama, Takako Yokoi Public Relations: Sae Horie, Yuko Yukawa Sales & Planning: Rie Nagahara Ticket Administration: Eri Watanabe, Tsubura Shishido Ticket Center: Yumiko Sasaki, Kumiko Sato Office Assistant: Saki Hirata Accounting: Kumiko Tsutsumi Administrators: Naoko Hasuike, Hisayoshi Isshiki, Kyoko Yokokawa Technical Director: Eiji Torakawa Assistant Technical Director: Yukiko Kato Lighting Co-ordination: Makiko Sasaki (Factor Co., Ltd.) Sound Co-ordination: Akira Aikawa (Sound Weeds Inc.) Art Direction & Design: Kosuke Kawamura Main Graphic Design: Satoshi Nikaicho (SHOHEI x Kosuke Kawamura) Website: Shinichi Hamada + Yu Shigematsu + Naoya Sugawara (loftwork Inc.) Overseas Public Relations, Translation: William Andrews Merchandise: Jun Watanabe Writing, Performance Leaflet Editing: Rieko Suzuki Asia Series Programing: Seunghyo Lee Schlingensief Film Series Programing: Ulrike Krautheim Organized by Festival/Tokyo Executive Committee, Toshima City, Toshima Future Culture Foundation, NPO Arts Network Japan (NPO-ANJ) Produced in association with Japanese Centre of International Theatre Institute (ITI/UNESCO) Asia Series co-produced by the Japan Foundation (The Japan Foundation East Asian Collaboration Vol.2) Sponsored by Asahi Breweries, Ltd., Shiseido Co., Ltd. Endorsed by Ministry of Foreign Affairs, GEIDANKYO, Tokyo Metropolitan Theatre (Tokyo Metropolitan Foundation for History and Culture), J-WAVE 81.3FM Special co-operation from SEIBU IKEBUKUROHONTEN, TOBU DEPARTMENT STORE IKEBUKURO, TOBU RAILWAY CO., LTD., Sunshine City Corporation, Chacott Co., Ltd. In co-operation with the Tokyo Chamber of Commerce and Industry Toshima, Toshima City Shopping Street Federation, Toshima City Federation, Toshima City Tourism Association, Toshima Industry Association, Toshima Corporation Association, Ikebukuro Nishiguchi Shopping Street Federation, NPO Zephyr, Hotel Metropolitan Tokyo, Hotel Grand City, Ikebukuro Hotel Association PR Support: Poster Hari s Company Supported by Arts Council Tokyo (Tokyo Metropolitan Foundation for History and Culture) Supported by the Agency for Cultural Affairs, Government of Japan in the fiscal 2014 (Ikebukuro/Toshima/Tokyo Arts Project Enterprises) Supported by Association for Corporate Support of the Arts, Japan (2021 Fund for Creation of Society by the Arts and Culture) Publicity Partner: Tokyo Creative Weeks Period: November 1 (Sat) to November 30 (Sun), 2014 イ ン タ ー ン:阿部侑加、 入江郁美、岡崎由実子、加藤希美、加藤彩、神永真美、川村知也、北村未来、木田 み の り 、佐藤瑞起、清水千奈美、杉本真理江、高橋雅臣、田中秀樹、田中沙織、田中直子、遠山尚江、中村 み な み 、萩原千亜紀、橋本萌、 針谷慧、平石直輝、福地沙綾、三竿文乃、山下誉紀子、山口将邦、吉原早紀 F/T ク ル ー:青柳佐代子、秋元 エ マ 、阿久根夕佳、朝倉知世、浅川喜子、熱田明美、阿部敬子、荒井純奈、新井朋行、有本裕美子、安藤香里、五十嵐未来、井口真帆、井手上紗織、今川涼香、上野智美、榎悠里、大塚幸、大迎美希、大出萌、 小川真理子、小山内梓希、小野寺 あ り す 、垣田 み ず き 、加園千夏、片山悠太朗、桂里穂子、加藤真帆、菅野沙和子、北原七海、児嶋祐佳、小林恵理子、境田博美、佐川達郎、崎濱恵梨、篠彩夏、篠原沙織、島根慈子、霜鳥桜子、鈴木茜、関 島弥生、高橋志緒、高松章子、田中正雄、民谷絵美子、津田貴生、照沼静香、渡並航、冨永愛香、中俣恵美、中川朋子、中村直樹、中村公子、中村光子、根本明美、波田野宇乃、蜂谷翔子、林 ひ か り 、平野桃里、胡瀾、藤田夕起子、冨士原和 代、又村実穂、三 ツ 木孝輔、松永愛子、宮川学、宮内隆生、森田結香、山口侑紀、四浦麻希、吉田美幸、四方田靖子、跡見学園女子大学 曽田 ゼ ミ・イ シ カ ワ ゼ ミ 発行:フ ェ ス テ ィ バ ル / ト ー キ ョ ー 実行委員会 〒 170-0001 東京都豊島区西巣鴨 4-9-1 に し す が も 創造舎 TEL:03-5961-5202 http://festival-tokyo.jp/ 編集:鈴木理映子、フ ェ ス テ ィ バ ル / ト ー キ ョ ー 実行委員会 デ ザ イ ン:小林 剛(UNA) ※内容 は 変更 に な る 場合 が ご ざ い ま す 。ご 了承 く だ さ い 。 禁無断転載 もしイタ ∼もし高校野球の女子マネージャーが青森の「イタコ」を呼んだら 作・演出:畑澤聖悟 11/28( Fri )– 11/29( Sat ) にしすがも創造舎 Nishi-Sugamo Arts Factory Moshi-ita – What if the manager of a high school baseball team called in an Aomori itako shaman? Text, Direction: Seigo Hatasawa [Japan] インタビュー 畑澤聖悟 地域からのまなざし、 高校生と共に育つ作品 核廃棄物をめぐるさまざまな 藤を人情劇 に込めた『さらば ! 原子力ロボむつ∼愛・戦 士編∼』、震災でチームメイトや家族を失っ た少年の成長を描く『もしイタ』。東日本大 震災以後の東北の現実を、演劇の想像力を通 して伝える 2 作品は、いかに生まれ育ったか。 地域の暮らしに根ざした創作、その眼差しが 捉える「現在」とは―。 これ は 今回上演 する『 もしイタ∼ もし 高校野球 の 女子 マネ ー ジャー が 青森 の「 イタコ 」を 呼 ん だら∼』 で 培 っ た ス キ ル。 被 災 地 の 方 々 に 演劇 で 何 が できるかを 考 え たと き、身 ひ と つ で ど ん な 場所 へ で も 行 き、高校生 た ち の エ ネ ル ギ ー を 感 じ て もらうこ とし か な い と い う 発想 から 生 ま れ た『 もし イタ 』は 、 衣裳 や 大小 の 道具類、照明・音響 効果 も一切使 わな いという上演形 態。 彼らは 体育館 や グラ ウンドな ど 何 もな い 場所 に 劇空間 を 立 ち 上 『翔 べ ! 原子力 ロ ボ む つ 』 (2012 年) げ 、シ ーンを想像してもらうため の 表現を身 に つ け て い る。 「人 は 石垣、人 は 城」の 言 かに 北上 するうち 台風 は 弱まるけれど 、宮城 あたり 自身の創作の両輪となる 2 作を 2 本立てで 核 サ イクル 施設 や 中間貯蔵施設 に 加 え、核燃料 葉ど おり、SF 的 な 色合 い の 濃 い『 ロボむつ 』に 物量 が 暴風域 だと いうことに 対 す る 配慮 が 感じられ な 再処理場もできるだろうという土地 が自分 の 暮らす 的なスケー ル 感をプラスできる、最高 の 助っ人 だと い 。 そういう言葉 どころか 意識 にも 上らな いレ ベ ― F/T 初参加にして2 本立て公演、加えて高校演劇 県内 にある。 そ のことが 、高校生 にとってどういう 思って います 。 ル の 差別 を、いくら す る側 に 語っても され る側 意味を持 つ のかを改 め て 考えたとき、 「これ は 世代 ―戯曲の内容的に新たに加味されるものはありま の 気持 ちは 伝 わりませ ん 。 でも演劇 でなら、戯画化 部として参加するということはフェスティバルにとっ すか。 した 表現を 含 め 、少しは 突きつけられるの で はない 危険極 まりな い 代物 で 、10 万年経 たなけ れ ば 安全 し つ けられ た 核関連施設 を 盾 に 日本 から 独立した す。 い創作の両輪ですね。 に は ならな いという。 そ ん な 誰 にも 責任 の 取 れ な うえ、首都・東京 に 宣戦布告 す るという場面 が ある いことを「丸投 げ にした 世代」と「丸投 げ にされ た の で す が 、そ の 辺りをもう少し 書き 込 み た いと思っ 僕 にとって「青森という地方、田舎 で 演劇をして い 世代」、両者 を 対比 させ ることで 、10 万年という途 て い て 。 そもそも『 ロ ボむつ 』は 、東京 の 観客 に 見 ること」と「高校演劇 は 世間的 には 軽 んじられ がち 方もない 時間 にある種 のリアリティを 持 た せられる せ ることを 強く念頭 に 置 い た 作品。 青森 に 核 サ イ で あ る 」という、創作 の 大前提 にし て 、大 きなコン の で はな い か 、というの が 発想 の 起点 で す 。 高校 クル 施設 が あ ることも、他 の 地域 の 原子力発電所 プレックス でもあ る「現状」を 常 に 意識しな がら 作 生版 の 創作 で 感じた 手応えを、今回 の『 さらば!∼』 に 関しても、その 裏側 には 地方と東京 の「対立 の 構 品を つくることを 促してくれ る。 そ れこ そ が 、僕 が でさらに 深化させたいと思って います 。 造」が あ る。 東京 の 都市機能 を 保 つ た め の 発電、 演劇を続ける大きな原動力 で す 。 ―出演は、なべげん劇団員と客演に青森中央高校 そ の 廃棄物 がな ぜ 青森 に 集 められ るの か 。 そ のこ ても画期的なことかと。自身の劇団・渡辺源四郎商 店(なべげん)と、教員として勤務し、顧問を務める 青森中央高校演劇部は畑澤さんにとって欠かせな 畑澤 こ の 二 つ の 団体 で 活動 す ると い うことは 、 ―『さらば∼』は 2012 年になべげんで初演した『翔 べ! 原子力ロボむつ』 (ロボむつ)のリ・クリエーショ ン作品ですが、それ以前に今夏、 『さらば∼』を高校 演劇版にもしたとうかがいました。 畑澤 な べ げ ん や 外部 へ 執筆した 作品 の 題材 に 、 畑澤 劇中、舞台となる架空 の 町 が 、自分 たちに 押 か。 『 ロ ボむ つ 』は そ ん な 想 い から 生まれ た 作品 で 高校生たちの 埋める力 が作品の要になる ―『もしイタ』初 演が 2011 年 秋、 『ロボむつ』は 2012 年春初演。両作品にはやはり、東日本大震災 の影響が大きいのでしょうか。 畑澤 もちろん で す 。 2011 年 3 月 11日 の 直後 は 途 方 に 暮 れました 。 「震災 の 当事者 でない 自分」を 強 演劇部員も加わる混成チームです。 とを、少しでも考える機会を演劇 で つくりたかった 。 く感じた からで す 。 青森県 の 被害 は 、沿岸部 で は 畑澤 チ ー ム 編成 は 、青森港 に 博物館として 係留 宣戦布告 の 場面 は 、そ ん な 僕 のささや か な 復讐心 津波 の あったところもあります が 、実質 は 数日の 停 され て い る 青函連絡船・八甲田丸船内 で 2012 年 か を 込 め て 書 い たもの で 、そこはもっと掘り下 げ た い 電 とガソリン や 灯油 など の 不足程度 でした 。 被害 ら 上演し て い る 市民参加劇 で 得 たノウ ハ ウを 活 か と思って います 。 が 深刻な三陸沿岸 や 福島 からは 表現としても、湧き しました 。 今回 の F/T の 別 プ ログラ ム「 まな び の ア ―そういった「地域からの視線」を演劇で突きつけ 上 がる声としても圧倒的 に 強 いものが 出 てくるだろ 別 の 視点 や 切り口を 加 えて 高校演劇版を 創作 す る トリエ 」で は 昨年 の 第二弾『私 と 空 と 八甲田丸』が つくり方 をここ 数年続 け て います 。 一番 の 理由 は 上映 され ま す が 、こ の シリー ズ で は 演劇経験 の な 新作をゼロから立 ち上げる余裕 が自分になかったこ い 一般市民 の 方 とな べ げ ん メン バ ー の 間 を、演劇 とで す が(苦笑)、やってみると「高校生 が 演じるた 部員 が 埋 め て い るん で す 。 部員 たちは アン サン めの 必然性」を作品 に 加味 することが 、予想以上 に ブ ルとして 群集役 などだけ でなく、船 に 併走 するカ 創作 の 可能性を 広 げ てくれ た ん で す 。 高校演劇版 モ メや イル カ の 群 れ 、波 や 風音 など の 音響効果 ま 局 の ニュー ス で 彼・彼女らは 、台風 が 東京を 通過し に 影響 が 出 な い 訳 もな い 。 どうす べきか 悶々 とす でもす べ て 身体と声 で 表現します 。 た 時点 で 終 わった ような 発言 を 普通 に す る。 確 るなか で 出した 結論 が 、 「距離」に は 誠実 になろう 『 ロボむつ 』はその 成功例 の ひとつ 。 2 の 問題 だ 」と 思 い 当 たった 。 施設 は 高校生 た ち の 祖父母 の 世代 が 誘致したもの 。 施設 で 扱うもの は られる機会は、東京の演劇シーンではあまりないと うそ のとき、語弊 の ある言 い 方 かも知 れませ ん が 、 思います。 青森 に い る自分 に は 何 が で きるか を 考 え てしまっ は 特別 な 意識 は なく され る 側 に 問題 が あ るん で コミュニ ティに い て 、そこ で 起 こった 大 き 過ぎ る 出 す よ ね 。 たとえ ば 台風 を 伝 えるキャスター 。 キ ー 来事 に 無関心 では いられないし、自分 がつくる作品 畑澤 そもそも「差別」というもの は 、 す る 側 に た 。大きなくくりで 言えば「東北」という同じエリア 、 3 青森中央高校演劇部と顧問・畑澤聖悟 ということでした 。 被害 の 大 きかった 地域 や 都市 との 距離、深刻 な 工藤千夏(渡辺源四郎商店ドラマターグ) 打撃 を 直接受 け た 方々との 距離。 今回 の 2 作 は そ れら「距離」を、創作過程 で 熟考した 作品 で す 。 『も しイタ 』は 青森 が 舞台 で す が 、劇中 に 震災 によって 『 修 学 旅 行 』からポスト『 河 童 』まで チームメイトや 家族を失った 高校生を一人登場させ ることで 成立 させられ た 。 一方 の『 ロ ボむ つ 』は 、 と、今 ひとつ 噛 み 合 なかった 感 が 否 め な い 。 そ ん 地域 も人 も完全 に 青森 の み 。 だ からこ そ 東日本大 青森県立中央高校 は 、これまで 高校演劇 の 全国 震災 の 裏側にあるもの 、震災 の 遥か 以前から脈々と 大会 に 8 回出場し、3 度日本一 に 輝 い て いる。 続く、無意識下 の 東北差別を東北 の 視線 から見 る、 2003 年 9 月 の 青森県東青地区大会、私 は『修学 という構造 の 作品になったのだと思って います 。 2014 年 6 月 『 も し イ タ 』公演 を 行 っ た 石巻・大川小学校 に て 旅行』誕生 に 出会った 。 今 や 高校演劇界 で 知らぬ 提供:青森県立青森中央高校演劇部 者 は い な い スタンダ ード 作品 だ が 、そ の 衝撃 た る 青森市 の 被害状況 は 2 日間余 の 停電と灯油不足 や ! テーマ 性 など 意識 せ ずに 女子高生 のけ んかと 程度 で 、津波 の 被害 を 被 った 八戸市 や 、福島県、 す 。 うち の 部員 3 人 と、東京 に い た OG・OB3 人 が ギャグに 大笑 いして い た 観客 は 、い つ のまにか 、こ 岩手県、宮城県 と 比 べ る べくもな い 。 演劇部員 た サ ポ ートに 入りまし た が 、結局 3 日間 で『 もし イタ 』 の 修学旅行 の 真 の 目的地 に 連 れ て 行 か れ て い る。 ちは 懸命 に 考えた 。なんとか 、演劇 で 被災地 の 人々 全編 を つくってしまった 。 高校生 の 吸収力 に は い 2005 年夏 の 全国大会(青森)で 最優秀賞 に 輝 い た を 元気 づ け ることは で きな い もの だ ろうか 。 たと 畑澤 実 は『 もしイタ 』の 展開 に つ い て 、特別 な 感 つも目を見張ります 。 上演 は 、八戸市公会堂 ホ ー ル が 一 つ になって 笑 い え 電気 がなくても、劇場 でなくてもできる芝居 はな どよ めき、うねり、クラ イマックス の 枕投 げ に 歓喜 い だろうか 。 とで 、被災地 へ の 慰問公演 など に 批判的 だった 周 の 2 作ですね。 し、そし て 、し ん みりとラ ストを 迎 え た 。 まさに 演 こうして 、東日本大震災 によって チ ー ムメイトや 畑澤 ええ、部員 たちは 、たとえば 本番当日に 欠員 劇 の 神様 が 微笑 んだ 奇跡 であった 。 家族 を 失 い 、青森 に 転校し てきた 主人公 の 成長 を が 出 たとしても、少し打 ち 合 わ せをす れ ば その 場 で 2008 年、青森中央高校 が 再 び 高校演劇日本一 描く 『 もしイタ∼もし 高校野球 の マネ ー ジャー が 青 多 い の で 、頻繁 な 遠征公演 やロングランは 難しい 。 穴埋 め できてしまう。 先日も稽古中一人過呼吸状 に 輝 い た の は、 『修学旅行』と 真逆 とも 言 えるトー 森 の「 イタコ 」を 呼 ん だら 』が 生 まれ た 。 大 きな 特 ―特に『もしイタ』は東京に限らず、13 都県 2700 市 町以上で上演され続けている。これは従来の高校 演劇の領域を越えた展開と成果でしょう。このこと により、畑澤さんの演劇に関する指針や定義に変化 はありましたか。 慨も違和感もな い ん で す 。 作品 の 認知 が 高まるこ 囲 が 手 の 平を返した 態度にはなりましたが(笑)。 な べ げ ん の 俳優 は 他 に 仕事を 持って い る人間 が ―その吸収力、適応力をフルに活かしたのが今回 なとき、東日本大震災 が 起こったのである。 『もしイタ』被 災 地 応 援 公 演はじまる で も 高校生 ならば 休 みを 上手く使 え ば そ れ が でき 態 で 倒 れ た の で す が 、芝居 を 続 け な がら 患者 を 休 ン で いじめを 描き、差別 の 構造 を 鋭くえぐり出した 徴 は 、舞台装置、照明、音響、小道具を 使用しない る。 なべ げ ん で は できない「演劇 で やりた いこと」 憩室 に 運 び 、介抱しながらも、結局全編演じ通して 『河童』で あった 。実 は 、いよいよ全国大会(群馬) こと。 避難所として 使用 され た 体育館 や 集会場 で が 、高校演劇部 で は できた ん で すよね 。 そ れ はも しまった 。 僕 がア バウトな 人間 なもの で 、何 か 事 が 出場という春 に 、畑澤 は 青森県立弘前中央高校 に の 上演し や す さを 前提 に 考案 され た 演出 で あ る。 ちろん 、学校 や 保護者 の 方々 の 理解 を 得 たうえ で 起きると「なんとかしろ」 「 は い 、なんとかします!」 転勤となり、そ の 後しばらくは 戯曲提供という形 で ホ ー ル 上演 の 際 も、地明 かりは つ け る が 、効果音 のことで す が 。 と いうやりとりが 部内 で は 日常的 で(笑)、そ の せ 関 わ ることになる。 部活動 の 時間 に 演劇部員とと や BGM は す べ て 肉声 のまま。 衣裳 も T シャツと 学 最初 は『 もしイタ 』の ツ ア ー は 2∼3 年くらい の 期 い かうち の 部員 は 埋 め る 力 =現場適応力 が 非常 もに 作品 を 練り 上 げ ることが で きな い 状況 で 、翌 校指定 のジャージ 。 とに かくシ ンプ ル 。 す べ てを 間と思って いました 。 でも去年、アン ケ ートなど の に 強 い 。 この 公演 でもそ の 埋 める力 を お 見 せ で 2009 年 の『 ともことサ マ ー キャンプ 』は 、畑澤 が 高 人間 が 表現 す るこ の 演出 は 、演劇 の 、芸能 の 原点 感想 に「 こ ん なこともあった の だ 、と 思 い 出しまし きるは ず 。 結果、これまで の F/T に は 少 なかった で 校演劇以外 のフィー ルドで 執筆した『親 の 顔 が 見 た を想起させる。 た 」という言葉 があるのを見 て 、人 の 記憶 の 中 で の あ ろう高校生 や 高校演劇 に 関 わ る 方 た ち にも、足 い 』の テーマを、高校生 の 視点 で 掘り下 げ て いく道 もう一 つ の 特徴 は 、全員 が 常 に 観客 の目にさらさ 風化 の 速さにゾッとした 。 これは 意地 でも上演し続 を運 んでもらえたらい いなと思って います 。 を選 んだ 。 れ て い る、つまり、出 ずっぱりで あること。 30 名前 ちなみ に 、畑澤 が 弘前中央高校演劇部 の た め に 後 の 演劇部員 が 全員舞台 を 駆 け 回り、劇中歌 を 歌 け なけ れ ば い け な い 、と 改 め て 思った ん で す 。 そ (取材・文=尾上 そら) の 点 では 、今回 のフェスティバ ル へ の 参加も良 い 機 潤色した『 あゆみ 』 (作/柴幸男)は 、弘前生まれ の い 、木 や カラス や 時計 や チ ア ガ ー ル や …… そ れ ぞ 会 だと思って います 。 一人 の 女性 の 生涯 を 描 き、2010 年 の 全国大会(宮 れ が 平均 10 役以上を 演じ分 ける。 「演技をしたくて 崎)で 優秀賞を 受賞した 。奇しくも、全国大会出場 演劇部 に 入 った 高校生 は 、全員出演」と いう演劇 の 春 に 青森中央高校 に 転勤となったが 。 部顧問として の 畑澤 の 信念 が 結実した 。 再 び 青森中央高校演劇部 の 顧問となった畑澤は、 2012 年 の 全国大会(富山)で 上演した『 もしイタ』 ―公演以外にも、今夏は F/T の企画の一環として東 京の高校生対象のワークショップもされました。 畑澤 演劇部員 で はな い 生徒 も多く、面白 い 体験 でした 。 オリジ ナ ルを そ の 場 で つくるの で はなく、 『 もし イタ 』を 一緒 に つ くるワ ー クショップ で す か ら、あまり青森 の 高校生との 違 い なども感じず 、集 中して 芝居 づくりに 取り組む時間 になったと思 いま 4 これまで の 青森中央高校演劇部 の 方法論 やカラー はたさわ・せいご 1964 年秋田県生まれ 。 劇作家、演出家、渡辺源四郎商店主宰。 青森 市を 本拠地 に 全国的 な 演劇活動を 行 なうほか 、他劇団 へ の 書き下 ろし も数多く手 がけ る。 『俺 の 屍 を 越 えて い け 』で 2005 年日本劇作家大会 短編戯曲コンクー ル 最優秀賞受賞。 『翔 べ!原子力 ロ ボむ つ 』で 第 57 回岸田國士戯曲賞ノミネート。 ラジ オドラマの 脚本 でも文化庁芸術祭 大賞、ギャラクシ ー 大賞、日本民間放送連盟賞 などを 受賞。 現役 の 公 立高校教諭 で あり演劇部顧問。 指導した 青森中央高校 および 弘前中 央高校をあわ せ て 8 回 の 全国大会 に 導き、最優秀賞 3 回、優秀賞 4 回を 受賞して いる。 『 イノセント・ピ ー プ ル 』取材時 に 想 を 得 たプ ロット で 、青森中央高校演劇部 は 3 度目 の 最優秀賞 を 受 で、 『私 た ち は サ ル で は ありま せ ん 』を 執筆 す る。 賞 す る。 審査員 の 西堂行人氏 をして「2012 年 にこ 核 の 問題、被害者と加害者 の 関係 や 意識等、畑澤 ういう作品 が 生 み 出 され たことは 、事件」と言 わし がこだわるテーマの 集大成とも言える意欲作 だが 、 め た が 、被災地応援公演 を 積 み 重 ね た からこ そ 、 5 人 の 心 を 打 つ 作品 とし て の 強度 を 増した の だと 思 『さらば! 原子力ロボむつ ∼愛・戦士編∼』 Cast: Yukako Kudo, Haruka Mikami, Ryohei Kudo, Sakiko Otokita, Aino Okuzaki, う。八戸市、気仙沼市、大船渡市、釜石市、久慈市、 作・演出:畑澤聖悟 仙台市、利府町、宮古市、盛岡市、陸前高田市、石 出演:工藤由佳子、三上晴佳、工藤良平、音喜多咲子、奥崎愛野、佐藤宏之、 巻市、山元町、塩竃市 など の 被災地 で は 、バ ス で 三上陽永(虚構 の 劇団)、北魚昭次郎 夏井澪菜、松野えりか 、畑澤聖悟、山田百次(劇団野 の 上、青年団リンク ホエイ)、 青森中央高校演劇部(蝦名和希、白石竜也、松尾健司、我満望美、尾崎花梨、 着 い た 演劇部員 た ち はまず 真っ先 に 会場 を 掃除し 折舘早紀、末安寛子、赤坂玲雄、吉田夏海、榊史也、豊嶋未沙樹、畠山宏介、 吉川侑里、小谷 ありさ、松村美里、是川詩乃、三上優葵、山口真実、森雪杜、 た 。 椅子 も自分 た ち で 並 べ る。 ゲネも場当 たりも 木村慧、堀慎太郎、三津谷友香、太田奈緒、木村紗智子、近藤三鈴、金野里音、 やらな い 。 乗ってきた バ ス は 避難所 からの 観客送 菊池果歩、山崎亜純) ドラマターグ・演出助手:工藤千夏 迎車 に 転じ、観客 は や たら元気 なウォーミングアッ 音響:藤平美保子 プを 観 な がら 着席 す る。 心 から 観 てもら い た い か 照明:中島俊嗣 ら、被災され た 方々 に 恥 ず かしくないように 懸命 に 衣裳:イカラシチエ 子 演じ る。 そ うや って 、2011 年 9 月 から 2014 年 11 月 Text, Direction: Seigo Hatasawa 舞台監督:中西隆雄 2014 年 6 月 8 日 野乃島(塩竈市)提供:青森県立青森中央高校演劇部 現在まで 、 『 もしイタ 』は 全国 の 15 都府県 32 市町 で 56 ステージ 上演され た 。 で で は な い だ ろとい い 加減 なことば かり考 え て で は 、被災地応援公演 を 開始した 2011 年 の オリ い まし た 。 で す が 、被災地 を 見 たとき 本当 に 言 ジナ ル・メン バ ー の 感想を紹介しよう。 葉を 失 いました 、これ が 現実 なん だなと思 いまし 美術:山下昇平 プロデュース:佐藤 誠 Hiroyuki Sato, Miona Natsui, Erika Matsuno, Seigo Hatasawa, Momoji Yamada (Gekidan Nonoue, Whey Theater Linked Seinendan), Yoei Mikami (Kyoko no Gekidan), Shojiro Kitauo Aomori Chuo High School Drama Club (Kazuki Ebina, Tatsuya Shiraishi, Kenji Matsuo, Nozomi Gaman, Karin Ozaki, Saki Oridate, Hiroko Sueyasu, Reo Akasaka, Natsumi Yoshida, Fumiya Sakaki, Misaki Toyoshima, Kosuke Hatakeyama, Yuri Yoshikawa, Arisa Kotani, Misato Matsumura, Shino Korekawa, Yuki Mikami, Mami Yamaguchi, Yukito Mori, Kei Kimura, Shintaro Hori, Tomoka Mitsuya, Nao Oota, Sachiko Kimura, Misuzu Kondo, Rine Konno, Kaho Kikuchi, Azumi Yamazaki) Dramaturge, Assistant Director: Chinatsu Kudo Sound: Mihoko Fujihira Lighting: Toshitsugu Nakajima Stage Manager: Takao Nakanishi Costumes: Chieko Ikarashi Stage Design: Shohei Yamashita Production: Makoto Sato 制作:なべげ んわーく合同会社、、植松侑子・松宮俊文(フェスティバ ル /トーキョー ) インターン:岡崎由実子、神永真美、清水千奈美 Production Co-ordination: Nabegenwork LLC., フロント運営:三五さやか Yuko Uematsu, Toshifumi Matsumiya (Festival/Tokyo) Interns: Yumiko Okazaki, Mami Kaminaga, Chinami Shimizu Front of House: Sayaka Sango In co-operation with Thirdstage 協力:サードステージ 記録写真:松本和幸 決し て 生半可 な 気持 ち で は できな い と、覚悟 を た。 (夏井崇仁) 決 めました 。被災した 主人公として 、実際 の 方々 自分 がど れ ほど 恵 まれ た 生活 をし て い るか 、被 の 気持 ちにど れ だ け 近 づ け るか 、自分達 が 元気 災地 の 人 た ち がど れ ほど ふ ん ばって い るか 、心 に 演じることで 、観 て 下さった 方 へ 元気を 与えら に 訴えるもの がありました 。 こっちが 元気を 届 け れ るか 、課題 は 難しく不安 も 募りまし た 。 (工藤 にきたは ず が 、い つ の 間 にか 励まされ て 元気をも 和嵯) らって いました 。 (木村妃炉里) 私 がまずした の は 、図書館 で 当時 の 新聞記事 を 今 まで 以上 にこ の 劇 へ の 思 い 入 れ が 強くなりま 集 め た 本 を 読むことでした 。 震災当時 は 毎日暗 した 。 (小寺香織) い ニュースばかりで 、それ が 嫌 で テレビを見 ずに 被災地 で 見 た の は 、温 かく迎 え て 下 さった 現地 生活して い たの で 、震災 につ い てより多くのこと の 被災者 の 方々 の 笑顔 でした 。 この 人達 がどん 堀慎太郎、三津谷友香、太田奈緒、木村紗智子、近藤三鈴、金野里音、菊池果歩、 を知ろうと思ったので す 。 (松野えりか ) なに 辛く大変 なことを 乗り越 えてきた の か 、全く 舞台監督:中西隆雄 Kenji Matsuo, Nozomi Gaman, Karin Ozaki, Saki Oridate, Hiroko Sueyasu, Reo Akasaka, Natsumi Yoshida, Fumiya Sakaki, Misaki Toyoshima, Kosuke Hatakeyama, Yuri Yoshikawa, Arisa Kotani, Misato Matsumura, Shino Korekawa, Yuki Mikami, Mami Yamaguchi, Yukito Mori, Kei Kimura, Shintaro Hori, Tomoka Mitsuya, Nao Oota, Sachiko Kimura, Misuzu Kondo, Rine Konno, Kaho Kikuchi, Azumi Yamazaki) Stage Manager: Takao Nakanishi この お 芝居 は ハ チャメチャな 話 になってます 。僕 想像もつ かないし、そ の 辛さを 乗り越えて 尚もこ 制作:なべげ んわーく合同会社、植松侑子・松宮俊文(フェスティバ ル /トーキョー ) Production Co-ordination: Nabegenwork LLC., は 自分 で 言 うのもあ れ で す が 、こ の 劇 は 面白 い ん なに 明 るい 顔 で 迎 え て い た だ け るの かととて インターン:岡崎由実子、神永真美、清水千奈美 し 好 きで す 。 で す が 地震 で 家族 や 友人 を 亡くし も驚きました 。 (木村昭陽) Yuko Uematsu, Toshifumi Matsumiya (Festival/Tokyo) Interns: Yumiko Okazaki, Mami Kaminaga, Chinami Shimizu Front of House: Sayaka Sango た 被災者 にこの 劇を 見 せ て 気分を 悪くしたり、い 復興 に 向 け て 地元 の 方々 は 一歩 ず つ 前 へ 歩 ん やな 思 いをしたらと思うと心配 で たまりませ ん で で いると考えると、私 たちも立 ち 止まって いる訳 した 。 でも、劇 が 終 わった 後も皆泣きながら帰っ には 行 かないと痛感しました 。 (蒔苗有紀子) 記録映像:株式会社彩高堂「西池袋映像」 Photography: Kazuyuki Matsumoto 製作:渡辺源四郎商店 Video Documentation: SAIKOUDO Co.,Ltd 共同製作・企画・主催:フェスティバ ル /トーキョー Produced by Watanabe Genshiro Shoten Co-produced, planned and presented by Festival/Tokyo 『もしイタ ∼もし高校野球の女子マネージャーが青森の「イタコ」を呼んだら』 Text, Direction: Seigo Hatasawa Cast: Aomori Chuo High School Drama Club (Kazuki Ebina, Tatsuya Shiraisi, 作・演出:畑澤聖悟 出演:青森中央高校演劇部(蝦名和希、白石竜也、松尾健司、我満望美、尾崎花梨、 折舘早紀、末安寛子、赤坂玲雄、吉田夏海、榊史也、豊嶋未沙樹、畠山宏介、吉川 侑里、小谷 ありさ、松村美里、是川詩乃、三上優葵、山口真実、森雪杜、木村慧、 山崎亜純) フロント運営:三五さやか 記録写真:松本和幸 記録映像:株式会社 彩高堂 Photography: Kazuyuki Matsumoto 主催:フェスティバ ル /トーキョー Video Documentation: SAIKOUDO Co.,Ltd. Presented by Festival/Tokyo て いき、 「元気 になった 」 「 ありがとう」といって くれ た ことが 嬉しくて たまりま せ ん でし た 。 (木 6 彼らは す に で 卒業し、そ れ ぞ れ の 進路 に 進 ん で 谷勇太) いる。 そして 、後輩 たち 、何代目か のマネージャー 上演中 に 大きな 地震 が 来 たらどうしようと、被災 や イタコ や 野球部員 がどこ か の 体育館 で「栄冠 は 地 に たどり着く直前 まで 考 え て い まし た 。 震災 君 に 輝く」を熱唱して いる。畑澤 は 演劇部と自らの で 困って い る 人 た ち の 助 け に なりたくて 稽古 を 劇団を 両輪 に 全速力 で 走り続 け 、2014 年 の 全国大 し て き た の に 、地震 と い う 恐怖 から 逃 げ た い と 会(茨城)で『翔 べ ! 原子力 ロ ボむつ 』 (優秀賞)、こ 思って い ることが すごく情 け なかった で す 。 (岡 の F/T 終了後 の 東北大会(岩手)に 出場 する 『 エレク 崎涼太) トリック女子高生』と、 「もしイタ・システム 」は 深化 実際 に 見 るまで は 、もう大丈夫 だろうとか そこま を増して いる。 7
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