Press Release 1/2 2017 年 3 月 9 日 ベクター・ジャパン株式会社 ※2017 年 2 月 15 日にドイツで発表されたプレスリリースの翻訳です。 クラシフィケーションツリー法を使用した効率的なテストケース定義 ベクター「vTESTstudio 2.1」の新エディター シュツットガルト(ドイツ)2017 年 2 月 15 日 -- 車載 ECU ソフトウェアをテストする際に最も重要なタスクの一つとな るのが、適切なテストケースの決定です。ベクターが提供するテスト設計ツール「vTESTstudio」の最新バージョン 2.1 では、新たにクラシフィケーションツリー法(Classification Tree Method)に対応したグラフィカルなエディターが 採用されました。vTESTstudio 2.1 を使用することで、テストケースを適切な数に減らし、効率的で高品質なテストを 実現することができ、自動車メーカーおよびサプライヤーのテスト設計者の皆様を強力にサポートします。 車載 ECU ソフトウェアは複雑であるため、想定されるあらゆるシナリオで実際の挙動をテストすると、1 つの機能に対 する入力値が膨大な数に上る可能性があり、こうした手法は技術面でもコスト面でも合理的とはいえません。 vTESTstudio 2.1 では、テスト対象システム(SUT:System Under Test)で可能な限り多くのエラーを検出するの に必要なだけのテストケースを割り出すことができます。vTESTstudio 2.1 には、クラシフィケーションツリー法、すな わち重複がなく、エラー検出能力に優れたシステマチックな手法に基づいて作られたグラフィカルエディター機能が実 装されています。 vTESTstudio のクラシフィケーションツリーエディター(Classification Tree Editor)のインターフェイスでは、テスト に関するすべての観点、いわゆる「クラシフィケーション」(例:車両速度など)を集約することができます。多くの場合に おいて入力データの範囲は非常に広いため、すべての値をテストするのは現実的な方法ではありません。そこで、各 クラシフィケーションの値の範囲は「車両速度 50km/h 未満」のような「同値クラス」に細分化します。ベクターで vTESTstudio のプロダクトマネージャーを務める Ute Katranski は、次のように説明します。「同値クラスを作成す る背景には、SUT は 1 つのクラス内のどの値でも同じ挙動であるとみなすという考え方があります。そのため、検討 するのはそれぞれの同値クラスの代表値 1 つのみで十分ということです。これによってテストケースの数を大幅に減ら すことができ、結果として、テストに関わるリソースをさらに効率化できます」 たとえば、ドアロック機構の開閉などの期待値を手動や自動で作成された多様なクラシフィケーションの代表値の組合 せに追加し、完全なテストベクターを作成することができます。こうして定義したテストケースをベクターの ECU 開発/ テスト用ソフトウェアツール「CANoe」でリアルタイムに自動実行し、詳細なレポートを得ることもできます。 Press Release 2/2 vTESTstudio 2.1 の詳細に関しては、ベクターの Web サイトをご覧ください。 www.vector-japan.co.jp/vTESTstudio 図:クラシフィケーションツリーエディター(Classification Tree Editor)によるテストベクターの定義 (画像提供元:Vector Informatik GmbH) ■ベクター・ジャパン株式会社およびベクターグループの概要 ベクター・ジャパン株式会社は、1998 年に車載ネットワーク開発用のソフトウェアツールおよびソフトウェア・コンポー ネントを開発・販売するドイツ、ベクター・インフォマティック社(Vector Informatik GmbH)の日本法人として設立さ れました。ベクターグループはドイツ、日本のほかに、アメリカ、イギリス、フランス、オーストリア、イタリア、スウェーデ ン、韓国、インド、中国、ブラジルにも拠点を持ち、グループ全体で約 1,700 名の従業員を擁し、車載ネットワーク開発 用ツールおよびソフトウェア・コンポーネントの分野では世界のリーディングプロバイダーとして認知されています。 CAN はもちろん、LIN、MOST、FlexRay、Ethernet、AUTOSAR に関わるトータル・ソリューション・プロバイダーと して、上流設計、開発、実装、テスト、検証にわたる V 字プロセスをカバーする製品群と各車載ネットワークの技術や 開発ツールの使い方に関する専門トレーニングを提供しています。また、自動車分野で培ったノウハウを商用車、輸 送機関、制御工学などの自動車以外の産業にも提供しています。 ベクター・ジャパン株式会社 ホームページアドレス www.vector-japan.co.jp ■本件に関する報道関係者のお問い合わせ先 ベクター・ジャパン株式会社 マーケティング・コミュニケーション部 横山 TEL: 03-5769-6981 FAX: 03-5769-6975 E-Mail: [email protected] ■本件に関する一般のお問い合わせ先 ベクター・ジャパン株式会社 営業部 (東京) TEL: 03-5769-6980 FAX: 03-5769-6975 (名古屋) TEL: 052-238-5020 FAX: 052-238-5077 E-Mail: [email protected]
© Copyright 2024 ExpyDoc