(ブラジル市場) 2017年3月号 - 三井住友トラスト・アセットマネジメント

ご参考資料
マーケットフォーカス (ブラジル市場) 2017年3月号
市場概況・今後の見通し
【 2月の市場概況】(為替市場<ブラジル・レアル/円>・債券市場)
ブラジル・レアル/円は、下落しました。
ブラジル・レアル/円は、ブラジルの失業率や小売売上高などの経済指標が悪化したこ
となどを嫌気して、円高・ブラジル・レアル安となりました。
ブラジル2年国債利回りは、低下(価格は上昇)しました。
ブラジル2年国債利回りは、欧米金利低下の影響などを受けて、低下しました。
2017年3月7日
為替市場・債券市場の推移(2014年2月末~2017年2月末)
(円)
60
高
50
(米ドル)
0.6
ブラジル・レアル/米ドル(右軸)
0.5
40
0.4
レ
ア
ル
30
0.3
ブラジル・レアル/円(左軸)
20
14/2
(%)
18
16
【 今後の見通し】(為替市場<ブラジル・レアル/円>・債券市場)
ブラジルの2016年7-9月期の実質GDP(国内総生産)成長率※1 は、前年同期比▲2.9%
と10四半期連続のマイナスとなりましたが、マイナス幅は縮小傾向にあります。
ブラジル経済は、インフレ率※2 の低下による消費者心理の改善や利下げの効果などか
ら、景気は最悪期を脱したと見られます。ただし、雇用環境 ※3 の悪化や依然高水準にあ
る金利が消費※4 や投資を抑制していることに加え、財政引き締め、国営石油会社の新規
投資減もあり、当面景気は低調な動きが続くと見ています。(※1:2ページの左図、※2:5
ページの左図、※3:3ページの左図、※4:3ページの右図、参照)
ブラジル・レアル/円は、年金改革など財政構造改革への期待や資源価格の持ち直し、
BCB(ブラジル中央銀行)の為替介入姿勢の強さが下支えとなる一方、景気は低調な動
きが続くことや、テメル大統領の汚職疑惑が売り材料となるため、もみ合い推移を見込み
ます。
14/8
15/2
15/8
16/2
16/8
安
0.2
17/2 (年/月)
15/8
16/2
16/8
17/2 (年/月)
2年国債利回り
14
12
10
8
14/2
14/8
【 2 月のマーケッ トデータ】
ブ ラ ジ ル・レア ル/円
【単位:円】
2年国債利回り
15/2
2月末
1月末
36.16
36.40
9.847% 10.377%
騰落率
▲0.66%
▲0.530
最低
35.83
最高
37.32
9.817% 10.360%
※為替のブラジル・レアル/円は本邦営業日ベース、騰落率はプラスは円安、マイナス(▲)は円高、
債券騰落率は利回りの変化幅
【 3 月の予想レンジ 】
ブラジル2年国債利回りは、BCBが利下げペースを加速させる可能性に言及しているも
のの、一方で、大統領の汚職疑惑や年金改革の後ずれなどが懸念されることから、もみ
合い推移を見込みます。
ブラジル・レアル/円
33円-40円
2年国債利回り
8.8%-10.8%
(信頼できると判断したデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成)
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
ついては最終ページをご覧ください。
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ブラジル経済①
○2016年7-9月期の実質GDP(国内総生産)成長率は前年同期比▲2.9%と10四半期連続でマイナスとなった。
○12月の鉱工業生産は、前月比+2.3%と2ヵ月連続のプラスとなった。
実質GDP成長率寄与度(前年同期比)
鉱工業生産指数
(2011年7-9月期~2016年7-9月期、四半期)
(%)
10
輸入
輸出
総固定資本形成
政府消費支出
家計消費支出
実質GDP成長率
5
(2011年12月~2016年12月、月次)
(%)
6
110
4
105
2
100
0
95
-2
90
-4
85
0
-5
-6
80
前月比(左軸)
鉱工業生産指数(右軸)
-8
-10
11/3Q
12/3Q
13/3Q
14/3Q
15/3Q
16/3Q
(年/期)
※3Qは7-9月期を意味し、例えば11/3Qは2011年7月から9月の3ヵ月間を示す。
※統計上の不突合により、各項目の和が合計に一致しない場合があります。
(出所)IBGE(ブラジル地理統計院)のデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント
作成
11/12
12/12
13/12
14/12
15/12
75
16/12
(年/月)
※季節調整済み
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジ メント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
ついては最終ページをご覧ください。
2/6
ブラジル経済②
○1月の全国失業率は前月から0.6%悪化の12.6%となった。
○12月の小売売上高は前月比▲2.1%と2ヵ月ぶりにマイナスとなった。
平均実質賃金(除く賞与)と全国失業率
小売売上高指数
(2012年3月~2017年1月、月次)
(レアル)
2,150
(2011年12月~2016年12月、月次)
(%)
14
平均実質賃金(左軸)
全国失業率(右軸)
2,100
12
2,050
10
8
2,000
(%)
4
120
3
115
2
110
1
105
0
100
-1
95
-2
90
-3
85
前月比(左軸)
6
1,950
12/3
13/3
14/3
15/3
16/3
-4
11/12
12/12
小売売上高指数(右軸)
13/12
14/12
15/12
(年/月)
※平均実質賃金および全国失業率は2012年3月より公表
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
80
16/12
(年/月)
※季節調整済み
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
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ブラジル経済③
○2月の貿易収支は45億6,000万米ドルの黒字となった。輸出は前月比で3ヵ月ぶりに増加した。
○1月の基礎的財政収支は367億1,200万レアルの黒字となった。
基礎的財政収支*
貿易収支
(2012年2月~2017年2月、月次)
(億米ドル)
300
貿易収支
輸出
(2012年1月~2017年1月、月次)
(億レアル)
600
輸入
250
400
200
200
150
0
100
-200
50
-400
0
-600
-50
-800
12/2
13/2
14/2
15/2
16/2
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
17/2
(年/月)
12/1
13/1
14/1
15/1
16/1
17/1
(年/月)
*基礎的財政収支(プライマリ ーバランス):国の収入と支出のバランスを見るもの。税収・税
外収入と、一般歳出(国債の利払いと償還費を除いた歳出)との収支のことを表す。
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
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ブラジル経済④
○BCBは2月の金融政策会合で政策金利を0.75%引き下げ12.25%とした。1月の消費者物価指数は前年同月比+5.35%と伸びが減速した。
○2月のブラジル株式は、BCBの追加利下げを好感して、上昇した。
政策金利と消費者物価指数
株価指数(ボベスパ指数)
(政策金利:2012年2月末~2017年2月末、日次)
(消費者物価指数:2012年2月~2017年1月、月次)
(%)
20
(2012年2月末~2017年2月末、日次)
75,000
政策金利
消費者物価指数(前年同月比)
70,000
インフレ・ターゲット
15
65,000
60,000
10
55,000
上限
5
50,000
45,000
下限
0
40,000
35,000
12/2
13/2
14/2
15/2
16/2
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成
17/2
(年/月)
12/2
13/2
14/2
15/2
16/2
17/2
(年/月)
(出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラス ト・アセットマネジメント作成
当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いに
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