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昭和44年11月28日
日刊(祭日・土日休刊)
第三種郵便物認可
(1)
平成29年3月7日(火) 12638号
2016年12月 電子材料生産実績
電 子 情 報技 術 産業 協 会(JEITA)は2017年2月28日、
2016年12月の電子材料生産実績を発表した。
JEITAのまとめによると、12月の磁性材料の国内生
産は約108億円(前年同月比104%)となった。
誘導体セラミックの世界生産量は、原料が重量指数
で109(同115%)、電 極 材 料 が 重 量 指 数 で197(同
JEITA
97%)となった。
製 品 区 分 別 は、希 土 類 磁 石80億2440万 円(同
102%)フ ェ ラ イ ト 磁 石 は16億6925万 円(同
109%)、ソ フ ト フ ェ ラ イ ト は11億5608万 円 ( 同
111%)となっている。
2016年12月 電子材料生産実績(JEITA)
製品区分
ソフトフェライト
フェライト磁石
永久
希土類磁石
磁石
合 計
2016年12月
金額(千円) 前年同月比
1,156,089
1,669,253
8,024,403
9,693,656
111%
109%
102%
103%
総 合 計 10,849,744
104%
2016年7月
重量(指数) 前年同月比
製品区分
誘電体セラミックス 原料
誘電体セラミックス 電極材料
台湾電力総合研究所にレドックスフロー電池を納入
住友電気工業㈱は3月3日、台湾電力総合研究所に
定格出力125kWのレドックスフロー電池を納入した
と発表。
台湾では、太陽光発電と風力発電を主力に再生可能
エネルギーを積極的に推進し、2025年の発電量比率を
全体の20%に引き上げることを目標に掲げている。台
湾電力総合研究所は、太陽光・風力を代表とする再生
可能エネルギー発電の出力平滑化や、ピークカットな
ど複数用途の実証実験を計画している。
こうした背景の中、レドックスフロー電池の採用が
2016年5月に決定され、本年2月に台湾電力総合研究
所内への設置・納入が完了した。今後も台湾電力総合
研究所の実証実験に協力していくとしている。
今後もレドックスフロー電池や海底電力ケーブルな
ど関連製品の供給を通じて、台湾における再生可能エ
ネルギーの導入促進に貢献していく方針。
納入設備概要は、蓄電池定格出力・容量は125kW
×6h、実証内容は再生可能エネルギー発電出力平滑
109
197
115%
97%
住友電工
納入したレドックスフロー電池設備
化、電力コスト最小化、デマンド・レスポンス、自
立運転、実証構成設備はレドックスフロー電池、太
陽光発電パネル、風力発電機、ディーゼル発電機、
負荷である。
(2)
平成29年3月7日(火)
フィリピン:フィリピン鉱業協会が
Lopez大臣継続承認に反対
2017年2月16日付地元メディアによると、フィリピ
ン鉱業協会は、2017年2月13日に開催された大臣任命
委員会において、Regina Paz Lopez大臣の環境天然資
源大臣継続に反対の意思を示した。
以下は、鉱業協会の声明:
「フィリピン鉱業協会は、環境天然資源大臣である
Lopez氏と生産的且つ合理的な対話がこれ以上不可能
であるとの結論に至った。協会の歴史の42年間、我々
は常に政府との積極的な事業における関係を維持して
きた。我々は常に、問題があっても意見の不一致が
あっても、その時その時の大統領が任命してきた環境
天然資源大臣と、協力してきた。我々は常に、大臣と
共に問題を解決すべく、友好的、専門的且つ公平な態
度で議論を繰り返してきており、法律に基づいて行動
してきた。
我 々 はRodrigo Duterte大 統 領の 決 定 を 尊重 し、
Lopez氏の大臣任命に反対の声をあげなかった。我々
は、公平かつ法令順守という大統領の指示にLopez氏
が耳を傾けることを期待したからである。
我々はこの指名された大臣に繰り返し働きかけてい
る。しかしながら、8か月経過し、この指名された大
臣は我々と協調しようとする意識のないことは明らか
である。そして我々が恐れていることに、同氏の最近
の行動は、同氏の持つ偏見によって引き起こされたも
のである。
我々が、Lopez氏の環境天然資源大臣承認に反対の
意見を呈するのは残念なことであり、悲しむべきこと
である。これは、フィリピン鉱業協会が行うことがで
きる最初で且つ唯一の方法である。
我々の状況そしてLopez氏の大臣承認反対への理解
を、Duterte大 統 領 に、大 臣 任 命 委 員 会 に、そ し て
フィリピン国民に請うものである」
日刊金属
(第三種郵便物認可)
メキシコ:Trump米大統領の政策、
メキシコ鉱業への直接の影響はない
2017年2月14日付け地元紙は、Trump米政権がメキ
シコ鉱業に与える影響についてのPenoles社幹部、メ
キシコ鉱山冶金労組(STMMRM)代表のコメントを
掲載している。概要は以下のとおり。
Penoles社幹部
トランプ大統領が進めている政策が、鉱山分野に直
接影響することはない。しかし、燃料価格上昇、ペソ
安ドル高がメキシコ鉱業に与える影響には注視が必要
である。多くの鉱山企業が支払いをドル建てで行って
おり、85%以上が米ドル乃至ユーロ建てで支払いを
行っているとする統計もある。当然、鉱山機械・器機
の多くは輸入製品であり、その支払いは全て米ドル乃
至ユーロ建てで行われている。また、燃料費は、操業
費の15~16%を占めており燃料費高騰が鉱山に与える
影響は大きい。原油価格は緩やかではあるが上昇して
おり、政府にはガソリン税軽減を含めた対策を要求し
ている。米国は、亜鉛、鉛等のベースメタルに加え、
銀、金の貴金属の輸入国であり、メキシコ鉱業に何ら
かの制限を加えた場合、苦しむのは米国産業界であ
り、そのような措置は講じられない。
メキシコ鉱山冶金労組(STMMRM)代表
メキシコ不法移民の強制送還政策により送還された
メキシコ人は、米国と同等の給与を得ることはできな
いが、生活可能レベルの給与を得ることはできる。メ
キシコ鉱業は、強制送還されたメキシコ人の受け皿と
なることができる。メキシコで米ドルは稼げないが、
メキシコではペソ建てで給与が支払われるので、為替
や送金手数料の問題はなく、生活費も米国に比して安
価である。事実、メキシコ鉱山労働者は、生活に必要
な給与を得ている。
日刊金属
平成29年3月7日(火)
(3)
(第三種郵便物認可)
2月の銅マーケットレポート及び3月の見通し(2)
橋本アルミ(株)橋本健一郎
◆新設住宅着工戸数
国土交通省統計によると新設住宅着工戸数は前年
比+12.8%の7万6491戸であった。
前年比
11月
8万5051戸
12月
7万8406戸
1月
7万6491戸
+6.7%
+3・9%
+12.8%
出展
財務省
貿易統計
■前月の国内指標
日本伸銅協会発表の伸銅品生産推移(速報)によれ
ば前年比+5.3%の6万2569t。
日本電線工業会発表の出荷速報(推定)
銅電線出荷量は、前年比-0.8%の5万3700tであった。
出展 国土交通省統計
◆貿易関連指標
輸出
財務省貿易統計によると輸出は前年比で電気銅
が-40.1%の2万9315t、スクラップが+46.4%の1万
6303t。
輸出
電気銅
前年比
スクラップ
前年比
11月
4万466t
+64.5%
3万823t
+69.5%
12月
3万6722t
+28.9%
3万2943t
+55%
1月
2万9315t
-40.1%
1万6303t
+46.4%
出展
日本電線工業会
■概況
【自動車】
1月の四輪車生産台数は76万1130台で、前年同月比
+3.8%となり4カ月連続
前年同月を上回った。
輸出は31万6125台で前年同月比5.8%の減少。
【販売】
2月の国内自動車販売台数(軽は除く)は
2035台 で前年比+13.4%。
5カ月連続プラス
内
輸入
輸入は 電気銅が前年比+47.4%の2471t、スク
ラップ +39.4%の1万1980t
輸入
電気銅
前年比
スクラップ
前年比
11月
1102t
-3.6%
1万2062t
+61%
12月
2600t
-60.4%
1万1842
+80.2%
1月
2471t
+47.4%
1万1980t
+39.4%
乗用車
貨物
バス
+14.4%
+6.9%
+3.5%
31万
(4)
日刊金属
平成29年3月7日(火)
(第三種郵便物認可)
亜鉛建値は3,000円引き下げの36万4,000円
3月の月内平均は36万4,400円
三井金属鉱業は6日、電気亜鉛建値を3,000円引き下げの36万4,000円にすると発表、同日から実施した。3月の月内
建値平均は36万4,400円。
前週末4日入電のLME亜鉛相場のセツルメントが2,796.00ドル、6日の東京市場の米ドルTTSレートは114.78円。
この値で換算した採算価格は32万0,900円。建値と採算価格から見た諸掛かりは4万3,100円となる。
直近6か月の建値推移は次の通り(単位キロ当たり円、かっこ内は改定日)。
2016年
10月 286(11) 280(14) 286(20) 292(26)
11月 304(1) 298(7) 307(10) 328(15) 343(24)
12月 355(1) 361(6) 355(9) 379(15) 352(20)
平均286.8
平均320.5
平均358.8
2017年
1月 343(4) 355(10) 361(13) 355(18) 364(23)
平均357.4
2月 370(1) 361(6) 367(10) 382(15) 364(20) 379(23) 平均370.5
3月 367(1) 364(6)
平均364.4
海外相場の弱地合いと円高建値の
上げ余地解消市中は依然閑散
前週末4日入電の海外相場は、LME(ロンドン金属
取引所)銅相場のセツルメントで前日より84.00ドル
安の5,910.00ドルと続落。前日のLME銅のセツルメン
トは5,994.00ドルだった。この日後場の直物買値は前
日比28.00ドル安の5,910.50ドル。前日は5,938.50ドル
だった。カーブ取引は、5,916.50ドル~5,917.00ドル
で、前 日 比13.50ド ル ~14.00ド ル 安。NYC(ニ ュ ー
ヨ ー ク 商 品 取 引 所)の 銅 相 場(3月 限)は、前 日 の
267.95セ ン ト よ り0.75セ ン ト 高 の268.70セ ン ト。
SHFE(上海先物取引所)の銅相場(3月限)は、前日
の4万8,430元より570元安の4万7,860元。LME公認倉
庫の銅在庫は、前日の20万トンより約4,000トン減の
19万6,000トン。
週明け6日の東京為替市場TTSレートは、前週末比
0.45円 の 円 高 ド ル 安 で1ド ル が114.78円。NYカ ー ブ
LME先物比は16.50ドル高。前週末4日入電の海外銅相
(セツルメント)と週明け6日の東京外国為替市場米
ドルTTSレートから計算した国内採算値は、前週末よ
り1万2,000円安の71万8,000円。この日、電気銅建値
は72万円に据え置かれた。
為替動向
前週末3日のロンドン外国為替市場では円相場が小
幅で続落した。前日16時(現地)と比べ0.10円の円安
ドル高、1ドルが114.40円~114.50円で取引された。
この日米連邦準備理事会のイエレン議長とフィッ
シャー副議長の講演を控え、ロンドン市場では様子見
ムードが広がっていた。
3日のニューヨーク外国為替市場では円相場が5営
業日ぶりに反発した。前日比0.45円の円高ドル安、1
ド ル が113.95円 ~114.05円 で 取引 を 終 えた。ニ ュ ー
おしらせ
小紙『日刊金属』では、バックナ
ンバー閲覧用サイトを設置いたし
ました。運用テスト期間中は、ど
なたでもご利用になれます。
dailiesmetal.com
ヨーク市場も先行市場を引き継いで円売りで始まった
が、連邦準備理事会のイエレン議長が講演を終えると
短期的な利益確定を目的にした円買いドル売りが優勢
になった。イエレン議長は講演のなかで「緩やかな利
上げが適切だ」と述べ、3月利上げを検討する意向を
明確に示した。また、同理事会のフィッシャー副議長
も、講演後の質疑応答で3月利上げを支持する態度を
表明した。
6日午前の東京外国為替市場で円相場は上げ幅を拡
大していた。10時時点で前週末17時に比べ0.53円の円
高ドル安、1ドルが113.73円~113.76円の水準で推移
していた。日経平均株価の下げ幅拡大に歩調を合わせ
て円を買う動きが出始め、北朝鮮が弾道ミサイルを4
発発射したとの報道を受け、地政学リスクが一時的に
意識され、リスク回避目的の円買いも出た。
2月27日~3月3日(現地)
平成29年3月7日(火)
日刊金属
(第三種郵便物認可)
(5)
LME銅続落 COMEX銅は反発
供給懸念続くも調整売りなどで弱地合い
LME非鉄はまちまち 中国経済の持続的需要増に懐疑の声も
前週末4日入電の海外相場は、銅の直物がLME(ロ
ン ド ン 金 属 取 引 所)の 公 式 値 ベ ー ス で、前 日 の
5,993.50ドルより84.00ドル安の5,909.50ドル。3か月
物も前日の6,000.50ドルより83.50ドル安の5,917.00ド
ル。LME公認在庫銅は、前日の20万トンより約4,000
トン減の19万6,000トン。COMEX(ニューヨーク商品
取引所)の銅相場(3月限)は、前日より0.75セント
高の268.70セント。カーブ取引は前日比13.50ドル~
14.00ド ル 安 の5,916.50ド ル ~5,917.00ド ル。SHFE
(上海先物取引所)の銅相場(3月限)は、前日の4万
8,430元より570元安の4万7,860元。
錫は上伸
LME錫相場の直物は、前日の1万9,327.50ドルより
85.00ドル高の1万9,412.50ドル。3か月物も、前日の1
万9,340.00ドルより97.50ドル高の1万9,437.50ドル。
鉛は続落
L M E 鉛相 場 の直 物 は、前 日 の2,272.75ド ル よ り
25.50ド ル 安 の2,247.25ド ル。3 か 月 物 も、前 日 の
2,281.00ドルより27.00ドル安の2,254.00ドル。
亜鉛も続落
LME亜鉛相場の直物は、前日の2,844.50ドルより
49.00ド ル 安 の2,795.50ド ル。3 か 月 物 も、前 日 の
2,849.50ドルより45.50ドル安の2,804.00ドル。
アルミも続落、アルミ合金は続伸、北米特殊アルミ合
金も続伸
LMEアルミ相場の直物は、前日の1,928.00ドルよ
り20.00ド ル 安 の1,908.00ド ル。3か 月 物 も、前 日 の
1,935.50ドルより22.75ドル安の1,912.75ドル。LMEア
ル ミ 合 金 相 場 の 直 物 は、前 日 の1,665.00ド ル よ り
15.00ド ル 高 の1,680.00ド ル。3か 月 物 も、前 日 の
1,675.00ドルより15.00ドル高の1,690.00ドル。LME北
米特殊アルミ合金相場の直物も、前日の1,925.00ドル
より20.00ドル高の1,945.00ドル。3か月物も、前日の
1,940.00ドルより20.00ドル高の1,960.00ドル。アルミ
のLME公式在庫は、前日のおよそ218万1,000トンより
約2万トン減のおよそ216万1,000トン。
ニッケルは続落
LMEニッケル相場の直物は前日の1万0,897.50ドル
より7.50ドル安の1万0,890.00ドル。3か月物も前日の1
万0,962.50ドルより27.50ドル安の1万0,935.00ドル。
現地日付2/27~3/2のアルミ合金3ケ月物及び北米特殊アルミ合金現物
の公式値と前営業日比に誤りがありました。下表の通り訂正します。
(6)
平成29年3月7日(火)
日刊金属
(第三種郵便物認可)
平成29年3月7日(火)
日刊金属
(第三種郵便物認可)
(7)
(8)
平成29年3月7日(火)
日刊金属
(第三種郵便物認可)