「地域医療・福祉セミナー」主催:医療法人社団青木末次郎記念会 平成 29 年 2 月 17 日(金)18:30~20:00 厚木商工会議所 101 会議室において、 「急性期 治療病棟における治療の現状と課題」~精神科治療・地域福祉の最新動向~をテーマとして 「地域医療・福祉セミナー」を開催いたしました。100 名参加の予定でしたが、それを上回 るお申し込みを頂きました。 セミナーは、黒岩隆理事長の挨拶にはじまり、講演1では、厚木保健福祉事務所の大塚真 矢氏から「管内の精神医療・福祉の動向と厚木保健福祉事務所の取り組み」と題して、保健 福祉事務所の業務、相談件数、精神保健福祉法第 23 条通報に関わる支援などをお話して頂 きました。また、高齢者の相談、依存症の専門医療機関やグループホームの不足、パーソナ リティー障害への対応といった課題もあげられました。 講演 2 では、三浦賢吾相州病院院長から「急性期治療病における m-ECT の効果と展望」と いう題でお話し頂きました。現在では、全身麻酔をかけ筋弛緩剤を用いてけいれん発作を誘 発しない様施行されているため、安全に治療できるとのお話でした。 講演 3 では、西本雅彦相州病院副院長から「難治性統合失調症の患者に対する m-ECT と 薬物療法の併用療法」との題でお話し頂きました。治療のために大量の薬物を服用している 患者様の中には、DSP(ドパミン過感受性精神病)の方が存在し、m-ECT や持続性注射など を用いて改善を図っているとの臨床実践のお話でした。 最後に、若田部博文副理事長よりご挨拶を頂き、参加者全員で有意義なセミナーだったこ とを共有致しました。 当日、金曜の夜にもかかわらず多数の方にご参加頂きました。改めて、ご参加頂いた方々 に感謝申し上げます。 医療法人社団青木末次郎記念会 企画調整室部長 桑本 正 企画調整室補佐 石川孝行 地域医療セミナーに関するアンケート結果 実施日:平成 29 年 2 月 17 日(金) 参加人数:108 名 回答数:78 名(回答率:72.2%) 【職種】 医師 1 看護師(保健師) 25 精神保健福祉士 20 社会福祉士 4 作業療法士 1 臨床心理士 1 介護支援専門員 職種 医師 看護師(保健師) 精神保健福祉士 18 社会福祉士 行政機関職員 2 作業療法士 就労支援機関職員 2 臨床心理士 知的障害施設職員 1 介護支援専門員 学生 1 行政機関職員 未記入 2 合計 78 【所属機関】 医療機関 24 クリニック 5 行政機関 5 訪看ステーション 7 所属機関 医療機関 クリニック 行政機関 訪看ステーション 地域包括 10 地域包括 居宅 14 居宅 相談支援事業所 5 相談支援事業所 就労支援機関 5 就労支援機関 知的障害施設 1 知的障害施設 大学生 1 未記入 1 合計 78 大学生 未記入 【満足度】 講演1 満足 37 やや満足 30 やや不満 7 不満 0 N/A 4 合計 78 満足度 【講演1】 満足 9% 50% 41% やや満足 やや不満 不満 講演2 満足 44 やや満足 32 やや不満 0 不満 1 N/A 1 合計 78 満足度 【講演2】 1% 0% 42% 満足 やや満足 57% やや不満 不満 講演3 満足 63 やや満足 13 やや不満 0 不満 0 N/A 2 合計 78 満足度 【講演3】 満足 17% やや満足 やや不満 83% 不満 【参加者の感想】 ・管内の現状や課題について知ることができ、とても勉強になりました。また、相州病院 で取り組んでいる治療方法や DSP(難治性統合失調症)のことについても学ぶことがで き、とても良かったです。 ・DSP についての説明が分かりやすかったです。m-ECT(修正型電気けいれん療法)に ついての話は、適応範囲の広さは興味深かったです。また、デポの認知が低いので、驚 きました。 ・厚木保健福祉事務所管内における相談内容や対応について、もう少し詳しくお聞きした かったです。薬物療法について、もう少し深いところまでお聞きしたいと思いました。 ・ECT、DSP 等、知らなかったことを知ることができて、とても良かったです。また、統 合失調症について在宅で生活できる等、とても明るいイメージを持つことが出来まし た。 (暗いイメージでした) ・m-ECT を試行し、どのような良い効果があったのか、具体例をあげて紹介してほしか った。この治療をすることで薬物の減量にも繋がっているのでしょうか?実際の数が知 りたい。 (副作用として)一過性の記憶障害ということですが、どの程度、期間など統 計的なデータを知りたいと思いました。 ・今後も、このようなセミナーを開催してもらいたいと思います。 ※一部抜粋
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