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ミュシャ展メニュー
出生地チェコ
Amuse-bouche: Salade de pommes de terre au hareng
ポテトとニシンのマリネのサラダ仕立てを食前に
サラ・ベルナールとパリの社交界
Trilogie de crevettes en cocktail
[noture, bavarois, tartare ]
小海老のトリロジーをカクテル仕立てに
[ボイル バヴァロワ タルタル]
広告画(シャンパーニュ
モエ・エ・シャンドン)
Truite mi-cuite aux spätzle, crème au champagne
ほんのり火をいれた鱒にスペツレを添えて
本
シャンパーニュ風味のクリームソース
挿画
Saint-pierre rissolé à la choucroute et coquillages
的鯛のリソレにザワークラウトと共に さまざまな貝を添えて
スラヴ叙事詩
Steak de“Sasami”de bœuf ,purée de betterave,crème fraîche et jus poivré
国産牛ササミのステーキ ビーツのピュレ
サワークリームと胡椒風味のジュ
パリ街角のカフェ
Gaufre aux fraises, sauce chocolat
温かいワッフルに苺を添えて チョコレートソース
Café
コーヒー
メニュー解説
出生地チェコ
アルフォンス・ミュシャの出生地 オーストリア帝国モラヴィア(現在のチェコ)では海からはなれ、現
在でも主食と言っても過言ではないほどポテトが食され、当時は魚といえば鯉やサーモン、鱒といった川魚
かニシンの酢漬けしか手に入らなかったようです。
サラ・ベルナールとパリの社交界
1895 年 舞台女優 サラ・ベルナールの芝居の為に作成した「ジスモンダ」のポスターが彼の出世作であり、
当時のパリにおいて大好評を博し、一夜にしてアールヌーボーの旗手としての地位を不動のものにし、パリ社交
界の話題の人となりました。そしてその後もサラ・ベルナールのポスター作製を手がけています。今回は社交界
での定番料理、小海老のカクテルをサラ・ベルナールの椿姫のポスターをイメージし、ご用意いたしました。
広告画(シャンパーニュ
モエ・エ・シャンドン他)
サラ・ベルナール以降多くの宣伝ポスターや装飾パネルを作成しました。ラ ブラスリーに飾られている花 4
部作のレプリカもこの時代の物です。今回はその中でもシャンパーニュのメーカーモエ・エ・シャンドン社の広
告をイメージして、チェコ料理でもよくつかわれる鱒を東欧のパスタとも呼ばれるスペツレと共にシャンパーニ
ュの風味を付けて提供いたします。
挿画
ミュシャはパリ初期苦闘時代の雑誌の挿絵に始まり、代表作「白い像」等多くの挿画作品を残しています。モ
ノトーンで描かれる美しさを、聖ペテロがつかんだと言われるフランスで人気の高い的鯛(サン・ピエール)と
東欧でも多く食されるザワークラウトにて表現してみました。
スラヴ叙事詩
ミュシャを語る上で最も重要になるのが 1910~1928 の 17 年間をかけ作成した 20 枚の連作スラヴ叙事詩であ
るでしょう。壮大さと緻密さを兼ね備えた最高の傑作を一皿に表現することなど出来るはずもありませんが、彼
の民族の誇りと故郷への強い想いをチェコ料理にかかせない牛肉、ビーツ、サワークリームにて表現させていた
だきました。
パリ街角のカフェ
ミュシャが生活をしていたころのパリにはフランスは元より世界各国からあまりにも多くの芸術家が集まっ
てきておりました。彼らは貧しい生活の中、カフェのコーヒー一杯で芸術談義に花を咲かせていたようです。古
代ローマが発祥で、カフェでのデザートの定番であり、パリ街角での屋台でも売られるワッフルを今回のデザー
トに選びました。晩年、戦争に翻弄されたミュシャですが、若い頃の仲間と切磋琢磨したパリ生活や食事を懐か
しがったことは安易に想像出来るでしょう。