平成 28 年度日本医療研究開発機構研究費 創薬基盤推進研究事業(研究委託事業) 第 49 回ヒューマンサイエンス総合研究セミナー 「拡張不全の疾患理解から新たな治療法を探る」 主 催:公益財団法人ヒューマンサイエンス振興財団 我が国におけるライフスタイルの欧米化や超高齢化に伴う高血圧症、糖尿病、脂質異常 症や、それらを背景とする虚血性心疾患などの増加は、心不全患者増加の大きな要因とさ れています。心不全は心臓のポンプ機能障害により、体組織の代謝に見合う十分な血液を 供給できない状態と定義され、循環器疾患の共通かつ最終像であり、その予防・治療法の 確立は極めて重要です。 心不全では、左室収縮力の低下を主体とした「収縮不全(HFrEF: heart failure with reduced ejection fraction)」が従来問題とされていました。しかし、近年、左室収縮力 が保たれているにも関わらず、左室が固くてひろがりにくい状態の拡張機能障害を主体と した心不全症状を示す患者が半数以上存在することが明らかとなってきており、「拡張不 全(HFpEF: heart failure with preserved ejection fraction)」と呼ばれています。こ れまで、収縮不全の予防・治療法が注目されていた一方で、拡張不全に関しては、発症頻 度が少ないと考えられていたせいか、その病態は不明な点が多く、予防・治療法はほとん ど明らかにされてきませんでした。 本セミナーでは、東京大学大学院医学研究科循環器内科学 教授の小室 一成先生にオー ガナイザーをお願いし、拡張不全の疾患理解を通じて新規治療法に対する最近の取り組み に焦点を当てた企画と致しました。前半では、小室先生のオーバービューに続いて、拡張 不全の疫学および診断の現状に焦点をあてます。後半では、拡張不全の発症メカニズム、 治療ガイドラインの現状、さらには創薬に焦点をあて、新規治療薬への展望と製薬企業が 開発中の薬剤について、それぞれ我が国を代表する心不全研究の先生からご講演いただき ます。 今回のセミナーは、今後、未曾有の超高齢化社会の到来で、我が国のみならず世界中で 増加することが予測される拡張不全の疾患理解を深め、アンメットメディカルニーズへの 取組みの一環としてその創薬の糸口をつかむ絶好の機会と考えております。医薬品企業等 の研究および臨床開発関係の方、並びに事業開発関係の方には、是非、ご参加いただき、 拡張不全に対する新たな予防・治療薬の研究開発につなげていただけることを祈念して、 ここにご案内申し上げます。 以上 開催日時: 平成29年3月2日(木)13:00~17:55予定 会 場: 砂防会館 別館 1 階 シェーンバッハ・サボー(東京 永田町) 東京都千代田区平河町2-7-5 定 員: 200名 受講申込: 添付の受講申込書に必要事項をご記入の上、ファックスにて財団事務局(035823-0363)までお申し込み下さい。または、氏名(フリガナ)、勤務先・所 属、申込区分、連絡先住所(電話、FAX)を明記の上、e メールにて(hsregistration3 @ jhsf.or.jp)宛お申し込み下さい。申し込みを受け付けま したら参加証を送付致しますので、当日受付へご提出下さい。 申込締切: 平成29年2月28日(火) (定員になり次第締め切らせていただきますので、ご了承下さい) 参 加 費: 無 料 留意事項: ・質問に際して、ご所属・お名前は言わなくて結構ですので、積極的な質問 をお願いします。 ・講師の先生には最新の情報を自由にお話いただくようお願いしていますの で、無許可の写真撮影、録音は禁止とさせていただきます。 ・スライドコピーは作成せず、講演要旨集のみ当日配布いたします。 連 絡 先: 公益財団法人ヒューマンサイエンス振興財団 担当 山下 剛一 〒101-0032 東京都千代田区岩本町 2-11-1 ハーブ神田ビル 4F 電話 03-5823-0361 FAX 03-5823-0363 ホームページアドレス: http://www.jhsf.or.jp (セミナー案内掲載) 交 通: 東京メトロ永田町駅(有楽町線・半蔵門線・南北線)4 番出口より徒歩 1 分 東京メトロ赤坂見附駅(銀座線・丸の内線)より徒歩 8 分 地 図:
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