臓器線維症の基礎と臨床―創薬への展望

平成 27 年度日本医療研究開発機構研究費 創薬基盤推進研究事業(研究委託事業)
第 46 回ヒューマンサイエンス総合研究セミナー
「臓器線維症の基礎と臨床―創薬への展望―」
主
催:公益財団法人ヒューマンサイエンス振興財団
線維化は創傷治癒過程のプロセスの一つであり、組織を構成している結合組織が異常増
殖する現象で、ホメオスタシスを維持する上でも重要な役割を果たしております。しかし、
過剰な線維化は、臓器の本来の機能を障害し病態形成へと進行させていきます。特に肝臓、
腎臓、肺の線維化は、患者の予後を著しく悪化し生命を脅かす結果となります。代表的な
線維化疾患として、肝硬変、糖尿病性腎症、肺線維症などが挙げられますが、有効な治療
法はほとんどありません。現在に至るまで線維化をターゲットにした創薬研究は、進めら
れてきましたが、臨床に繋がる満足する結果が出ていないのが現状です。その大きな原因
として、病態形成メカニズムの多様性、臨床での診断・評価方法が難しいことが挙げられ
ます。
本邦では特発性肺線維症治療薬としてピルフェニドンに続き、線維化形成に関与する増
殖因子(PDGF、FGF、TGF-β)の抑制活性を有し、肺活量の改善が臨床試験でも確認された
ニンテダニブが本年承認されました。しかし、抗線維化剤としてはこの 2 剤しかなく、更
なる有効な薬剤が求められています。
そこで、東海大学大学院医学研究科
マトリックス医学生物センター
垣豊先生、(公財)結核予防会・東北大学
センター長の稲
常務理事・名誉教授の貫和敏博先生等にご相
談して、「臓器線維症の基礎と臨床―創薬への展望―」と題したセミナーを企画致しまし
た。セミナーでは臓器線維化の分子細胞基盤をベースとしながら、肝臓、腎臓、肺の各臓
器線維症を基礎または臨床で研究されている第一線の先生をお招きしてお話をお伺いでき
ることとなりました。
今回のセミナーは、臓器線維症の重要性や創薬の可能性をつかむ絶好の機会と考えてお
ります。医薬品企業等の研究関係の方、開発や学術関係の方には、是非、ご参加いただき、
臓器線維症に対する治療薬の研究開発につなげていただけるよう祈念して、ここにご案内
申し上げます。
以上
開催日時: 平成27年12月14日(月)12:50~18:00予定
会
場: 砂防会館 別館 1 階利根(東京都千代田区平河町2-7-5)
定
員: 250名
受講申込:
添付の受講申込書に必要事項を記入の上、ファックスにて財団事務局(035823-0363)までお申し込み下さい。または、氏名(フリガナ)、勤務先・所
属、申込区分、連絡先住所(電話、FAX)を明記の上、e メールにて(hsregistration3 @ jhsf.or.jp)宛お申し込み下さい。申し込みを受け付けま
したら参加証を送付致しますので、当日受付へご提出下さい。
申込締切: 平成27年12月10日(木)
(定員になり次第締め切らせていただきますので、ご了承下さい)
参 加 費: 無
料
留意事項: ・質問に際して、ご所属・お名前は言わなくて結構ですので、積極的な質問
をお願いします。
・講師の先生には最新の情報を自由にお話いただくようお願いしていますの
で、無許可の写真撮影、録音は禁止とさせていただきます。
・スライドコピーは作成せず、講演要旨集のみ当日配布いたします。
連 絡 先: 公益財団法人ヒューマンサイエンス振興財団
担当 山下 剛一
〒101-0032 東京都千代田区岩本町 2-11-1 ハーブ神田ビル 4F
電話 03-5823-0361
FAX 03-5823-0363
ホームページアドレス: http://www.jhsf.or.jp (セミナー案内掲載)
交
通: 東京メトロ永田町駅(有楽町線・半蔵門線・南北線)4 番出口より徒歩 1 分
東京メトロ赤坂見附駅(銀座線・丸の内線)より徒歩 8 分
地
図: