(仮称)彦根市新市民体育センター新築基本設計および実施設計委託業務 候補者選定公募型プロポーザル審査結果について (仮称)彦根市新市民体育センター新築基本設計および実施設計 委託業務候補者選定公募型プロポーザル審査会 審査員長 京都府立大学 副学長 宗田 好史 彦根市では、第 79 回国民体育大会が滋賀県立彦根総合運動場を主会場として開催さ れるにあたり、滋賀県により策定された「(仮称)彦根総合運動公園整備基本計画」によ って彦根市民体育センターを移設することになりました。彦根市新市民体育センター整 備基本計画では、建設予定地として南彦根駅前を選定し、ひこね燦ぱれすと弓道場との 複合化を行い、当地域でのまちなか交流の拠点として、再整備することとしています。 今回、この新市民体育センターの新築に係る設計者を公募型プロポーザル方式によって 選定することになりました。 参加者を募集したところ 5 者から応募があり、提出された書類に基づいて第一次審査 (書類審査)を行いました。その結果、5 者ともプロポーザルに参加できるだけの設計実 績と業務実施体制を有していると判断し、第二次審査(プレゼンテーションおよび審査 員によるヒアリング)の対象者としました。 第二次審査では、 (仮称)彦根市新市民体育センター新築設計事業基本方針に基づき、 まちなか交流の拠点としてにぎわいを創出すること、競技スポーツの推進や競技力の向 上に寄与すること、健康づくりや体力づくりに寄与すること、誰もが使いやすいような 配慮、市民の生活を守る防災機能、環境や地域の歴史・文化への配慮、効率的な敷地の 配置計画等についてヒアリングを実施し、審査員が各応募者に評点をつけました。 ヒアリングの結果や審査員のそれぞれの専門的な立場からの意見も踏まえ、審査会は、 最高得点となった「株式会社 石本建築事務所 大阪支所」を委託候補者として選定し ました。また、次点として「株式会社環境デザイン研究所」を選定しました。 委託候補者として選定した「株式会社石本建築事務所大阪支社」の提案からは、まち なか交流の拠点の意図をよく理解していることが伺え、日常的に人が回遊できるよう、 見通しの良い交流ストリートを配置し、周囲に設けられた交流の庭や市民広場などのオ ープンスペースの活用が高く評価されました。また、敷地形状に合わせた南北両方に顔 がある施設配置や、認知しやすいコンパクトなゾーニング等、限られた敷地の中で、誰 もが使いやすくなるための工夫が十分に盛り込まれており、彦根市と協議する中で、よ り良いものを作り上げたいとされた姿勢が評価されました。 次点の「株式会社環境デザイン研究所」の提案では、健康をテーマとした環境デザイ ンとしての考え方や、施設全体がスポーツ・文化ミュージアムとする考え方が独創的で あり、競技力の向上を図る施設に関する考え方が高く評価されました。 最後に、貴重な時間と労力を費やして本プロポーザルに応募いただいた応募者の方々 に深く感謝するとともに、委託候補者には、今後、地元住民、利用者代表、学識経験者 等で構成される(仮称)彦根市新市民体育センター建築設計検討委員会の意見や提案を 集約していただき、魅力ある新市民体育センターの設計を作成していただくようお願い 申し上げまして、本プロポーザルの講評といたします。
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