資生堂、育児休業者を支援してスムーズな職場復帰を促す 日本初のインターネットプログラム『wiwiw(ウィウィ) 』の販売を開始 ※ 資生堂は、育児休業者に向けたエデュテインメントプログラム『wiwiw(ウィウィ)』を 2002 年5月から各企業の 人事部に向けて販売開始します。 このプログラムは、育児休業者が必要な育児情報や職場復帰のためのスキルをインターネットを通じて 自宅に居ながら習得できるものです。育児休業開始の半年前から職場に完全復帰するまでの間、ビジネス スキル向上のための IT 講座や、子供の成長と育児休業者の心情の変化に合わせた医療情報や育児ノウハウ などを提供します。 具体的には〝出産予定日〟と〝職場復帰日〟を入力するだけで育児を中心としたスケジュールが算出さ れ、その経過にあわせた情報を得ることができます。このような体系は日本初で、既にビジネスモデル特 許を出願しています。 本プログラムには厚生労働省が支給する「育児休業者職場復帰プログラム実施奨励金」を円滑に受ける ための指導要綱も含まれていますので、各企業は僅かな負担でより充実した労働環境を醸成することが可 能となります。 ※ wiwiwとは、Woman と Woman の間を Internet で結ぶ、女性間ネットワークを意味する ※ エデュテインメント=エデュケーションとエンターテインメントからの造語。遊びの要素を多く取り入れた学習のこと プログラム内容と今後の展開 資生堂では、仕事と育児の両立の支援を目的に 1990 年から育児休業制度を、1991 年から育児時間制度を 導入しています。2000 年度には、資生堂グループ全体(国内)でこの2つの制度を延べ 841 人が活用してお り、出産を理由とした退職者は近年ほとんどありません。このような背景をふまえ、社員の 7 割を占める 女性が更に生きいきと活躍できる職場環境を醸成するために、女性社員から提案された本プログラムが資 生堂の事業として採用され、1 年をかけて開発が進められました。 現在育児休業を取得している社員にヒアリングをしたところ、実際にはさまざまな悩みや不安を持ちな がら育児に取り組んでいることが分かり、休暇取得がキャリアアップにマイナスとならないシステム構築 が必要とされていることが分かりました。 この度開発した『wiwiw』は、刻々と変化する育児者の要求に合わせてタイムリーな情報やノウハウそし て情報交換の場を提供し、充実した育児生活を実現しながら職場復帰に備えた知識をも伝達する全く新し いインターネットプログラムです。 社内展開は 2001 年 9 月から開始していますが、社外へは 2002 年5月から販売を開始し、BtoB(会社間) ビジネスとして展開していきます。 資生堂は、全社をあげて「ジェンダーフリー」な職場環境の整備を進めており、これまで数々の制度を 導入してきました。積極的な育児支援活動をはじめ、その他のジェンダーフリー活動・介護休暇などへの 取り組みが評価され、2000 年度には『労働省 均等推進企業表彰 労働大臣努力賞』を、2001 年度には朝日 新聞文化財団主催の「有力企業の社会貢献度 2001」において『ファミリー重視賞』を受賞しております。 資生堂は、本システムを活用した社員が育児休業期間中に広い見識を養うことができ、それらの経験が 復帰後の会社生活をより充実させ、ひいてはそのことが会社の成長にもつながっていくと考えています。
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