資生堂、『2003 年 サステナビリティ レポート(社会・環境活動報告書)』を

資生堂、
『2003 年 サステナビリティ レポート(社会・環境活動報告書)
』を発行
資生堂はこの度、社会・環境活動の実績をまとめた『2003 年 サステナビリティ レポート(社
会・環境活動報告書)
』を発行しました。
当社は、1997 年度より毎年、年度毎の環境活動をまとめた『環境報告書』を発行してきましたが、
今回から社会貢献活動や男女共同参画社会に対する取り組みなど、企業の社会的責任に対する考え
方や活動についても掲載内容を拡充し、タイトルを『2003 年 サステナビリティ レポート(社会・
環境活動報告書)
』へ改称しました。
資生堂は、1872 年(明治 5 年)の創業以来一貫して、経済性のみならず、文化性や人間性、社
会性を重視してきました。この精神を引き継ぎ、1989 年には「企業理念」を、さらに 1997 年には
具体的な行動規範を明文化した「企業行動宣言―THE SHISEIDO WAY―」をすべてのステークホ
ルダーに向けて策定しました。
21 世紀は「心の豊かさ」や「人間らしさ」の時代といわれています。これからの時代、企業も、
売上や利益などの経済的要素に加えて、子育て支援や環境保全、そして企業倫理といった社会的な
要素を経営の中にバランスよく組み込み、
「持続可能性(サステナビリティ)
」をさらに追求するこ
とが求められています。資生堂は、このようなバランスのとれた経営をしていくことが企業の社会
的責任と捉え、本レポートにおいて当社の姿勢や具体的な取り組みについて報告しています。
本レポートのハイライト
○ 社会的活動の報告を拡充
資生堂は、
「お客さま」
「取引先」
「株主」
「社員」
「社会」との緊密なネットワークが共鳴しあっ
て、持続可能な社会を創造することが企業としての役割であると考えます。本レポートでは、
各ステークホルダーに対する社会的活動を報告しています。
<主な内容>
「お客さまとともに」
:お客さまとのコミュニケーション、安心・安全への取り組み
「取引先とともに 」
:販売店やサプライヤーとのコミュニケーション
「株主とともに」 :コーポレートガバナンス、IR活動、財務ハイライト
「社員とともに」 :ジェンダーフリー、人事制度、男女共同参画等
「社会とともに」 :社会貢献、メセナ活動、サクセスフルエイジング活動等
○ 環境活動の報告の充実
2001 年度に掲げた環境目標や 2001 年 4 月から全国展開している「使用済み化粧品ガラスびん
リサイクル」の進捗状況、2003 年度に初めて開催したステークホルダーミーティング(※1)
について紹介しています。
環境目標である国内化粧品工場のゼロエミッション(廃棄物ゼロ)については、7 つの生産事
業所のうち、すでに 6 生産事業所がゼロエミッションを達成しました。
(※2)
また 2002 年度の環境保全コストは、投資 2.7 億円、費用 18.3 億円。環境保全対策に伴う経済
効果は 5.9 億円でした。
なお本書では、これまでの大豆油インキと再生紙使用に加えて、さらに環境に配慮した「水なし
印刷」を採用しました。インクが水になじむことがないため、高品質で美しい仕上がりが実現でき、
また生産工程をデジタル化しフィルムを使用しないことで、従来使用していた薬品や産業廃棄物を
大幅に低減することができました。
※1:社外有識者や環境専門家、消費者などのステークホルダーに資生堂の環境活動の取り組みについて
幅広く意見を聞き、活動強化につなげることを目的としたミーティング。2003 年 6 月に久喜工場に
おいて第 1 回を実施しました。
※2:環境目標の1つとして「2003 年度までにすべての国内化粧品生産事業所においてゼロエミッショ
ンを達成する」を掲げており、現在 6 事業所(鎌倉工場、大阪工場、舞鶴工場、掛川工場、板橋工
場、資生堂ビューテック)において達成しました。残る久喜工場も今年度中に達成予定です。
(以下余白)