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資生堂ビューティーコンサルタントの社内検定で1級取得者が誕生
資生堂が、全国の化粧品店や化粧品コーナーでお客さまにカウンセリング販売を行う約
8,000 名のビューティーコンサルタントを対象に実施している社内検定で、4 月より1級取
得者が誕生しました。
この社内検定は、1998 年に化粧品業界では初めて労働省(現・厚生労働省)より、「社内
検定認定制度」に基づいて認定されたものです。
資生堂ではビューティーコンサルタントを対象に、
「実務経験 1 年以上の 2 級」「実務経
験 3 年以上の 1 級」に分けて試験を行っています。1998 年度には 2 級、1999 年度より 1
級の、それぞれ学科・実技試験を行ってきました。
1 級は、1999 年度に学科及びスキンケア・メーキャップの実技試験を行い、翌 2000 年
度の応対実技試験を経て、今回約 2,500 名が合格しました。これは、1 級対象者の約4割が
合格したことになります。学科・実技試験とも評価項目が細かく設置され、厳正な審査が
行われています。
資生堂では 1933 年のビューティーコンサルタント誕生以来、店頭でお客さまにカウンセ
リングを介した販売活動を行うため、美容の知識・技術・応対力等の向上に努めてきまし
た。1996 年からは多様化するお客さまのご要望により高いレベルで応えていくことを目的
に、トータルビューティークリエーター(以下TLBC)制度を導入し、2001 年 3 月まで
に約 2,800 名をTLBCとして育成しています。
また、資生堂は「最新の皮膚科学に基づく化粧品と美容法、そして、人と人との触れあ
いによって、すべてのお客さまの肌をいい肌へと、生涯にわたって後押しする」ことを理
念とした、「スキンケアハウス資生堂」を標榜しています。
資生堂ビューティーコンサルタントは、この「スキンケアハウス資生堂」を具現化する、
化粧品の価値伝達の担い手として、今後も社内検定制度を通じて技能の向上を推進してま
いります。
厚生労働省認定・社内検定認定制度について
現在、多くの企業で国家検定以外に、雇用する労働者の職業能力を評価するための社内
検定が実施されています。厚生労働省認定の「社内検定認定制度」は、企業の特性が加味
されるために国家検定として全国一斉に実施できないもののうち、技能振興上、奨励する
にふさわしいものを厚生労働大臣が認定する制度です。
同制度は 1984 年に創設され、2001 年 4 月現在の認定状況は 36 社 146 職種となってい
ます。主な検定として、「松下電器技能検定」や「トヨタ産業車両サービス技能検定」「日
立製作所半導体事業部技能検定」などがあり、大多数が工業製品の加工、組み立てなどの
職種となっています。化粧品業界では唯一、資生堂ビューティーコンサルタントの社内検
定が認定されており、その職能の価値と専門性が社会的に認められていることを意味して
います。