牟田太陽著 「幾代もの繁栄を築く後継社長の実務と戦略」 PHP 研究所 2016.12 319 ページ 1,800 円(税別) 著者は、父親が創業した社長専門のコンサルティング会社の後継者である。 後継者の立場は、親である社長との距離感をはかりながら、社員との関係を考慮しなけれ ばならない。さらに会社を合理的に経営するためには、それまでに積み重なってきた種々の しがらみといった非合理にも対処していかなくてはならない。このため、上場企業から零細 企業に至るまで、主にコミュニケーション不足を原因に行き違いや争いが絶えず、創業者、 後継者の双方から相談を受けるケースは増えてきているという。 本書は、自身も後継者の著者が、10 年を超えるコンサルティング経験の中で学んだ会社 を継いだばかりの後継社長が身に付けておくべき経営実務の基本がまとめられている。実 名、仮名で紹介されるケースは豊富で臨場感が伝わってくる。 教科書で学べる一般的な会社の経営手法とは異なり、後継者の特異の立場から書かれて おり、同族内事業承継の相談にあたって参考になる。 著者は、日本経営合理化協会専務理事。 【主要目次】 第1章 「会社を伸ばす後継社長」になるための絶対条件 第2章 受注と見込み、 「儲かる事業体質への転換」 第3章 「成長拡大戦略」と「安定戦略」 第4章 後継社長がつくるべき強い組織と配置 第5章 自分を磨き、 「社長の器」を広げる
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