傍目八目

小谷野幹男著
「傍目八目」
セルバ出版 2016.12
189 ページ
1,600 円(税別)
書名の傍目八目(おかめはちもく)とは、他人の囲碁をそばで見ていると、対局者よ
りも冷静に手が読めることを表している。その語源は、対局者よりも八手先を読め
るとも、地(石で囲んで自分のものとした部分)で八目分、得をする手を思いつく
からとも言われている。
公認会計士である著者は、仕事柄、様々な業界や会社を訪問しており、人間ウォ
ッチングにより、日々多くの感動や気付きに恵まれている。本書は、こうした日常
の中で感じた疑問や発見を 1 項目見開き 2 頁にまとめたエッセイ集となっている。
プライベートバンカーには、「起業失敗の原因」、「争族の現場から」、「同族企業
の繁栄」、
「オーナー社長の名参謀は人たらし」などが、直接、役に立つが、本書で
扱うテーマは、IT、ゴルフ、文化、芸術、海外旅行等々と幅広く、それらを通じて
経営に役立つヒントが散りばめられている。軽妙な筆致で、一気に読了でき、視野も広
がる。
著者は、小谷野公認会計士事務所所長、公認会計士、税理士、当協会 PB 教育委員会委員、
PB 資格試験委員会委員。
【主要目次】
はじめに
便利と破壊ほか、89 のエッセイ
おわりに