マーケット・フォーカス

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2017/
経済:米国
1/30
投資情報部
シニアエコノミスト
宮川 憲央
GDP成長率は鈍化も、堅調さを維持する米国経済
 2016年10-12月期の実質GDP(速報値)は前期比年率+1.9%となり、市場予想を下回った。
 成長率は7-9月期の前期比年率+3.5%から鈍化したものの、こうした動きは一時的な輸出の
減少によるところが大きい。一方、国内最終需要の増加ペースが加速するなかで、前向きに
在庫を積み増す動きが続いている。こうした点をふまえると、今回の結果は、GDP成長率が
鈍化したとはいえ、内容としては米国経済の堅調さを示すものと捉えている。
 今後の米国経済については、企業利益が持ち直し、雇用・所得と個人消費が相互に増加す
る好循環が維持されるもとで、基調として緩やかなペースでの成長が続くとみている。そのう
えで、17年前半については在庫を積み増す動きの一巡や大統領選挙以降の金利上昇・ドル
高が成長ペースを抑制する可能性がある一方、17年後半以降については、トランプ大統領
が掲げる減税等の財政政策の効果が現れ始めることで、米国経済の成長ペースは加速して
いく可能性が高いと考えている。
輸出が一時的な要因
で減少する一方、国
内需要は堅調
2016年10-12月期の実質GDP(速報値)は前期比年率+1.9%となり、市場予想(ブ
ルームバーグの集計では同+2.2%)を下回る結果となった。
需要項目別の内訳をみると、輸入が前期比年率+8.3%となる一方、輸出が同▲
4.3%となったことで、純輸出のGDPに対する寄与度は同▲1.7%と10-12月期のGDP
成長率を大きく押し下げた。一方、国内需要の動きをみると、個人消費(同+2.5%)、
設備投資(同+2.4%)、住宅投資(同+10.2%)、政府消費(同+1.2%)がいずれも増加
し、在庫投資(GDPに対する寄与度、同+1.0%)もGDPを押し上げる方向に働いた。
なお、GDPから在庫投資および純輸出を除いた国内最終需要は同+2.5%となった。
10-12月期の実質GDP成長率は7-9月期の前期比年率+3.5%から鈍化し、潜在成
長率(2%弱)程度の成長となった。ただし、こうした動きは大豆等の輸出が7-9月期
に大幅に増加した反動という、一時的な輸出の減少によるところが大きい。一方で、
国内最終需要が7-9月期の同+2.1%から加速するなかで、前向きに在庫を積み増す
動きが続いている。こうした点をふまえると、今回の結果は、GDP成長率が鈍化した
とはいえ、内容としては米国経済の堅調さを示すものと捉えている。
今後の米国経済については、原油安が一巡するなかで企業利益や設備投資が
持ち直すとともに、雇用・所得の増加が個人消費の増加につながり、それがさらなる
この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する
最終決定はご自身の判断でお願いいたします。また、本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成したものですが、その正確性、完全
性を保証したものではありません。本資料に示された意見や予測は、資料作成時点での当社の見通しであり今後予告なしに当社の判断で随
時変更することがあります。最終ページに金融商品取引法に係る重要事項を掲載していますのでご覧ください。
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2017/1/30
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労働市場の改善をもたらすという好循環が維持されているため、基調として緩やか
なペースでの成長が続くとみている。そのうえで、17年前半については在庫を積み
増す動きの一巡や大統領選挙以降の金利上昇・ドル高が成長ペースを抑制する可
能性がある。一方で、17年後半以降については、トランプ大統領が掲げる減税等の
財政政策の効果が現れ始めることで、米国経済の成長ペースは加速していく可能
性が高いと考えている。
(%)
米実質GDP成長率の推移(前期比年率)
(四半期:2012/3~2016/12)
6
5
4
3
2
1
0
▲1
▲2
▲3
個人消費
設備投資
住宅投資
在庫投資
純輸出
政府支出
▲4
12
13
14
15
16
(年)
出所:米商務省のデータよりみずほ証券作成
実質GDP成長率の推移(前期比年率)
実質GDP
個人消費
耐久財
非耐久財
サービス
設備投資
構築物
機器
知的財産
住宅投資
在庫投資(注)
純輸出(注)
輸出
輸入
政府支出
連邦政府・国防
連邦政府・非国防
州・地方政府
2015年
10-12月
0.9
2.3
4.0
1.2
2.3
▲ 3.3
▲ 15.2
▲ 2.6
4.6
11.5
▲ 0.4
▲ 0.5
▲ 2.7
0.7
1.0
4.4
2.8
▲ 0.6
(%)
2016年
1-3月
0.8
1.6
▲ 0.6
2.1
1.9
▲ 3.4
0.1
▲ 9.5
3.7
7.8
▲ 0.4
0.0
▲ 0.7
▲ 0.6
1.6
▲ 3.2
0.9
3.5
4-6月
1.4
4.3
9.8
5.7
3.0
1.0
▲ 2.1
▲ 2.9
9.0
▲ 7.7
▲ 1.2
0.2
1.8
0.2
▲ 1.7
▲ 3.2
3.8
▲ 2.5
7-9月
3.5
3.0
11.6
▲ 0.5
2.7
1.4
12.0
▲ 4.5
3.2
▲ 4.1
0.5
0.9
10.0
2.2
0.8
2.0
3.0
▲ 0.2
10-12月
1.9
2.5
10.9
2.3
1.3
2.4
▲ 5.0
3.1
6.4
10.2
1.0
▲ 1.7
▲ 4.3
8.3
1.2
▲ 3.6
2.3
2.6
(注)在庫投資、純輸出は寄与度
出所:米商務省のデータよりみずほ証券作成
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2017/1/30
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