NEWS RELEASE

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2017年2月2日
日本板硝子が優先株を発行―格付を下支え
日本板硝子(証券コード:5202、発行体格付=BB+)は 2 日、総額 400 億円の優先株発行を決めた。3
月 24 日開催予定の臨時株主総会での承認を条件とし、払い込みは 3 月末としている。割当先は、メーン
バンクの三井住友銀行をはじめとするメガバンクや日本政策投資銀行などが出資するファンドを予定し
ている。
2016 年 3 月期の多額の損失計上に円高進行による在外子会社換算差額の減少が重なり、日本板硝子の
自己資本、同比率は 2016 年 6 月末時点で 604 億円、8.1%まで落ち込んだ。資本負債構成は BB ゾーンと
しても見劣りし、修復には時間がかかり順調に進まない可能性もあるとみて、R&I は 2016 年 8 月の見直
しで格付は維持したものの方向性をネガティブとした。
その後の円安転換もあり、優先株発行後の自己資本比率は 10%台半ばを確保できそう。発行条件を見
ると、中期的には現金による償還を想定しておくべきで、為替変動の影響を大きく受けやすい状態にも
変わりはないことから、財務基盤の評価は割り引く必要がある。とはいえ今回の優先株発行は、利益蓄
積による財務基盤強化への時間的猶予を与え、格付を下支えする。
2017 年 3 月期第 3 四半期時点で利益・キャッシュフローは改善基調を維持し、業績は計画通りに進捗
している様子だ。利益回復が継続し資本蓄積が順調に進むことを見通せれば、格付の方向性を安定的に
戻せそうだ。
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