ほけんだより 2017・ 1・24 常盤平中・保健室 寒く乾燥した日が続いています。インフルエンザが流行しています。 常中では、2年生を中心にインフルエンザ感染者が出始めているようです。 手洗い・うがいの励行につとめ、元気にこの冬を乗り越えましょう。 骨の量は 10 代で決まる! 骨の量が減り、骨がスカスカになってしまう「骨粗しょう症」という病気を知っていますか? 骨粗しょう症になってしまうと(今は大丈夫でも 30 年、40 年・・・後、どうでしょう?)、骨 折しやすく、骨折の部位によっては、生活に多くの支障が生じます。 骨の一生 *骨は常に生まれ変わっている* 骨は、白くて硬い棒ではありません。古くなった骨を壊し、その部分に新しい骨を作り出すとい う新陳代謝を行っています。全身の骨の3~5%は、常に作り変えられています。 骨の新陳代謝には、骨吸収と骨形成の2ステップがあります。 1.骨吸収 2.骨形成 骨が古くなると、骨の表面に破骨(はこつ)細胞が 骨吸収の後、削られた骨に骨芽(こつ くっつく。破骨細胞が古い骨を削り、骨の中のカル が)細胞が集まり、カルシウムを補っ シウムを血液中に吸収する。これが「骨吸収」 。 て新しい骨を作る。これが「骨形成」 。 *骨吸収と骨形成は常に適切なバランスで保たれていて、 丈夫な骨へと生まれ変わっているのです。 一方で、骨形成の活動が骨吸収の活動にくらべて弱くなってしまうことで適切なバランスが保て ない場合、骨がスカスカになってしまいます。 「骨粗しょう症」は、骨からカルシウムを溶かし出す骨吸収と、新しい骨を作り出す骨形成のバラ ンスが崩れ、骨量が減少し骨がスカスカになっている状態です。 *加齢による骨量の変化* 0~20 才・・カルシウム貯金最適期 21~40 才・・骨量維持期 40 才代以降・・骨量減少期 骨量が著しく高まる時期。どれだけこ 最大骨量を減らさない生活 加齢によりカルシウムの吸収 の時期に骨量を増やせたかで、将来の が重要。女性は妊娠・出産 は悪化。女性ホルモンの低下 骨粗しょう症のリスクが決まる。 によりカルシウムが不足し により骨量は激減。 (女性ホル がちなので要注意。 モンには骨からカルシウムが みなさんはカルシウムを貯金する大切な時期です。 溶け出すのを防ぐ働きがあ 牛乳・しらす・のり・わかめ・小松菜・ごま る) などのカルシウムを多くとりましょう! また、これらのカルシウムといっしょにビタミン D (きのこ・卵黄・魚など)を食べると吸収率が上がるそうです! 『あなたの平熱は何度ですか?』 体調不良で保健室に来た人の平熱を聞くと、35℃台の人が多いようです。 本来、私たち人間の体温の平均は 36.5℃くらいであり、これは体内の酵素が最も活性化さ れ、働いてくれる温度です。低体温だと、酵素の働きが低下するため、新陳代謝が悪くなり、 免疫力も低下し、病気になりやすくなります。平熱が低い人は慢性的に体調がすぐれなかっ たり、かぜをひいたりしやすいと言えるので、注意が必要です。 《平熱をあげるために》 *夜ふかしや不規則な生活をしない* 体温は活発に動いている昼に高く、夜になると下がり、寝ている間にオーバーヒートしやすい脳を冷やし疲れ をとっています。生活リズムが乱れると体温のリズムも乱れます。 朝型の人は体温の上昇が早いので、日中の脳の活動も活発です。夜型の人は体温の 上昇が遅いため、午後になってやっと脳が活動し始めるのです。 *朝食を食べて睡眠中に下がった体温を高めよう* 炭水化物 たんぱく質 ごはん・パン → 脳のエネルギー たまご・肉・魚・豆腐 → 体温を上げる ☆飲み物など、温かい物を口にするといいですね。 *体を動かそう* 体の熱の7割ちかくが筋肉から生み出されていますが、運動不足で筋肉を使わなかったり、筋肉量が少ないと 熱が生み出されず低体温になってしまいます。 *空調や冷たい飲み物で体を冷やさないことも大切です。 最近見直されている・・・湯たんぽ 冷えている手足だけを温めるより、筋肉が多い部分(大腿の前側・腹・尻・上腕) を温めることで体の中心を温め、温かくなった血液が手足の末梢に流れるようにす ると全身が温まりやすくなります。 低温やけど にはくれぐれも注意!! ・体の同じ場所に長時間触れないようにする。 ・使用したまま眠らないようにする。
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