シリーズ連載 その9 「つむぐ通信」では、4人の地域おこし協力隊員が、月替 わりで活動内容やイベントなどのお知らせや、地域おこしに 関する企画や提案を紹介していきます。 【江田島市地域おこし協力隊(写真左から)】 オリーブ栽培技術指導員 峰尾亮平 オリーブ普及員 西村京子 地域スポーツ振興支援員 石津 聡 移住促進支援員 後藤 峻 車を見ます。 頑張っている飲食店などもある ので、新しい流れができていると思 う。そんな所も知れて、面白い1年 でした。 それぞれの活動について 講座を開いたり、オリーブだよ りを発行したりしました。 オリーブチームは、後半ぐらい から、普及員と技術指導員の仕事が 分かれてきた? 最初はとりあえず2人で一緒に やっていこうと始めました。だんだ んやることが増えてきたので、役割 を分けないとやっていけなくなった。 収穫ボランティアを募集して、生 産者のお手伝いができたのはよかっ たです。来てくれた方に江田島市の 紹介にもなるし、オリーブのPRに もなりました。 今年は協力隊員も増えるので、 チームを組んで観光と絡めてできた らいいなと思います。 今まで江田島市とオリーブの結 びつきがなかったので、少しでも近 隣の人に、江田島市ってカキもある けどオリーブもあるんだと思っても らえればうれしいですね。 オリーブはテレビなどでも多く取 り上げてもらいました。 今住んでいる地域は、ほとんど移 住者の方しかいないので、皆さん良 くしてくれて、息子のように可愛 がってもらっています。 大古小学校の前に住んでますが、 毎朝、小学生が挨拶をしてくれます。 自分の子どもも、知らない人にも挨 拶するようになりました。 顔を合わせての会話や言葉での コミュニケーションが根強い。メー ルやネットではなく、何かを伝える ときのやり方が大都市とは違う。そ れはいい所だと思います。 地域の皆さんにも協力隊を認識し ていただき、期待を込めて、見守っ てもらえていると感じます。 地域も市職員も温かい目で見 守ってくれている感じはします。い ろんなところに顔を出していると、 また違うきっかけを持った人が連絡 をくれたりして、つながっていく。 人間関係というか、そういうとこ ろが面白いです。 この一年では関わってない人も いるし、まだまだ顔を合わせる機会 を増やしていかないといけないと思 います。会って話をすると、「江田 島市をどうにかしないといけない よ」と熱心に話してくれます。 その気になれば2万4千人だっ たら、すべての人に会えるかもしれ ないですね。 自分たちと同じ世代の人たちと もっと出会えたらと思います。狭い ようで広いので、人口何百人の島と は違い、面白さもあり、難しさもあ ります。 冬なのにサイクリストが多いで すね。道路でも飲食店でもよく自転 地域おこし協力隊員が記している この「つむぐ通信」。今回はスペー スを拡大し、4人にこの1年間を振 り返ってもらいました。 地域おこし協力隊の役割自体が ざっくりしているので、職員と話し ながら、手探りでやってきました。 まずは現状の江田島市を知るとこ ろから始まり、課題を発見して、そ こに少しずつ向かっていくような1 年目でした。 実際にすごく速い1年でした。 逆を言うと後2年しかない。ぼんや りとしていた任期後のことを考える ようになりました。 江田島市に住んでみての印象は 倉橋島に住んでいたといっても 島の規模が違うので、住みやすく感 じました。山の数とか海水浴場の数 など、自然とふれあう場所が多いの も良さを感じました。沖美からの景 色を見たときに宮島が見えるのがも のすごく印象的。船ですぐに広島に いけるのが便利で住みやすいです。 音戸より住みやすい? 江田島市はフェリーで行けば車 と比べ1時間ぐらい早い。フェリー なら運賃も安い。一度試したらもの すごく楽でした。広島市内へ 分く らいで行けるのはものすごい強み。 お酒を飲んで帰って、港からの 交通が課題ですね。 カープを見に行ったときに球場 でお酒が飲めないのが残念。 横浜にいたので、人口はすごく 減ったが、人付き合いはすごく濃く なりました。 ~ 代の人がすごく 元気。その方たちが江田島市の暮ら しなどを教えてくれています。 景色はすごくいい。海もあり、山 もある。アクセスもいい。心地いい というか住みやすい。たくさん魅力 がある島だなあと感じます。 40 この1年間を振り返ってみていか がですか? 峰尾(以下 )楽しかったです。江 田島市にとっても初めての協力隊で あり、オリーブもまだ始まったばか りの手探りの状態でしたが、徐々に 自分の役割も見えてきました。 後藤(以下 )私も楽しかったです。 東京で地方出張の多い仕事をしてい ましたが、実際に行くのと住むのと では、ぜんぜん違う感覚でした。海 を身近に感じながら日々過ごせるの は、心地よかったです。 仕事面では、1年目なのでいろん なことに手を出しながらやってきま したが、それはそれでよかったと 思っているし、こういうことに絞っ てみようかなとわかってきた1年で した。 石津(以下 )地域スポーツという 役割の中で、体力づくりとか、健康 維持の部分にも力を入れることが、 地域活性化のための下地になると思 い、取り組んでいます。スポーツの 範囲が広いため、どこへ向いて進め ばいいのか、わからないところもあ ります。 西村(以下 )仕事は1年間をやり きった感もありつつ、まだまだ足り なかった部分もあるなと思っていま す。 生活面ではすごく江田島市の暮ら しが自分にあっていて、豊かな生活 ができていると感じています。 70 多くの市外の友達にも来てもら いました。島内の案内もプライベー トとはいえ、活動の一つ。 いろんな集まりの場に声を掛け てもらえるようになりました。これ からもどんどん呼んで欲しいです。 まとめ 1年目のスタートだったので、 お互いが密に連携を取れたのが、良 かったですね。来年度はまた協力隊 員が増えるので楽しみもあります。 1人だったらできていないと思 う。4人でできたことが大きかった ですね。 協力隊員が活動する拠点があれ ばいいなと思います。人物図鑑は人 と人とのつながりのサイトですが、 それの現実版。 担当課以外の市の職員とも、 もっと交流していきたいです。お互 いで歩み寄り、江田島市をよくして いくために、一緒に魅力を感じてい きたいです。 協力隊員も増える予定なので、そ れぞれの取り組みがリンクし、広が りができると思うと楽しみです。 最後に協力隊員からのメッセージ これからも皆さまにお会いでき る日を楽しみにしています。 60 報発信ができますね。 本来業務以外の活動について 人物図鑑はすごくいいと思う。 移住フェアなどに行っても、人の生 活、顔が見えたら反応が違いました。 映像などを使って新しいこと もやりたいです。映像でのインタ ビューなど、移住者に絞ってやって も面白いかもしれない。 市外の人にもどれだけ知っても らえるかが課題。 協力隊みんなの業務で、市外か らも人に来てもらうことが大事なこ とですからね。 市内の人に対しては、おしゃべ りサロンを4回開催しました。人が 集まる場所に出て行って、それぞれ の役割のなかでは、出会えない人と 話す事ができる、いい機会でした。 雑談でも話をすることが重要で した。いろんな人の生の声を聞くこ とができました。 協力隊は毎日の生活が仕事みた いなところがあります。仕事とプラ イベートの区切りが無い。出歩けば 人に会い、声をかけてもらえるし、 イベントに参加したりして、島に生 きる一人の人間として楽しんで、こ れからもやりたいですね。 仕事とは関係ないですがオリー ブを育てたり、畑にも挑戦してみた いですね。 今までの仕事より時間が多く取 れるので、家族との時間が増えまし た。空き家のリノベーションなども やりながら、それがまた、仕事にも つながっていきます。 業務以外でも人と会うことが、 活動のベースになっていますね。 峰 オリーブファクトリーのオープ ンなどあり、タイミングが良かった です。 市民の皆さんもオリーブを食べ るところ、買えるところができると 身近に感じ、じゃあ育ててみようか なとなれる時期に、この職に就けた ことはすごく恵まれていました。 高齢者向けの教室を手伝いに 行っていますが、その教室が口コミ で広がっていっているのはいいこと だと思います。 百歳体操など高齢者を中心に、 人が集まって楽しめる場所が多くあ ると感じました。 自分が小さい頃も、江田島市で はスポーツがとても盛んだった印象 があります。現在でも、市内の中学 生や高校生が全国大会に行っている ので、ポテンシャルは十分にある。 そういうのを大柿高校でできたら面 白いですね。 ミカンマラソンも豪華な招待選手 が来ます。来た選手が活躍すれば、 子供たちがそれを見て、陸上に興味 を持つきっかけにもなります。 この間、移住希望者を案内し、 定住してくれました。その方がこち らに来たとき、自分はただ案内した だけなのに、丁寧にお礼をしてくれ ました。このような活動も大事だな と改めて感じました。そういった移 住促進の活動を軸にしてやっていき たいなと、思っています。 後藤さんが発信することで、ま た違った世代の人たちが移住してき てくれたらすごくいい。自分たちの ライフスタイルなどを見せることで、 既存の空き家バンクなどと違った情 facebookで情報を発信しています。 「江田島市地域おこし協力隊」で検索!! 峰 西 石 ④ 広報えたじま 平成29年2月 ⑤ 広報えたじま 平成29年2月 後 峰 後 峰 西 峰 石 西 後 峰 西 後 峰 後 つむぐ通信 後 石 西 石 後 後 西 峰 西 後 峰 西 峰 西 峰 石 後 峰 西 峰 石 峰 石 後 峰 拡大版 峰 西 後 峰 西 峰
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