線形代数 宿題12 [2016・後] 担当: 梅原 電物 (月 1-2), 電シ (月 5-6), 社環 (水 3-4) マルせよ→(電物・電シ・社環) 学籍番号 [13] 氏名 注意事項 1. この用紙を提出すること。用紙を授業 web ページからプリントアウトする場合は, A4 用紙かつ両面印刷にすること。 以上の指定が守られていないものは受け付けない。 2. 紙を付け足す場合は, A4 用紙とし, クリップ止めにしてください(ホチキスは避けてください)。 3. 授業 web ページにある解答を見て, 自分で添削を済ませてから 提出すること。提出先は A209 のドアポスト 提出期限: 問1 電物・電シ 社環 → → 2017 年 1 月 19 日(木)17:00 2017 年 1 月 16 日(月)12:50 問2 クラメルの公式を使って 次を解け. 2x + y − z = 3 −x + 2y + 2z = −1 3x + 4y + z = 2 問 1 の方程式の係数行列を A とするとき, e を求めよ. (1) 余因子行列 A (2) A−1 を求めよ. (3) (2) の結果を使って, 問 1 の連立方程式を解け. [解答] まず, 係数行列 2 1 A = −1 2 3 4 −6 −5 e= [解答] (1) A 5 7 −10 −5 −1 2 1 (2) A−1 の行列式を求める. 結果は, |A| = 5 となる. クラ メルの公式は, (x, y, z) = 1 2 4 x 3 x 3 A y = −1 =⇒ y = A−1 −1 z 2 z 2 −1 2 = −5, 1 2 D2 = −1 3 3 −1 −1 2 = 10, 2 1 2 D3 = −1 3 1 2 4 より, x −6 1 = y 7 5 z −10 −5 4 3 5 −3 −1 −5 5 2 −5 −1 1 = 10 = 2 5 −15 −3 3 −1 = −15 2 (終わり) あ となる. よって, あ 1 (x, y, z) = (−5, 10, −15) = (−1, 2, −3) 5 あ あ (終わり) あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ −6 −5 4 e A 1 = = 7 5 −3 |A| 5 −10 −5 5 (3) 1 (D1 , D2 , D3 ) |A| であり, D1 ∼ D3 を求めると, 3 D1 = −1 2 4 −3 5 1 問2 次の行列式を因数分解せよ. 1 (1) x1 2 x1 1 x2 x2 2 [解答] (1) たとえば, 次のようにできよう. 1 1 1 2 × (−x1 ) + ⃝ 3 ⃝ x1 x2 x3 = x1 2 x2 2 x3 2 1 × (−x1 ) + ⃝ 2 ⃝ = 1 x3 x3 2 (2) 1 x1 0 1 x2 1 x1 1 x2 1 x3 x1 2 x2 2 x3 2 x1 3 x2 3 x3 3 x2 (x2 − x1 ) 1 1 x2 − x1 0 0 x2 (x2 − x1 ) 2 x4 x4 3 1 x4 x3 (x3 − x1 ) 1 x3 x3 (x3 − x1 ) 1 x3 − x1 x2 − x1 x − x 3 1 = 1 · (−1)1+1 x2 (x2 − x1 ) x3 (x3 − x1 ) 1 1 = (x2 − x1 )(x3 − x1 ) x2 x3 = (x2 − x1 )(x3 − x1 )(x3 − x2 ) (2) たとえば, 1 x1 x1 2 x1 3 次のようにできよう. 1 1 1 1 1 1 x1 x2 x3 x4 x2 x3 3 × (−x1 ) + ⃝ 4 ⃝ = x1 2 x2 2 x3 2 x4 2 x2 2 x3 2 0 x2 2 (x2 − x1 ) x3 2 (x3 − x1 ) x2 3 x3 3 x4 3 1 1 1 1 x1 x2 x3 x4 2 × (−x1 ) + ⃝ 3 ⃝ = 0 x2 (x2 − x1 ) x3 (x3 − x1 ) x4 (x4 − x1 ) 0 x2 2 (x2 − x1 ) x3 2 (x3 − x1 ) x4 2 (x4 − x1 ) 1 1 1 1 0 x − x x − x x − x 2 1 3 1 4 1 1 × (−x1 ) + ⃝ 2 ⃝ = 0 x2 (x2 − x1 ) x3 (x3 − x1 ) x4 (x4 − x1 ) 0 x2 2 (x2 − x1 ) x3 2 (x3 − x1 ) x4 2 (x4 − x1 ) 2 x4 x4 2 (x4 − x1 ) 1 x4 x2 − x1 x3 − x1 x4 − x1 = 1 · (−1)1+1 x2 (x2 − x1 ) x3 (x3 − x1 ) x4 (x4 − x1 ) x2 2 (x2 − x1 ) x3 2 (x3 − x1 ) x4 2 (x4 − x1 ) 1 1 1 = (x2 − x1 )(x3 − x1 )(x4 − x1 ) x2 x3 x4 x2 2 x3 2 x4 2 = (x2 − x1 )(x3 − x1 )(x4 − x1 ) × (x3 − x2 )(x4 − x2 )(x4 − x3 ) ← (1) の結果を使った = (x4 − x3 )(x4 − x2 )(x4 − x1 )(x3 − x2 )(x3 − x1 )(x2 − x1 ) (終わり) [補足] この問題の行列式には, ヴァンデルモンド(Vandermonde)の行列式 という名前が付いている. —– 通信欄(授業や宿題に関して何かあれば) —— 教科書 p.68 にも記載がある. あ 2
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