平成 29 年 1 月 5 日(木) (平成 28 年 10 月分) 1 本県の経済の現況(平成 28 年 10 月現在) 現況 判断 平成 28 年 8 月 平成 28 年 9 月 平成 28 年 10 月 足踏み状態にあるが、一部に 弱い動きがみられる 足踏み状態にあるが、一部に 弱い動きがみられる 足踏み状態にあるが、一部に 弱い動きがみられる 判断 方向 【生 産】 【設備投資】 【住宅建設】 【個人消費】 【雇 【輸 持ち直しの動きがみられる 弱い動きとなっている 緩やかに持ち直している 弱含んでいる 用】 改善している 出】 弱い動きとなっている 2 本県の景気動向指数(CI)の動き(平成 28 年 10 月分速報) ○ 景気の現況を示す一致指数は、前月より 1.2 ポイント上昇し、2か月連続で上昇しました。 ○ 景気の先行きを示す先行指数は、前月より 0.8 ポイント上昇し、4か月連続で上昇しました。 ○ 景気の現況に遅れて動く遅行指数は、前月より 3.3 ポイント上昇し、3か月ぶりに上昇しました。 - 1 - 本県の景気判断の推移 CI 一致 指数 年月 前月差 (ポイント) 動 き 判 断 27.10 123.2 +0.3 3か月連続で前月を上回る 同上 11 123.3 +0.1 4か月ぶりに前月を下回る 同上 12 122.2 -1.1 2か月連続で前月を下回る 同上 28.1 122.2 0.0 2か月ぶりに前月を上回る 同上 2 118.3 -3.9 2か月ぶりに前月を下回る 3 121.9 +3.6 2か月ぶりに前月を上回る 4 120.0 -1.9 2か月ぶりに前月を下回る 5 120.3 +0.3 2か月ぶりに前月を上回る 6 122.3 +2.0 2か月連続で前月を上回る 同上 7 121.5 -0.8 3か月ぶりに前月を下回る 同上 8 120.4 -1.1 2か月連続で前月を下回る 同上 9 121.3 0.9 3カ月ぶりに前月を上回る 同上 10 122.5 1.2 2か月連続で前月を上回る 同上 景気は、一時的に生産を中心に弱い動きがみられる が、基調としては足踏み状態となっている 景気は、足踏み状態になっている 景気は、一部に弱い動きがみられるが、基調としては 足踏み状態になっている 景気は、足踏み状態になっている ※CI 一致指数は遡って見直されることがあります。 ( 「動き」 、 「判断」については修正しません。 ) (参考)政府の経済見通し 報 告 書 月例経済報告 平成 28 年 12 月 21 日 (内閣府) 先 行 き 先行きについては、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、 緩やかに回復していくことが期待される。ただし、海外経済の不確実性や金融資本市場 の変動の影響に留意する必要がある。 - 2 - 主要指標でみる愛知経済の動き 生産: 持ち直しの動きがみられる 鉱工業生産指数 ( 指数は季調値 平成22年=100) 110 8月 % 12 9月 10月 10 108 8 106 6 104 4 主な指標の動き 前 月 生産指数(季節調整値)は、前月比で平成28年10 比 月は、鉄鋼業が4. 0%、輸送機械工業が1. 6%増加した 102 2 100 0 98 -2 96 -4 94 ことなどから、全体では1.6%増となりました。 -6 92 対前月比(右目盛)季調値 -8 90 鉱工業生産指数(左目盛)季調値 -10 88 また、生産指数(原指数)は、前年比で平成28年10 月は、一般機械工業が4. 6%、輸送機械工業が0. 3%減 少したことなどから、全体では1. 0%減となりました。 -12 26.10 27.1 4 7 10 28.1 4 7 10 資料:愛知県県民生活部 投資(設備投資): 弱い動きとなっている 億円 600 8月 金属工作機械総受注高 (中部経済産業局管内主要8社) 総受注高(左目盛) 対前年同月比(右目盛) 500 9月 10月 % 60 40 300 20 前 主な指標の動き 年 金属工作機械総受注高は、前年比で平成28年10 比 月は8. 4%減と14か月連続で減少しました。 0 200 -20 100 -40 400 -60 0 26.10 27.1 4 7 10 28.1 4 7 10 資料:中部経済産業局 国内受注は、一般機械工業向けが3か月連続で前 年を上回り、自動車工業向けが9か月連続で前年を 下回り、全体では1. 8%減と13か月連続で前年を下回り ました。また、海外受注は、北米向けが2カ月ぶりに前 年を下回り、ヨーロッパ向けが7か月連続で前年を下 回り、アジア向けが16か月連続で前年を下回り、全体 では12. 6%減と5か月連続で前年を下回りました。 投資( 住宅建設) : 緩やかに持ち直している 8月 新設住宅着工戸数 千戸 12 9月 10月 % 60 月間着工戸数(左目盛) 対前年同月比(右目盛) 40 10 6 20 前 年 比 0 4 -20 2 -40 8 0 主な指標の動き 新設住宅の月間着工戸数は、前年比で、28年10月 は13. 3%増と2か月ぶりに増加しました。 28年10月の対前年比の内訳は持家が3. 6%増、貸家 が18. 8%増、分譲住宅が21. 2%増となりました。 -60 26.10 27.1 4 7 10 28.1 4 7 10 資料:国土交通省 - 3- 個人消費: 弱含んでいる 8月 百貨店・ スーパー販売額 百億円 20 9月 10月 % 20 販売額(左目盛) 15 対前年同月比(右目盛) 15 10 10 前 主な指標の動き 5 年 百貨店・スーパー販売額は、前年比で平成28年10 比 月は0. 4%減少し、3か月連続の減少となりました。 0 -5 5 -10 -15 0 -20 26.10 27.1 4 7 10 28.1 4 7 このうち、百貨店販売額は、衣料品が前年比で4. 4% 減少するなど、全体では1. 8%減少しました。また、スー パー販売額は、飲食料品が1. 6%増加するなど、全体 では0. 3%増加しました。 なお、28年10月の乗用車新車販売台数は、前年比 で1. 6%増加し、4か月連続の増加となりました。 10 資料:経済産業省 雇用: 改善している 8月 有効求人倍率 倍 10月 人 有効求人数(右目盛) 2.00 9月 120,000 有効求人倍率(左目盛) 1.75 100,000 1.50 主な指標の動き 80,000 1.25 1.00 60,000 0.75 有効求人倍率は、平成28年10月は1. 67倍で、前月 を上回りました。 40,000 0.50 20,000 0.25 0.00 有効求人数は、平成28年10月は前年比で0. 3%増加 し、5か月ぶりの増加となりました。 0 26.10 27.1 4 7 10 28.1 4 7 10 資料:愛知労働局 貿易( 輸出) : 弱い動きとなっている 8月 名目輸出額 百億円 輸出金額(左目盛) 200 前年同月比(右目盛) 50 40 160 140 30 前 20 年 120 10 100 0 80 -10 60 -20 40 -30 20 -40 比 主な指標の動き 名目輸出額は、前年比で、平成28年10月は、全体 で14. 8%減となり、11か月連続で前年を下回りました。 地域別にみると、アジア向けが17. 2%減、北米向けが 13. 8%減、EU 向けが7. 5%減となりました。 -50 0 4 7 10 28.1 4 7 10月 % 180 26.10 27.1 9月 10 資料:名古屋税関 - 4- 投資(公共工事): 足踏み状態となっている 8月 月間公共工事請負 億円 1200 月間請負金額(左目盛) % 月間請負金額前年同月比(右目盛) 90 9月 10月 70 1000 50 主な指標の動き 前 30 年 10 比 公共工事の月間請負金額は、前年比で平成28年10 800 600 月は6. 2%減少し、3か月ぶりの減少となりました。 -10 400 -30 月間請負件数は、前年比で、28年10月は16. 9%減少 しました。 -50 200 -70 上記の矢印の向きは月間請負金額を示すもの。 -90 0 26.10 27.1 4 7 10 資料:東日本建設業保証(株) 28.1 4 7 10 貿易(輸入): 名目輸入額は、 前年比2 0 .8 % の減少であった 8月 名目輸入額 百億円 10月 % 輸入金額(左目盛) 80 9月 50 前年同月比(右目盛) 40 70 30 60 前 主な指標の動き 20 年 50 比 10 40 0 30 -10 地域別にみると、アジアからの輸入は20. 1%減、北米 からは8. 8%減、EU からは22. 8%減となりました。 -20 20 -30 10 名目輸入額は、前年比で、平成28年10月は、全体 で20. 8%減となり、11か月連続で前年を下回りました。 -40 0 -50 26.10 27.1 4 7 10 28.1 4 7 10 資料:名古屋税関 企業( 倒産) : 月間倒産件数は、 前年比1 3 .7 % の減少であった 8月 企業倒産件数 件 月間倒産件数(左目盛) 100 180 前年同月比(右目盛) 80 160 60 140 40 120 20 年 100 0 80 -20 60 -40 40 -60 20 -80 主な指標の動き 前 比 月間倒産件数は、平成28年10月は44件で13. 7%の 減少となり、2か月連続で減少しました。 倒産企業を業種別にみると、サービス業他が11件、 小売業が8件、製造業が3件等となっています。 -100 0 4 7 10 28.1 10月 % 200 26.10 27.1 9月 4 7 10 資料:(株)東京商工リサーチ名古屋支社 - 5- 金融: 貸出残高は、 前年比2 .1 %の増加であった % 6 8月 貸出残高及び約定平均金利 9月 10月 % 1.5 ( 金利: 日銀名古屋支店管内地元銀行) 4 主な指標の動き 前 年 比2 利 1.0 率 貸出残高は、前年比で、28年10月は2. 1%増加し、44 か月連続の増加となりました。 貸出金利は28年10月は前月から0. 151ポイント上昇 し、3か月ぶりの上昇となりました。 0 貸出残高前年同月比(左目盛) 上記の矢印の向きは貸出残高を示すもの。 貸出平均金利(右目盛) 0.5 -2 26.10 27.1 4 7 10 28.1 4 7 10 資料:日本銀行名古屋支店 物価(企業): 企業物価指数は、 前年比2 .7 % の低下であった 企業物価指数( 全国) % ( 平成22年=100) 8 110 8月 9月 10月 6 105 4 100 2前 年 0比 -2 95 -4 対前年同月比(右目盛) 主な指標の動き 国内品の企業物価指数は、前年比で、28年10月は 2. 7%低下し、19か月連続の低下となりました。 前月比では、28年10月は0. 1%低下し、2カ月ぶりの 低下となりました。 -6 国内企業物価指数(左目盛) 90 -8 26.10 27.1 4 7 10 28.1 4 7 10 資料:日本銀行 物価( 消費者) : 名古屋市消費者物価指数は、 前年比0 .1 % の低下であった 名古屋市消費者物価指数 % ( 平成27年=100) 4 110 8月 9月 10月 3 2 前 年 1 比 105 主な指標の動き 名古屋市消費者物価指数は、前年比で、平成28年 10月は0. 1%低下しました。 0 100 対前年同月比(右目盛) -1 消費者物価指数(左目盛) 95 前月比では、28年10月は、0. 5%上昇し、3か月連続 の上昇となりました。これは主に、食料、家具・家事用 品などが上昇したためです。 -2 26.10 27.1 4 7 10 28.1 4 7 10 資料:総務省統計局 ( 注) 矢印は、 3 か月前比を中心に変化の方向を表すため、 毎月の変動とは異なる場合があり ます。 - 6- 主要指標の矢印判定の推移 - 7 - 愛知経済の動き・矢印判定基準等 使用データ 生 愛知県県民生活部「愛知県鉱工業指数」/生産指数 産 (鉱工業) (季節調整値) 設備投資 矢印判定基準 ↑:前月比 3%以上プラスかつ対3か月前比プラス ↓:前月比3%以上マイナスかつ対3か月前比マイナス →:上記以外 中部経済産業局「金属工作機械受注状況」/総受注 高(管内 8 社) ↑:対前年比5%以上プラスかつ同比の対3か月前比プラス ↓:対前年比マイナスかつ同比の対3か月前比マイナス →:上記以外 投 ↑:月間着工戸数の対前年比3%以上プラスかつ同比の対3か月前 比プラス 住宅建設 国土交通省「住宅着工統計」/新築住宅着工件数 ↓:月間着工戸数の対前年比マイナスかつ同比の対3か月前比マイ ナス →:上記以外 資 公共工事 東日本建設業保証㈱「公共工事前払金保証統計」/ 月間請負金額 ↑:対前年比3%以上プラスかつ同比の対3か月前比プラス ↓:対前年比マイナスかつ同比の対3か月前比マイナス →:上記以外 経済産業省「商業動態統計」のうち「都道府県別、 ↑:対前年比5%以上プラスかつ同比の対3か月前比プラス 個人消費 商品別販売額等」 ↓:対前年比マイナスかつ同比の対3か月前比マイナス /百貨店・スーパー販売額 →:上記以外 ↑:有効求人倍率1超かつ対3か月前比プラス 雇 用 愛知労働局「最近の雇用情勢」/有効求人倍率 ↓:有効求人倍率1未満かつ対3か月前比マイナス →:上記以外 ↑:月間倒産件数の対前年比マイナスかつ同比の対3か月前比マイ 企 倒 産 業 ㈱東京商工リサーチ名古屋支社「東海三県下企業倒 ナス ↓:月間倒産件数の対前年比5%以上かつ同比の対3か月前比プラ 産動向」 ス →:上記以外 ↑:対前年比5%以上プラスかつ同比の対3か月前比プラス 輸 貿 出 名古屋税関「管内貿易概況」/名目輸出額 ↓:対前年比マイナスかつ同比の対3か月前比マイナス →:上記以外 易 輸 金 入 日本銀行「都道府県別預金、現金、貸出金(国内銀 融 行) 」/貸出残高 企 業 物 物 価 価 消費者 物 区分 同 同 上/名目輸入額 価 上 ↑:対前年比1%以上プラスかつ同比の対3か月前比プラス ↓:対前年比マイナスかつ同比の対3か月前比マイナス →:上記以外 ↑:対前年比1%以上プラスかつ対3か月前比プラス 日本銀行「企業物価指数」/国内企業物価 ↓:対前年比マイナスかつ対3か月前比マイナス →:上記以外 ↑:対前年比1%以上プラスかつ対3か月前比プラス 総務省「消費者物価指数」/名古屋市(総合) ↓:対前年比マイナスかつ対3か月前比マイナス →:上記以外 上昇 横ばい 下降 (注)1.矢印は、対前年比、3か月前比を中心に変化の方向を表す。 2. 「倒産」については、倒産件数が上昇の場合は“ ”を、下降の場合は“ ”を表示する。
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