座りすぎに注意

 テレビを観る、食事をとる、
新聞を読む等々、座った状態
新 聞 を 読 ん だ り、 会 話 を す
間 を 占 めていま す。 続いて、
時間、移動
﹁動くと疲れる﹂﹁だから座っ
て過ごす﹂というパターンに
座りすぎは、ハイリスク
間、パソコンやスマートフォ
陥りがちな高齢期。でも、座
リスクが 倍に。
﹁座り すぎ﹂は死亡リスク
を高めるだけでなく、糖尿病、
認知機能、抑 うつ、首や肩・
腰の痛み等、様々なことに悪
すのです。
りすぎは健康に悪影響を及ぼ
ています。職場のデスクとし
に、
﹁ 立って 仕 事 を す ること
欧米ではこれらのリスクを
避 けて 健 康 を 維 持 す るため
影響を及ぼします。
起きている時間に占める割
合は、なんと6割。昔は重労
テレビを見るために座って
いる時間が1日2時間未満の
て、立って使うことを想定し
は、一日平均
ます。内訳としては、テレビ
ら次へと娯楽番組が提供され
方で、テレビをつければ次か
ます。
高くなることが報告されてい
での死亡リスクは
きているのです。
ます。
働だった掃除や洗濯が、文明
成人︵※︶に比べて、4時間
たタイプのものも生産されて
ており、消すタイミングをつ
4時間未満の人に比べて死亡
いう点にも、もっと関心が高
会社も少しずつですが増えて
かめないまま、
﹁いつの間にか、
今 後 は﹁ 高 齢 者 の 座 り す
ぎをどう減らしていくか﹂と
ということさえ、珍しくはあ
壁や机を軽くもち、ゆっくりと背
のびをします。
踵を下におろしたら、そのまま爪
先を上にあげて、踵で立ちます。
この時バランスが崩れるような
ら、背伸びだけを繰り返します。
5時間もテレビを見ていた!﹂
また、1日の総座位時間が
時 間 以 上の 成 人︵ ※ ︶は、
46
∼ 歳 までの高 齢 者 を
対 象 と し た 調 査 結 果 で は、
座ったまま過ごしている時間
の利器によって軽い家事労働
以上の成人では死亡リスクが
まってきそうです。
※高齢者を含む
足腰を鍛えよう
寝たきりになると、全身の
筋肉が1日1%も減少すると
言われています。1日でも使
わないと、筋肉の脂肪化や萎
縮はどんどん進むのです。
寝たきりほどではないにし
て も、座 り す ぎによって も、
足腰の筋 力 低下は進みます。
そうすると、転倒↓骨折↓寝
たきりという最悪のパターン
に陥る確率が高まってきてし
まいます。
晴れた日には少し遠出をす
る 等、 歩 く 時 間 を 増 や し ま
しょう。また、テレビを観な
が ら 行 え る 体 操 ① ② のよ う
な運動を行うのも足腰の筋力
アップにつながります。
毎日のちょっとした積み重
ねが、 年後の健康を左右し
ます。小まめに身体を動かす
体操③ 踵の上げ下ろし
座位行動
58.0%
ように意識しましょう。
11
8.6
低強度の
身体活動
36.5%
1.8
体操④ その場ウォーキング
壁や机を軽くもち、その場でウ
オーキングするような感じで、
もも上げを繰り返します。この
時、太ももを持ち上げる高さや
スピードは、自分の体力に合わ
せてください。ゆっくり、高く
まで持ち上げるようにすると、
筋トレ効果が高まります。前日
より 1 回多く上げるようにしま
しょう。
足の指を曲げてグー、親指と人差し指の間を離し
てチョキ、5 本の指を思い切り開いてパー、を繰
り返します。意外に足全体の運動になりますよ。
グーの時に足の指を曲げにくい場合は、手で 5
本の指を反らせたり、曲げたりしていると少しず
つ関節が動くようになってきます。
身体の沈まない椅子に浅く
腰掛け、膝を片脚ずつ上げ
ます。
この時、両手で膝の少し上を
押さえ、腕と足で押し合うよ
うにします。
背中を伸ばし、息をこらえな
いで行ってください。
体操② 足の指でグー、チョキ、パー
体操① 膝上げ
中高強度の身体活動 5.5%
も自由﹂という会社がでてき
時間にも上り
に様変わりし、家事にとられ
時
時間となってい
1.4
きてお り、
﹁ 会 議 は 立って 行
ンの利用が
のための自動車の運転に
りません。
﹁座りすぎ警報﹂、発令中!
﹁
座
り
す
ぎ
警
報
﹂
、
発
令
中
!
で過ごす時間が増えていませ
るための時間が
の視聴時間が最も長く、 時
んか?
1日8時間以上
3.3
0.8
1.8
1・ 倍。中でも冠動脈疾患
0.6
る時間 も減ってきました。一
?!
うことを基本にする﹂という
84
10
20
※痛みがある時には行わないようにしましょう。
21
65
倍にまで
出典:早稲田大学
体操
日本人高齢者の一日の
覚醒時間における行動割合