地域再生計画 1 地域再生計画の名称 生活・観光共生型交通ネットワークによる集落生活圏の維持・活性化計 画 2 地域再生計画の作成主体の名称 埼玉県比企郡鳩山町 3 地域再生計画の区域 埼玉県比企郡鳩山町の区域の一部(北部地域) 4 地域再生計画の目標 本町は町内に鉄道路線はなく、主要な公共交通は、東武東上線本線の坂 戸駅と高坂駅への民間路線バスの2路線であるが、それらは相互に連結し ていない。 また、バス停から 300m 圏外の人口は総人口の約 29%であり、町の北部地 域のほとんどがバス停から 1km 以上離れている交通不便地域となっている。 このような状況を踏まえ、地域内フィーダー系統の公共交通として町内 循環バスとデマンドタクシーを運行し、民間路線バスと連絡することで、 町外への移動手段を確保してきたが、 「町の北部地域がバス路線のない交通 不便地域となっていること」、 「民間路線バスが相互に連結していないこと」 「町内循環バスとデマンドタクシーのサービスが重複していること」など から、コンパクトシティ・プラス・ネットワークの考え方を基本とし、平 成 27 年度に鳩山町地域公共交通網形成計画を策定するとともに、平成 28 年度に鳩山町公共交通再編実施計画の策定を進めている。 この再編実施計画では、町内循環バスを廃止し、交通不便地域である本 町の北部地域と、高坂駅(東松山市)及び越生駅(越生町)を発着地とす る町営路線バスを新設するとともに、既存の民間路線バスと連結させるこ ととしている。 この町営路線バスは、鳩山町地域公共交通会議の合意に基づき、交通不 便地域(本町の北部地域)の解消を目的として運行する地域間交通ネット ワークのフィーダー系統であるが、地方創生の視点で考えた場合、バス運 行に係る収支率を高めるとともに、沿線地域の再生・活性化に寄与するバ ス路線とすることが重要である。 そのためには、東松山市と越生町の域内にもバス停を設置し、地域住民 - 1 - の利用促進を図るとともに、観光客とも共存する地域間交通ネットワーク を形成するための地域間幹線バスとすることが必要である。 本計画は、この新たな地域間幹線バス(地域間交通ネットワーク)によ り、地域住民の公共交通を確保・維持し、人口減少に歯止めをかけるとと もに、地域間連携により里山の生活文化に根差した新たな観光を育成し、 地域の再生・活性化を目的とするものである。 【数値目標】 鳩山町営路線バスの乗客数(バス 2 台 の合計乗客数) 鳩山町営路線バスの収支率(バス 2 台 の合計収支率) 鳩山町営路線バス沿線におけるモビリ ティ・マネジメント協力事業所数 5 平成 29 年 3月末 平成 30 年 3月末 平成 31 年 3月末 7,275 人 59,130 人 124,100 人 0% 23% 47% 0所 2所 2所 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 本町では、官民協働による北部地域活性化対策として、町営路線バス(地 域間交通ネットワークのフィーダー系統)を運行する計画がある。 本事業は、この町営路線バスを近隣自治体と連携により地域間幹線バス に機能拡充することにより、収支率を高め、自立性を確保するとともに、 沿線における里山の自然や歴史文化に根差した資源を掘り起し、観光客の 誘導に結び付けるものである。 5-2 第5章の特別の措置を適用して行う事業 (1)地方創生推進交付金(内閣府)【A3007】 ① 事業主体 埼玉県比企郡鳩山町 ② 事業の名称 生活・観光共生型交通ネットワークによる集落生活圏の維持・活性化事 業 - 2 - ③ 事業の内容 町営路線バスを運行するにあたり、利用者の動向調査、自治体間にお ける調整、関係する交通事業者の合意の円滑化を図るため、 「地域間幹線 バス実証運行事業」を実施する。 また、地域間連携により里山の自然や歴史文化に根差した資源を掘り 起し、観光客の誘導に結び付けるため「滞在・回遊型観光育成事業」を 実施する。 さらに、本町では地域間幹線バスの沿線に、観光客の受け入れを視野 に入れた2箇所の「小さな拠点」において、体験・交流施設や農産物直 売所整備を計画しており、当該拠点を管理運営する人材の育成及び組織 化を図るため「小さな拠点・組織づくり事業」を実施する。 ④ 事業が先導的であると認められる理由 【自立性】 交通不便地域対策として運行する町営路線バスでは、収支率の向上 に限界があるため、近隣自治体と連携して地域間幹線バスに機能拡充 することにより、収支率の向上と地域の再生・活性化が期待できる。 【官民協働】 鳩山町北部地域活性化基本条例は、官民協働による地域活性化を明 確に規定しており、当該条例に基づきモデル地域として選定された泉 井・上熊井地区と町により活性化取組方針を策定した。鳩山町営路線 バスの運行は、当該取組方針における主要事業である。 【政策間連携】 本事業は、交通不便地域政策と、当該地域における再生・活性化政 策を連携させるものであるが、双方に困難な課題を数多く抱えており、 単純に連携させても効果を得ることはできない。その解決策として、 実証運行により課題への対応策と将来展望を明確化し、関係者の合意 形成を図るものである。 【地域間連携】 公共交通政策における地域間連携は多くの調整が必要となる。そこ で、本事業では鳩山町営路線バスの実証運行を行い、調査検証結果や 将来展望を明らかにすることにより、関係自治体(東松山市、越生町) との地域間連携の円滑化を図るものである。 【その他の先導性】 特になし - 3 - ⑤ 重要業績評価指標(KPI)及び目標年月 鳩山町営路線バスの乗客数(バス2 台の合計乗客数) 鳩山町営路線バスの収支率(バス2 台の合計収支率) 鳩山町営路線バス沿線におけるモビ リティ・マネジメント協力事業所数 平成 29 年 3月末 平成 30 年 3月末 平成 31 年 3月末 7,275 人 59,130 人 124,100 人 0% 23% 47% 0所 2所 2所 ⑥ 評価の方法、時期及び体制 ・毎年度3月末時点の KPI の達成状況を取りまとめて、主なバス利用 者である泉井地区及び上熊井地区の活性化委員会を中心に、地域住 民との協議を行う。 ・また、上記の協議を踏まえ、外部組織である鳩山町地域公共交通会 議公共交通ネットワーク再構築検討部会、鳩山町まち・ひと・しご と創生総合戦略推進本部専門部会及び議会の関与を得ながら検証結 果報告をまとめる。検証結果は、町ホームページで公表する。 ・なお、必要に応じて、鳩山町まち・ひと・しごと創生総合戦略や今 後の事業方針に反映させる。 ⑦ 交付対象事業に要する経費 法第5条第4項第1号イに関する事業【A3007】 総事業費 23,240 千円 ⑧ 事業実施期間 地域再生計画認定の日から、平成 31 年3月 31 日(3ヵ年度) ⑨ その他必要な事項 特になし 5-3 その他の事業 5-3-1 該当なし 地域再生基本方針に基づく支援措置 5-3-2 該当なし 支援措置によらない独自の取組 - 4 - 6 計画期間 地域再生計画認定の日から平成 31 年3月 31 日 7 目標の達成状況に係る評価に関する事項 7-1 目標の達成状況にかかる評価の手法 定量目標の達成状況を確認するために、毎年度各指標の集計を行い、 「鳩 山町地域公共交通会議公共交通ネットワーク再構築検討部会」及び「鳩山 町まち・ひと・しごと創生総合戦略推進本部専門部会」で評価を行う。 評価結果を踏まえ、目標の効果的な実現に向けて必要な計画の見直しや 変更を行う。 目標1 鳩山町営路線バスの乗客数(バス2台の合計乗客数)については、 運行主体(交通事業者)から毎月提出される実績報告書により、毎年 度3月末に集計し、把握する。 目標2 鳩山町営路線バスの収支率(バス2台の合計収支率)については、 運行主体(交通事業者)から毎月提出される実績報告書により、毎年 度3月末に集計し、把握する。 目標3 鳩山町営路線バス沿線におけるモビリティ・マネジメント協力事業 所数については、毎年度3月末に、登録事業所を集計し、把握する。 7-2 目標の達成状況にかかる評価の時期及び評価を行う内容 鳩山町営路線バスの乗客数(バス2 台の合計乗客数) 鳩山町営路線バスの収支率(バス2 台の合計収支率) 鳩山町営路線バス沿線におけるモビ リティ・マネジメント協力事業所数 平成 29 年 3月末 平成 30 年 3月末 平成 31 年 3月末 7,275 人 59,130 人 124,100 人 0% 23% 47% 0所 2所 2所 7-3 目標の達成状況にかかる評価の公表の手法 バス利用者である泉井地区及び上熊井地区の活性化委員会を中心に、地 域住民との協議を行い、これを踏まえ、外部組織である鳩山町地域公共交 通会議公共交通ネットワーク再構築検討部会及び鳩山町まち・ひと・しご と創生総合戦略推進本部専門部会で検証を行う。 毎年度末時点で、政策財政課が町ホームページにより公表を行う。 - 5 -
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