2016 年11 月全国消費者物価

経済分析レポート
2016 年 12 月 27 日 全 8 頁
Indicators Update
2016 年 11 月全国消費者物価
トランプ・原油減産合意でコア CPI の潮目が変化
エコノミック・インテリジェンス・チーム
シニアエコノミスト 長内 智
エコノミスト 小林 俊介
[要約]

2016 年 11 月の全国コア CPI(除く生鮮食品)は前年比▲0.4%となり、市場コンセンサ
ス(同▲0.3%)を小幅に下回った。日本銀行の参考系列である「生鮮食品とエネルギ
ーを除く CPI」のプラス幅も低水準での推移が続き、日本銀行の 2%のインフレ目標や
政府の目指す「デフレ脱却」には程遠い状況にある。

2016 年 12 月の東京都区部コア CPI(中旬速報値)は、前年比▲0.6%(11 月:同▲0.4%)
と 10 ヶ月連続のマイナスとなり、予想外にマイナス幅を拡大させた。前月からの寄与
度の変化を確認すると、
「半耐久消費財」が全体を押し下げた。

先行きの全国コア CPI の前年比は、12 月にマイナス幅をいったん拡大させる可能性が
あるものの、その後はマイナス幅を着実に縮小させる見込みである。時期については幅
を持ってみる必要があるものの、2017 年 2 月頃からプラス圏に転じるとみている。

以上のような全国コア CPI と日本銀行の参考系列である「生鮮食品とエネルギーを除く
CPI」の動向を勘案すると、消費者物価は、日本銀行のインフレ目標に向けて緩やかに
上昇すると見込まれる。ただし、それでもなお日本銀行の「2%(超)」というインフレ
目標のハードルは高く、今後も総じて緩和的な政策スタンスが維持されるだろう。
図表1:消費者物価指数の概況(前年比、%)
2016年
10月
11月
全国コアCPI
コンセンサス
DIR予想
▲ 0.4
4月
▲ 0.4
5月
▲ 0.4
6月
▲ 0.5
7月
▲ 0.5
8月
▲ 0.5
9月
▲ 0.4
▲ 0.4
▲ 0.3
▲ 0.3
全国コアコアCPI
東京都区部コアCPI
0.5
▲ 0.3
0.5
▲ 0.4
0.5
▲ 0.3
0.3
▲ 0.4
0.2
▲ 0.4
0.0
▲ 0.5
0.2
▲ 0.4
0.1
▲ 0.4
コアコアCPI
0.6
0.5
0.4
0.2
0.1 ▲ 0.1
0.1
0.0
(注1)コンセンサスはBloomberg。
(注2)コアCPIは生鮮食品を除く総合、コアコアCPIは食料(除く酒類)及びエネルギーを除く総合。
(出所)総務省統計より大和総研作成
株式会社大和総研 丸の内オフィス
12月
▲ 0.6
▲ 0.2
〒100-6756 東京都千代田区丸の内一丁目 9 番 1 号 グラントウキョウ ノースタワー
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2/8
全国コア CPI は 9 ヶ月連続のマイナス。東京都区部コア CPI は 10 ヶ月連続のマイナス
2016 年 11 月の全国コア CPI(除く生鮮食品)は前年比▲0.4%となり、市場コンセンサス(同
▲0.3%)を小幅に下回った。財・サービス別(4 分類)の寄与度の変化を見ると、「サービス」
が押し下げに寄与し、
「耐久消費財」と「半耐久消費財」がほぼ横ばい、
「コア非耐久消費財(除
く生鮮食品)
」は小幅に押し上げ寄与となった。全国コア CPI は 9 ヶ月連続の前年比マイナスと
足下で弱い動きが続いている。日本銀行の参考系列である「生鮮食品とエネルギーを除く CPI」
のプラス幅も低水準での推移が続き、日本銀行の 2%のインフレ目標や政府の目指す「デフレ脱
却」には程遠い状況にある。他方、季節調整値によって指数の基調的な動きを確認すると、全
国コア CPI と全国コアコア CPI(食料(除く酒類)及びエネルギーを除く総合)はいずれも横ば
い圏で推移していると評価できる。
2016 年 12 月の東京都区部コア CPI(中旬速報値)は、前年比▲0.6%(11 月:同▲0.4%)と
10 ヶ月連続のマイナスとなり、予想外にマイナス幅を拡大させた。前月からの寄与度の変化を
確認すると、
「半耐久消費財」が全体を押し下げた。
「耐久消費財」
「コア非耐久消費財(除く生
鮮食品)」
「サービス」は、ほぼ横ばいであった。
「半耐久消費財」については、昨年の値上げか
ら 1 年経過したことで「ゴルフクラブ」の前年比プラス寄与が剥落したこと、
「カーナビゲーシ
ョン」の値下げが続いたことに加え、女性物の一部衣料品などが押し下げに寄与した。エネル
ギーに関しては、前年比マイナス幅縮小の動きが続いている。
12 月の東京都区部コア CPI の結果を踏まえると、12 月の全国コア CPI は前年比▲0.5%と見
込まれる。
図表2:全国 CPI の水準(季節調整値)
103
(2015年=100)
102
101
100
コアコアCPI
99
98
97
96
95
コアCPI
94
1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10
2005
06
07
08
09
2010
11
12
13
14
15
16
(月/年)
(注1)コアCPIは生鮮食品を除く総合、コアコアCPIは食料(除く酒類)及びエネルギーを除く総合。
(注2)シャドーは政府の「月例経済報告」において「デフレ」の文言があった時期。
(出所)総務省、内閣府資料、日本銀行資料より大和総研作成
3/8
エネルギーのマイナス寄与縮小が続く
11 月全国コア CPI を財・サービス別の前年比で見ると、耐久消費財(10 月:前年比▲2.2%
→11 月:同▲2.4%)は 5 ヶ月連続のマイナスとなった。この背景としては、2016 年夏場まで
の円高や素材・部材価格の下落に加え、前年に価格が上昇していた反動の影響が指摘できる。
品目別に前月からの変化を見ると、
「携帯電話機」と「電気冷蔵庫」などが押し下げに寄与した。
前者は、前月から価格が低下したことに加えて、前年に価格が上昇していた反動もマイナスに
作用した。後者については、前年に価格が大きく上昇しており、その裏の影響が押し下げに作
用した。
半耐久消費財(10 月:前年比+1.5%→11 月:同+1.3%)は、前月から伸び率が低下した。
品目別では、
「カーナビゲーション」の値下げや、昨年に価格が大幅に低下していた「ゴルフク
ラブ」の反動が目立つ。他には、特に大きく目立った動きは見られない。
コア非耐久消費財(除く生鮮食品)
(10 月:前年比▲1.4%→11 月:同▲1.2%)は 23 ヶ月連
続のマイナス(消費税の影響を除くベース)となり、マイナス幅は前月から縮小した。エネル
ギー価格については、
「電気代」
「都市ガス代」
「プロパンガス」
「灯油」
「ガソリン」の全てが前
月から上昇しており、特に、「灯油」と「ガソリン」の上昇が目立つ。
サービス(10 月:前年比+0.3%→11 月:同+0.2%)は、39 ヶ月連続のプラスとなり、伸び
率は前月から小幅ながら縮小した。品目別に寄与度の変化を見ると、
「宿泊料」と「外国パック
旅行」の前年比プラス幅が縮小して押し下げに寄与した。
図表3:全国コア CPI の内訳(消費税除く)
4
(前年比、%)
(前年比、%)
3
2
図表4:全国コア CPI の前年比と寄与度
8
3.5
6
3.0
4
2.5
2
2.0
1
0
1.5
0
-2
1.0
-1
-4
0.5
-6
0.0
-8
-0.5
-3
-10
-1.0
-4
-12
-1.5
-2
12
13
14
15
16
コアCPI
半耐久消費財
コア非耐久消費財
サービス
耐久消費財(右軸)
(年)
(前年比、%、%pt)
12
13
消費税の影響
エネルギー
半耐久消費財
コアCPI
14
15
16
(年)
サービス
コアコア非耐久消費財
耐久消費財
(注1)コアCPIは生鮮食品を除く総合、コア非耐久消費財は生鮮食品を除く非耐久消費財、コアコア非耐久
消費財は生鮮食品及びエネルギーを除く非耐久消費財。
(注2)2014年4月~2015年4月における消費税の影響は大和総研による試算値。
(出所)総務省統計より大和総研作成
4/8
全国コア CPI の前年比は、2017 年 2 月頃からプラス圏に転じる可能性
先行きの全国コア CPI の前年比は、12 月にマイナス幅をいったん拡大させる可能性があるも
のの、その後はマイナス幅を着実に縮小させる見込みである。時期については幅を持ってみる
必要があるものの、2017 年 2 月頃からプラス圏に転じるとみている。これは、米大統領選挙後
に、円安・ドル高が大きく進行して物価上昇圧力が急速に高まっているほか、OPEC(石油輸出
国機構)加盟国及びロシアなどの非 OPEC 加盟国の減産合意後に、原油価格と LNG(液化天然ガ
ス)価格が強含んでいることによる。さらに、マクロの需給バランスを示す GDP ギャップがこ
れまで改善していたことや、家計の期待インフレ率が足下で上昇に転じていることも消費者物
価の押し上げに寄与すると考えている。当面の焦点は、円安と原油・LNG 高の持続性だ。仮に、
緩やかな円安と原油・LNG 高が今後も進行する場合には、2017 年後半以降、全国コア CPI の前
年比は+1%を超える水準まで上昇するとみている。
今後の消費者物価の主な押し上げ要因となる原油価格については、OPEC が 11 月 30 日に合意
した 2017 年 1 月からの原油減産を順守できるか否か、さらには 2016 年後半から増加基調にあ
る米国のリグ稼働数と米国のシェールオイル生産量の動向が注目される。
「電気代」の先行きに
関して、2016 年 12 月は電力大手 10 社のうち 6 社、2017 年 1 月は同 9 社、同年 2 月は全 10 社
が値上げする予定となっており、円安と原油・LNG 高を背景に値上げの動きが鮮明になっている。
他方、2015 年末から 2016 年夏場にかけての円高に伴う耐久消費財の値下げの動きや、食料品と
日用品のプラス寄与縮小がしばらく消費者物価の重石になるとみられる。ただし、これらも 2017
年春以降は、徐々に押し上げ要因へ転じることとなろう。
以上のような全国コア CPI と日本銀行の参考系列である「生鮮食品とエネルギーを除く CPI」
の動向を勘案すると、消費者物価は、日本銀行のインフレ目標に向けて緩やかに上昇すると見
込まれる。その結果、日本銀行のインフレ目標実現の想定時期(現在、2018 年度頃)はしばら
く据え置かれる公算が大きい。ただし、それでもなお日本銀行の「2%(超)」というインフレ
目標のハードルは高く、今後も総じて緩和的な政策スタンスが維持されるだろう。他方、政府
は、月例経済報告において、消費者物価の基調判断を 8 月から 12 月まで 5 ヶ月連続で「横ばい
となっている」としている。しかし、内閣府が重視する参考系列(「生鮮食品、石油製品及びそ
の他特殊要因を除く CPI」)の今後の見通しを踏まえると、2017 年春頃までに基調判断を上方修
正する可能性が生じている。
5/8
図表5:輸入価格指数(前年比)の要因分解
30
(%、%pt)
図表6:コア指標の推移
2.0
(前年比、%)
1.5
20
1.0
10
0.5
0
0.0
-0.5
-10
-1.0
-20
-1.5
-30
11
12
13
14
15
-2.0
16
11
(年)
エネルギー価格要因
為替要因
その他価格要因
輸入価格(前年比)
12
13
14
15
16
コアCPI
コアコアCPI
日本銀行の参考系列
内閣府の参考系列
(年)
(注1)エネルギー価格要因は、鉱物性燃料の寄与度。
(注1)日本銀行の参考系列は、生鮮食品とエネルギーを
(注2)計算上の誤差により、寄与度の合計は輸入価格指数の
除く総合、直近は大和総研による試算値。
(注2)内閣府の参考系列は、コアCPIから石油製品、電気代、
前年比に一致しない。
都市ガス代およびその他特殊要因を除く総合。
(出所)財務省統計より大和総研作成
(注3)2014年4月~2015年4月は、消費税の影響を除くベース
(大和総研による試算値)。
(出所)総務省、内閣府、日本銀行統計より大和総研作成
図表7:家計の期待インフレ率(1 年先)●
6
(%)
図表8:全国 CPI のエネルギーの寄与度
1.0
5
(%pt)
0.5
4
0.0
3
-0.5
2
-1.0
1
-1.5
0
10
11
12
13
内閣府(旧)
14
15
内閣府(新)
13
16
(年)
日本銀行
(注1)内閣府の期待インフレ率は消費税の影響を含む、
日本銀行は含まない。
(注2)内閣府と日本銀行の期待インフレ率のいずれに
おいても上方バイアスがあるため、方向や
相対的な水準で評価する必要がある。
(出所)内閣府、日本銀行統計より大和総研作成
14
電気代
灯油
エネルギーの寄与度
15
ガス代
ガソリン
(注)寄与度は、対コアCPI。
(出所)総務省統計より大和総研作成
16
(年)
6/8
図表9:GDP ギャップと全国コア CPI
6
(前年比、%)
(%)
4
4
3
2
2
0
1
-2
0
-4
-1
-6
-2
-8
-3
-10
-4
85
90
95
00
GDPギャップ(2四半期先行)
05
10
15
全国コアCPI(右軸)
(注1)コアCPIは生鮮食品を除く総合、2014年4月~2015年4月における消費税の影響は
日銀の試算値を用いて調整。
(注2)GDPギャップの予想値は大和総研による。
(出所)総務省、内閣府統計、日本銀行資料より大和総研作成
(年)
7/8
財・サービス別にみたコアCPIの動き
全国コアCPIの財・サービス別寄与度分解
3.5
耐久消費財
(前年比、%、%pt)
0.4
3.0
0.3
2.5
0.2
2.0
0.1
(コアCPIへの寄与度、%pt)
0.0
1.5
-0.1
1.0
-0.2
0.5
-0.3
0.0
-0.4
-0.5
-0.5
-1.0
-0.6
-1.5
12
13
14
耐久消費財
コアコア非耐久消費財
サービス
コアCPI
15
-0.7
16
12
13
(年)
半耐久消費財
エネルギー
消費税の影響
携帯電話
冷暖房用器具
耐久消費財
14
15
教養娯楽
その他
16
家事用耐久財 (年)
消費税の影響
(注)2014年4月~2015年4月における消費税の影響は大和総研による試算値、コアCPIは生鮮食品を除く総合、コアコア非耐久消費財は生鮮食品及び
エネルギーを除く非耐久消費財。
(出所)総務省統計より大和総研作成
半耐久消費財
0.4
非耐久消費財(生鮮食品、エネルギーを除く)
(コアCPIへの寄与度、%pt)
1.2
(コアCPIへの寄与度、%pt)
1.0
0.3
0.8
0.2
0.6
0.4
0.1
0.2
0.0
0.0
-0.1
-0.2
12
13
14
15
16
家具・家事用品
被服及び履物
教養娯楽
自動車関連
身の回り品
その他
消費税の影響
半耐久消費財
12
(年)
13
14
15
16
食料
家事用消耗品
保健医療
教養娯楽
たばこ
その他
消費税の影響
非耐久消費財
(年)
(注)2014年4月~2015年4月における消費税の影響は大和総研による試算値。
(出所)総務省統計より大和総研作成
一般サービス
0.8
公共サービス
(コアCPIへの寄与度、%pt)
0.5
0.6
0.4
0.4
0.3
0.2
0.2
0.0
0.1
-0.2
0.0
(コアCPIへの寄与度、%pt)
-0.1
-0.4
12
13
14
外食
家事関連
通信・教養娯楽等
消費税の影響
15
家賃
教育関連
その他
一般サービス
12
16
(年)
(注)2014年4月~2015年4月における消費税の影響は大和総研による試算値。
(出所)総務省統計より大和総研作成
13
14
家賃
医療・福祉関連
教育関連
消費税の影響
15
16
保険料等
運輸・通信関連
教養娯楽関連
公共サービス
(年)
8/8
他の関連指標の動向
輸入物価と企業向け価格
4
名目実効為替と原油価格
(前年比、%)
(前年比、%)
20
3
15
2
10
1
5
0
0
-1
-5
-2
-10
-3
-15
-4
-20
140
(ドル/バレル)
(2010=100)
120
-5
-25
10
11
12
13
14
企業物価
15
16
60
↑
円安
70
80
100
90
80
100
60
110
40
20
10
(年)
120
円高
↓
11
12
13
14
WTI原油先物価格
企業向けサービス価格
15
130
16
(年)
ドバイ原油スポット価格
名目実効為替(右軸、逆目盛)
輸入物価(円ベース、右軸)
(注)企業物価、企業向けサービス価格は消費税を除くベース。
(出所)日本銀行統計、各種資料より大和総研作成
企業物価(最終財:うち耐久消費財)
25
企業物価(最終財:うち非耐久消費財)
(前年比、%)
20
20
(前年比、%)
15
15
10
10
5
5
0
0
-5
-5
-10
-10
-15
-15
-20
10
11
12
耐久消費財
13
14
うち国内品
15
10
16
うち輸入品
11
12
13
非耐久消費財
(年)
14
15
うち国内品
16
(年)
うち輸入品
(注)企業物価は消費税を除くベース。
(出所)日本銀行統計より大和総研作成
家計の期待インフレ率(1年先)
6
ガソリン価格と灯油価格
(%)
180
(円/リットル)
(円/18リットル)
1,900
170
5
2,000
1,800
160
4
1,700
1,600
150
1,500
3
140
2
1,400
1,300
130
1,200
1
120
1,100
1,000
110
0
10
11
12
内閣府(旧)
13
14
内閣府(新)
15
12
16
日本銀行
(年)
13
14
15
レギュラー・ガソリン店頭価格
16
(年)
灯油店頭価格(右軸)
(注1)内閣府の期待インフレ率は消費税の影響を含む、日本銀行は含まない。
(注2)内閣府と日本銀行の期待インフレ率のいずれにおいても上方バイアスがあるため、方向や相対的な水準で評価する必要がある。
(出所)左図は内閣府、日本銀行、右図は資源エネルギー庁統計より大和総研作成