新年のご挨拶 - 常陽産業研究所

新年のご挨拶
株式会社
常陽産業研究所
取締役社長 鈴木 祥順
新年あけましておめでとうございます。
で進行しております。
会員の皆さまにおかれましては清々しい新年をお迎
こうした動きを後押しする明るい材料もいくつかあ
えのことと心よりお慶び申しあげます。また、昨年中
ります。首都圏中央連絡自動車道の茨城県内区間全通
は常陽産業研究所の活動に対し格別のご支援、ご鞭撻
(平成 29 年 2 月 26 日予定)をはじめ広域交通ネット
を賜り、心より厚くお礼申しあげます。
ワークの整備が一段と進展していること、地域の観光
振興に直結する茨城県への観光入込客数、訪日外国人
昨年の日本経済は、年初来の円高や海外経済減速等
観光客の宿泊数が年々大きく増加していること、企業
を背景に企業収益の頭打ちや個人消費の低迷などから
の生産性改善に寄与する IoT やフィンテックなど IT
中盤にかけ景気の足踏み感が強まりましたが、11 月
分野の技術革新の波が地域中小企業の現場にも次々と
の米大統領選を機に一転円安株高が進み、企業の景況
押し寄せ浸透していること、などです。地域における
感も持ち直しが見られました。
このような新しい動きをビジネスチャンスとして逃さ
株式相場の格言「申酉 騒ぐ」のとおり、昨年は株式
ず企業活動に取り込んでいく。また自社内・地域内の
市場・為替相場や経済環境面の大きな変動に見舞われ
未活用資源をくまなく掘り起し新しいビジネス創出に
た一年であり、海外情勢の不確実性も強まり景気の先行
活用していく、不断の努力が地域の企業に求められて
きへの期待と不安が交錯する中での越年となりました。
いることは言うまでもありません。
茨城県経済も基調的には緩やかな回復を続けました
会員の皆さまはじめ地元の各企業におかれまして
が、企業収益の向上が設備投資や個人所得の増加につ
も、すでに現状のさまざまな経営課題の打開に向けた
ながる経済好循環や景況感の回復は力強さを欠き、少
努力を懸命に重ねておられることと存じます。本号に
なからず経済環境変動の影響が県内経済にも及んだも
おいては、地域活性化の柱ともいうべき観光振興、特
のと思われます。
にインバウンド誘致をテーマに、積極的な課題解決に
急激な相場の動きに伴う原材料仕入れコストの変動
当たる地元企業と行政の取組みやお考えを特集いたし
など、円安円高それぞれのメリット・デメリットを見据
ました。ご一読いただき、会員皆さまの企業経営の一
えどう対処していくか、先行きの不透明感が増す中で中
助になれば幸いです。
小企業経営の舵取りに難しさが増しました。急速に進む
少子高齢化の下で大都市と地方の格差はさらに拡大し、
当社常陽産業研究所は昨年 10 月のめぶきフィナン
地方の個人消費の低迷も続き、刻々と厳しさを増す人手
シャル・グループの発足に伴い、本グループ内会社と
不足や後継者難と相俟って、茨城県内の中小企業は依
して再出発いたしました。当社は、本グループの目指
然多くの経営課題に直面している状況にあります。
す「地域創生への創意結集」を活動原点に据え、時代
変化の潮流を的確に捉えた情報やコンサルティング機
このような中でも、地元地域、中小企業においては
能の提供等を通し、少しでも会員の皆さま方のお役に
地域経済活性化と経済好循環の早期実現のための取組
立てるよう、本年も一層の努力を続けてまいる所存で
みが着々と進められております。地方における成長戦
ございます。
略の具体的な展開を目指す地方創生の取組みは昨年よ
平成 29 年が明るい一年でありますことを期待し、
り実践段階に入り、雇用創出・地方への新しい人の流
引き続き倍旧のご支援お引き立てを賜りますよう心か
れを作り出すさまざまな施策が各地において官民一体
らお願い申しあげ、新年のご挨拶といたします。
JIR NEWS 2017
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