さ が し 続 け て 18年

第 23号
平 成 28年
12月
発 行
中 村 三 奈 子 さんをさがす会 代 表
金井 英雄
℡
0 9 0 - 4 2 7 9 - 4 7 2 4
[email protected]
http://soiga.com/minako/
http://www2.nct9.ne.jp/murasaki-tuyukus/
振替口座
さ が し 続 け て
で
郵便局 「中村三奈子さんをさがす会」
00510-1-80532
18年
皆様方には、いつも「中村三奈子さんをさがす会」にご支援ご協力いただき感謝申し上げます。
さる9月11日、新潟県、長岡市、長岡青年会議所等の共催・後援をいただき、集会を開催させ
ていただきました。ご多忙にもかかわらず、大勢の方々から参加していただきありがとうござい
ました。
三奈子さんは、高校を卒業して間もない平成10年4月、突然いなくなってしまいました。
その日から、もうすでに18年。家族の温かい温もりの中での生活と、家族と離れての生活が同
じになってしまいました。
高校を卒業したばかりの三奈子さんが、パスポートの申請、搭乗券の依頼など一人で出来るは
ずがありません。切っても切れない親子の絆を断ち切ったのはいったい誰なのでしょう。これま
でのご家族の苦しみを考えただけで心が痛みます。
そんな思いから、この度の集会は、「家族の思い」を主体にした会にさせていただきました。
皆様方からも、今まで以上に、拉致被害者の皆様や、特定失踪者の中村三奈子さんはじめ、大
沢孝司さん、内藤稔さんのご家族の永年にわたる肉体的疲労・精神的苦労を感じ取っていただけ
たのではないでしょうか。
私は、小林眞一さんが作詞作曲してくださった「海を越えて」の歌を聴く度、涙が出てくるの
です。
あ~いつの日か この海越えて あなたのもとへ あ~ふるさとへ~
三奈子さんは、いつもそう思っているに違いありません。
絶対風化させてはなりません。これからも皆様方のお力をお借りしながら、三奈子さんと再会
きる日まで頑張ってさがし続けていきたいと思います。
より一層のご支援ご協力よろしくお願いいたします。
代表 金井 英雄
*
皆様からいただいた署名(1500名分)を、県民集会で加藤拉致担当大臣に届けました。
また、募金もご協力いただき、ありがとうございます。
1
~集
☆ 長岡市副市長
高見
会
を
終
え
て~
真二 様の挨拶
・集会に多数の人が来てくれて感謝。
・18 年の歳月が経過。今年も集会を行うことになって残念。1日も早
く笑顔で再会する日が来ることを願っている。
・長岡に来て、拉致問題を身近な問題として捉えるようになった。
・再会できるまで支援していく。
☆ 新潟県知事政策局国際課拉致問題調整室室長
伊野
智彦 様の挨拶
・多数の人が集会に参加してくれて感謝。
・北朝鮮が拉致を認めてから 14 年が経過。
・新潟県としての取り組み
拉致に関するパンフレットの作成・県民集会・パネル展
・拉致問題は、日本政府しか解決できない。全ての被害者を全員取り
戻すという国民一人ひとりの強い気持ちが政府を動かす力になる。
是非、関心をもち続けて欲しい。
☆長岡青年会議所副理事長
今井
進太郎 様のメッセージ
・2011 年7月に青年会議所は、拉致問題を取り上げ、400 名の方が
参加した。その後、拉致問題が進展しないのははがゆい。
・自分の子どもがある日突然いなくなったらと、自分に置き換えて
考えていくことが責務。
・解決に向けて、関心をもって動き出すこと。停滞感のある今こそ、
市民一人ひとり声を上げていくことが大切。
・これからも、少しでも多くの人に知ってもらうように活動してい
きたい。
☆長岡高校同級生・長岡青年会議所
井口
明彦 様のメッセージ
・三奈子さんの当時の印象は明るくて元気な子。卒業してすぐいなく
なることは考えられない。
・18 才の時に失踪。18 年が経過。連絡が取れない状態にいることは
家族にとっては大変なことである。
・同級生の中にはまだまだ三奈子さんのことを知らない人がいる。
SNS 等の情報網を使って広めていきたい。
・マスメディアの力を借りて多く取り上げてもらい、関心を広げてい
って欲しい。
・引き続き、多くの人に関心をもって欲しい。
2
「家族の思い」をテーマにした家族の訴えと意見交換
パネリスト
新潟日報 長岡支社 報道部次長
原 崇 様
新聞記者として16~7 年拉致問題に携わってお
られ、13年前からは、中村三奈子さんの取材
もしていただいている。
大沢 孝司さんの兄
大沢 昭一様
中村 三奈子さんの母
中村 クニ
1
会を立ち上げるまでのこと
大沢 1924年2月26日佐渡農地事務所より、昨日から休んでいるという連絡が入る。
翌27日より両津警察署に捜査願いを提出。28日より警察 捜索開始
中村 1998年4月6日家を出る。翌7日、長岡警察署に届け出る。18歳になっていて、
しかも、事件性がないという二つの理由で、すぐに捜索してもらえなかった。
後日、新潟空港より、韓国に出国したことが判明
原
1977年 横田めぐみさんが拉致疑惑と報道されていたが、2002年小泉総理が
訪朝し、金正日と面会した結果北朝鮮が拉致を認め拉致事件と言われるようになった。
真相究明するには時間が経ち過ぎている。これ以上長引かせてはならない。
2
会を立ち上げてから
大沢 1997年
家族会結成
2006年7月 ワシントンで
今年の5月にもニューヨークで拉致被害者の救出のための訴え。
「大沢孝司さんと再会を果たす会」毎年開催
署名活動
中村 2003年 特定失踪者問題調査会より、「拉致の可能性を完全に排除できない特定
失踪者」として公表される。同年9月「中村三奈子さんをさがす会」を結成し、活動。
署名活動や拉致問題解決のための訴え。
10数回の韓国訪問。
原
めぐみさんの場合、最初は、拉致かどうか分からない中で、口コミで拉致が判明
三奈子さんの場合も、口コミで解決するかもしれないので、みんなの協力を得ながら
さがしていかなければならない。
3 皆様からいただいた声
・ 長岡市や市民の方々が問題解決のために協力していてくださる。大変心強いことである。
・ 弟も昭和25年春、新潟で失踪した。県に行って話をし、新潟日報にも何回か掲載してもら
ったが見つからなかった。三奈子さんは前途があるので、力を合わせ頑張ってほしい。
・ クニさんの娘を思う一途な姿に感動し、いつも集会に参加させてもらっている。蓮池さんの
講演を聞いたりし、韓国だけをさがしていてよいのかと思うようになった。
・ 闘牛場で署名をしてもらっている。みんなの思いが通ずれば、出口が見つかると思う。
・ 日本の国を動かさなければならない。息子が高校の時、宗教団体に入会した子がいて、家族
が大変苦労したという話を聞いた。子供の言動を常によくキャッチする必要がある。
・ 三奈子さんをさがすにあたっての警察や県・国の対応の様子等を話してほしかった。
・ 毎年集会に参加させてもらっているが、進展がなく残念である。
・ 出席者の方の話題提供があったので、皆さんの関心が一層深まったのではないか。一人ひと
りは意見や話をもっていると思うので、それを拾い上げて話し合うのもよい。
・日本の国はなぜ解決できないのか疑問がおきます。担当大臣は変えず対応が必要です。
3
特定失踪者問題調査会代表
荒木和博様からのメッセージ
・おととしのストックホルム合意で拉致の危機感が高まった。8月の終わりから9月のはじ
め第1回の発表がある予定だったが、発表されなかった。
・時間に猶予がない。今、自分たちで何ができるかを考え、やっていかなければならない。
調査会では、これまでと見方を変えて、新しいことが分かるのではないかということで、
特別検証として、秋田、山形の海上から、工作員の浸透状況について調べている。
・鹿児島の特定失踪者のご家族、家族会の方が鹿児島知事に要請。東京都の小池知事も拉致
問題にしっかりと取り組んでいる。自治体からや、地方から拉致問題を動かしていくこと
が大事である。
・北朝鮮は、今年に入って21発のミサイルを発射している。また、幹部の粛清、幹部の人
の北朝鮮脱出が相次いでいる。急に自体が変わる可能性もある。
・北朝鮮に正常な判断力があるならば、今こそ、日本政府と交渉し、拉致被害者を全員すぐ
に返してほしい。
・拉致被害者の救出は三奈子さんが家族の方と再会できる日に近づくことになる。
活
2015 年
9 月 13 日
9 月 20 日
動
名
場
所
拉致 国民大集会
闘牛場にて署名活動
日比谷公会堂
山古志闘牛場
忘れるな拉致 11・15 県民集会
6 年生の人権教育学習会に参加
新潟市民芸術文化会館
長岡市立川崎小学校
彌彦神社にて署名活動
大沢孝司さんと再会を果たす会
飛行場にて署名活動
彌彦神社
巻文化会館
新潟空港
4月 9日
6月 2日
7 月 19 日
8 月 15 日
8 月 20 日
国民大集会
退職教職員研修会に参加
闘牛場にて署名活動
闘牛場にて署名活動
特定失踪者家族の思い
東京後楽園
三条三南支部会館
山古志闘牛場
山古志闘牛場
栃尾入東谷分館
9 月 11 日
中村三奈子さんをさがす会
アオーレ長岡
11 月 15 日
12 月 10 日
2016 年
1月 2日
3 月 13 日
4月 7日
8 月 20 日長岡市栃尾来伝にて
特定失踪者の家族の思い
9 月 19 日山古志闘牛場にて
署名活動
4
三奈子 三奈子の机の脇に編
みかけの赤いマフラーがあり
ました。もう少し編めば出来上
がり。でも毛糸がなくなったの
でそのままになっていたよ。
もしかしたら毛糸が無くなっ
たので三奈子は・・・
帰ってきたら赤い毛糸を買い
に行こうね。とっても暖かそう
なマフラーが出来上がると思
うよ。
三奈子 待っているよ
熊本の大野勝彦様から
絵とメッセージを頂きました