10年ビジョンで次代を創る

Report No. 328110
10年ビジョンで次代を創る
10年ビジョンで次代を創る
Ⅰ.成り行き経営になっていないか?
「あなたの会社にビジョンはありますか?」と問われれば、何と答えるだろうか。
最近ではこの質問に対して「イエス」と回答するトップが多くなってきた。大変喜ばし
いことだ。しかし、一方では「忙しいからビジョンを立てる暇がない」「先行き不透明な
時代だからビジョンを立てても意味がない」「ビジョンでは食っていけない」という回答
が返ってくることも多い。こうした回答が返ってくるのは、次のような背景があるためだ。
1.「忙しいからビジョンを立てる暇がない」
ビジョンとは企業における中期的な価値判断基準である。その基準が明確になってい
ないから、あれにもこれにも手を出すという状態に陥る。あるいは何をやってよいか分
からず右往左往している。そうなると、業績が上がらないのにバタバタするという「バ
タバタ貧乏」になる。実は、そういった忙しさの原因は、ビジョンがないからなのだ。
2.「先行き不透明な時代だからビジョンを立てても意味がない」
ビジョンの目的は未来を予測することではない。そんなことは予知能力者でない限り
不可能だ。人間誰しも先が見えない暗闇の中では不安が募る。社員も同じく、会社の将
来が見えないことに不安感を抱き、それがモラールの低下を招く。したがって、先行き
不透明な時代であるからこそ、自社の未来を定義づけるビジョンが必要なのである。
3.「ビジョンでは食っていけない」
「ビジョンでは食っていけない」のではなく、
「ビジョンがないから食っていけない」
が正解である。
「ビジョンなくして戦略なし」
「戦略なくして数値基準(数値計画)なし」
「数値基準(数値計画)なくしてアクションプランなし」「アクションプランなくして
成果なし」。全ては成果を上げることにつながっている。足元だけを重視した場当たり
的な経営は、社員を迷わせるだけで、中期的に見れば成果につながらないのが現実であ
る。
「ビジョナリー経営」とは、理念・ビジョン・戦略・数値基準(数値計画)・アクシ
ョンプランに一貫性を持たせ、それらを社内で共有し、浸透させていく経営活動だ。つ
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