別紙(PDF:187KB)

別
紙
1 実施結果の概要
都及び特別区・八王子市・町田市は、12 月 1 日から 12 月 15 日までの間、都内の食品
関係営業施設、延べ 55,619 軒に対し、監視指導を行った。
また、都内の食品関係営業施設から食品等 3,267 検体を収去し、34,161 項目の検査
を実施した。その結果、6 検体の法違反品(違反率 0.18%)を発見し、回収の指示や
改善指導等、必要な措置を行った。
2 立入監視指導結果(表1)
都内の製造施設、販売施設、調理施設などの食品関係営業施設延べ 55,619 軒に対し
て立入りを行い、食品の衛生的な取扱い、施設設備の衛生管理、従事者の衛生管理、
取扱食品の表示等について監視指導を行った。その結果、1,505 軒に対し、延べ 1,524
件の指導を実施した。
[重点監視指導]
(1)老人ホーム等の集団給食施設に対する監視指導(O157、ノロウイルス対策)
(表2)
今年の 8 月、都内の有料老人ホームで、腸管出血性大腸菌 O157 による食中毒によ
って複数名が死亡する事件が発生した。加えて、冬期はノロウイルスの流行シーズン
であることも踏まえ、高齢者福祉施設等の給食施設延べ 2,644 軒に立入り、施設の
衛生管理状況等について監視指導を行った。その結果、76 軒に対し、原材料の殺菌
や器具の衛生管理等について改善指導を行った。また、O157 及びノロウイルス食中
毒対策に関する講習会を 146 回開催し、6,169 名が参加した。
(2)食肉の取扱い施設に対する監視指導(表3)
主に焼肉店等の飲食店や食肉販売店等 3,482 軒に立入り、規格基準が設定されてい
るユッケ等の生食用牛肉や豚の食肉の取扱い及びカンピロバクター食中毒につなが
りやすい鶏肉の生食等での提供について監視指導を行った。その結果、牛肝臓を法律
で禁止されている生食で提供していた飲食店 1 軒について、直ちに提供を中止させ
た。また、鶏肉を事故が多い生食等で提供していた 122 軒に対しては、提供を中止
するよう指導した。さらに、食肉の取扱いに関する講習会を 91 回開催し、3,619 名
が参加した。
(3)クリスマス、年末年始用食品等の検査(表4)
食品等 3,267 検体について、34,161 項目の検査を実施した結果、6 検体(6 項目)
の法違反品を発見した(違反率 0.18%)
。違反品については、販売禁止命令等、必要
な措置を行った。
ア 細菌検査
成分規格、食中毒菌等の細菌検査を 14,746 項目実施した。その結果、法違反品
は発見されなかった。
イ 化学検査
保存料、甘味料、着色料等の添加物、残留農薬、動物用医薬品等の化学検査を
19,415 項目実施した。その結果、シアン化合物を検出した「生あん」等、6 検体
の法違反品を発見した。
ウ 輸入食品についての検査結果(再掲)
281 検体の輸入食品について、3,964 項目の検査を実施した。その結果、表示に
ない着色料を検出した「マンゴージュース」等、2 検体の法違反品を発見した。
(4)食品の表示に関する監視指導(表5)
期限表示や添加物表示、アレルゲン表示を中心に、128,745 品目の食品について、
食品表示法に基づく表示監視を実施した。その結果、976 品目の食品について、表示
の改善を指導した。
表1 総括表
立入検査実施状況
収去検査実施状況
行政措置実施件数 ※
55,619
1,505
1,524
1,499
4
21
0
3,267
6
4,369
123
128
119
3
6
0
1,295
3
販売施設
36,230
641
650
645
0
5
0
1,320
3
調理施設
14,302
695
700
689
1
10
0
486
0
718
46
46
46
0
0
0
166
0
法違反検体数
総検査検体数
)
(
その他
不利益処分
製造・処理施設
その他
合計
指導文書交付
(衛生指導注意票含む)
行政指導
口頭注意
立入延軒数
行政措置実施軒数
(内訳)
※1軒に対して複数件の行政措置を行う場合があるため、行政措置実施軒数とは一致しない。
表2 老人ホーム等の集団給食施設に対する監視指導(O157、ノロウイルス対策)実施結果
立入検査実施状況
収去検査実施状況
(内訳)
不利益処分
総検査検体数
76
76
0
0
0
279
0
高齢者福祉施設
1,641
66
66
66
0
0
0
139
0
上記以外の給食施設
1,003
10
10
10
0
0
0
140
0
法違反検体数
口頭注意
76
その他
行政措置実施件数
2,644
指導文書交付
行政措置実施軒数
合計
(衛生指導注意票含む)
立入延軒数
行政指導
表3 食肉の生食での提供等に対する監視指導実施結果
豚刺し等
馬レバー
馬刺し等
鶏刺し及び
その他
3,482
261
1
28
0
0
3
135
122
4
飲食店営業
2,403
224
1
25
0
0
3
100
122
4
食肉販売業
719
30
0
0
0
0
0
30
0
0
食肉処理業等
360
7
0
3
0
0
0
5
0
0
牛レバー
牛ユッケ等
合計
生食用牛肉
豚レバー
規格基準等が定められている食肉
鶏レバー等
取り扱う軒数
立入軒数
食肉を生食等で
取扱種類(再掲)※
※ 複数計上であるため、その合計は「食肉を生食等で取り扱う軒数」と一致しない。
表4 食品の収去検査結果
検体数
項目数
違反項目数
項目数
違反項目数
計
3,267
6
0.18% 34,161
14,746
0
19,415
6
国 産 品
2,986
4
0.13% 30,197
14,270
0
15,927
4
輸 入 品
281
2
0.71%
476
0
3,488
2
法違反
違反率
合
総検査項目数
総検査検体数
(内訳)
3,964
細菌検査
表5 表示監視指導結果
検査
違反・不適正
品目数
表示品目数
違反率
食品表示法に基づく
表示監視
128,745
976
0.76%
化学検査