龍ケ崎市教育プラン(案)[PDF:9MB]

パブリックコメント
閲覧用
(案)
平成 28 年 12 月 20 日(火)から
平成 29 年 21 月 19 日(木)まで
龍ケ崎市教育プラン
龍ケ崎市教育大綱
龍ケ崎市教育振興基本計画
(平成 29(2017)年度~平成 33(2021)年度)
い
~
ま
あ
す
ふるさと龍ケ崎の 現在を担い,未来を拓く 人づくり ~
平成 29(2017)年 2 月
龍
ケ
崎
市
龍ケ崎市教育委員会
目 次
序 章 ................................................................................................................................................................................. 1
1 教育プランの策定に当たって ............................................................................................................................. 2
(1) 教育プラン策定の背景と趣旨 ........................................................................................................................ 2
(2) 教育プランの特徴 ................................................................................................................................................. 3
(3) 教育プラン策定の経緯 ....................................................................................................................................... 4
(4) 計画期間 .................................................................................................................................................................... 5
(5) 対象範囲 .................................................................................................................................................................... 5
2 教育を取り巻く時代の潮流 .................................................................................................................................. 6
(1) 国の動向 .................................................................................................................................................................... 6
(2) 教育をめぐる社会の状況 .................................................................................................................................. 8
(3) 本市の現状と課題 ............................................................................................................................................. 10
第1章 龍ケ崎市教育大綱.................................................................................................................................. 27
1 龍ケ崎市教育大綱の基本的な考え方 .......................................................................................................... 28
2 基本理念 ..................................................................................................................................................................... 29
3 基本目標 ..................................................................................................................................................................... 30
4 基本方針 ..................................................................................................................................................................... 31
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画 .............................................................................................................. 37
1 龍ケ崎市教育振興基本計画の基本的な考え方 ....................................................................................... 38
2 体系図 .......................................................................................................................................................................... 40
3 具体的施策の展開 .................................................................................................................................................. 42
(1) 義務教育の充実.................................................................................................................................................. 42
(2) 子どもの健全育成 ............................................................................................................................................. 60
(3) 生涯学習の推進.................................................................................................................................................. 68
(4) 文化芸術の振興.................................................................................................................................................. 74
(5) スポーツの推進.................................................................................................................................................. 80
4 計画の進行管理....................................................................................................................................................... 88
資料編 ............................................................................................................................................................................. 91
パブリックコメント
対象(P1~P26)
平成 28 年 12 月 20 日(火)から
平成 29 年 21 月 19 日(木)まで
序章
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
義
務
教
育
の
充
実
序 章
第
2
章
(案)
龍
ケ
崎
市
教
育
振
興
基
本
計
画
子
ど
も
の
健
全
育
成
生
涯
学
習
の
推
進
文
化
芸
術
の
振
興
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
資
料
編
1
序章
1
(1) 教育プラン策定の背景と趣旨
近年,少子高齢化の進行やグローバル化の進展,情報通信技術の発達などにより,社会情勢
が大きく変化しています。そして,個々の価値観やライフスタイルが多様化しています。教育
分野においても,人と人とのつながりや地域の交流・連帯意識の希薄化,地域の教育力の低下,
子ども達の体力の低下やいじめ・不登校問題など,様々な課題を抱えている状況にあります。
こうした状況を背景として,平成 18(2006)年 12 月に教育基本法が改正され,その中
で「地方公共団体は国の教育振興基本計画を参酌し,それぞれの地域の実情に応じて,当該地
方公共団体における教育の振興のための施策に関する基本的な計画を定めるよう努めなけれ
ばならない。」と規定されました。平成 27(2015)年 4 月には,地方教育行政の組織及び
運営に関する法律の一部を改正する法律が施行され,その中で「地方公共団体の長は,教育基
本法第 17 条第 1 項に規定する基本的な方針を参酌し,その地域の実情に応じ,当該地方公
共団体の教育,学術及び文化の振興に関する総合的な施策の大綱を定めるものとする。」と規
定されました。
さて,本市のこれまでの教育施策のうち,学校教育の分野では,平成 7(1995)年度から
平成 14(2002)年度までの間に学校施設の耐震化を進め,早期に耐震化率 100%を達成
しているほか,平成 15(2003)年度には全ての小中学校に学校図書館司書嘱託員を配置す
るなど,先進的な取組を実施してきました。また,学習充実指導非常勤講師を配置し,少人数
指導によるきめ細かな授業を実施したり,全ての小中学校の普通教室にエアコンを設置したり
するなど,ハード面及びソフト面の双方から各種事業を展開し,教育環境の充実を図ってきま
した。
さらに,スポーツの分野では,平成 19(2007)年 4 月に「スポーツ健康都市宣言」を行
い,総合運動公園の整備やスポーツ推進計画を策定し,誰もが健康で楽しめる生涯スポーツ社
会の実現を目指して,様々なスポーツ施策の推進に取り組んできました。
このため,これまで教育分野においては個別に取り組んできた教育施策について,今回の法
律改正を好機ととらえ,本市の教育全般に係る基本方針を明確に定めることで,人口減少・少
子高齢化など,今後の社会構造の変化に柔軟に対応するとともに,未来を拓く子ども達や現在
のまちづくりを担っている市民のより良い教育環境の充実を図るため,龍ケ崎市教育プラン
(以下「教育プラン」という。
)を策定するものです。
2
Introduction
(2) 教育プランの特徴
教育プランは,本市の教育分野におけるマスタープランとして位置付けるものであり,地方
教育行政の組織及び運営に関する法律第 1 条の 3 の規定に基づく「地方公共団体の教育,学
術及び文化の振興に関する総合的な施策の大綱」と,教育基本法第 17 条第 2 項の規定に基
づく「教育振興基本計画」の 2 つで構成します。
このため,教育大綱では,本市の教育分野における基本方針を,教育振興基本計画では,教
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
育大綱に基づく具体的施策や指標などを,それぞれ定めることとします。
最上位計画
義
務
教
育
の
充
実
「第2次ふるさと龍ケ崎戦略プラン」
地方教育行政の組織及び運営に
関する法律(第 1 条の 3)に基づき策定
教育プラン
教育基本法(第 17 条の第 2 項)
に基づき策定
龍ケ崎市教育大綱
(教育分野の基本方針)
整合
整合
龍ケ崎市教育振興基本計画
子ども・子育て
支援事業計画
まち・ひと・
しごと創生
総合戦略
(教育大綱に基づく具体的施策など)
第
2
章
龍
ケ
崎
市
教
育
振
興
基
本
計
画
子
ど
も
の
健
全
育
成
生
涯
学
習
の
推
進
文
化
芸
術
の
振
興
関連
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
【教育に関する計画等】
学校教育指導方針
適正規模適正配置
に関する基本方針
いじめ防止
基本方針
通学路交通安全
プログラム
子ども読書活動推
進計画(第二次)
資
料
編
スポーツ推進計画
(後期)
3
序章
(3) 教育プラン策定の経緯
教育施策の総括及び関連計画との整合
これまでの教育施策の取組の成果と課題を整理するとともに,教育に関し,学識経験を有す
る者の知見の活用を図りました。
また,本市の最上位計画との整合を図るとともに,国の教育振興基本計画を参酌し,さらに
茨城県の教育振興基本計画(いばらき教育プラン)も参酌しています。
市民参画による計画づくり
市民,児童生徒,保護者及び教職員を対象に,各種アンケート調査を実施するとともに,各
教育分野で活躍している団体を対象としたヒアリングを実施しました。
また,
「こども議会」や市内各地区で教育委員会と市民との意見交換会「龍ケ崎教育市民会
議」を開催したほか,教育大綱(案)及び教育振興基本計画(案)について,パブリックコメ
ントを実施するなど,幅広い市民の意見の収集に努めました。
策定体制
庁内組織での協議や教育委員会定例会での協議のほか,市長及び教育委員会で構成される
龍ケ崎市総合教育会議で協議・調整を行うなど,数多くの議論を重ねました。
関連計画
市民参画
龍ケ崎教育市民会議
市
国
アンケート調査
パブリックコメント
団体ヒアリング
こども議会
茨城県
教育プラン
教育施策の
総括
策定体制
教育委員会
定例会
龍ケ崎市
総合教育会議
庁議
ワーキング会議
4
Introduction
(4) 計画期間
教育プランの計画期間は,本市の最上位計画との整合を図り,平成 29(2017)年度から
平成 33(2021)年度までの 5 年間とします。
なお,教育プランに関連する計画等の期間については,以下のとおりです。
平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度 平成 30 年度 平成 31 年度 平成 32 年度 平成 33 年度
(2015)
(2016)
(2017)
(2018)
(2019)
(2020)
(2021)
本市
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
最上位計画
(平成 29 年度~平成 33 年度)
教育プラン(教育大綱・教育振興基本計画)
(平成 29 年度~平成 33 年度)
学校教育指導方針 学校教育指導方針
(単年度)
(単年度)
義
務
教
育
の
充
実
子ども読書活動推進計画
(平成 23 年度~平成 28 年度)
スポーツ推進計画(後期)
(平成 26 年度~平成 29 年度)
子ども・子育て支援事業計画
(平成 27 年度~平成 31 年度)
まち・ひと・しごと創生総合戦略
(平成 27 年度~平成 31 年度)
国
第
2
章
龍
ケ
崎
市
教
育
振
興
基
本
計
画
第 2 期教育振興基本計画
(平成 25 年度~平成 29 年度)
茨城県
いばらき教育プラン
(平成 28 年度~平成 32 年度)
子
ど
も
の
健
全
育
成
生
涯
学
習
の
推
進
文
化
芸
術
の
振
興
(5) 対象範囲
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
教育プランの対象範囲は,学校教育をはじめ,家庭教育及び社会教育を対象とし,教育全般
とします。具体的には小中学校の教育に関する「
長に関する「
関する「
」
,家庭教育や子どもの健やか成
」,生きがいづくりなどの「
」,スポーツやレクリエーションに関する「
」
,伝統文化や文化財などに
」の 5 つの分野
が対象となります。
資
料
編
5
序章
2
(1) 国の動向
教
育基本法の改正
戦後 60 年間,日本の教育の指針となってきた教育基本法が平成 18(2006)年 12
月に改正されました。
「人格の完成」や「個人の尊重」などの普遍的な教育の目的は大切に
しつつ,新しく教育の目標及び理念が明示されました。
また,教育を実施する際に基本となる事項として,これまでの教育基本法にも定められて
いた「義務教育」
「学校教育」
「教員」
「社会教育」
「宗教教育」に関する規定が見直されると
ともに,新たに「大学」
「私立大学」
「家庭教育」
「幼児期の教育」
「学校,家庭及び地域住民
等の相互の連携協力」について規定されました。さらに,教育行政における国と地方公共団
体の役割分担や教育振興基本計画の策定等についても規定されました。
公
立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引の策定
少子化が進行する中,児童生徒のより良い教育環境を整備するため,平成 27(2015)
年 1 月に「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引」が策定されました。
手引では,子ども達は集団の中で切磋琢磨しながらの学習や社会性を高める学校の特質を確
保するため,学校は一定規模以上を確保することが望ましいことや,地方公共団体の実情に
応じた活力ある学校づくりの推進,地域コミュニティの核としての学校の活用など,学校教
育の工夫などが盛り込まれています。
地
方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正
教育の政治的中立性,継続性・安定性を確保しつつ,地方教育行政における責任の明確
化,迅速な危機管理体制の構築,首長との連携の強化を図るとともに,地方に対する国の関
与の見直しを図るため,地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律が
平成 27(2015)年 4 月に施行されました。教育委員長と教育長を一本化した新たな責任
者「新教育長」を置くことや首長と教育委員会で構成される「総合教育会議」を設置するこ
と,さらに「教育,学術及び文化の振興に関する総合的な施策の大綱」を定めることなどが
規定されました。
学
校教育法の一部改正
学校教育制度の多様化・弾力化を推進するため,学校教育法の一部を改正する法律が平
成 27(2015)年 6 月に施行されました。現行の小学校及び中学校に加え,小学校課程か
ら中学校課程まで義務教育を一貫して行う学校として「義務教育学校」が新たに規定されま
した。これまで小中一貫教育を実施する際は,文部科学省の構造改革特区申請を活用してい
ましたが,この改正に伴い,今後は地方公共団体の裁量により,小中一貫教育を実施するこ
とができるようになりました。
6
Introduction
公
職選挙法等の一部改正
少子高齢化の進行に伴い,有権者全体に占める高齢層の割合が年々増加しており,若者
の声をこれまで以上に政治に反映させるため,平成 27(2015)年 6 月に公職選挙法等の
一部を改正する法律が施行されました。この改正に伴い,年齢満 18 歳以上満 20 歳未満の
者が選挙に参加することができることとなりました。平成 28(2016)年 7 月 10 日に執
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
行された第 24 回参議院通常選挙から,18 歳以上満 20 歳未満の者が選挙に参加していま
す。今後は,選挙年齢の引き下げに伴い,若者に社会の担い手であることを意識してもらう
など,市民としての資質や能力を育成するシティズンシップ教育や,国や地方の政治などに
積極的に参加する主権者教育の充実などが求められています。
学
義
務
教
育
の
充
実
習指導要領の改訂
平成 28(2016)年度に予定されている中央教育審議会からの次期学習指導要領改訂
の答申では,学びの質や深まりを重視する成熟社会にふさわしい教育課程の構想などを視野
に検討されています。これに伴い,
「21 世紀に求められる資質・能力」の育成のための各
教科等における具体的な言語活動として,講義中心の授業から子どもが「課題の発見と解決
に向けて主体的・協働的に学ぶ学習(アクティブ・ラーニング)
」型への転換を図り,思考
力や表現力といった,より高度な学力の定着を目指すことが求められようとしています。
第
2
章
また,英語教育は小学 5 学年から外国語活動が導入されていますが,平成 32(2020)
年度には教科化されるとともに,3・4 年生への導入が進むなど,英語教育の早期化が図ら
れようとしています。さらに,道徳教育は小・中学校で「特別の教科」に格上げが行われ,
平成 30(2018)年度から教科書を使った授業が小学校で始まり,翌年には中学校でも行
われる予定になっています。
障
害を理由とする差別の解消の推進に関する法律の施行
全ての国民が,障がいの有無によって分け隔てられることなく,相互に人格と個性を尊
龍
ケ
崎
市
教
育
振
興
基
本
計
画
重し合いながら共生する社会の実現に向け,平成 28(2016)年 4 月に障害を理由とする
差別の解消の推進に関する法律が施行されました。
子
ど
も
の
健
全
育
成
生
涯
学
習
の
推
進
文
化
芸
術
の
振
興
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
また,平成 27(2015)年 2 月 24 日に障害を理由とする差別の解消の推進に関する基
本方針が閣議決定され,障がいのある子どもを含む全ての子どもに対して,一人ひとりの教
育的ニーズに合った適正な教育的支援を行うインクルーシブ教育を推進することなどが規
定されました。
資
料
編
7
序章
(2) 教育をめぐる社会の状況
人
口減少時代の到来と少子高齢化の進行
少子化の進行に伴い,人口減少及び若年者の割合が低下しています。総務省統計局が平
成 25(2013)年に公表した人口統計調査の結果では,4 人のうち 1 人は 65 歳以上とい
う割合になりました。平成 27(2015)年の国勢調査の結果では,平成 22(2010)年
の調査結果と比較すると人口が減少しており,これは国勢調査が始まった大正 9(1920)
年以来,初めてのことでした。このため,少子高齢化が急速に進行しており,また本格的な
人口減少社会が到来したことになります。人口減少は,労働力の減少及び社会保障費の増加
など,地域社会を維持するうえで,多方面にわたる影響が懸念されています。
このため,教育分野においては,少子高齢化の進行や世帯の細分化に伴い,子ども達の生
活体験や自然体験の減少,人と人とのつながりの希薄化,規範意識や社会性の低下及び家庭
の教育力の低下などが憂慮されます。人との関わりを大切にするコミュニケーション能力の
育成のほか,保護者及び地域社会との連携・協力がより一層求められています。
社
会経済のグローバル化
グローバル化の進展により,資本・労働・情報などが国境を越えて活発に移動し,世界
の経済的な結びつきがより一層深まることが予想されます。グローバル化の急速な進展は,
各国の政治,経済のみならず,伝統や文化などにも影響を及ぼし,社会自体を変質させるよ
うな変革をもたらすことが想定されます。
このため,教育分野においては,子ども達が世界的な視野を持ち,他国の文化や習慣を理
解し,尊重するとともに我が国の伝統・文化を愛し,ともに生きる力の育成がより一層求め
られます。さらに,様々な人々と共生するためには,語学力をはじめとするコミュニケーシ
ョン能力や郷土の伝統文化に関する知識などを身につけるとともに,新たな知識の習得とそ
れを活用する力の育成が重要となります。
情
報通信技術の発達
近年の著しい情報通信技術(ICT※)の発達は,日常生活において,利便性の向上やコ
ミュニケーションの拡充などの面で期待されています。また,高齢化及び過疎化等の課題の
有効な解決手段としても大きな期待が集まっています。
一方,近年の子ども達の携帯電話等や情報通信機器の利用増加に伴い,メールやインター
ネット等を利用する機会が増え,トラブルに巻き込まれる危険が増大するなど,「ネット上
のいじめ」という新しい形のいじめの問題も懸念されています。
このような状況のもと,ネット社会について十分理解するとともに,情報モラルや情報活
用能力の向上を図るなど,インターネット等からの情報を取捨選択して,正しく活用できる
知識や技術を身につけることが必要です。
※
8
ICT:[Information and Communications Technology(情報通信技術)]情報や通信に関する技術の総称を示す
Introduction
価
値観の変化・ライフスタイルの多様化
社会情勢の変化や世帯の細分化などに伴い,個々の価値観の変化やライフスタイルの多
様化が一層進むことが予想されています。個人の価値観を優先するあまり,利己的な個人主
義を生み出すことにつながり,思いやりや感謝の心,奉仕や公共の精神などが失われつつあ
ります。
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
このため,教育分野においては,学校のみならず,家庭や地域社会の協力・連携を深め,
多くの人々との交流や他者との関わりの中から,様々な体験を積み重ねることで,人を思い
やる心や,助け合うことができる心を育む必要があります。
地
方創生
義
務
教
育
の
充
実
人口減少及び少子高齢化社会が急速に進行する中,平成 26(2014)年 5 月に日本創
成会議※は 896 の地方公共団体は「消滅可能性都市」であると公表しました。国は,地方
公共団体に人口減少対策の地方版総合戦略の策定を要請し,各地で地方創生の取組が展開さ
れています。人口減少が続く中,持続可能な地域社会を形成するには,住民自らが主体的に
行動し,主権者として自治を担うなど,まちづくりに積極的に関わることが重要です。
このため,教育分野においては,主権者教育をはじめとして,地域社会が一体となって子
ども達の豊かな成長を支えたり,地域活動や多様な文化活動への参加を促進したりすること
第
2
章
が重要となっています。
ス
ポーツの大規模大会及び国際大会の開催
国民の間に広くスポーツを普及し,国民の健康増進と体力の向上やスポーツの振興,発
展を図ることを目的として,平成 31(2019)年に第 74 回国民体育大会「いきいき茨城
ゆめ国体」や「ラグビーワールドカップ 2019 日本大会」が開催されます。
また,その翌年には「2020 年東京オリンピック・パラリンピック」が開催されること
から,茨城県や国全体でスポーツへの機運の高揚が見込まれています。
龍
ケ
崎
市
教
育
振
興
基
本
計
画
子
ど
も
の
健
全
育
成
生
涯
学
習
の
推
進
文
化
芸
術
の
振
興
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ツ
の
推
進
資
料
編
※
日本創成会議:東日本大震災からの復興を新しい国づくりの契機にしたいとして,2011 年 5 月に発足した有識者らによる政策発信
組織
9
序章
(3) 本市の現状と課題
本市は,日本の高度経済成長やニュータウン開発などにより,人口は順調に増加し,平成 7
(1995)年には人口増加率で全国第 2 位を記録しました。しかしながら,平成 22(2010)
年をピークに減少傾向に転じています。将来推計の結果,平成 72(2060)年には 51,479
人になることが見込まれるため,平成 27(2015)年 12 月に龍ケ崎市人口ビジョン及びま
ち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し,地方創生の取組により,本市の平成 72(2060)
年の目標人口を 65,600 人と定めました。
一方,本市の児童生徒数は,平成 8(1996)年の 8,516 人をピークに減少傾向に転じて
います。平成 28 年(2016)度の児童生徒数は,ピーク時と比較すると,2,399 人減少し
ており,今後も少子化の進行に伴い,さらなる減少が見込まれます。
年齢3区分別人口の推移及び人口の将来展望
これまでの推移
将来推計
80,334
76,587
80,000
71,711
70,000
2060 年目標人口
73,233
60,000
65,521
65,600 人
51,479
2060 年将来推計
66,733
50,000
51,479 人
40,000
30,000 生産年齢人口
(15~64 歳)
20,000
生少人口
10,000
(0~14 歳)
老年人口
0
(65 歳~)
1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050 2055 2060 (出典:龍ケ崎市人口ビジョン)
児童生徒数の推移及び将来推計
7,634
7,585 7,489
7,404
7,266
7,141 7,044
2,524 2,539 2,480
2,449 2,430
2,422 2,423
6,800
6,652
2,362 2,307
6,497
2,272
6,266 6,117
2,192 2,125
児童数
5,895
5,722
5,586
2,061 1,974
1,932
5,381
生徒数
5,258
1,890 1,832
5,110 5,046 5,009 4,955
4,836 4,719 4,621
4,438 4,345 4,225
4,074 3,992 3,834
3,748 3,654 3,491
3,426
10
Introduction
<義務教育・健全育成・生涯学習・文化芸術・スポーツ施設の配置図>
長山中学校区
9
11
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
7
15
中根台中学校区
17
城西中学校区
10
8
4
13
11
16
4
4
5
13
15
19
5
1 1
20
12
18
1
2
13
7
義
務
教
育
の
充
実
14
18
5
2
5
4
6
1
12
12
3
2
13
10
城ノ内中学校区
14
7
16
11
3
17
9
3
5
1
2
12
6
1
2
11
愛宕中学校区
14
14
7
9
21
6
城南中学校区
8
第
2
章
4
9
6
8
2
8
3
10
中学校区界
3
義務教育
健全育成
生涯学習
中央図書館
文化芸術
1
文化会館
2
歴史民俗資料館
スポーツ
1
龍ケ崎小学校
1
八原保育所
1
2
大宮小学校
2
ときわ保育園
2
龍ケ崎コミュニティセンター
3
八原小学校
3
ことり保育園
3
大宮コミュニティセンター
4
馴柴小学校
4
ながと夢保育園
4
長戸コミュニティセンター
5
川原代小学校
5
龍ケ崎つばめ幼稚園
5
八原コミュニティセンター
6
北文間小学校
6
しらはね保育園
6
馴柴コミュニティセンター
7
龍ケ崎西小学校
7
あすなろ保育園
7
川原代コミュニティセンター
4
高砂体育館
8
松葉小学校
8
まつやま中央保育園
8
北文間コミュニティセンター
5
小貝川市民運動公園
9
長山小学校
9
なないろ保育園
9
龍ケ崎西コミュニティセン
10
馴馬台小学校
10
まつやま大宮保育園
11
久保台小学校
11
竜ヶ崎愛宕幼稚園
1
総合体育館たつのこ
アリーナ
2
陸上競技場たつのこ
フィールド
3
野球場たつのこスタ
高等学校・大学
6
高砂運動広場
ター
1
竜ケ崎第一高校
7
若柴公園
10
松葉コミュニティセンター
2
竜ケ崎第二高校
8
城南スポーツ公園
12
城ノ内小学校
12
龍ケ崎文化幼稚園
11
長山コミュニティセンター
3
竜ケ崎南高校
9
大正堀川運動公園
愛宕中学校
13
富士見幼稚園
12
馴馬台コミュニティセンター
4
愛国学園大学附属
10
龍ケ岡公園
14
城南中学校
14
めばえ幼稚園
13
久保台コミュニティセンター
龍ケ崎高校
11
工業団地運動公園
15
長山中学校
15
認定こども園ぶどう
14
城ノ内コミュニティセンター
流通経済大学
12
北竜台公園
の木 竜ヶ崎幼稚園
13
横田川運動公園
認定こども園竜ヶ崎
14
羽原川運動公園
16
城西中学校
中根台中学校
18
城ノ内中学校
19
教育センター
20
第一給食センター
21
第二給食センター
16
5
資
料
編
認定こども園北竜台
ふたば文化
18
文
化
芸
術
の
振
興
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
みどり
17
生
涯
学
習
の
推
進
ジアム
13
17
龍
ケ
崎
市
教
育
振
興
基
本
計
画
子
ど
も
の
健
全
育
成
認定こども園あいゆう園
※学童保育ルームは,各小学校に整備
11
序章
義務教育の充実
本市は,「知性に富み,心身ともに健康で意志の強い調和のとれた人間形成を目指して,一
人ひとりを見つめる」を教育目標に定め,ハード面及びソフト面の双方から教育環境の充実を
図ってきました。特に,中学校区を単位として,小学校間または小学校と中学校との小中連携
を推進しているほか,学校と地域との交流,幼稚園,保育園(所)及び認定こども園との交流
のほか,高等学校及び流通経済大学との連携など,多様な交流事業を展開し,地域の特性を活
かした教育を推進しています。
さらに,平成 21(2009)年 11 月 5 日に「龍ケ崎教育の日宣言」を行いました。この宣
言は,全ての市民が教育について理解と関心を深めると
ともに,学校,家庭,地域がそれぞれの役割を十分に担
うことで,
「龍の子」の健やかな成長を目的としていま
す。この宣言を契機として,より一層の連携を図ってい
ます。今後も「龍の子」の生きる力を育むため,幼・保
小・中・高・大の有機的な連携を強化するとともに,学
校,家庭及び地域社会の連携協力を図る必要があります。
一方,本市には小学校 12 校,中学校 6 校を設置して
いますが,児童数が少なく,単学級の学校がある反面,
児童数が多く,仮設校舎を設置している学校があります。
学校間で児童生徒数及び学級数に大きな偏りがあるた
め,将来を見据え,児童生徒のより良い教育環境の充実
を図る必要があります。
各小中学校の児童生徒数及び学級数
865
児童数
生徒数
学級数
45
800
40
698
35
31
600
609
30
521
25
21
400
382
318
304
15
280
248
13 213
11
200
121
0
13
8
7
72
7
59
21
373
356
19
267
12
13
15
224
207
11
7
20
12
12
10
8
5
0
(平成 28 年 5 月 1 日現在)
12
Introduction
まちづくり市民アンケート(小中学校の教育内容・施設)
小中学校の教育内容・施設について,平成 28 年度の調査結果では,約 3 割(33.1%)
が「満足・やや満足」と回答している一方で,約 2 割(19.2%)が「やや不満・不満」と
回答しています。また,平成 26 年度の調査結果に比べて「満足・やや満足」では 0.7 ポ
イント高く,「やや不満・不満」では 0.9 ポイント低くなっています。さらに,「わからな
い」と回答している割合が全体の約 4 割を占めています。
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
年齢別にみると,18~20 歳において「満足・やや満足」と回答している割合が,他の年
齢層に比べて高くなっている一方で,同じく 18~20 歳においては「やや不満・不満」と
回答している割合も高くなっています。また,26~35 歳や 51 歳以上において「わから
ない」と回答している割合が高くなっています。
居住地区別にみると,旧長戸小学校区,松葉小学校区,長山小学校区,馴馬台小学校区に
おいて「満足・やや満足」と回答している割合が 4 割を超えている一方で,川原代小学校
義
務
教
育
の
充
実
区においては「やや不満・不満」と回答している割合が 3 割を超えています。
0%
20%
40%
60%
平成17年度
5.1
25.2
19.1
平成20年度
4.7
26.2
18.2
平成22年度
4.5
27.6
80%
10.2
32.8
8.4
17.4
100%
7.7
37.0
5.8
5.5
36.5
8.2
平成26年度
5.8
26.6
14.6
5.5
41.0
6.5
平成28年度
5.1
28.0
14.1
5.1
40.9
6.8
満足
やや満足
0%
20%
18~20歳
3.8
56~60歳
4.6
61~65歳 1.1
27.6
21.1
9.4
20.0
9.2
71歳以上 3.2
19.3
8.8
満足
0%
馴柴小学校区 1.6
6.3
旧長戸小学校区
5.6
21.1
大宮小学校区 3.4
龍ケ崎西小学校区
5.6
松葉小学校区
6.6
長山小学校区
2.0
やや不満
40%
14.5
7.2
久保台小学校区
6.3
城ノ内小学校区
6.6
33.3
5.6
10.4
1.9
10.4
9.0
16.5
5.6
39.6
6.6
38.7
2.7
2.1
やや不満
13.6
42.1
3.8
13.5
5.7
37.8
44.4
6.6
不満
資
料
編
4.0
42.4
34.7
わからない
2.7
9.0
文
化
芸
術
の
振
興
「満足・やや満足」
と回答している人の
割合が高い地区
8.5
40.0
4.7
36.0
やや満足
4.7
42.3
3.4
33.0
28.1
7.2
9.3
34.9
満足
38.3
11.1
7.0
13.1
29.2
7.8
51.2
5.9
21.3
15.3
100%
36.3
生
涯
学
習
の
推
進
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
無回答
80%
4.3
5.6
「わからない」と
回答している人の
割合が高い年齢
21.7
60%
18.3
8.5
馴馬台小学校区
6.7
7.8
15.3
29.0
4.6
11.4
わからない
「やや不満・不満」
と回答している人の
割合が高い年齢
龍
ケ
崎
市
教
育
振
興
基
本
計
画
1.9
35.5
不満
16.8
22.0
2.2
45.0
38.9
24.0
2.8
31.1
56.7
27.0
川原代小学校区 1.3
30.5
54.6
25.7
北文間小学校区 2.8
1.0
35.2
4.6
5.0
やや満足
23.8
八原小学校区
8.2
2.2
20%
5.6
5.7
23.0
66~70歳 2.7
1.1
7.4
15.1
「満足・やや満足」
と回答している人の
割合が高い年齢
1.2
37.0
17.7
16.3
35.8
3.5
44.4
6.0
35.6
12.3
44.7
18.0
39.7
7.4
100%
33.8
10.0
27.0
3.5
7.0
4.2
4.7
14.4
11.0
51~55歳
龍ケ崎小学校区
21.1
10.6
25.6
無回答
80%
16.9
36.5
4.4
46~50歳
60%
31.0
26~30歳 2.4
41~45歳
わからない
35.1
14.1
36~40歳
不満
40%
21.1
21~25歳
31~35歳
やや不満
第
2
章
子
ど
も
の
健
全
育
成
「やや不満・不満」
と回答している人の
割合が高い地区
7.4
無回答
13
序章
学校生活に関する調査(学校生活の楽しさ)
(小学校)
「学校が楽しい」と肯定的に答えた児童は全体の約 8 割を占めています。
小学 5 年生は他の学年と比較すると低い傾向にあります。
児童の経年変化でみると,小学 5 年生の時に低くなり,小学 6 年生になると高くなる傾
向にあります。
(中学校)
「学校が楽しい」と肯定的に答えた生徒は全体の約 8 割を占めています。
中学 2 年生は他の学年と比較すると低い傾向にあります。
生徒の経年変化でみると,中学 2 年生の時に低くなり,中学 3 年生になると高くなる傾
向があります。
(6 年間の経年変化)
小学 4 年生が中学 3 年生になるまでの 6 年間の経年変化でみると,
「学校が楽しい」と肯
定的に答えた割合は同程度で推移しています。
3 年間の経年変化は
同程度で推移
小学 4 年生
0%
0%
平成17年度
54.3
平成18年度
35.2
45.6
平成19年度
41.0
52.9
平成20年度
47.8
平成21年度
48.5
平成22年度
36.8
39.0
40.8
51.3
平成23年度
40.4
平成24年度
40.4
45.1
52.0
平成25年度
44.5
37.2
39.6
7.4
7.8
8.3
9.0
12.5
48.7
40.0
8.8
49.7
38.0
8.6
平成17年度
42.9
42.5
40.0
44.6
51.1
39.5
45.6
43.8
49.7
38.5
8.2
7.4
7.3
9.1
12.6
43.4
42.4
10.6
43.0
12.5
45.3
39.9
10.8
41.4
9.3
あまりあてはまらない
48.1
38.7
ぜんぜんあてはまらない
10.3
3 年間の経年変化は
同程度で推移
中学 3 年生
100%
67% 0%
100%
42.7
40.0
46.5
38.9
11.3
平成22年度
40.2
10.7
40.1
平成23年度
48.3
9.8
40.7
6.7
8.7
10.8
8.2
48.4
47.7
41.2
48.1
43.3
少しあてはまる
41.2
41.7
37.0
41.1
42.6
38.9
44.2
38.2
45.2
12.7
47.6
38.4
10.4
15.1
46.5
40.1
10.0
11.7
14.0
12.9
52.5
33.7
10.0
52.5
34.6
10.5
42.6
39.9
9.3
49.6
11.6
49.2
9.4
9.1
あまりあてはまらない
52.6
48.3
37.1
34.6
34.4
38.1
ぜんぜんあてはまらない
6 年間の経年変化は
同程度で推移
14
11.3
10.5
45.9
よくあてはまる
8.3
12.0
41.5
40.3
中学 2 年生
平成21年度
40.6
8.8
38.4
39.5
9.3
47.4
48.1
47.3
9.3
平成27年度
47.7
13.2
38.9
40.6
8.5
11.3
49.2
39.0
44.8
9.5
52.8
32.8
49.2
平成26年度
33.8
10.9
9.9
48.1
39.8
10.4
37.3
平成20年度
38.1
10.8
37.2
47.8
平成19年度
51.1
34.5
50.1
13.5
10.5
49.6
51.6
9.9
47.7
39.5
平成25年度
40.0
40.9
11.4
34.3
47.3
平成24年度
39.7
100%
10.5
平成18年度
38.4
37.0
40.5
48.9
40.4
100%
33% 0%
43.0
37.6
49.4
少しあてはまる
中学 1 年生
34.9
50.7
45.1
7.0
10.9
35.1
47.3
小学 6 年生
67% 0%
100%
52.0
10.5
平成27年度
よくあてはまる
50.3
9.8
平成26年度
0%
0%
小学 5 年生
33% 0%
100%
13.6
10.3
11.4
9.5
11.0
Introduction
学校生活に関する調査(授業の理解度)
(小学校)
「授業がよく分かる」と肯定的に答えた児童は全体の約 9 割を占めています。
小学 4 年生は他の学年と比較すると高い傾向にあります。
児童の経年変化でみると,学年が進むにつれて低くなる傾向にありますが,平成 26・27
年度は高くなっています。
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
(中学校)
「授業がよく分かる」と肯定的に答えた生徒は全体の約 7 割を占めています。
中学 2 年生は他の学年と比較すると低い傾向にあります。
生徒の経年変化でみると,中学 2 年生の時に低くなり,中学 3 年生になると高くなる傾
向があります。
義
務
教
育
の
充
実
(6 年間の経年変化)
小学 4 年生が中学 3 年生になるまでの 6 年間の経年変化でみると,「授業がよく分かる」
と肯定的に答えた割合は低くなる傾向にあります。
3 年間の経年変化は
低くなる傾向
小学 4 年生
0%
0%
平成17年度
43.0
42.2
11.9
平成18年度
38.8
47.7
11.3
平成19年度
37.9
47.6
12.6
平成20年度
41.9
平成21年度
43.4
39.2
平成22年度
44.7
平成23年度
42.5
平成24年度
44.5
43.8
平成25年度
42.2
13.0
13.9
40.9
42.5
13.6
37.3
38.9
9.7
平成26年度
36.4
平成27年度
51.9
37.2
8.0
38.2
中学 1 年生
33% 0%
100%
平成17年度
17.0
49.6
27.3
6.2 14.6
平成18年度
17.0
49.7
27.4
6.1 14.8
平成19年度
16.5
平成20年度
17.6
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
19.8
16.6
22.0
18.3
平成25年度
14.7
平成26年度
14.8
平成27年度
19.7
46.5
13.5
39.1
43.7
13.4
37.4
45.5
13.9
37.6
45.4
14.6
34.8
40.9
11.9
42.7
42.9
13.8
33.9
48.3
51.3
13.1
14.2
32.2
51.7
13.5
15.5
39.4
11.7
中学 2 年生
10.5
45.4
中学 3 年生
9.0
18.4
45.0
28.8
7.8
17.0
49.7
27.4
5.8 15.3
46.6
29.5
8.6
47.1
29.9
8.7
44.4
28.0
7.9
17.3
44.8
29.2
8.8
22.1
29.1
6.6
18.4
42.9
30.3
8.5
21.2
30.3
8.1
20.5
45.8
26.8
7.0
27.6
6.0
47.5
48.2
51.3
50.2
よくあてはまる
26.0
27.6
30.7
28.6
25.0
5.1 12.7
6.7
49.0
47.1
42.8
49.8
16.2
45.7
30.3
7.8
18.2
48.3
6.5 15.0
48.5
28.8
7.8
20.2
44.6
5.4
17.2
50.0
27.4
5.5
21.6
5.2 17.2
49.5
29.7
3.6
19.2
少しあてはまる
あまりあてはまらない
48.2
48.2
24.0
6.1
7.5 14.4
6.9
28.7
7.0
27.0
8.2
22.9
28.4
文
化
芸
術
の
振
興
6.2
資
料
編
6.9
24.9
5.4
27.9
4.8
ぜんぜんあてはまらない
6 年間の経年変化は
低くなる傾向
生
涯
学
習
の
推
進
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
8.9
29.7
46.9
49.1
100%
27.9
26.5
47.8
20.1
龍
ケ
崎
市
教
育
振
興
基
本
計
画
3 年間の経年変化は
同程度で推移
48.6
17.3
第
2
章
10.3
ぜんぜんあてはまらない
67% 0%
100%
33.5
14.7
47.7
42.6
あまりあてはまらない
48.6
11.5
33.0
47.7
43.0
51.6
13.8
45.5
少しあてはまる
43.1
13.5
49.5
39.2
7.4
48.1
46.5
32.9
39.1
0%
0%
13.5
42.2
51.4
よくあてはまる
46.1
100%
39.1
9.6
11.9
8.1
41.5
14.8
43.9
36.8
小学 6 年生
67% 0%
100%
44.0
44.2
11.6
38.5
44.9
38.8
10.1
43.1
51.6
小学 5 年生
33% 0%
100%
子
ど
も
の
健
全
育
成
15
序章
学校生活に関する調査(自己有用感・他の人の役に立った経験)
(小学校)
「自分のしたことが他の人の役に立った」と肯定的に答えた児童は全体の約 7 割を占めて
います。
児童の経年変化でみると,同程度で推移しています。
(中学校)
「自分のしたことが他の人の役に立った」と肯定的に答えた生徒は全体の約 8 割を占めて
います。
平成 23 年度にから「自分のしたことが他の人の役に立った」に「よくあった」と答えた
割合は大きく増加しています。
生徒の経年変化でみると,学年が進むにつれて高くなる傾向があります。
(6 年間の経年変化)
小学 4 年生が中学 3 年生になるまでの 6 年間の経年変化でみると,
「自分のしたことが他
の人の役に立った」と肯定的に答えた割合は高くなる傾向にあります。
3 年間の経年変化は
同程度で推移
小学 4 年生
0%
0%
平成17年度
25.3
平成18年度
23.4
平成19年度
40.9
41.3
26.0
平成20年度
43.0
31.9
平成21年度
25.4
平成22年度
24.1
平成23年度
38.7
21.5
12.4
24.1
11.3
20.9
17.9
37.0
41.5
46.3
28.5
42.8
24.7
45.9
7.1
26.7
46.8
6.2
27.8
46.2
18.6
7.5
31.0
12.1
18.4
24.4
9.1
16.7
21.9
9.3
48.6
21.8
19.6
9.3
18.4
10.5
20.6
6.0
100%
100%
23.1
47.5
19.0
20.6
43.4
小学 6 年生
100%
67% 0%
23.5
47.2
22.6
8.6
11.5
21.9
42.1
36.9
23.1
19.4
8.0
21.4
47.0
33.9
平成24年度
100%
33% 0%
23.1
41.8
小学 5 年生
48.6
6.6
24.3
7.0
26.1
9.4
23.8
54.2
19.4
8.3
20.9
47.3
21.1
48.7
5.7
7.4
18.5
6.8
平成25年度
32.6
41.6
16.4
9.5
34.9
40.1
16.0
9.1
30.3
44.8
18.4
6.6
平成26年度
33.2
39.7
19.2
8.0
34.8
40.1
16.8
8.4
31.5
44.1
16.3
8.2
平成27年度
34.7
36.3
21.0
8.1
18.0
8.2
よくあった
31.6
42.3
時々あった
中学 1 年生
0%
0%
あまりなかった
中学 2 年生
100%
33% 0%
36.3
40.2
17.1
ほとんどなかった
3 年間の経年変化は
高くなる傾向
中学 3 年生
100%
67% 0%
6.5
100%
100%
平成17年度
16.9
50.2
25.1
7.9
15.8
48.9
26.6
8.9
15.4
53.1
21.8
9.7
平成18年度
17.8
48.0
25.6
8.6
14.3
50.5
27.6
7.6
17.8
48.0
25.6
8.6
9.1
15.2
25.2
9.4
平成19年度
15.0
平成20年度
18.5
平成21年度
17.0
平成22年度
17.1
平成23年度
平成24年度
平成25年度
47.5
28.5
51.2
23.1
50.7
24.0
55.5
40.5
37.6
42.4
19.9
40.2
42.2
39.4
50.3
7.2 13.4
47.3
8.3 13.7
54.2
7.6 12.9
56.9
13.3 6.1
35.3
12.9 7.5
41.5
12.0 6.4
39.5
平成26年度
46.6
34.4
12.3 6.9
46.0
平成27年度
44.9
38.6
11.3 5.3
46.3
よくあった
時々あった
30.5
8.9
23.2
39.4
36.3
38.8
21.1
8.0
22.8
9.0
9.0
16.5
51.3
22.8
9.5
8.0
15.6
55.4
12.7 7.8
40.3
50.8
52.7
22.3
44.3
20.3
15.6
12.6 6.7
15.1 5.2
34.6
40.5
44.9
22.0
45.0
7.1
12.9 7.6
40.4
35.8
12.7 6.5
12.2 7.2
12.1 5.7
48.3
35.7
10.2 5.9
10.1 4.9
47.5
38.2
10.6 3.8
あまりなかった
ほとんどなかった
6 年間の経年変化は
高くなる傾向
16
9.7
24.3
47.4
18.7
10.2
20.0
48.1
19.2
9.9
25.7
Introduction
学校生活に関する調査(自己概念・自信)
(小学校)
「スポーツや音楽など自慢できるものがある」と肯定的に答えた児童は全体の約 7 割を占
めています。
小学 4 年生は他の学年と比較すると高い傾向にあります。
児童の経年変化でみると,学年が進むにつれて低くなる傾向にあります。
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
(中学校)
「スポーツや音楽など自慢できるものがある」と肯定的に答えた生徒は全体の約 6 割を占
めています。
中学 1 年生は他の学年と比較すると高い傾向にあります。
生徒の経年変化でみると,学年が進むにつれて低くなる傾向にあります。
義
務
教
育
の
充
実
(6 年間の経年変化)
小学 4 年生が中学 3 年生になるまでの 6 年間の経年変化でみると,
「スポーツや音楽など
自慢できるものがある」と肯定的に答えた割合は低くなる傾向にあります。
3 年間の経年変化は
低くなる傾向
小学 4 年生
0%
0%
平成17年度
48.1
平成18年度
46.8
平成19年度
48.0
小学 5 年生
33% 0%
100%
28.6
14.1
28.6
9.3
41.0
10.6
42.8
32.7
8.2
42.4
13.3 8.3
42.5
14.1
28.6
15.2
平成20年度
53.1
平成21年度
50.8
27.6
14.7 7.0
46.6
平成22年度
49.7
31.0
12.6 6.8
45.6
平成23年度
25.4
46.2
平成24年度
32.7
52.5
平成25年度
26.3
52.7
平成26年度
49.0
平成27年度
48.3
27.8
25.7
平成17年度
平成18年度
平成19年度
25.6
21.2
38.2
37.5
26.9
平成21年度
24.8
平成22年度
26.9
平成23年度
29.2
38.5
平成24年度
27.5
39.6
平成25年度
26.4
平成26年度
平成27年度
31.5
34.4
37.0
35.9
38.2
36.9
37.9
よくあてはまる
7.6
33.0
31.7
18.5
7.5
36.0
31.8
18.3
7.5
36.0
14.9
7.6
36.6
37.8
19.5
6.2
16.9
7.0
37.7
37.1
18.8
6.6
30.6
19.1
34.9
9.5
21.6
37.6
10.5
19.1
34.4
7.5
21.9
7.9
32.5
16.9
7.7
35.0
34.9
20.7
9.6
15.6
8.4
34.5
36.3
20.6
8.7
35.6
14.0
14.9
46.0
32.7
12.9 8.6
19.3
7.1
9.1
46.4
30.7
13.6
9.4
43.0
32.9
16.3
8.0
11.1
46.1
18.4
7.2
43.8
32.0
15.8
8.5
28.4
少しあてはまる
あまりあてはまらない
中学 2 年生
33% 0%
100%
24.1
25.5
28.9
38.9
17.0
31.0
36.0
35.5
30.0
平成20年度
35.5
43.0
29.2
39.7
9.9
40.6
中学 1 年生
21.8
19.2
14.4 6.8
よくあてはまる
0%
0%
30.0
100%
13.9 7.4
10.9 8.7
28.0
小学 6 年生
67% 0%
100%
25.1
25.2
15.8
35.9
10.7
16.9
36.0
35.5
中学 3 年生
32.6
15.8
11.7
18.2
34.5
25.6
100%
33.2
39.7
24.1
18.0
36.0
31.1
15.0
18.1
36.7
31.4
14.3
18.1
35.7
30.7
15.7
32.7
32.4
15.7
19.1
37.4
32.8
10.8
19.3
9.2
17.6
38.6
32.7
11.2
19.2
7.3
19.5
11.0
19.7
8.7
20.3
10.8
22.2
11.9
24.2
25.1
10.4
26.2
23.6
9.3
21.1
9.2
22.9
少しあてはまる
40.0
29.6
39.7
39.7
38.7
41.6
25.5
25.9
28.4
25.9
9.7
あまりあてはまらない
21.0
35.0
10.7
17.7
40.3
31.7
28.5
35.5
37.0
36.0
35.7
34.9
15.0
13.2
12.6
28.7
13.2
30.6
資
料
編
12.0
13.6
ぜんぜんあてはまらない
6 年間の経年変化は
低くなる傾向
文
化
芸
術
の
振
興
12.1
30.2
28.2
生
涯
学
習
の
推
進
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
14.2
10.6
10.5
32.0
龍
ケ
崎
市
教
育
振
興
基
本
計
画
3 年間の経年変化は
低くなる傾向
11.4
12.1
18.6
ぜんぜんあてはまらない
67% 0%
100%
10.9
21.0
22.3
38.1
第
2
章
子
ど
も
の
健
全
育
成
17
序章
子どもの健全育成
子どもの健全育成
本市は,家庭での教育力の向上を図るため,保護者間の交流や情報交換の場を提供するとと
もに,子育てや家庭での教育に関する講演会などを開催しています。また,
「龍ケ崎教育の日
宣言」を契機として,学校での取組だけでなく,家庭での取組を促進したり,地域との連携を
促進したりするなど,子どもの健全育成に取り組んでいます。
子ども達が明るく,健やかに育つには学校だけでなく,家庭や地域との関わりが大切です。
特に,「家庭は全ての教育の出発点」と言われるほど,子どもの基本的な生活習慣の習得,自
立心の育成,心身の調和のとれた発達など,家庭教育の果たす役割は重要です。しかしながら,
現在は共働き世帯やひとり親世帯の増加など,家族形態の変化や地域社会のつながりの希薄化
等を背景に子育ての悩みや不安を抱えたまま保護者が孤立してしまうなど,家庭教育の困難な
現状が指摘されています。家庭での教育力の向上を図るため,地域ぐるみで教育支援の充実を
より一層図る必要があります。
また,本市の学童保育ルームは,全小学校に整備して
おり,児童が安全に過ごせる場を提供するとともに,規
則正しい生活を通じた児童の健全育成に取り組んでいま
す。学童保育ルームの利用者数は,児童数の減少に反し
て年々増加しており,利用率も増加傾向にあります。今
後も学童保育ルームの利用者のニーズを把握し,必要な
施設等を確保する必要があります。
このほか,子ども達の自主性及び創造性を育むため,
安心して楽しく遊ぶことができる場を提供しているほか,子どもに対する地域社会の積極的な
係わり方を支援するため,各種,啓発活動を展開しています。
児童数
学童保育ルーム
利用率
児童生徒数,学童保育ルーム利用者及び利用率の推移
4,955
5,000
4,836
4,719
4,621
25.0%
4,438
4,345
4,225
3,992
4,074
21.0%
4,000
20.0%
20.2%
17.7%
16.1%
14.4%
3,000
13.7%
13.4%
13.7%
15.0%
14.5%
2,000
10.0%
1,000
5.0%
663
694
645
633
642
699
749
824
838
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
平成28年度
0
18
0.0%
Introduction
まちづくり市民アンケート(若者が健全に育つ環境)
若者が健全に育つ環境について,平成 28 年度の調査結果では,約 3 割(27.5%)が「満
足・やや満足」と回答している一方で,約 3 割(34.4%)が「やや不満・不満」と回答し
ています。また,平成 26 年度の調査結果に比べて「満足・やや満足」では 1.3 ポイント
高く,「やや不満・不満」では 0.2 ポイント低くなっています。
年齢別にみると,18~20 歳において「満足・やや満足」と回答している割合が 5 割を超
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
えている一方で,26~30 歳,56~60 歳においては「やや不満・不満」と回答している
割合が 4 割を超えています。
居住地区別にみると,旧長戸小学校区において「満足・やや満足」と回答している割合が,
他の居住地区に比べて高くなっている一方で,龍ケ崎小学校区,馴柴小学校区,松葉小学
校区においては「やや不満・不満」と回答している割合が,他の居住地区に比べて高くな
義
務
教
育
の
充
実
っています。
0%
20%
平成17年度 2.7
20.8
平成20年度 2.6
21.5
平成28年度 2.9
24.6
満足
0%
20%
21~25歳
4.2
25.6
21.0
5.0
29.6
51~55歳 2.5
71歳以上 2.0
20.5
20%
八原小学校区
5.0
旧長戸小学校区
5.6
北文間小学校区 2.8
24.6
18.8
大宮小学校区
龍ケ崎西小学校区
松葉小学校区 2.8
80%
23.7
27.0
久保台小学校区
25.0
城ノ内小学校区 3.3
30.2
31.0
27.9
やや不満
4.7
30.2
31.1
9.0
わからない
4.7
6.6
31.5
36.8
9.1
不満
資
料
編
2.7
13.6
33.6
5.6
27.3
やや満足
27.1
4.7
文
化
芸
術
の
振
興
「満足・やや満足」
と回答している人の
割合が高い地区
11.3
30.7
8.5
27.4
生
涯
学
習
の
推
進
11.1
4.0
9.3
29.8
満足
7.2
30.6
6.8
22.2
5.5
32.9
2.8
8.5
27.4
3.5
6.8
25.2
23.6
馴馬台小学校区 2.7
35.5
32.0
23.7
100%
7.3
子
ど
も
の
健
全
育
成
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
無回答
27.4
25.4
23.4
長山小学校区 2.8
わからない
60%
19.4
「やや不満・不満」
と回答している人の
割合が高い年齢
11.4
20.5
11.7
29.3
5.1
3.7
不満
22.1
21.1
川原代小学校区 1.3
38.4
26.3
30.6
2.6
7.8
29.7
11.3
26.1
1.5
龍
ケ
崎
市
教
育
振
興
基
本
計
画
1.9
28.9
40%
28.5
4.3
30.4
36.7
4.9
「満足・やや満足」
と回答している人の
割合が高い年齢
1.0
28.4
7.9
やや不満
1.1
37.1
6.8
やや満足
0%
馴柴小学校区 0.4
5.0
8.9
22.2
満足
31.1
11.3
23.3
1.2
36.0
8.1
36.2
17.7
23.9
11.1
27.2
5.3
23.5
7.0
22.6
22.4
龍ケ崎小学校区 2.8
9.9
25.5
18.9
12.3
18.8
25.9
24.5
100%
7.0
22.5
28.9
35.5
4.4
無回答
80%
22.8
第
2
章
6.7
わからない
60%
30.0
46~50歳
6.9
31.4
27.1
41~45歳 1.4
66~70歳 2.7
不満
39.4
36~40歳
61~65歳 0.6
やや不満
27.1
31~35歳 2.2
56~60歳 2.0
8.3
36.8
26~30歳 2.4
8.6
32.3
40%
15.8
6.0
26.4
9.2
26.1
やや満足
6.8
28.1
13.8
25.4
100%
22.1
12.1
27.4
22.5
80%
15.7
28.2
3.7
18~20歳
60%
31.9
23.1
平成22年度 2.4
平成26年度
40%
1.8
6.9
23.1
「やや不満・不満」
と回答している人の
割合が高い地区
7.4
無回答
19
序章
生涯学習の推進
本市は,市民の身近な生涯学習の活動拠点として,市内 13 地区に公民館を順次整備し,各
種講座を開催するなど,地域住民の学習ニーズや地域の実情に応じた多様な学習機会及び地域
住民の交流の場を提供してきました。平成 23 年 4 月に公民館がコミュニティセンターに移
行したことに伴い,現在はコミュニティ協議会等を中心に様々な地域活動が展開されており,
生涯学習に関する事業も継続して実施されています。人口減少や少子高齢化の進行に伴い,地
域のつながりが希薄化する中で,コミュニティセンターが担う機能は一層の充実を図る必要が
あります。
また,生涯学習の拠点の一つである中央図書館は,
知的活動及び日常的活動拠点でもあることから,蔵書
の充実を図るだけでなく,子どもから大人まで幅広い
年代層の学習意欲に対応する必要があります。中央図
書館の利用者数は,年々増加傾向にありますが,貸出
冊数はほぼ横ばいの状況で推移していることから,本
の貸出だけでなく,多種多様な学習機会を提供するな
どの機能が求められます。
一方,生涯学習活動では,それぞれのライフステー
ジに応じた,学習機会の充実を図るとともに,その学
習の成果を日常生活や地域活動等に活かすことができ
る生涯学習社会の再構築が望まれています。今後の生
涯学習活動を充実するためには,多様な学習機会の提
供をはじめ,誰もが学びやすい環境づくりの推進が重
要です。
中央図書館の入館者及び貸出冊数の推移
387,782
250,000
379,158
397,912
入館者数
貸出冊数
389,690
375,746
354,412
400,000
348,394
346,363
200,000
300,000
150,000
200,000
204,595
100,000
180,161
172,958
179,100
171,880
168,694
183,714
183,121
100,000
50,000
0
0
平成20年度
20
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
Introduction
まちづくり市民アンケート(生きがいづくりや趣味を楽しむ機会・場所)
生きがいづくりや趣味を楽しむ機会・場所について,平成 28 年度の調査結果では,約 3
割(29.7%)が「満足・やや満足」と回答している一方で,約 3 割(35.0%)が「やや
不満・不満」と回答しています。また,平成 26 年度の調査結果に比べて「満足・やや満
足」では 0.8 ポイント低く,
「やや不満・不満」では 0.8 ポイント高くなっています。
年齢別にみると,18~20 歳,71 歳以上において「満足・やや満足」と回答している割
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
合が,他の年齢層に比べて高くなっている一方で,56~60 歳においては「やや不満・不
満」と回答している割合が高くなっています。
居住地区別にみると,旧長戸小学校区において「満足・やや満足」と回答している割合が
4 割を超えている一方で,馴柴小学校区,城ノ内小学校区においては「やや不満・不満」
と回答している割合が 4 割を超えています。
0%
20%
40%
60%
80%
平成17年度
4.5
25.5
28.4
平成20年度
3.7
27.3
26.1
12.7
27.4
12.1
平成22年度 2.9
平成26年度
4.0
平成28年度
3.5
27.4
26.5
26.2
満足
やや満足
0%
20%
18~20歳
21~25歳
26~30歳
8.5
31~35歳 3.3
36~40歳
4.0
41~45歳 2.1
46~50歳
4.4
51~55歳 1.3
56~60歳
川原代小学校区
久保台小学校区
城ノ内小学校区
23.0
24.8
25.4
25.4
29.2
3.8
21.7
5.7
19.8
6.9
33.1
やや満足
やや不満
25.5
10.8
24.3
29.7
31.9
8.3
不満
2.8
5.7
4.7
2.7
6.3
27.3
わからない
資
料
編
5.3
13.6
29.0
29.2
29.2
24.3
24.3
満足
27.1
11.3
「満足・やや満足」
と回答している人の
割合が高い地区
9.9
7.5
文
化
芸
術
の
振
興
5.6
26.7
5.1
31.1
6.3
25.4
12.0
29.0
31.5
5.4
25.0
11.3
25.2
3.9
34.7
18.7
生
涯
学
習
の
推
進
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
100%
6.7
32.0
11.1
26.8
27.1
80%
26.8
8.6
33.3
6.5
60%
11.1
「やや不満・不満」
と回答している人の
割合が高い年齢
17.7
無回答
13.4
10.5
41.7
4.0
4.1
18.4
子
ど
も
の
健
全
育
成
6.7
11.4
14.5
わからない
40%
30.9
5.6
馴馬台小学校区 0.9
6.4
不満
2.6
22.8
20.5
龍
ケ
崎
市
教
育
振
興
基
本
計
画
1.9
27.0
10.0
やや不満
1.4
1.5
35.8
8.1
「満足・やや満足」
と回答している人の
割合が高い年齢
1.0
9.9
23.7
20.7
松葉小学校区 2.8
長山小学校区
11.9
30.7
2.2
36.9
24.9
やや満足
1.2
38.5
27.8
20%
大宮小学校区 1.7
龍ケ崎西小学校区
45.0
34.9
3.9
北文間小学校区 1.4
43.3
10.0
32.9
0%
3.6
30.6
9.9
31.9
3.5
38.0
8.9
30.0
100%
29.8
15.3
24.5
満足
旧長戸小学校区
80%
11.1
第
2
章
無回答
8.8
26.2
71歳以上 2.8
八原小学校区
わからない
60%
30.4
66~70歳 3.2
馴柴小学校区 2.0
不満
8.5
23.7
61~65歳 2.8
龍ケ崎小学校区
5.9
20.0
24.5
3.9
29.4
23.3
23.4
7.2
9.5
17.6
16.3
23.0
25.5
32.4
20.0
5.3
6.0
31.8
16.7
25.0
29.3
14.0
12.7
4.6
10.7
35.1
3.5
21.6
23.5
40%
8.8
100%
15.4
やや不満
義
務
教
育
の
充
実
「やや不満・不満」
と回答している人の
割合が高い地区
7.4
無回答
21
序章
文化芸術の振興
本市には,馴馬町来迎院の「多宝塔(国指定重要文化財)
」や 400 年の伝統を誇る「撞舞
(記録作成などの措置を講ずべき無形・民俗文化財)」など,長い歴史の中で育まれた有形・
無形の文化財が残されています。文化財以外にも,歴史的,文化的に価値のある遺産が数多く
あり,これらの遺産を掘り起こし,市民の地域に対する誇りと愛着の醸成を図るため,平成
27(2015)年 4 月には龍ケ崎市民遺産条例を公布しました。
また,地域の伝統的祭礼などは,地域住民のよりどころであったり,連帯感や地域社会の基
盤を形成する役割を担っていたりするなど,長い間,守られ伝えられてきたものです。本市の
歴史や伝統を代表するこれらの資源は,文化財の指定や市民遺産制度を活用するなど,次世代
に継承していく必要があります。併せて,多くの人に認識してもらうためには,郷土学習や文
化財などを活用する施策と一体的に事業を推進する必
要があります。
さらに,市民団体との連携により,文化の祭典,文化
芸術フェスティバル及び歴史散策会などの市民参加型
の施策を展開しています。特に,文化芸術フェスティバ
ルでは地域に根付いた文化芸術活動のほか,郷土画家や
芸術家による作品展などが展開されています。
今後は,市民の主体的な文化芸術活動を促進するため,
より多くの市民が参加できるよう情報発信の充実を図
るとともに,指導者の発掘や育成に努める必要がありま
す。また,文化会館及び歴史民俗資料館の利用者数は,
年度による増減がありますが,ほぼ横ばいの状況で推移
しています。今後も利用者の利便性の向上を図る必要が
あります。
157,687
160,000
文化会館
文化会館及び歴史民俗資料館の利用者の推移
167,771
146,277
33,735
30,551
30,485
142,992
歴史民俗資料館
155,616
151,087
150,975
148,505
26,780
27,986
27,441
124,307
122,989
121,064
125,080
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
30,536
31,082
120,000
80,000
134,036
127,136
115,792
111,910
平成22年度
平成23年度
40,000
0
平成20年度
22
平成21年度
Introduction
まちづくり市民アンケート(芸術や文化に触れ親しむ機会・施設)
芸術や文化に触れ親しむ機会・施設について,平成 28 年度の調査結果では,約 3 割
(30.6%)が「満足・やや満足」と回答している一方で,約 4 割(38.4%)が「やや不
満・不満」と回答しています。また,平成 26 年度の調査結果に比べて「満足・やや満足」
では 2.6 ポイント,「やや不満・不満」では 2.9 ポイント低くなっています。
年齢別にみると,18~20 歳,26~30 歳において「満足・やや満足」と回答している割
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
合が 4 割を超えている一方で,46~60 歳においては「やや不満・不満」と回答している
割合が 4 割を超えています。
居住地区別にみると,旧長戸小学校区において「満足・やや満足」と回答している割合が,
他の居住地区に比べて高くなっている一方で,松葉小学校区,長山小学校区においては「や
や不満・不満」と回答している割合が,他の居住地区に比べて高くなっています。
0%
20%
平成17年度 2.7
21.7
平成20年度
3.7
平成22年度
3.7
平成26年度
4.3
平成28年度
4.5
29.9
28.0
28.9
26.1
31~35歳 3.3
36~40歳
25.4
5.0
46~50歳
5.2
51~55歳 1.3
27.7
16.4
29.2
やや満足
北文間小学校区
20%
4.5
8.3
5.6
23.9
29.3
大宮小学校区
5.1
27.1
10.3
21.7
4.5
久保台小学校区 2.8
城ノ内小学校区
34.9
27.0
20.8
4.1
29.2
34.7
満足
やや満足
22.3
やや不満
不満
5.6
24.5
18.9
32.4
14.6
26.4
11.6
わからない
資
料
編
15.3
7.2
文
化
芸
術
の
振
興
「満足・やや満足」
と回答している人の
割合が高い地区
5.3
23.4
11.3
25.2
5.6
9.9
22.0
11.2
14.2
28.3
22.2
29.3
11.9
24.3
33.0
6.8
19.7
10.7
18.6
25.2
長山小学校区 2.8
9.9
21.3
5.1
23.9
2.8
31.0
4.0
馴馬台小学校区
19.4
生
涯
学
習
の
推
進
6.1
28.1
9.0
41.7
川原代小学校区
松葉小学校区 1.9
11.3
27.5
100%
23.5
子
ど
も
の
健
全
育
成
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
無回答
80%
11.7
30.9
「やや不満・不満」
と回答している人の
割合が高い年齢
10.3
20.5
60%
27.0
2.6
7.8
19.5
わからない
26.3
21.5
20.4
19.7
不満
40%
27.9
5.9
龍ケ崎西小学校区
14.1
龍
ケ
崎
市
教
育
振
興
基
本
計
画
1.9
22.2
7.2
やや不満
1.5
26.4
13.2
28.5
2.8
30.4
13.3
22.7
21.3
1.0
28.4
34.2
「満足・やや満足」
と回答している人の
割合が高い年齢
1.1
30.0
5.7
25.6
1.2
34.4
26.4
24.3
3.5
25.9
11.0
26.2
28.3
100%
17.5
32.4
8.9
4.3
旧長戸小学校区
80%
13.3
第
2
章
無回答
3.5
34.8
0%
八原小学校区
わからない
10.6
24.0
31.9
5.3
馴柴小学校区 3.1
6.4
19.3
満足
龍ケ崎小学校区
24.7
11.3
24.4
27.0
61~65歳 2.8
71歳以上 2.8
11.0
21.2
23.3
8.1
6.5
60%
32.9
4.5
18.0
33.3
23.9
7.0
41~45歳
66~70歳
40%
8.2
21.6
24.8
不満
31.6
7.0
26~30歳
やや不満
6.4
11.4
27.4
20%
17.8
13.4
24.1
やや満足
100%
14.1
28.7
10.5
21~25歳
80%
20.2
26.3
0%
18~20歳
60%
31.2
満足
56~60歳
40%
義
務
教
育
の
充
実
19.8
無回答
4.7
3.8
3.6
6.3
7.4
「やや不満・不満」
と回答している人の
割合が高い地区
23
序章
スポーツの推進
本市は,総合運動公園の整備と併せて,平成 19(2007)年 4 月 1 日に「スポーツ健康
都市宣言」を行いました。この宣言は,全ての市民がスポーツに親しめる環境をつくることで,
市民誰もがスポーツを通じて健康的な生活を送れることを目的としています。総合運動公園は,
平成 14(2002)年 7 月にたつのこアリーナ(体育館),
平成 19(2007)年 4 月にたつのこフィールド(陸上
競技場)
,平成 22(2010)年 5 月にたつのこスタジア
ム(野球場)をオープンしました。市民のスポーツ・レ
クリエーションの拠点づくりが着実に進められ,たつのこ
アリーナ,たつのこフィールド及びたつのこスタジアムの
利用者数は増加傾向にあります。今後も総合運動公園の機
能・設備の充実を図り,利用者の利便性の向上を図る必要
があります。
また,本市は流通経済大学と「龍ケ崎市と流通経済大学
との連携に関する協定書(龍・流連携協定)」を締結し,教
育・文化,スポーツ,産業,人づくり,まちづくりなどの
分野で連携しています。特にスポーツの分野では,市民を
対象とした講座やスポーツ関連のイベントのほか,スポー
ツ指導者を対象とした事業も実施しています。さらに,平
成 22(2010)年 11 月に総合型地域スポーツクラブが
創設され,地域のスポーツ環境が整いつつあります。今後
も連携体制の強化を図り,市民誰もがスポーツを楽しむこ
とができる環境の充実を図る必要があります。
アリーナ
総合運動公園の利用者の推移
フィールド
400,000
スタジアム
379,623
357,786
23,150
350,000
28,809
305,024
300,000
16,563
255,788
39,403
252,673
50,406
250,622
14,263
231,992
34,463
10,265
200,000
65,656
80,749
296,151
17,376
400,000
300,000
70,111
57,647
250,000
200,000
49,853
150,000
258,866
100,000
216,385
202,267
201,896
222,805
275,724
221,128
100,000
171,874
50,000
0
0
平成20年度
24
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成26年度
平成27年度
Introduction
まちづくり市民アンケート(体を動かし,スポーツやレクリエーションに親しむ機会・施設)
体を動かし,スポーツやレクリエーションに親しむ機会・施設について,平成 28 年度の
調査結果では,
約5割
(49.9%)
が「満足・やや満足」と回答している一方で,
約3割
(27.9%)
が「やや不満・不満」と回答しています。また,平成 26 年度の調査結果に比べて「満足・
やや満足」では 0.2 ポイント,
「やや不満・不満」では 0.4 ポイント低くなっています。
年齢別にみると,18~20 歳,26~30 歳において「満足・やや満足」と回答している割
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
合が 6 割を超えている一方で,46~65 歳においては「やや不満・不満」と回答している
割合が 3 割を超えています。
居住地区別にみると,旧長戸小学校区,城ノ内小学校区において「満足・やや満足」と回
答している割合が 6 割を超えている一方で,馴柴小学校区においては「やや不満・不満」
と回答している割合が 4 割を超えています。
0%
平成17年度
20%
7.4
40%
60%
35.8
80%
25.1
100%
14.4
11.8
5.5
9.1
14.8
4.5
平成20年度
8.7
平成22年度
10.6
40.1
平成26年度
10.4
39.7
20.2
7.3
16.5
5.9
平成28年度
11.4
38.5
20.4
7.5
15.8
6.4
39.7
満足
0%
やや満足
7.5
56~60歳
9.2
61~65歳
66~70歳
満足
0%
9.5
大宮小学校区
やや不満
40%
31.6
13.9
21.1
15.3
35.6
11.2
9.4
43.4
長山小学校区
9.4
42.5
11.7
16.0
城ノ内小学校区
15.7
満足
やや不満
4.7
20.8
4.7
17.0
4.7
11.3
10.4
7.2
16.2
5.6
わからない
15.3
3.3
資
料
編
11.9
16.8
15.7
不満
15.3
「満足・やや満足」
と回答している人の
割合が高い地区
5.3
4.7
18.1
46.3
やや満足
8.3
8.5
17.3
6.8
20.7
38.2
14.1
5.9
20.6
18.9
41.4
久保台小学校区
7.0
文
化
芸
術
の
振
興
5.1
13.5
11.1
17.3
15.3
42.1
5.6
生
涯
学
習
の
推
進
6.7
19.5
3.2
子
ど
も
の
健
全
育
成
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
100%
19.0
12.5
16.0
松葉小学校区
馴馬台小学校区
80%
18.9
33.8
34.7
「やや不満・不満」
と回答している人の
割合が高い年齢
12.4
無回答
8.9
27.7
15.5
2.0
19.3
60%
50.0
9.3
1.5
7.2
15.1
「満足・やや満足」
と回答している人の
割合が高い年齢
龍
ケ
崎
市
教
育
振
興
基
本
計
画
1.9
12.8
わからない
41.0
11.1
2.1
15.7
21.8
17.6
16.3
16.4
7.2
8.6
不満
2.0
17.6
10.5
7.6
34.1
3.5
八原小学校区
龍ケ崎西小学校区
やや満足
20%
龍ケ崎小学校区
川原代小学校区
19.3
1.1
16.0
14.1
11.3
17.8
31.7
1.2
17.8
5.9
23.9
35.7
6.4
4.3
23.0
37.2
10.3
71歳以上
3.0
21.4
38.8
11.7
17.6
10.0
24.4
40.3
5.3
22.5
18.4
45.2
7.0
3.5
21.0
45.4
8.9
51~55歳
11.3
18.9
第
2
章
100%
3.5
16.5
40.0
13.5
46~50歳
80%
18.3
43.3
7.8
無回答
17.5
45.9
18.0
41~45歳
60%
28.2
8.9
36~40歳
11.0
わからない
36.8
15.3
31~35歳
8.0
不満
40%
19.7
26~30歳
北文間小学校区
やや不満
29.8
21~25歳
旧長戸小学校区
22.5
20%
18~20歳
馴柴小学校区
23.2
義
務
教
育
の
充
実
11.6
7.5
2.7
「やや不満・不満」
と回答している人の
割合が高い地区
6.9
7.4
無回答
25
26
パブリックコメント
対象外(P27~P36)
第1章
龍ケ崎市教育大綱
平成 28 年 5 月 27 日(金)から
平成 28 年 6 月 23 日(木)まで
の間にパブリックコメントを実施
序
章
第
章
龍ケ崎市教育大綱
義
務
教
育
の
充
実
第
2
章
龍
ケ
崎
市
教
育
振
興
基
本
計
画
子
ど
も
の
健
全
育
成
生
涯
学
習
の
推
進
文
化
芸
術
の
振
興
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
資
料
編
27
第1章
龍ケ崎市教育大綱
1
龍ケ崎市教育大綱(以下「教育大綱」という。
)は,次に掲げる基本理念のもと,4 つの基
本目標と 5 つの分野ごとに基本方針を定めます。
教育大綱の概念図
基本方針5
スポーツの推進
基本方針4
誰もが健康で楽しめる生涯
スポーツ社会の実現
基本方針3
文化芸術の振興
地域文化の継承と発展を通じた
地域の自信や誇りの醸成
生涯学習の推進
子どもから大人まで対応した
生涯学習の環境づくり
基本方針1
義務教育の充実
一人ひとりの夢や希望を育み,
生きる力が身につく教育の推進
基本方針2
子どもの健全育成
子どもの心身の健やかな成長と
自立心の向上
い ま
あ す
ふるさと龍ケ崎の 現在を担い,未来を拓く 人づくり
学校,家庭,地域との連携により,
「龍の子」の生きる力を育みます
時代に対応した教育施策を展開し,教育環境の充実を図ります
地域の歴史や伝統文化と触れ合い,生涯にわたる学びを育みます
スポーツを通じて,子どもから大人まで幅広い世代の健全な心身を育みます
28
Chapter 1 Fundamental Education of Ryugasaki City
2
教育大綱の基本理念は,本市の教育行政の最も基本的な考え方を示したものです。
序
章
我が国は,今後,少子高齢化とともに急速な人口減少が予測されるなど,これまでに経験し
たことのない事態に直面しようとしています。また,グローバル化や情報通信技術の発達によ
り,人や物が国境を越えて行き交い,大量の情報が休みなく飛び交うなど,経済環境も大きく
変化しています。足元の地域社会に目を転じても,世帯の細分化が進み,地域のつながりが希
義
務
教
育
の
充
実
薄化傾向にあるなど,家族や地域共同体による相互扶助機能の低下が懸念されます。
このように,社会全体が大きな変革期を迎えています。しかも,この変革は当面,とどまる
ことはないと考えられることから,社会の変革に常に柔軟かつ弾力的に対応していかなければ
なりません。このため,従来にも増して社会や地域の担い手の育成は重要な課題となっており,
「教育は人づくり」と言われるように,教育が重要な役割を担うこととなります。
もとより,教育は,教育基本法にもあるように人格の完成を目指し,平和で民主的な国家及
び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われるべ
第
2
章
きものです。そして,教育の推進においては,個人の尊厳を重んじ,真理と正義を希求し,公
共の精神を尊び,豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成と,伝統を継承し,新しい文化の
創造を目指すことが重要です。
この教育に関する基本認識を踏まえたうえで,本市における教育行政の最も基本となる考え
い
ま
あ
す
方を「ふるさと龍ケ崎の 現在を担い,未来を拓く 人づくり」と定めます。つまり,地域の担
い手づくりを「国家百年の計」ととらえ,行政,学校,家庭及び地域住民等が相互に連携協力
しながら,命の尊さと人を思いやる心をはじめ,一人ひとりの個性を尊重し,その能力を伸ば
し,創造性を培い,主体的に社会の形成に参画する人づくりを主眼とした教育を推進します。
龍
ケ
崎
市
教
育
振
興
基
本
計
画
また,生涯にわたって自ら学ぶ多様な生涯学習活動や健全な心身を養うスポーツ活動を促進し
子
ど
も
の
健
全
育
成
生
涯
学
習
の
推
進
文
化
芸
術
の
振
興
ます。さらに,地域の伝統や文化を継承するとともに,新たな文化活動を促進し,地域アイデ
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
ンティティの形成にも努めます。
現代を担う私たちは,未来を拓く次世代への責任として,本市における教育行政を総合的に
展開します。
資
料
編
29
第1章
龍ケ崎市教育大綱
3
い ま
あ す
教育大綱の基本目標は,基本理念の「現在を担う人づくり」及び「未来を拓く人づくり」を
踏まえ,以下の 4 つを定めます。
学校,家庭,地域との連携により,「龍の子」の
時代に対応した教育施策を展開し,
地域の歴史や伝統文化と触れ合い,
スポーツを通じて,子どもから大人まで幅広い世代の
を育みます
を図ります
を育みます
を育みます
市民一人ひとりの教育に対する関心と理解を深め,学校,家庭及び地域社会の連携を図る
とともに,教育の取組を協働で進めることで,「龍の子」の生きる力を育みます。また,生
きる力を育む中で,未来を拓くための原動力の一つとなる,基礎的・基本的な学力の向上を
図ることで,自ら学び考える力も育みます。
グローバル化及び情報化の進展など,新しい時代に対応した小中一貫教育の推進など教育
環境の充実を図り,「龍の子」の学習意欲を育み,自主性や社会性の向上を図ります。
市民一人ひとりが人生を豊かで実りあるものとするため,生涯にわたる学びを育みます。
また,長い歴史の中で育まれた「ふるさと龍ケ崎」の伝統や文化と触れ合う中で,地域への
愛着や誇りの醸成を図るとともに,伝統や文化,及び本市を代表する文化財などを次世代に
継承します。
市民が楽しく健康的な生活が送れるよう,スポーツを通じて,子どもから大人まで幅広い
世代の健全な心身を育みます。さらに,スポーツの交流を通じて,人と人との交流を促進し
ます。
30
Chapter 1 Fundamental Education of Ryugasaki City
4
教育大綱の基本方針は,基本目標を達成するため,5 つの分野ごとに定めます。
序
章
また,それぞれの基本方針ごとに,主な取組項目を示します。
基本方針1
義務教育の充実
①
義務教育の充実
一人ひとりの夢や希望を育み,生きる力が身につく教育の推進
これからの社会を見据え,児童生徒一人ひとりが「確かな学力」
「豊かな心」
「健康な体」
など,いわゆる「知・徳・体」をバランスよく兼ね備えた「龍の子」の生きる力を育みま
す。
義
務
教
育
の
充
実
学力の向上のため,きめ細やかな学習指導の実施,外国語活動の充実,教職員への授業
力向上のための研修及び ICT の活用を促進し,学ぶ意欲と学ぶ習慣の定着を図ります。
体験学習などを通し,命の尊さの理解を深め,人を思いやる心や人に感謝する心を育み
ます。
義務教育である 9 年間を見据えた小中一貫教育など,新しい学校づくりを推進すること
で,
「龍の子」が楽しく学び,自主性や社会性を育むための教育環境の充実を図ります。
幼稚園,保育園,小学校及び中学校のほか,高等学校及び大学がある本市の教育環境の
特色を生かし,幼・保・小・中・高・大の連携による教育環境の充実を図ります。
障がいのある児童生徒の自立と社会参加に向けた特別支援教育を推進します。
選挙権年齢の満 18 歳以上への引き下げを踏まえ,国や地方の政治などに積極的に参加
する主権者教育を推進します。
第
2
章
龍
ケ
崎
市
教
育
振
興
基
本
計
画
子
ど
も
の
健
全
育
成
生
涯
学
習
の
推
進
文
化
芸
術
の
振
興
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
資
料
編
31
第1章
龍ケ崎市教育大綱
基本方針2
子どもの健全育成
②
子どもの健全育成
子どもの心身の健やかな成長と自立心の向上
子どもの健やかな成長に必要な家庭教育の充実のため,各種セミナーや相談体制の充実
を図ります。
人格形成において重要な時期である幼児期に着目し,幼稚園・保育園の支援をはじめ「小
1 プロブレム」の解消などのため,幼・保・小の連携など幼児教育の充実を図ります。
保護者の就業形態の多様化などに伴い,小学生の放課後などにおける対応も年々重要度
が増していることから,
「学童保育」などによる安全・安心な居場所づくりに加え,学習
支援事業の取り組みなどにより,子どもが育つ環境のより一層の充実を図ります。
子ども達が健やかに成長できるよう,家庭,地域,学校などの連携強化を促進し,放課
後の有効活用を図ります。また,地域ぐるみ(オール龍ケ崎)での見守り支援や,地域住
民などとの様々な交流を通じて,子ども達の自立性を養います。
補習学習及び学校内外で多様な学習機会を提供することで,学力の向上や経済的理由な
どに起因する学力格差の解消に関する施策を総合的に推進します。
32
Chapter 1 Fundamental Education of Ryugasaki City
基本方針3
生涯学習の推進
③
生涯学習の推進
子どもから大人まで対応した生涯学習の環境づくり
序
章
知的活動及び日常的活動の拠点である中央図書館の機能向上を図るとともに,多様な学
習機会の充実を図ります。
文化会館,歴史民俗資料館及びコミュニティセンター等で各種講座や体験教室を実施し
ます。さらに,流通経済大学との連携により,市民講座等の充実を図ります。
義
務
教
育
の
充
実
幅広い年齢層に学習機会を提供し,健幸※な長寿社会の形成に寄与するとともに,参加
しやすい生涯学習の環境づくりを推進します。
自分の技術や知識を生かし,社会や地域へ貢献するなど,生きがいづくりや市民相互の
交流を促進します。
人権に関する理解を深め,全ての人々の人権を尊重し,互いに認め合うことの大切さを
第
2
章
学び,身につける人権教育・啓発を推進します。
龍
ケ
崎
市
教
育
振
興
基
本
計
画
子
ど
も
の
健
全
育
成
生
涯
学
習
の
推
進
文
化
芸
術
の
振
興
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
資
料
編
※
健幸:健康かつ生きがいを持ち安全・安心で豊かな生活を営むこと
33
第1章
龍ケ崎市教育大綱
基本方針4
文化芸術の振興
⑤
文化芸術の振興
地域文化の継承と発展を通じた地域の自信や誇りの醸成
地域に根付いた文化芸術の継承を図るとともに,歴史の掘り起こしや,新たな文化芸術
活動の振興を図り,市民の主体的な文化芸術活動を促進します。
文化財などに,触れ,学ぶ機会の充実により,地域の魅力や特徴の理解を深めるととも
に,郷土学習を推進します。
地域の伝統芸能や祭りなどへの参加と学びを通じて,地域への愛着を深めるとともに,
ふるさと意識の醸成を図ります。
指定文化財の保護や市民遺産の充実を図ることで,文化財を活かした観光及び散策によ
る健康増進など政策間で連携したまちづくりを進め,まちの活性化やにぎわいの創出に向
けた取組を推進します。
34
Chapter 1 Fundamental Education of Ryugasaki City
基本方針5
スポーツの推進
④
スポーツの推進
誰もが健康で楽しめる生涯スポーツ社会の実現
序
章
流通経済大学や総合型地域スポーツクラブと連携した特色ある事業により,子どもから
高齢者,障がい者など,あらゆる人々のスポーツニーズに対応した施策を推進するととも
に,トップアスリートの育成や競技力の向上を図ります。
スポーツを楽しんだり,健康づくりを進めたりする場や機会の充実のため,総合運動公
園施設の充実と積極的な活用を促進します。また,市民一人ひとりがスポーツを「する」
義
務
教
育
の
充
実
「みる」
「ささえる」の楽しみをひろげ,それぞれの年齢やライフスタイルに応じた生涯
スポーツ社会の実現を目指します。
ラグビーワールドカップ日本大会,東京オリンピック・パラリンピックの事前キャンプ
の誘致に取り組み,子ども達をはじめ,より多くの市民が世界のトップアスリートと触れ
合う機会を創出します。さらに,茨城国体を契機とした生涯スポーツの推進や活性化を図
ります。
第
2
章
龍
ケ
崎
市
教
育
振
興
基
本
計
画
子
ど
も
の
健
全
育
成
生
涯
学
習
の
推
進
文
化
芸
術
の
振
興
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
資
料
編
35
36
パブリックコメント
対象(P37~P89)
第2章
龍ケ崎市教育振興基本計画
平成 28 年 12 月 20 日(火)から
平成 29 年 21 月 19 日(木)まで
序
章
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
第
章
義
務
教
育
の
充
実
龍ケ崎市教育振興基本計画
子
ど
も
の
健
全
育
成
生
涯
学
習
の
推
進
(案)
文
化
芸
術
の
振
興
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
資
料
編
37
第2章
龍ケ崎市教育振興基本計画
1
龍ケ崎市教育振興基本計画(以下「教育振興基本計画」という。
)は,教育大綱の基本理念
の実現に向けた取組を計画的に推進するため,具体的施策及び成果指標などを定めます。
具体的施策
具体的施策は,教育大綱で定めた 5 つの基本方針を実現するための方策です。
また,具体的施策ごとに現状を整理し,目標(5 年後の状態)を定め,取組内容及び成
果指標を定めます。
なお,取組内容は,成果指標に対する実績を踏まえ,より効率的・効果的に運用できる
よう,柔軟に対応します。
成果指標
成果指標は,教育振興基本計画に基づく取組の成果を把握するために定めます。
また,成果指標は最上位計画との整合を図り,2 層構造とします。第 1 層は基本方針の
成果指標とし,最上位計画の数値目標に準じることとします。第 2 層は具体的施策の成果
指標とし,最上位計画の重要業績評価指標(KPI※)に準じることとします。成果指標を定
めることが難しい指標については,
「モニタリング」として,毎年度,経年変化を把握する
こととします。
なお,成果指標は,平成 27(2015)年度の実績値を基本とし,計画の最終年度である
平成 33(2021)年度の目標値を定めます。
最上位計画の数値目標
第1層
基本方針の成果指標
に準じた成果指標
最上位計画の重要業
第2層
具体的施策の成果指標
績評価(KPI)に準じ
た成果指標
(成果指標の矢印の説明)
現状値よりも数値を上げる
指標
※
38
現状値よりも数値を下げる
指標
現状値を維持,または把握
(モニタリング)する指標
KPI:[Key Performance Indicator(重要業績評価指標)]施策ごとの進捗状況を検証するために設定する指標
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
●将来の夢や目標を持っていると答えた児童
生徒の割合
児童 84.6%(2015)
90%(2021)
(H27)
第
層の
成果指標
序
章
(H33)
生徒 68.4%(2015)
75%(2021)
(H27)
(H33)
【全国学力・学習状況調査】
●学校が楽しいと肯定的に答えた児童生徒の
割合
児童 86.8%(2015)
90%(2021)
(H27)
第
層の
成果指標
(H33)
生徒 87.6%(2015)
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
90%(2021)
(H27)
(H33)
【学校生活に関する調査】
●小中学校の教育内容・施設に満足している市
民の割合(18 歳~50 歳)
41.4%(2016)
46%(2021)
(H28)
●若者が健全に育つ環境に満足してい
る市民の割合
27.5%(2016)
33%(2021)
(H28)
(H33)
【まちづくり市民アンケート】
●生きがいづくりや趣味を楽しむ機会・
場所に満足している市民の割合
29.7%(2016)
35%(2021)
第
(H28)
層の
(H33)
【まちづくり市民アンケート】
成果指標
(H33)
義
務
教
育
の
充
実
【まちづくり市民アンケート】
●小学校入学前の子ども達への教育内
容・施設に満足している市民の割合
(18 歳~50 歳)
38.7%(2016)
44%(2021)
(H28)
義務教育
の充実
子
ど
も
の
健
全
育
成
(H33)
【まちづくり市民アンケート】
一人ひとりの夢や希望を育み,生きる力が身につく教育の推進
生涯学習
の推進
子どもの
健全育成
子どもから大人まで対応した生涯学習の環境づくり
生
涯
学
習
の
推
進
子どもの心身の健やかな成長と自立心の向上
<基本方針の成果指標>
スポーツ
の推進
誰もが健康で楽しめる生涯スポーツ社会の実現
●体を動かし,スポーツやレクリエーシ
ョンに親しむ機会・施設に満足してい
る市民の割合
49.9%(2016)
55%(2021)
(H28)
●週 1 回以上運動やスポーツを行ってい
る市民の割合(16 歳以上)
43.2%(2012)
65%(2021)
(H24)
層の
成果指標
文化芸術
の振興
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
地域文化の継承と発展を通じた地域の自信や誇りの醸成
●芸術や文化に触れ親しむ機会・施設
に満足している市民の割合
30.6%(2016)
36%(2021)
(H28)
(H33)
【まちづくり市民アンケート】
(H33)
【まちづくり市民アンケート】
第
文
化
芸
術
の
振
興
(H33)
【スポーツ市民意識調査】
資
料
編
●市のよいところ,好きなところとし
て「歴史と伝統がある」と回答した
市民の割合
11.5%(2016)
17%(2021)
(H28)
第
層の
成果指標
(H33)
【まちづくり市民アンケート】
39
第2章
龍ケ崎市教育振興基本計画
2
教育大綱及び教育振興基本計画で構成される教育プランの体系図は,以下のとおりです。
龍ケ崎市教育大綱
(教育分野の基本方針)
基本方針5
スポーツの推進
基本方針4
誰もが健康で楽しめる生涯
スポーツ社会の実現
基本方針3
文化芸術の振興
地域文化の継承と発展を通じた
地域の自信や誇りの醸成
生涯学習の推進
子どもから大人まで対応した
生涯学習の環境づくり
基本方針1
義務教育の充実
一人ひとりの夢や希望を育み,
生きる力が身につく教育の推進
基本方針2
子どもの健全育成
子どもの心身の健やかな成長と
自立心の向上
い ま
あ す
ふるさと龍ケ崎の 現在を担い,未来を拓く 人づくり
学校,家庭,地域との連携により,
「龍の子」の生きる力を育みます
時代に対応した教育施策を展開し,教育環境の充実を図ります
地域の歴史や伝統文化と触れ合い,生涯にわたる学びを育みます
スポーツを通じて,子どもから大人まで幅広い世代の健全な心身を育みます
40
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
龍ケ崎市教育振興基本計画
基本方針1
基本方針2
基本方針3
基本方針4
基本方針5
序
章
具体的施策
(教育大綱に基づく具体的施策など)
義務教育の充実
知・徳・体のバランスのとれた教育を推進します
P42
自主性や社会性を育む教育環境を整備します
P50
地域の特性を活かした魅力ある学校づくりを推進します
P52
一人ひとりの心に寄り添う教育を推進します
P54
安全・安心で信頼される学校づくりを推進します
P56
学びを支える教育環境を整備します
P58
家庭の教育力の向上を図ります
P60
幼児教育の充実を図ります
P62
子どもが健全に育つ環境を整備します
P64
子ども達の交流を促進します
P66
学びを深める環境の充実を図ります
P68
多様な学習機会の充実を図ります
P70
人権教育・啓発を推進します
P72
文化芸術に親しむ機会の充実を図ります
P74
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
義
務
教
育
の
充
実
子どもの健全育成
子
ど
も
の
健
全
育
成
生
涯
学
習
の
推
進
生涯学習の推進
文
化
芸
術
の
振
興
文化芸術の振興
多様な文化財の保存と活用を推進します
P76
郷土学習を推進します
P78
流通経済大学と連携したスポーツ施策を推進します
P80
スポーツを支える環境を整備します
P82
身近でスポーツに親しむ機会の充実を図ります
P84
競技力の向上を図ります
P86
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
スポーツの推進
資
料
編
41
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
義務教育の充実
3
(1) 義務教育の充実
義務教育の充実 - 具体的施策
(具体的施策の目標)
「龍の子」の基礎的・基本的な学力が定着し,命の尊さや人を思いやる心が育まれ,心
身ともに健康に成長しています。
(確かな学力)
¥
体
徳
(現状認識)
文部科学省による平成 28 年度の全国学力・学習状況調査(国語,算数・数学)の結果,本
市の児童生徒は,全国平均と同程度となっています。
子ども達が読むこと,書くこと,計算すること等,基礎的・基本的な知識・技能を習得し,
自分から学び,考え,表現できる力を育む学習指導を進めています。
「龍の子」の望ましい教育環境を整備するため,平成 28(2016)年 7 月に龍ケ崎市の新
しい学校づくり審議会※を立ち上げました。
学びの土台としての読書活動を充実するため,各小中学校の学校図書館の蔵書数は基準を上
回っています。さらに,読書活動の充実と推進のため,各小中学校に学校図書館司書嘱託員
を配置しています。
グローバル化の進展に伴い,外国語活動・外国語指導の充実と人材育成が強く求められてい
ます。
情報通信技術の急速な進展に伴い,ICT 教育の一層の充実が求められています。
教職員の資質能力及び指導力向上の観点から,教職員研修を実施しています。
※
42
龍ケ崎市の新しい学校づくり審議会:龍ケ崎市立小学校及び中学校の教育環境を整備し,充実した学校教育の実現に資することを目
的として,市立学校の適正配置及び小中一貫教育に関することなどを審議する教育委員会の附
属機関
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Enhancement of Compulsory Education
(具体的施策の内容)
(教育総務課・指導課)
序
章
これまで取り組んできた小中連携の成果と課題を整理するとともに,新しい学校づくり審議会
での審議を踏まえ,段階的に小中一貫教育に移行します。
また,小中一貫教育の推進に当たっては,本市の特性を踏まえ,次代を担う子ども達に望まし
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
い教育環境を整備するとともに,義務教育 9 年間を見通した一貫性のある学習指導・生活指導
を行います。
(指導課)
学習充実指導非常勤講師を配置するとともに,少人数指導やチームティーチング※により,児
童生徒の習熟度に応じたきめ細やかな指導を行い,児童生徒の学ぶ意欲の向上と基礎・基本の定
着を図ります。
(指導課)
子
ど
も
の
健
全
育
成
※
英語指導助手(AET )の活用や学級担任によるクラスルームイングリッシュなどを通じて,
外国語活動・英語学習への意欲の向上に努めます。
また,龍ケ崎市英語教育スーパーバイザーや外国語活動専門指導員との連携,各校の英語担任
教員や外国語活動推進リーダーなど,教員の英語力及び指導力の向上を図ります。
生
涯
学
習
の
推
進
(指導課)
夏休み期間中の学習支援を「龍の子チャレンジサマースクール」と位置付け,学び直しのため
の補充学習や,課題へのチャレンジをサポートする学習相談など,多様な学習機会を提供し,児
童生徒の学習意欲の向上や学習習慣の定着に努めます。
文
化
芸
術
の
振
興
(教育総務課・指導課)
積極的に本を読む習慣,物事を調べる習慣の定着を図ることで,児童生徒の学力の向上及び生
涯にわたって学び続ける力の育成に努めます。
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
また,司書教諭及び学校図書館司書の資質向上や,新たな図書の購入及び選書・入替えを行う
とともに,学習センターとしての機能の向上及び中央図書館との連携を図ることで,学校図書館
の充実を図ります。
さらに,朝の読書活用,読書集会及び読み聞かせボランティアの活用など,本に触れる機会を
創出するとともに,家族と本を読む「家読」を積極的に推進します。
資
料
編
※
※
チームティーチング:[Team Teaching]複数の教師が指導計画の作成,授業の実施,教育評価などに協力して当たること
AET
:[Assistant English Teacher(英語指導助手)]小・中学校における英語活動及び英語授業の補助を行う者
43
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
義務教育の充実
(指導課・教育総務課)
コンピュータ及び情報通信ネットワークを活用した ICT 教育を推進します。
また,電子黒板,タブレット端末等の ICT 機器の導入及び ICT 支援員を配置し,より分かり
やすい授業を実施することで児童の理解力の向上及び基礎学力の定着を図ります。
(指導課)
教職員の自主的な研修を促進するため,龍ケ崎市教育研究会※の活動支援を行います。
また,教職員の資質能力及び指導力の向上を図るため,初任者研修及び夏期研修講座などを計
画的に実施します。
さらに,教職員の服務規律を確保するため,小中学校ごとに,コンプライアンス推進委員会を
設置し,コンプライアンス意識の向上を図ります。
※
44
龍ケ崎市教育研究会:全教職員の自主的な研究組織として,指定研究校の研究発表,教科ごとの研究授業,他校の教師との情報交換
等を通して,授業の改善充実を図っている
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Enhancement of Compulsory Education
第
層の
成果指標
(成果指標)
指
標
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
(平成 27 年度)
(平成 33 年度)
児童 国語 59.1%
64%
71%
90%
57%
58%
63%
90%
(90%)
70%
60%
60%
60%
60%
+1 ポイント
+1 ポイント
+1 ポイント
算数 65.5%
国語,算数・数学,理科の勉強が好きと答えた児童生徒の
割合
【全国学力・学習状況調査】
理科 87.6%
生徒 国語 51.8%
数学 53.3%
理科 57.5%
授業がよく分かると肯定的に答えた児童生徒の割合
【学校生活に関する調査】
児童 87.7%
(5・6 年生 87.0%)
生徒 68.3%
児童 国語 51.0%
茨城県学力診断のためのテストで県平均を上回っている児
童生徒の割合
【学力診断のためのテスト】
算数 52.0%
生徒 国語 55.1%
数学 55.4%
全国学力・学習状況調査の算数(図形・数量問題),理科(生
命・宇宙)の結果の県平均との比較
【全国学力・学習状況調査】
図形・数量 A-1.8
生命・宇宙
茨城県学力診断で「算数の計算技能」における正答率
92%
児童 90.2%
生徒 77.1%
95%
82%
37.8%
60%
児童 5,914 人
6,500 人
4,800 人
50 回
35 回
78%
76%
85%
65%
75%
50%
AET との学習が楽しいと答えた児童生徒の割合
【独自調査】
英検 3 級相当以上の英語力を有すると思われる生徒の割合
【英語教育実施状況調査】
【独自調査】
-3.35 ポイント
88.3%
【独自調査】
サマースクールへの児童生徒の延べ参加人数
ポイント
図形・数量 B-3.05 ポイント
生徒 4,379 人
児童 46.2 回
児童生徒一人当たりの学校図書館の利用回数
【独自調査】
生徒 31.9 回
児童 72.5%
読書は好きだと答えた児童生徒の割合
生徒 71.0%
【全国学力・学習状況調査】
ICT 機器を使った授業が分かりやすい,ICT 機器を使って
発表したいと答えた児童の割合
【独自調査】
ICT 機器を使った授業は児童の学習意欲,理解を高めるの
にとても効果的と答えた教職員の割合
【独自調査】
先生は,授業やテストで間違えたところや,理解していな
いところについて,分かるまで教えてくれたと答えた児童
生徒の割合
【全国学力・学習状況調査】
分かりやすい 80.3%(H28)
発表したい 60.1%(H28)
学習意欲 67.6%(H28)
理解
44.1%(H28)
児童 77.5%(H28)
生徒 63.9%(H28)
序
章
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
子
ど
も
の
健
全
育
成
生
涯
学
習
の
推
進
文
化
芸
術
の
振
興
83%
69%
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
資
料
編
45
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
義務教育の充実
知
(豊かな心)
体
(現状認識)
豊かな心育成コーディネーターや道徳教育推進教師を中心として,児童生徒の発達段階に応
じた道徳教育を実施しています。
価値観の多様やライフスタイルの変化により規範意識の低下も指摘されています。
世帯の細分化や地域での交流機会の減少により,成長に応じた子どもの社会性が涵養されな
くなっています。
平成 28(2016)年 6 月から,選挙権年齢が 18 歳以上に引き下げられました。今後は,
児童生徒に対する主権者意識の醸成に向けた取組をはじめとして,市民意識の育成に取り組
む必要があります。
平和教育の一環として,次世代を担う中学生が被爆地を見学したり,平和記念式典へ参列し
たりしています。
本市の小中学校音楽祭は,文化会館の大ホールで実施しており,児童生徒は質の高い環境で
音楽・芸術活動に親しんでいます。
(具体的施策の内容)
(指導課)
規範意識や自他ともに尊重し,命を大切にする心や人を思いやる心を育むため,道徳の時間の
充実を図ります。さらに,道徳の教科化を見据え,道徳教育推進教師の役割を明確にして,指導
体制の整備や教員の指導力のさらなる向上を図ります。
(指導課)
子ども達の心身の成長過程に即し,学校の教育活動を通して人権尊重の意識を高め,一人ひと
りを大切にする教育を組織的・計画的に推進します。
また,医師などのゲストティーチャーを招聘し,専門性を生かした学習機会の提供や,命の大
切さなどを学ぶ体験学習の充実を図ります。
(指導課・教育総務課)
児童生徒が主体的に企画・運営に関わる体験活動を各小中学校で実施するほか,児童会・生徒
会活動の充実を図ることで,社会参画への意識を高めます。
また,
「こども議会」などの体験学習やキャリア教育を通じて,市政への理解及び参画を促進
するとともに,主権者としての資質と能力を育みます。
46
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Enhancement of Compulsory Education
(指導課・人事行政課)
戦争や歴史的事実の学習を通じて,世界平和を確立する熱意と協力の態度を養うとともに,被
序
章
爆地等の見学や平和記念式典への参列,参加生徒による報告会の開催などを通じて,各学校にお
ける平和教育の充実を図ります。
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
(指導課・生涯学習課)
撞舞に代表されるような,本市の伝統的な文化や歴史などに触れることができる体験学習や,
「まち探検」の実施のほか,社会科副読本「わたしたちの龍ケ崎」の活用など,学年ごとに応じ
た授業を実施します。
また,市内の史跡をめぐり,郷土の歴史などを学習する「フォトラリー」などの活動を推進し
ます。
(指導課)
小中学校音楽祭や文化祭・芸術祭などを通じて,児童生徒の協調性や表現力などを育むととも
子
ど
も
の
健
全
育
成
に,豊かな感性や創造性を育みます。
また,吹奏楽部や美術部等の部活動において,顧問教員の知識及び技術向上を図るとともに,
専門的な知識を有する外部指導者の活用により,文化芸術活動の充実を図ります。
第
生
涯
学
習
の
推
進
層の
成果指標
(成果指標)
指
標
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
道徳の時間では,自分の考えを深めたり,学級グループ活
動に取り組んでいたと答えた児童生徒の割合
【全国学力・学習状況調査】
学校の決まりを守っていると答えた児童生徒の割合
(平成 27 年度)
(平成 33 年度)
児童 74.8%(H28)
80%
77%
生徒 72.0%(H28)
児童 88.5%
生徒 94.9%
90%
95%
78%
88%
84%
88%
98%
98%
1,893 人
モニタリング
児童 57.9%
63%
38%
【全国学力・学習状況調査】
生徒 94.0%
自分のしたことが他の人の役に立ったと答えた児童生徒と
の割合
【学校生活に関する調査】
人が困っている時は進んで助けていると答えた児童生徒の
割合
【全国学力・学習状況調査】
人の役に立ちたいと答えた児童生徒の割合
児童 73.3%
【全国学力・学習状況調査】
平和記念式典の報告会の延べ参加者数(各中学校+文化会
館)
【独自調査】
今住んでいる地域の行事に参加していると答えた児童生徒
の割合
【全国学力・学習状況調査】
小中学校音楽祭,文化祭・芸術祭の参観者数
【独自調査】
文化部活動に参加していると答えた生徒の割合
【独自調査】
生徒 84.7%
児童 79.2%(H28)
生徒 82.5%(H28)
児童 92.8%
生徒 33.2%
1,800 人
文化祭
芸術祭
音楽祭 12,875 人
モニタリング
16.3%(H28)
モニタリング
音楽祭
文
化
芸
術
の
振
興
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
資
料
編
47
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
義務教育の充実
知
徳
(健康な体)
(現状認識)
全国的な傾向として,体育の授業以外の運動をしない子どもが増えており,日常の生活の中
で運動に取り組む時間が少ない傾向がみられます。
全国体力・運動能力調査の結果(平成 27(2015)年度)をみてみると,本市の児童生徒
は,ほとんどの種目で茨城県の平均を下回っている状況です。また,総合得点について,小
学 6 年生の女子は全国及び茨城県の平均を上回っている一方で,中学 3 年生は男女ともに全
国平均及び茨城県の平均を下回っている状況です。
シャトルラン,反復横とび及びボール投げでは,茨城県の平均及び全国平均を下回っており,
改善に向けた取組が課題となっています。
本市の陸上記録会は,総合運動公園で実施しており,児童生徒は質の高い環境で運動やスポ
ーツに親しんでいます。
本市の 8 児童生徒の肥満の割合(9.0%)は,茨城県の平均(10.2%)より低く,標準体形
未満の割合(2.6%)は全国平均(2.2%)及び茨城県平均(1.9%)より高い状況です。ま
た,小学 5 年生から肥満の割合が高くなる傾向にあります。
(具体的施策の内容)
(指導課・教育総務課)
体力テストの分析結果を踏まえ,小中学校ごとに「体力アップ推進プラン」を作成し,児童生
徒の体力に応じた運動機会の充実に努めます。
また,体を動かすことや体力づくりの大切さの理解を深めることで,自らが体力づくりに取り
組む姿勢を醸成します。
さらに,陸上記録会をはじめとする競技大会などを実施することで,児童生徒の体力の向上を
図ります。
(教育総務課・指導課・スポーツ推進課)
運動部の顧問教員の知識及び技術向上を図るとともに,龍・流連携事業による流通経済大学生
や龍ケ崎市体育協会のスポーツ指導者派遣事業など,外部指導者の積極的な活用により,活気あ
る部活動を推進します。
48
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Enhancement of Compulsory Education
(指導課・教育総務課)
体位測定や健康診断結果などを参考にした生活習慣の指導の充実を図り,自らの健康について
序
章
考えることの意識付けを行います。
また,定期健康診断や歯科検診の結果など,健康に関する情報を児童生徒及び保護者に積極的
に提供し,家庭における生活改善を通じて肥満や虫歯の予防を推進します。
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
(指導課・学校給食センター)
栄養教諭,栄養士及び養護教諭の専門性を活かしながら食育に関する指導を実施します。
また,バランスよく栄養摂取できる学校給食を提供することにより,児童生徒のより良い食習
慣の形成,健康増進及び体力の向上を図ります。
第
層の
成果指標
(成果指標)
指
標
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
体力テスト総合評価で A または B の児童生徒の割合
【体力・運動能力調査】
(平成 27 年度)
(平成 33 年度)
児童男 46.69%
60%以上
60%以上
60%以上
60%以上
2 種目
4 種目
児童女 49.16%
生徒男 49.36%
生徒女 69.06%
体力テスト結果において県平均を上回った種目数
児童
【体力・運動能力調査】
運動部活動に参加していると答えた生徒の割合
【独自調査】
生徒
69.8%(H28)
児童
歯科検診において虫歯のない児童生徒の割合
【学校保健統計調査】
【学校保健統計調査】
68.8%)
(6 年生 79.9%)
生徒
78.2%)
生
涯
学
習
の
推
進
モニタリング
73%
(85%)
80%
(3 年生 77.2%)
(80%)
7.6%)
(6 年生 9.3%)
生徒 10.3%)
(3 年生 8.4%)
6%
(7 % )
9%
(7 % )
児童
身体測定結果において肥満である児童生徒の割合
1 種目
2 種目
子
ど
も
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健
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育
成
文
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芸
術
の
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推
進
資
料
編
49
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
義務教育の充実
義務教育の充実 - 具体的施策
(現状認識)
本市の児童生徒数は平成 8(1996)年度をピークに減少傾向にあります。次世代を担う子
ども達に望ましい教育環境を整備する観点から,平成 23(2011)年 5 月に龍ケ崎市立小
中学校適正規模適正配置に関する基本方針を策定しました。
基本方針を策定してから 5 年が経過し,児童生徒数の減少や学校教育法の一部改正など,教
育を取り巻く環境が変化していることから,
「龍の子」のより良い教育環境を整備するため,
龍ケ崎市の新しい学校づくり審議会で審議しています。
長戸小学校は,平成 27(2015)年 4 月に隣接する城ノ内小学校と統合しました。また,
北文間小学校と龍ケ崎西小学校は,平成 29(2017)年 4 月に統合することが決定しまし
た。
少子化の進行や私設クラブへの参加などにより,部活動を運営するために十分な人数の確保
が難しくなっています。
選挙権年齢の満 18 歳以上への引き下げを踏まえ,児童生徒のまちづくりへの参画意欲の高
揚を図り,自治の担い手である主権者としての自覚を促す必要があります。
(具体的施策の目標)
多様な世代とのふれあいや,新たな体験学習などを通じて,「龍の子」の視野や考え方が
伸張しています。
(具体的施策の内容)
(指導課・教育総務課)
これまで取り組んできた小中連携の成果と課題を整理するとともに,新しい学校づくり審議会
での審議を踏まえ,段階的に小中一貫教育に移行します。
また,小中一貫教育の推進に当たっては,本市の特性を踏まえ,次代を担う子ども達に望まし
い教育環境を整備するとともに,義務教育 9 年間を見通した一貫性のある学習指導・生活指導
を行います。
50
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Enhancement of Compulsory Education
(教育総務課)
龍ケ崎市適正規模適正配置に関する基本方針に基づき,小規模校の保護者,地域の方及び教職
序
章
員と子ども達のより良い教育環境について,意見交換を行います。
また,龍ケ崎市の新しい学校づくり審議会での審議を踏まえ,現行の基本方針を見直し,新た
な基本方針を策定します。
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
(指導課・教育総務課)
児童生徒が主体的に企画・運営に関わる体験活動を各小中学校で実施するほか,児童会・生徒
会活動の充実を図ることで,社会参画への意識を高めます。
また,
「こども議会」などの体験学習やキャリア教育を通じて,市政への理解及び参画を促進
するとともに,主権者としての資質と能力を育みます。
(指導課)
自然体験活動や地域での社会奉仕体験活動,文化的体験活動,職場見学及び職場体験活動など,
子
ど
も
の
健
全
育
成
本市の特性を活かした体験学習の充実を図ります。
また,茨城県の教材「中学生社会体験活動 TRAIAL HAND BOOK」を活用し,社会人とし
ての職業観や勤労意欲の高揚に努めます。
第
生
涯
学
習
の
推
進
層の
成果指標
(成果指標)
指
標
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
(平成 27 年度)
(平成 33 年度)
難しいことでも失敗を恐れずに挑戦することができたと答
えた児童生徒の割合
【全国学力・学習状況調査】
自分には良いところがあると答えた児童生徒の割合
児童 73.9%
【全国学力・学習状況調査】
生徒 60.0%
スポーツや音楽など自慢できるものがあると肯定的に答え
た児童生徒の割合
【学校生活に関する調査】
みんなで何かをするのは楽しいと答えた児童生徒の割合
児童 74.8%
【学校生活に関する調査】
生徒 88.3%
79%
74%
77%
65%
80%
70%
92%
90%
62.5%
80%
児童 63.2%
68%
59%
統合で人数が増えて,学校行事が楽しくなったと答えた児
童生徒の割合
【独自調査】
地域や社会で起こっている問題や出来事に関心があると答
えた児童生徒の割合
【全国学力・学習状況調査】
生徒 69.4%
児童 72.4%
生徒 64.2%
児童 91.1%
生徒 54.4%
文
化
芸
術
の
振
興
ス
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ツ
の
推
進
資
料
編
51
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
義務教育の充実
義務教育の充実 - 具体的施策
(現状認識)
本市では中学校区単位を基本に小学校と中学校の連携事業を実施しています。小中連携事業
では,児童生徒の交流活動,中学生による授業サポート及び小学生の中学校への体験入学な
ど,それぞれの地域の特色を活かした取組を展開しています。
地域と学校が連携し,ゲストティーチャーによる授業や学習支援,読み聞かせ,農業体験,
書道など,多様な体験活動に取り組んでいます。
国や県の事業を活用し,いばらき理科教育推進事業を実施したり,スーパーサイエンスハイ
スクールと連携したりするなど,地域の特性を活かした事業を展開しています。
流通経済大学との連携により,多くの大学生が小中学校の授業に参加しており,大学生によ
る小中学校の学習支援などの取組は年々活発になっています。しかし,小中学校・大学間の
移動手段の確保が課題となっています。
平成 21(2009)年 11 月 5 日に「龍ケ崎教育の日宣言」を行い,学校,家庭,地域の連
携により,魅力ある学校づくりに取り組んでいます。
(具体的施策の目標)
地域との交流や他校等との連携などにより,地域と一体となった学校づくりが行われて
います。
(具体的施策の内容)
(指導課)
総合的な学習の時間をはじめとして,地域の方々による学習支援や読み聞かせ,農業体験など
の教育活動を行うことで,児童生徒の学びの場としての充実を図るとともに,児童生徒のコミュ
ニケーション能力などを育みます。また,地域と一体となった学校づくりを推進します。
(企画課・指導課)
流通経済大学との連携強化を図るとともに,児童生徒及び大学生の移動手段を確保し,幅広く
授業に参加できる環境を整備することにより,小中学校の教育の充実を図ります。
52
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Enhancement of Compulsory Education
(生涯学習課・教育総務課・指導課)
11 月 5 日の龍ケ崎教育の日を含む 11 月の教育月間に,市民みんなで子ども達の教育につい
序
章
て考える契機となるよう,学校・家庭・地域や幼稚園・保育園(所)
・認定こども園等が連携し
て,様々な取組を展開します。
また,各小中学校で作成している「家庭学習の手引き」や茨城県が発行している「家庭教育ブ
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
ック」の活用を促すとともに,親子や家族で過ごす時間の大切さが認識されるような啓発活動を
展開します。
(指導課)
中学校区内での小学校と小学校の連携を促進するとともに,中学校間での連携強化により,児
童生徒の多様な学習機会及び交流活動の充実を図ります。
また,高等学校との連携により,児童生徒へ多様な学習機会を提供します。
第
層の
成果指標
子
ど
も
の
健
全
育
成
(成果指標)
指
標
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
(平成 27 年度)
地域ボランティア等活用校及び延べ人数
【独自調査】
龍・流連携事業によるボランティア協力学生数
【独自調査】
教育の日推進事業における小中学校等の自由参観者数
【独自調査】
高校生ボランティア活用校及び延べ人数
【独自調査】
(平成 33 年度)
13 校
3,286 人
17 校
4,000 人
220 人
220 人
13,114 人
18,000 人
6校
100 人
17 校
280 人
生
涯
学
習
の
推
進
文
化
芸
術
の
振
興
ス
ポ
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ツ
の
推
進
資
料
編
53
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
義務教育の充実
義務教育の充実 - 具体的施策
(現状認識)
本市の児童生徒数が減少傾向にある中,特別支援学級に在籍している児童生徒は増加傾向に
あります。
特別支援教育を推進するためには,指導者の育成と保護者の理解が大切であるため,きめ細
かな就学相談などを実施しています。
本市独自の取組として,龍ケ崎市教育センターを設置し,学校不適応の児童生徒や保護者の
相談窓口を設けたり,各小中学校にスクールカウンセラー及び龍の子さわやか相談員※を配
置したりするなど,きめ細やかな対応をしています。
「龍の子支援システム」を構築し,子ども達の成長に関係している関係各課が連携して,不
登校などの学校不適応に関する相談や家庭教育に係わる様々な相談を受け付け,適切な支援
を行っています。
不登校児童生徒の支援については,不登校状況の解消だけでなく,児童生徒の将来も見据え
た支援を心がけており,本市の不登校率は近隣市町村より低い状況です。
小学校の不登校率よりも中学校の不登校率の方が高くなっており,小学校から中学校に進学
した際の環境の変化,いわゆる「中 1 ギャップ」の影響が見受けられます。
(具体的施策の目標)
個性に応じた教育支援体制により,「龍の子」に笑顔があふれています。
(具体的施策の内容)
(指導課・教育センター)
特別な教育的支援を必要とする幼児及び児童生徒の自立と社会参加を目指すため,支援のあり
方を調査し,教育的ニーズに応じた合理的配慮と早期からの一貫した教育支援を提供します。
また,特別支援教育に関する研修会を開催し,教職員のインクルーシブ教育への理解や専門性
を高めます。さらに,就学相談や教育支援委員会※を実施し,特別な教育的支援が必要な幼児,
児童生徒及び保護者へ適切な指導及び支援等を行います。
※
※
54
龍の子さわやか相談員:龍ケ崎市教育センターが主催する市民カウンセリング講座の上級講座を修了した者,または同等の能力を有
する者を教育委員会が任用及び小中学校に配置し,児童生徒からの相談や不登校生徒への支援などに対応
教育支援委員会
:特別な教育的支援を必要とする幼児,児童及び生徒のうち,早期からの一貫した教育相談及び支援または就
学先の決定において特別な配慮を要する者の教育支援及びこれに係る必要な事項について調査審議する教育
委員会の附属機関
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Enhancement of Compulsory Education
(教育センター)
各小中学校に専門的な知識を有する,スクールカウンセラー及び龍の子さわやか相談員を配置
序
章
し,児童生徒の悩みや不安の軽減を図ります。
また,市役所内部の連携強化を図り,支援が必要な児童生徒へ組織的に対応します。
さらに,学校不適応の児童生徒には,教育相談員による相談体制の充実を図るとともに,適応
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
※
指導教室「夢ひろば 」を通じた支援を行います。
(教育総務課・指導課)
これまで取り組んできた小中連携の成果と課題を整理するとともに,新しい学校づくり審議会
での審議を踏まえ,段階的に小中一貫教育に移行します。
また,小中一貫教育の推進に当たっては,本市の特性を踏まえ,次代を担う子ども達に望まし
い教育環境を整備するとともに,義務教育 9 年間を見通した一貫性のある学習指導・生活指導
を行います。
第
子
ど
も
の
健
全
育
成
層の
成果指標
(成果指標)
指
標
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
あなたの気持ちをよく分かろうとしてくれる友人がいると
答えた児童生徒の割合
【学校生活に関する調査】
夢ひろば通級生の学校復帰率
【独自調査】
龍の子さわやか相談員との相談件数
【独自調査】
教育センターへの相談件数
【独自調査】
児童生徒の不登校解消率
【独自調査】
(平成 27 年度)
(平成 33 年度)
児童 77.1%
生徒 76.6%
80%
80%
100%
100%
2,071 件
モニタリング
162 件
モニタリング
児童 34.6%
40%
20%
0.35%
2.4%
生徒 16.0%
小学校 0.63%
小中学校の不登校率
【独自調査】
中学校 2.55%
生
涯
学
習
の
推
進
文
化
芸
術
の
振
興
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
資
料
編
※
夢ひろば:龍ケ崎市教育センター内に設置しており,不登校児童生徒の悩みの相談や体験活動,集団生活訓練,学習支援などを通じ
て学校生活への復帰を目指す
55
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
義務教育の充実
義務教育の充実 - 具体的施策
(現状認識)
保護者及び地域の方の協力により,児童生徒の登下校時の見守りがされているほか,防犯サ
ポーター及び防犯ボランティアにより通学路の巡回等がされています。また,下校時は防災
無線を活用し,子どもの声での見守り放送を実施しています。
市内の小中学校を含む公共施設及びコンビニエンスストアなどの民間施設に AED を設置し
ています。有事の際は迅速かつ適切な救命活動が求められています。
東日本大震災の経験を踏まえ,各小中学校では地域の実情に応じた危機管理マニュアルや防
災計画等を作成し,防災訓練を実施しています。
不審者等への対応として,防犯に対する意識の高揚を図るなど,児童生徒が自己防衛のため
に適切に行動できる能力の育成に取り組んでいます。
いじめ防止対策推進法の施行に伴い,平成 26(2014)年 7 月に龍ケ崎市いじめ防止基本
方針を策定し,いじめ問題に取り組んでいます。
学校だより,学年だより及びホームページなどを活用した学校情報の発信のほか,授業参観,
学級懇談会及び学校公開など,開かれた学校づくりに取り組んでいます。
(具体的施策の目標)
防犯・防災などへの危機管理に対する意識が高く,また調和のとれた人間関係が形成さ
れています。
(具体的施策の内容)
(教育総務課・指導課)
児童生徒の登下校時等の安全確保を図るため,龍ケ崎市通学路交通安全推進会議※で,通学路
の危険個所の対応などを協議するとともに,危険個所の改善を図ります。交通安全教室等を開催
し,交通安全に対する意識の高揚を図ります。
(教育総務課)
児童生徒がより安全に学校生活を送ることができるよう,教職員の救命技術の向上を図るとと
もに,救命活動に関する研修会及び AED を用いた実技講座などを開催します。
※
56
龍ケ崎市通学路交通安全推進会議:道路管理者,警察及び学校の関係者で構成し,通学路の安全確保に関する協議を行うとともに,
対応策を講じる
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Enhancement of Compulsory Education
(教育総務課)
自然災害の実例や地域の実情を踏まえ,小中学校ごとに地域や行政と連携した防災訓練を実施
序
章
します。さらに,児童生徒が自らの命を守る「自助」の能力や,周囲の者を助ける「共助」の精
神を育みます。
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
(教育総務課)
各種防犯教室等を開催し,児童生徒の防犯意識の向上を図ります。保護者,地域の方による登
下校時の立哨指導のほか,積極的なメール配信,防犯サポーター及び防犯ボランティアと協働体
制での見守り活動を展開します。
(教育センター・教育総務課)
いじめの未然防止,早期発見及び早期対応に取り組むため,龍ケ崎市いじめ問題対策連絡協議
会及びいじめ問題専門委員会などを定期的に開催し,市内小中学校のいじめの現状を共有します。
また,いじめの原因や動機を明らかにし,児童生徒の健全な心身の成長や人格形成に悪影響を
子
ど
も
の
健
全
育
成
与えることがないように,いじめの解消に向けて取り組みます。
(指導課)
学校だより,ホームページ及びスクールメール等の活用により,学校行事や学校評価などの情
報を積極的に発信します。学校評議員制度を活用し,多面的な視野からの意見を踏まえ,学校経
生
涯
学
習
の
推
進
営の充実を図ります。
第
層の
成果指標
(成果指標)
指
標
文
化
芸
術
の
振
興
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
(平成 27 年度)
(平成 33 年度)
1件
0件
60.0%
80%
登下校時における児童生徒の交通事故発生件数
【独自調査】
救急救命講習を修了した教職員の割合
【独自調査】
防災訓練の参加者数
【独自調査】
防犯教室等の実施率
【学校保健・学校安全実態調査】
いじめはどんな理由があってもいけないことだと答えた児
童生徒の割合
【全国学力・学習状況調査】
仲間はずれにしたり,無視したり,陰で悪口を言ったりし
たことがないと答えた児童生徒の割合 【学校生活に関する調査】
パソコンや携帯電話でいやなことをしたことがないと答え
た児童生徒の割合
【学校生活に関する調査】
スクールメールの登録率
(登録者/児童生徒)
【独自調査】
9,559 人
10,500 人
小学校 100%
100%
83%
100%
100%
70%以上
75%以上
100%
100%
100%以上
100%以上
中学校 66.7%
94.0%
93.7%
児童 61.7%
生徒 68.1%
児童 98.2%
生徒 95.7%
小学校 109.4%
中学校 105.1%
児童
生徒
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
資
料
編
57
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
義務教育の充実
義務教育の充実 - 具体的施策
(現状認識)
本市の小中学校の耐震化率は,平成 7(1995)年度から平成 14(2002)年度までの間
に取り組み,現在は 100%です(全国 98.1%,茨城県 95.8% 平成 28(2016)年 4
月 1 日現在 文部科学省調査)。
屋内運動場等の吊り天井の落下防止対策は,平成 27(2015)年度に取り組み,実施率は
100%です(全国 71.1%,茨城県 92.2%(平成 28(2016)年 4 月 1 日現在 文部科学
省調査)
)。
平成 25(2013)年度に全ての小中学校の普通教室に冷暖房設備の空調機器を設置してお
り,設置率は 100%と,全国平均及び茨城県平均を大きく上回っています(全国 32.8%,
茨城県 23.5%(平成 26(2014)年 4 月 1 日現在 文部科学省調査))
。
小中学校や給食センターなどの教育施設の老朽化が進行しています。給食センターは,龍ケ
崎市公共施設等総合管理計画に基づき,一元化の検討を進めています。
児童生徒数は減少傾向にありますが,就学援助費の支給状況は横ばいの傾向にあります。
平成 25(2013)年度から第 3 子給食費無償化事業を実施しています。
本市の奨学金制度は,給付型で実施しています。
学校現場が抱える課題の多様化に伴い,教職員の長時間労働が全国的な問題になっており,
児童生徒と向き合う時間や教材研究などの時間の確保が難しくなっています。
(具体的施策の目標)
「龍の子」が学びやすい教育環境の中,学校生活を楽しく過ごしています。
(具体的施策の内容)
(教育総務課)
公共施設等総合管理計画を踏まえ,小中学校ごとに長寿命化計画を策定し,総合的かつ計画的
な修繕・改修を実施することで,学校施設の長寿命化※や安全確保及び機能向上を図ります。
また,障がいや怪我などで歩行移動が困難な生徒等が支障なく,安全かつ円滑に学校生活が送
れるよう市内小中学校の配置を踏まえ,部分的にエレベータを整備します。
※
58
長寿命化:建物に求められる性能,機能を確保しながら,より長く施設を使用すること
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Enhancement of Compulsory Education
(学校給食センター)
児童生徒の意見等を取り入れながら,バランスのとれたおいしい給食を提供します。
また,公共施設の再編成の取組として,学校給食センター第一調理場と第二調理場を一元化し,
序
章
衛生機能強化による食の安全性の向上と効率的な運営を行います。
(教育総務課)
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
経済的な理由で就学が困難な児童生徒の保護者に対し,学用品費や給食費などの学校生活に必
要な費用の一部を援助するとともに,就学援助制度の周知に努めます。
(学校給食センター)
多子世帯を対象に,学校給食費を無償化することにより,保護者の経済的負担の軽減を図ると
ともに,制度の周知に努めます。
(教育総務課)
就学意欲と優秀な素質を持ちながら経済的な理由により,高等学校への進学や就学が困難な生
子
ど
も
の
健
全
育
成
徒に対し,奨学金を給付します。
(教育総務課)
教職員のワーク・ライフ・バランスを図りながら,生き生きと働くことができる職場づくりを
進めるとともに,教職員が児童生徒としっかり向き合う時間を十分に確保できる環境を整えます。
第
生
涯
学
習
の
推
進
層の
成果指標
(成果指標)
指
標
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
(平成 27 年度)
児童 78.8%
学校に行くのが楽しいと答えた児童生徒の割合
【全国学力・学習状況調査】
生徒 79.2%
学校施設の長寿命化計画(個別施設計画)の策定率
普通教室への空調機器の設置率
【独自調査】
学校施設の耐震化率・屋外運動場などの吊り天井落下防止
対策率
【独自調査】
児童生徒一人当たりの給食食べ残し量
【独自調査】
学校給食を残さず食べたと答えた児童の割合
【独自調査】
就学援助認定児童生徒数
【独自調査】
給食費無償化認定児童生徒数
【独自調査】
奨学金給付生徒数
【独自調査】
1 か月平均で 80 時間以上の時間外勤務をした小中学校の
教職員の割合
【独自調査】
85%
85%
―
100%
100%
100%
【独自調査】
耐震化率
100%
落下防止対策 100%
児童 36.9g
生徒 42.6g
57.6%
61%
モニタリング
251 人(H28)
モニタリング
24 人(H28)
モニタリング
1.6%
中学校 32.3%
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
100%
100%
35g
40g
637 人(H28)
小学校
文
化
芸
術
の
振
興
(平成 33 年度)
資
料
編
モニタリング
59
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
子どもの健全育成
(2) 子どもの健全育成
子どもの健全育成 - 具体的施策
(現状認識)
小学校低学年の子どもを持つ保護者を対象に,子育てふれあいセミナー(家庭教育学級)を
開催しています。
本市の児童生徒の 8 割は同じ時間に寝て,同じ時間に起きており,9 割は毎日朝食を食べて
います。全国平均と比較すると同等ですが,より一層「早寝・早起き・朝ごはん」の生活習
慣の定着を図る必要があります。
本市の児童生徒は,携帯電話やスマートフォンでの通話やメール,インターネットやゲーム
をする時間の割合は全国平均よりも高い状況です。その一方,家で勉強をする時間の割合は
全国平均よりも低い状況です。
11 月を龍ケ崎教育月間と定め,より良い学習習慣を形成するため,家庭での教育の取組を
促進しています。
(具体的施策の目標)
より良い家庭環境の中で育まれることで,子ども達の基本的な生活習慣及び学習習慣が
定着しています。
(具体的施策の内容)
(生涯学習課)
子育てふれあいセミナーのほか,家族の絆の大切さを高める研修会や親子で参加できる講座を
開催することにより,児童の健全育成に努めます。
また,市内事業者を対象に,子育てや親子のふれあいに関する啓発活動を展開します。
(生涯学習課)
子育てに関する悩みや,子どもの学校生活等における心配ごとなどの解消に向けて,家庭教育
指導員による相談体制の充実を図ります。
また,相談内容に応じて,関係機関との連絡調整を行うなど,相談者の心配ごとの解消に努め
ます。
60
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Sound Upbringing of Children
(生涯学習課・指導課)
子ども達が健やかに成長していくためには,適切な運動,調和のとれた食事,十分な休養及び
序
章
睡眠が大切であることから,「早寝・早起き・朝ごはん」に関する普及啓発を行い,子ども達の
基本的な生活習慣の定着に努めます。
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
(生涯学習課・教育総務課・指導課)
11 月 5 日の龍ケ崎教育の日を含む 11 月の教育月間に,市民みんなで子ども達の教育につい
て考える契機となるよう,学校・家庭・地域や幼稚園・保育園(所)
・認定こども園等が連携し
て,様々な取組を展開します。
また,各小中学校で作成している「家庭学習の手引き」や茨城県が発行している「家庭教育ブ
義
務
教
育
の
充
実
ック」の活用を促すとともに,親子や家族で過ごす時間の大切さが認識されるような啓発活動を
展開します。
第
層の
成果指標
(成果指標)
指
標
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
(平成 27 年度)
(平成 33 年度)
805 人
1,000 人
82 人
100 人
児童 76.2%
生徒 70.8%
80%
75%
15 件
モニタリング
毎日,同じくらいの時間に寝ていると答えた児童生徒の割
合
【全国学力・学習状況調査】
毎日,同じくらいの時間に起きていると答えた児童生徒の
割合
【全国学力・学習状況調査】
毎日朝食を食べていると答えた児童生徒の割合
児童 79.8%
【全国学力・学習状況調査】
生徒 94.0%
85%
78%
90%以上
90%以上
95%以上
95%以上
57%
(63%)
70%
(73%)
53%
58%
子育てふれあいセミナーの延べ参加者数
【独自調査】
親子ふれあい教室の延べ参加者数
【独自調査】
家の人と学校での出来事について話をしていると答えた児
童生徒の割合
【全国学力・学習状況調査】
家庭教育指導員による相談件数(電話相談・面談)
【独自調査】
生徒 73.4%
児童 91.1%
生徒 93.0%
児童 95.7%
児童 51.8%
平日(休日)に家で 1 時間以上勉強をしていると答えた児
童生徒の割合
【全国学力・学習状況調査】
(57.9%)
生徒 65.1%
(67.6%)
1 日当たり 1 時間以上ゲームをすると答えた児童生徒の割
合
【全国学力・学習状況調査】
1 日当たり携帯電話やスマートフォンで 1 時間以上通話や
メール,インターネットをすると答えた児童生徒の割合
【全国学力・学習状況調査】
児童 57.5%
生徒 62.5%
児童 19.8%
生徒 55.0%
生
涯
学
習
の
推
進
文
化
芸
術
の
振
興
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
15%
50%
資
料
編
61
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
子どもの健全育成
子どもの健全育成 - 具体的施策
(現状認識)
本市には,公立の保育所が 1 つ,私立の幼稚園が 4 園,保育園が 9 園,認定こども園が 4
園設置されています。
幼児教育の分野では,行政である「官」と,私立の幼稚園,保育園及び認定こども園などの
「民」が「公」の役割を担っています。
今後も私立の幼稚園,保育園及び認定こども園の教育方針を尊重しつつ,官民連携により,
幼児教育の充実を図る必要があります。
幼稚園,保育園及び認定こども園と小学校の連携により,
「小 1 プロブレム」の解消に努め
ています。
平成 24(2012)年 8 月に子ども・子育て関連 3 法が成立し,子ども・子育て支援給付が
創設されたことに伴い,幼稚園,保育園(所)及び認定こども園では新たな制度への移行が
進められています。
より良い幼児教育の充実を図るため,幼稚園設置者に補助金を交付しています。
(具体的施策の目標)
質の高い幼児教育が受けられる環境が整備されています。
(具体的施策の内容)
(こども課・指導課)
幼児と小学校児童との交流,幼稚園教諭・保育士と小学校教員での情報交換などの機会を通じ
て,小学校教育の基盤となる幼児教育の充実を図ります。
また,幼稚園・保育園(所)
・認定こども園と小学校の接続の強化を図り,幼児が小学校生活
にスムーズに適応できるように努めます。
(こども課)
幼児や児童の個々に応じた教育を行うに当たっての専門知識や技術の習得のための職員研修
の充実を図り,子ども・子育て支援新制度の基準に応じた教育の質の向上を図ります。
62
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Sound Upbringing of Children
(こども課)
世帯ごとの多様な就労状況や子育てに対する保護者の考え方に応じた教育・保育が提供できる
序
章
よう,幼稚園,保育園及び認定こども園において,3 歳から 5 歳児までの教育・保育定員の確
保を図ります。
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
(こども課)
私立保育園等における障がい児保育事業を推進するとともに,障がい児保育の充実及び障がい
児の福祉向上を図るため,幼稚園設置者に対し,私立保育所等障がい児保育事業費補助金を交付
します。
第
義
務
教
育
の
充
実
層の
成果指標
(成果指標)
指
標
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
幼児との交流事業を行った小学校の割合
【教育課程実施状況調査】
幼児期の教育と小学校教育の連携・接続を行った割合
【幼児教育実態調査】
幼稚園・保育園(所)
・認定こども園職員の専門研修に
派遣を行った割合
【独自調査】
幼稚園・保育園(所)
・認定こども園の定員
【独自調査】
私立保育所等障がい児保育事業費補助金の交付施設数
【独自調査】
(平成 27 年度)
(平成 33 年度)
58.3%
90%
83.3%
100%
94.4%
100%
1,537 人
モニタリング
6 施設
生
涯
学
習
の
推
進
モニタリング
文
化
芸
術
の
振
興
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
資
料
編
63
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
子どもの健全育成
子どもの健全育成 - 具体的施策
(現状認識)
世帯の細分化や共働き世帯の増加などにより,学童保育ルームを利用する児童の割合は増加
傾向にあります。
本市の学童保育ルームは,小学校 6 年生まで入所可能としています。
学童保育ルームは,放課後の子どもの居場所として重要な役割を果たしています。家庭のニ
ーズが多様化する中で,学童保育ルームで安全に過ごす環境を整備することや,子ども達が
主体的に生活する力を育むことが必要です。
青少年を取り巻く社会環境は,物質的に豊かで便利になる一方で,高齢化や世帯の細分化に
伴う家庭・地域の教育力の低下や,過度な情報供給により,青少年の規範意識の低下をもた
らすなど,大きく変化しています。
多様な人間関係の中で,青少年が多彩な体験や社会の基本的なルールを学ぶ機会をつくる必
要があります。
(具体的施策の目標)
地域や関係団体との連携により,子ども達が楽しく過ごし,基礎学力や規範意識が身に
ついています。
(具体的施策の内容)
(生涯学習課)
保護者の就労などを理由として,学童保育ルームの利用を希望する小学校 6 年生までの全て
の児童が利用できるよう,家庭のニーズを把握しながら,必要な施設等の整備に努めます。
また,指導員の資質向上を図るとともに,学童保育ルームの効率的な運営に努めます。
(生涯学習課・指導課)
放課後に実施する学習支援等を「アフタースクール」
,土曜日に実施する学習支援等を「サタ
デースクール」と位置付け,児童の放課後及び土曜日における居場所づくりと学習支援の充実を
図るとともに,生徒の学習支援の充実を図ります。
また,児童を対象とするアフタースクール及びサタデースクールは,学童保育と連携すること
で,効率的な学習支援等の充実を図ります。
64
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Sound Upbringing of Children
(生涯学習課)
青少年相談員による巡回パトロールやあいさつ・声かけ運動や相談体制の充実により,青少年
序
章
の問題行動の未然防止に努めるとともに,規範意識の高揚を図ります。
また,青少年センター,青少年育成市民会議,関係機関及び団体と連携し,青少年の問題行動
の未然防止キャンペーンや啓発活動などを実施します。
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
さらに,青少年の健全育成に協力する店への新規登録店舗を確保しながら,地域における青少
年の健全育成に対する意識の高揚に努めます。
第
層の
成果指標
(成果指標)
指
標
義
務
教
育
の
充
実
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
学童保育ルームの利用者数及び利用率
【独自調査】
学童保育ルームの待機児童数
【独自調査】
アフタースクールまたはサタデースクールを実施した小中
学校及び延べ参加者数
【独自調査】
青少年関連団体による市内巡回パトロール回数及び延べ参
加者人数
【独自調査】
青少年の健全育成に協力する店の登録率
【独自調査】
(平成 27 年度)
(平成 33 年度)
838 人(H28)
21.0%(H28)
モニタリング
0人
0人
4校
736 人
64 回
160 人
17 校
1,500 人
100%
モニタリング
100%
生
涯
学
習
の
推
進
文
化
芸
術
の
振
興
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
資
料
編
65
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
子どもの健全育成
子どもの健全育成 - 具体的施策
(現状認識)
一人や少人数でテレビゲームをしたり,パソコンをしたりするなど,室内で過ごす子どもが
増えています。
少子化の進行に伴い,地域で子ども同士が交流する機会が減少しています。また,地域のつ
ながりの希薄化などにより,大人と子どもが交流する機会も減少しています。
活動を停止したり,解散したりする子ども会が見受けられます。
本市の成人式典は平成 10(1998)年以降,分散方式(中学校)で開催しており,近隣市
町村の成人式典の参加率と比較すると高い状況です。
本市の年齢階級別の人口動態の状況は,20 歳から 54 歳までの年齢層の転出が多い状況で
あり,特に 20 歳代(20~24 歳,25~29 歳)に顕著な転出超過がみられます。
(具体的施策の目標)
子ども達が地域活動や社会に積極的に参加し,自立心が向上しています。
(具体的施策の内容)
(生涯学習課)
たつのこ山周辺などを子ども達の「遊びの拠点」と位置付け,子ども達の自由な遊びを育むと
ともに,子ども達の交流や活動拠点としての充実を図ります。
また,たつのこ山管理棟を利用して,サポーターやボランティアの見守りにより,自由に子ど
も達の発想で使うことができる場の提供に努めます。
(生涯学習課)
地域での同世代が集い,活動する,子ども会活動の必要性について積極的に啓発しながら,各
子ども会組織の活性化に努めます。
また,保護者や地域の協力のもと,社会性や自主性を育むための様々な体験活動を展開します。
66
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Sound Upbringing of Children
(生涯学習課・指導課・市民協働課)
関連団体との連携により,子ども達に地域活動への参加を呼びかけます。
序
章
また,地域における身近な施設であるコミュニティセンターにおいて,子どもまたは親子を対
象とした各種講座や行事を通じて,子どもの健全育成及び各種啓発を図ります。
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
(生涯学習課)
次世代を担う若者の交流を促進するとともに,大人としての自覚と責任感の高揚を図るため,
新成人の企画・運営による成人式典を開催します。
第
層の
成果指標
義
務
教
育
の
充
実
(成果指標)
指
標
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
たつのこやま管理棟(こどもの居場所)の延べ利用者数
【独自調査】
市子ども会育成連合会の児童の加入率
【独自調査】
地域社会などでボランティア活動に参加したことがあると
答えた児童生徒の割合
【全国学力・学習状況調査】
児童生徒の市内一斉清掃活動への参加率
【独自調査】
コミュニティセンターで子どもを対象にした講座の開催数
及び延べ利用者数
【独自調査】
成人式典の参加率
【独自調査】
(平成 27 年度)
(平成 33 年度)
18,937 人
20,000 人
39.3%
40%
児童 65.3%(H28)
生徒 68.7%(H28)
71%
74%
19.3%
25%
9 講座
546 人
モニタリング
73.8%
78%
生
涯
学
習
の
推
進
文
化
芸
術
の
振
興
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
資
料
編
67
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
生涯学習の推進
(3) 生涯学習の推進
生涯学習の推進 - 具体的施策
(現状認識)
中央図書館は,高校生や大人だけでなく,子どもや乳幼児など,幅広い世代に利用されてい
ます。
平成 27(2015)年度に中央図書館に指定管理者制度を導入しました。民間事業者等のノ
ウハウや柔軟な発想を活かし,電子図書を導入するなどの自主事業を実施したり,開館時間
及び日数を拡充したりしました。
子ども達の読書に親しむ機会の提供や,より良い読書活動の充実を図るため,平成 23
(2011)年 4 月に龍ケ崎市子ども読書活動推進計画(第二次)を策定しました。
流通経済大学の図書館は,平成 18(2006)年度から市民も利用することが可能となりま
した。
(具体的施策の目標)
中央図書館を中心に知的活動及び日常的活動が充実し,学習意欲が高まり,知識が向上
しています。
(具体的施策の内容)
(生涯学習課)
中央図書館と各コミュニティセンターの図書室及び学校図書館との連携を図るとともに,新た
なニーズを踏まえ,図書館の機能などを充実させることで,利用者の利便性を高めます。
また,パソコンやタブレット端末を活用した電子図書館の充実を図るとともに,ホームページ
や SNS※を活用した情報発信の充実を図ります。
(生涯学習課)
市民の読書活動の意欲を高めるため,図書資料の充実を図るとともに,読書活動の普及啓発に
努めます。
また,図書館司書の資質向上を図るとともに,予約リクエストサービスやレファレンスサービ
ス※の向上を図り,読書・学習環境の充実を図ります。
※
※
68
SNS
:
[Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)]人と人とのつながりを促進・
支援する,コミュニティ型の Web サイト及びネットサービス
レファレンスサービス:知りたい資料や情報を,図書・雑誌・新聞・電子情報などから探すための案内をして,資料提供や情報提示
により調べものの手伝いをするサービス
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Furtherance of Lifelong Learning
(生涯学習課)
子ども読書活動推進計画に基づき,子ども達の自主的な読書活動への意欲が向上するよう,
序
章
個々の子どもの興味,関心及び学習課題等に対応できる魅力的な読書活動の充実を図ります。
また,3~4 か月児健康診査の際に,中央図書館・保健センター・読み聞かせボランティアが
協力して絵本の読み聞かせを行い,絵本を通じて,親子のふれあいなどの大切さに関する意識の
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
高揚を図ります。
(企画課・生涯学習課)
流通経済大学の知識の宝庫である図書館について,流通経済大学との連携を強化し,市民がさ
らに利用しやすくなるように努めます。
義
務
教
育
の
充
実
また,利用対象者について調整し,大学が持つ専門的な資料の有効活用を促進します。
第
層の
成果指標
(成果指標)
88
指
標
子
ど
も
の
健
全
育
成
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
中央図書館の延べ入館者数
【独自調査】
中央図書館の利用者の満足度
【独自調査】
電子図書館の延べ貸出件数
【独自調査】
幼児(0~5 歳)一人当たりの絵本・紙芝居貸出冊数
【独自調査】
図書館の子ども向け講座・イベントの延べ参加者数
【独自調査】
週 1 回以上読み聞かせをしていると回答した保護者の割合
【独自調査】
流通経済大学図書館利用カードの延べ発行数
【独自調査】
(平成 27 年度)
(平成 33 年度)
204,595 人
226,000 人
82.3%
85%
667 件
1,000 件
17.2 冊
19 冊
706 人
780 人
69.7%
77%
185 件
330 件
文
化
芸
術
の
振
興
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
資
料
編
69
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
生涯学習の推進
生涯学習の推進 - 具体的施策
(現状認識)
現在の社会環境は,少子高齢化の進行,情報通信技術の発達,価値観の多様化など大きく変
化しています。これらに伴い,子どもから高齢者まで,生涯を通じて学習する意欲がますま
す高まっています。
市民のライフスタイル及びライフステージに応じた学習機会をさらに充実させ,学んだこと
が地域で活用される仕組みの構築が求められています。
流通経済大学の知識豊富な大学教職員を講師に,最新設備の整った大学施設を会場として,
市民を対象に市民大学講座を開催しています。
多くのコミュニティセンターでは,中核的な地域コミュニティが形成され,地域活動ととも
に生涯学習の講座などが開催されています。
市民への説明機会の拡充及び情報共有の観点から,市職員が各地域に出向き,市の取組など
を説明する出前講座を実施しています。市内の企業等も加わり,講座メニューをリニューア
ルするなど,出前講座の充実を図っています。
(具体的施策の目標)
市民が関心の高い生涯学習活動に参加することができ,学習機会を通じて,市民相互の
交流が広がっています。
(具体的施策の内容)
(生涯学習課)
市民が講師として登録する人材バンク※を活用し,幅広い年齢層に対応した各種講座や体験教
室を実施し,講師と参加者双方の生きがいや満足度を高めます。
また,多様化する学習ニーズに対応するため,地域における人材の発掘や組織の育成と,その
活用を図ります。
(企画課)
流通経済大学との連携強化を図り,市民ニーズが高く,専門性の高い講座を開催します。
また,市民大学講座のリピーターの定着を図り,生涯学習の充実を図ります。
※
70
人材バンク:生涯学習の広い分野で知識・技能・経験を持つ者を登録したもので,登録した情報は,指導者や講師を探す個人,団体
等に提供している
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Furtherance of Lifelong Learning
(生涯学習課)
市民の生涯学習に対する興味や関心を高めるため,市内外から専門的知識を有する人材を招聘
序
章
し,講演会や体験学習などを開催します。
(市民協働課)
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
各コミュニティ協議会等が実施する生涯学習講座等については,地域住民の主体性を踏まえつ
つ,高齢者や子ども達など各年代のニーズをとらえ,さらに各コミュニティ協議会等と情報交換
等を行いながら支援します。
(生涯学習課)
義
務
教
育
の
充
実
出前講座を PR するとともに,市民のニーズをとらえ,市職員が講師となるメニューや,市民
及び民間企業との協力を得ながら,適宜,新たなメニューを追加するなど,出前講座の充実を図
ります。
第
子
ど
も
の
健
全
育
成
層の
成果指標
(成果指標)
指
標
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
人材バンクを活用した生涯学習講座・教室開催数
【独自調査】
龍・流連携による市民大学講座の延べ参加者数
【独自調査】
市が主催する市民大学講座(生涯学習講座)の開催数
【独自調査】
コミュニティセンターで開催される生涯学習講座の開催数
及び延べ利用者数
【独自調査】
出前講座の利用件数
【独自調査】
(平成 27 年度)
(平成 33 年度)
3 講座・教室
5 講座・教室
113 人
160 人
6 講座
10 講座
112 講座
9,448 人
モニタリング
65 件
80 件
文
化
芸
術
の
振
興
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
資
料
編
71
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
生涯学習の推進
生涯学習の推進 - 具体的施策
(現状認識)
社会教育における人権教育は,市民の理解をより一層深めるとともに,学習機会の提供が課
題になっています。
6 市 2 町で構成される龍ケ崎人権擁護協議会※及び茨城県人権啓発活動ネットワーク協議会
※
との連携により,各種啓発活動を展開しています。
本市は 6 名の人権擁護委員が委嘱されており,市民からの相談への対応のほか,法務局との
連携による啓発活動を行っています。
市職員の人権に関する理解をより一層深めるため,各種研修会などへの参加を促進していま
す。
(具体的施策の目標)
人権の意義・内容や重要性について,理解が進んでいます。
(具体的施策の内容)
(生涯学習課)
人権週間などを中心に,人権の尊重に関する理解を深めるための講演会の開催や関係団体との
連携により,各種啓発活動を展開します。
また,市公式ホームページなどを活用して,人権に関する情報を積極的に発信します。
(市民窓口課)
人権侵害の問題などに対し,専門的知識を有する人権擁護委員が市民からの相談に適切な助言
を行うとともに,関係機関との連携を図るなど,相談体制の充実を図ります。
※
※
72
龍ケ崎人権擁護協議会
:龍ケ崎市,稲敷市,取手市,守谷市,牛久市,つくばみらい市,北相馬郡利根町,稲敷郡
河内町で構成
茨城県人権啓発活動ネットワーク協議会:茨城県内で人権啓発活動を行う関係機関(水戸地方法務局,茨城県人権擁護委員連合会及
び茨城県)が連携・協力し,啓発活動をより一層効果的に推進するため,平成 12 年 7 月
25 日に発足
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Furtherance of Lifelong Learning
(市民窓口課・市長公室・人事行政課)
同和問題や男女共同参画をはじめとする様々な人権に関する研修会などに参加し,市職員の人
序
章
権尊重に関する知見をひろげるとともに,資質向上を図ります。
第
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
層の
成果指標
(成果指標)
指
標
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
人権教室の開催数
【独自調査】
人権週間に合わせた啓発活動数
【独自調査】
人権擁護委員への相談件数
【独自調査】
市職員の各種研修会などへの延べ参加者数
【独自調査】
(平成 27 年度)
(平成 33 年度)
2回
4回
1回
2回
4件
モニタリング
166 人
200 人
義
務
教
育
の
充
実
子
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も
の
健
全
育
成
文
化
芸
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の
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興
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推
進
資
料
編
73
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
文化芸術の振興
(4) 文化芸術の振興
文化芸術の振興 - 具体的施策
(現状認識)
文化団体との協働により,文化の祭典及び文化芸術フェスティバルを開催し,芸術作品の展
示や観賞会など,市民の文化芸術活動の活性化を図っています。
地域に根付いた文化芸術活動の活性化を図り,身近な伝統文化の保存継承や,地域資源の再
発見が求められます。また,参加層の拡大を図るため,地域間や世代間の交流を継続的に推
進する必要があります。
平成 18(2006)年 4 月から文化会館の管理運営において,指定管理者制度を導入してい
ます。利用者からは,本市の文化会館は他市よりも使いやすいと好評を得ています。
平成 26(2014)年度にグランドピアノ(スタインウェイ D-274)を新規に購入し,市民
及び市民団体が質の高い音楽活動を展開することができるようになりました。
(具体的施策の目標)
文化の薫りが高く,魅力ある文化芸術活動が展開されています。
(具体的施策の内容)
(生涯学習課)
優れた文化芸術に触れる機会を提供しながら,市民参加型の事業を展開することで,地域文化
に対する意識の高揚を図ります。
また,地域の文化芸術水準の向上に寄与する指導者の発掘や育成に努めます。
さらに,文化芸術活動に必要な情報を共有・活用できる情報提供システムを構築します。
(生涯学習課)
文化会館が市民や市民団体の文化芸術活動の拠点として活用されるよう,適切な維持管理と,
多様化するニーズに応じた管理運営を行います。
また,イベント情報や施設予約状況など,ホームページや SNS を活用した情報発信の充実を
図ります。
74
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Promotion of Arts and Culture
(生涯学習課)
市民の文化的な交流を深めるとともに,文化芸術に対する意識の高揚を図るため,芸術性の高
序
章
い舞台作品などを鑑賞する機会の充実を図ります。
第
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
層の
成果指標
(成果指標)
指
標
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
文化芸術フェスティバルの延べ来場者数
【独自調査】
文化会館の延べ利用者数
【独自調査】
文化会館(大ホール)の稼働率
【独自調査】
文化会館の利用者の満足度
【独自調査】
(平成 27 年度)
(平成 33 年度)
23,151 人
26,700 人
125,080 人
137,600 人
55.8%
60%
95.2%
90%以上
義
務
教
育
の
充
実
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ど
も
の
健
全
育
成
生
涯
学
習
の
推
進
ス
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の
推
進
資
料
編
75
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
文化芸術の振興
文化芸術の振興 - 具体的施策
(現状認識)
本市には,国の指定文化財である「多宝塔」や,茨城県指定の「シダレザクラ」,記録作成等
の措置を講ずべき無形民俗文化財(国選択)の「撞舞」
,市指定の「十一面観音像」など,
23 種の指定文化財が存在しています。
これらの文化財を次世代に伝承することや,伝統芸能の活用などが求められています。
本市の祭礼や行事の現況を調査及び記録保存するとともに,今後の文化活動施策の基礎資料
とするため,平成 28(2016)年 3 月に龍ケ崎市伝統的祭礼調査報告書を刊行しました。
市民の地域に対する誇りと愛着の醸成につなげることを目的として,平成 27(2015)年
4 月に龍ケ崎市民遺産条例を制定しました。
宅地開発などのほか,太陽光発電施設(ソーラーパネル)の新規設置等に伴い,埋蔵文化財
所在の有無に関する照会件数は増加傾向にあります。
(具体的施策の目標)
文化財等の認識が高まるとともに,後世へ伝承されています。
(具体的施策の内容)
(生涯学習課)
本市の伝統的な年中行事や祭礼,有形・無形の文化財を後世に継承するため,新たな指定文化
財候補の掘り起こしなどを行い,文化財の保護に努めます。
また,文化財の普及啓発活動の充実を図るとともに,各種開発事業者との調整及び指導により,
埋蔵文化財の保護に努めます。
(生涯学習課)
指定文化財以外にも,地域住民に親しまれている歴史的及び文化的な特長を示すものや,自然
及び景観等で価値があるものを指定文化財に準じる「龍ケ崎市民遺産」として認定するとともに,
市民遺産候補の掘り起こしを行います。
76
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Promotion of Arts and Culture
(生涯学習課)
市内の指定文化財や市民遺産などを活用した見学会などを開催します。
序
章
また,市民が文化財に触れたり,学んだり,理解する機会を設けるなど,地域への誇りを醸成
します。
第
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
層の
成果指標
(成果指標)
指
標
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
市指定文化財の指定数
【独自調査】
市民遺産の認定数
【独自調査】
指定文化財または市民遺産等を活用したイベント件数
【独自調査】
指定文化財及び市民遺産等の説明板設置数
【独自調査】
(平成 27 年度)
(平成 33 年度)
17 件
20 件
6件
12 件
2件
5件
4件
16 件
義
務
教
育
の
充
実
子
ど
も
の
健
全
育
成
生
涯
学
習
の
推
進
ス
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ー
ツ
の
推
進
資
料
編
77
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
文化芸術の振興
文化芸術の振興 - 具体的施策
(現状認識)
都市化の進展や世帯の細分化などにより,地域のつながりが希薄化し,地域の歴史を伝承す
る人材が少なくなっています。
本市の歴史は古く,仙台藩(伊達家)の領地であったことや,中世の古城が市内各地に複数
点在していた史実のほか,「キツネの恩返し」「牛になった小坊主」などの昔話などが多数存
在します。
郷土学習の拠点である歴史民俗資料館は,平成 18(2006)年 4 月から指定管理者制度を
導入しています。当館には,本市の貴重な歴史や郷土に関する資料が多数蓄積されています。
市民団体との連携により,屋外展示物を活用した郷土学習を実施しています。
歴史民俗資料館の展示内容,普及事業及び体験学習などについて,参加者から高い満足度を
得ています。
(具体的施策の目標)
本市の歴史と伝統が再認識され,地域への愛着が深まっています。
(具体的施策の内容)
(生涯学習課)
歴史民俗資料館が,本市の歴史や伝統などを再発見する場や学びを深める場として活用される
よう,適切な維持管理と多様化するニーズに応じた管理運営を行います。
また,企画・収蔵展示や講演会の開催など,ホームページや SNS を活用した情報発信の充実
を図ります。
(生涯学習課・指導課)
現代では見かけることが少なくなった機織りや藍染め,さらに龍ケ崎とんび凧作りなど,現代
まで伝えられてきた本市の郷土に関する体験学習を開催し,技能の伝承や先人たちの知恵を学ぶ
機会の充実を図ります。
また,小学生が市内の史跡をめぐり,郷土の歴史などを学習する「フォトラリー」などの活動
を推進します。
78
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Promotion of Arts and Culture
(生涯学習課)
市内の旧跡名所や神社仏閣などを見学する歴史散策会などを開催することで,本市の郷土や歴
序
章
史などの理解を深めます。
また,市民団体との連携により,昔の暮らしや生活の様子などの理解が深まるイベント等を開
催します。
第
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
層の
成果指標
(成果指標)
指
標
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
歴史民俗資料館の延べ利用者数
【独自調査】
歴史民俗資料館(体験学習室)の稼働率
【独自調査】
歴史民俗資料館の利用者(展示事業,普及事業,体験学習
教室)の満足度
【独自調査】
体験学習教室の延べ参加者数
【独自調査】
歴史散策会の延べ参加者数
【独自調査】
(平成 27 年度)
(平成 33 年度)
30,536 人
32,000 人
47.0%
50%
展示事業
普及事業
体験学習教室
92.8%
87.5%
100%
義
務
教
育
の
充
実
90%以上
90%以上
90%以上
319 人
335 人
18 人
60 人
子
ど
も
の
健
全
育
成
生
涯
学
習
の
推
進
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
資
料
編
79
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
スポーツの推進
(5) スポーツの推進
スポーツの推進 - 具体的施策
(現状認識)
本市では,「知」「人」「名」「施設」など多くの資源を有する流通経済大学と連携し,様々な分野
で龍・流連携事業を展開しています。
スポーツ分野においても,講座や教室の開催,たつのこフィールドやたつのこスタジアムで
の公式戦等の開催,大学施設の活用やボランティア派遣などによるスポーツ大会の運営支援
等,本市のスポーツ推進に大きな役割を果たしています。
平成 18(2006)年度のスポーツ健康科学部の新設以降,スポーツコーディネーショント
レーニング講座や救命講習の開催等,スポーツ科学の視点も取り入れた新たな事業を展開す
るなど,さらなる広がりを見せています。
流通経済大学は,まちづくりの大切なパートナーであり,生涯スポーツ社会の実現に向けた
施策推進の中心的な役割を担うことが期待されています。
(具体的施策の目標)
龍・流連携事業が充実し,市民誰もが楽しめるスポーツ環境が整っています。
(具体的施策の内容)
(企画課・スポーツ推進課)
流通経済大学運動部の公式試合日程等を市公式ホームページや SNS を活用して積極的に情報
発信します。市民参加による運動部応援ツアーを実施するとともに,スポーツ施設の貸出等によ
り,流通経済大学運動部をバックアップします。
また,流通経済大学が誇るトップレベルの競技力・指導力を活かし,市民が参加できる各種競
技イベントや体験教室などの充実を図ります。
(スポーツ推進課)
ジュニア期からトップレベルに至るまで,各種スポーツ団体が一貫した理念に基づき,最適な
指導を行うことができるよう,指導体制の強化を支援します。
また,流通経済大学及び龍ケ崎市体育協会などの関連組織の強化及び活性化を図ることで,ト
ップアスリートを育成します。
80
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Furtherance of Sports
(スポーツ推進課)
市民誰もがスポーツに親しむ機会を創出するため,スポーツ推進委員の育成及び確保,さらに
序
章
はその仕組みづくりに努めます。
また,市民ウォークラリー大会や龍ケ崎市中学校駅伝競走大会などのスポーツイベントにおい
て,流通経済大学の学生をはじめとして,幅広いスポーツボランティアの育成を推進します。
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
(スポーツ推進課・企画課)
ラグビーワールドカップ日本大会及び東京オリンピック・パラリンピックの開催を視野に入れ,
日本代表や各国代表チームの事前合宿練習場の候補地を流通経済大学と連携しながら招致活動
を推進します。
第
義
務
教
育
の
充
実
層の
成果指標
(成果指標)
指
標
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
流通経済大学運動部公式戦応援ツアーの延べ参加者数
【独自調査】
総合運動公園における流経大運動部公式戦の開催数
【独自調査】
市民参加型スポーツイベント等の延べ参加者数
【独自調査】
流通経済大学スポーツイベントボランティア延べ参加者数
【独自調査】
海外代表チームの市内での合宿数
【独自調査】
(平成 27 年度)
(平成 33 年度)
58 人
80 人
39 試合
40 試合
470 人
550 人
210 人
モニタリング
2回
モニタリング
子
ど
も
の
健
全
育
成
生
涯
学
習
の
推
進
文
化
芸
術
の
振
興
資
料
編
81
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
スポーツの推進
スポーツの推進 - 具体的施策
(現状認識)
本市は,総合運動公園や運動公園などのスポーツ施設を市内全域に整備しており,多くの市
民が日常的に利用しています。平成 26(2014)年度に龍ケ崎市総合体育館外 13 の各運
動施設に指定管理者制度を導入し,民間事業者等のノウハウや柔軟な発想を活かした自主事
業などを実施しています。
総合運動公園などのスポーツ施設は,継続的に活用されることが重要であるため,誰もが使
いやすい施設とすることや,魅力的なイベントを開催するなど,利用者へのサービスの充実
を図る必要があります。
流通経済大学の学生は,各種スポーツイベントのボランティアとして活躍しています。しか
しながら,ボランティアに関する情報は不十分であるため,市民がボランティアを「したく
てもできない」といった状況が見受けられます。
市民のスポーツに対する機運の高まりにより,スポーツに関する様々な情報を容易に入手で
きる環境の整備が望まれています。
(具体的施策の目標)
総合運動公園をはじめとするスポーツ施設がより多くの市民に活用されています。
(具体的施策の内容)
(スポーツ推進課)
総合運動公園を市民スポーツ活動の拠点として整備を進めるとともに,大規模なスポーツイベ
ントが開催可能な機能・設備を備えた施設として充実を図ります。
また,総合運動公園以外のスポーツ施設についても,市民の多様なスポーツニーズに対応する
ため,より利用しやすい施設運営を目指します。
(スポーツ推進課)
市民誰もがスポーツに親しむ機会を創出するため,スポーツ推進委員の育成及び確保,さらに
はその仕組みづくりに努めます。
また,市民ウォークラリー大会や龍ケ崎市中学校駅伝競走大会などのスポーツイベントにおい
て,流通経済大学の学生をはじめとして,幅広いスポーツボランティアの育成を推進します。
82
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Furtherance of Sports
(スポーツ推進課)
スポーツ施設の利用情報のほか,ライフステージに応じたスポーツ教室やイベント情報などの
序
章
情報提供の充実を図ります。
また,総合型地域スポーツクラブ,龍ケ崎市体育協会及びスポーツ少年団等の活動内容や,団
体相互の交流及び対戦相手の募集など,幅広い情報提供の充実を図ります。
第
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
層の
成果指標
(成果指標)
指
標
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
(平成 27 年度)
たつのこアリーナ(メインアリーナ)
,たつのこフィールド,
たつのこスタジアムの稼働率
【独自調査】
たつのこアリーナ利用者(個人)
,たつのこフィールド・ス
タジアム・屋外施設利用者の満足度
【独自調査】
運動やスポーツ活動のボランティア活動に参加したことが
ある 16 歳以上の市民の割合
【スポーツ市民意識調査】
スポーツの情報提供に満足している 16 歳以上の市民の割
合
【スポーツ市民意識調査】
義
務
教
育
の
充
実
10.2%(H24)
20%
14.6%(H24)
30%
子
ど
も
の
健
全
育
成
フィールド
スタジアム
アリーナ
フィールド
アリーナ
スタジアム
89.0%
61.9%
31.8%
77.4%
72.0%
(平成 33 年度)
90%
67%
37%
80%
77%
アリーナ
生
涯
学
習
の
推
進
文
化
芸
術
の
振
興
資
料
編
83
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
スポーツの推進
スポーツの推進 - 具体的施策
(現状認識)
市民誰もがスポーツを通じて健康的な生活を送れるよう,身近で気軽にスポーツを楽しむこ
ができる機会の充実を図る必要があります。
スポーツ市民意識調査の結果,
「日頃,運動やスポーツ活動をしている」と答えた中では,
「ウ
ォーキング」と答えた割合が全体の約半数を占めており,運動やスポーツを行っている場所
は「コミュニティセンターや近所の公園や広場」と答えた割合が全体の約 4 割を占めていま
した。
スポーツ少年団は,市民が主体的に運営するスポーツクラブとして,学校の体育館や近隣の
運動公園などの公共施設を活動拠点としているため,継続的に活動できる環境づくりが必要
です。
少子化の進行に伴い,スポーツ少年団員の確保が難しくなり,活動を縮小する少年団も見受
けられるため,相互の連携を図る必要があります。
平成 22(2010)年に「NPO 法人クラブ・ドラゴンズ」が総合型地域スポーツクラブとし
て活動をスタートしており,様々なスポーツ教室等が開催されています。
(具体的施策の目標)
市民それぞれのニーズに応じたスポーツが各地域で展開され,誰もが楽しみながらスポ
ーツに親しんでいます。
(具体的施策の内容)
(スポーツ推進課)
各種スポーツ大会やイベントを定期的に開催し,市民のスポーツ参加への意識の醸成を図ると
ともに,気軽にスポーツに楽しめる機会を提供します。
また,スポーツが日々の暮らしの中にさらに取り入れられ,生活に潤いをもたらすよう,スポ
ーツをはじめるきっかけづくりへの支援など多様な参加機会の拡充を図ります。
84
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Furtherance of Sports
(スポーツ推進課)
スポーツ少年団の活動拠点の確保や指導者の育成・派遣等の支援をするほか,継続して活動で
序
章
きる環境づくりを目指します。
また,NPO 法人クラブ・ドラゴンズとの連携の強化を図るとともに,運営支援や活動拠点の
確保などにより,活動基盤のさらなる安定化を図ります。さらに,総合型地域スポーツクラブを
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
円滑に運営するため,クラブマネージャーやスポーツコーディネーターなどの専門的な人材の育
成に取り組みます。
(スポーツ推進課)
年齢・体力・性別を問わず,誰もが気軽に楽しめる,グラウンドゴルフ,ソフトバレーボール,
義
務
教
育
の
充
実
バウンドテニス,インディアカなどのニュースポーツを推進します。
また,スポーツ推進委員との連携を図るとともに,市民スポーツ・レクリエーションまつり等
でニュースポーツの体験教室などを開催し,ニュースポーツの普及に努めます。
第
子
ど
も
の
健
全
育
成
層の
成果指標
(成果指標)
指
標
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
(平成 27 年度)
スポーツイベント(市民スポーツフェスティバル等)の延
べ参加者数
【独自調査】
スポーツ教室の延べ利用者数(指定管理者)
【独自調査】
総合型地域スポーツクラブ会員数
【独自調査】
スポーツクラブ等に加入している市民の割合
【スポーツ市民意識調査】
部活動に所属していない生徒のうち,学校外のクラブチー
ムに所属していると答えた生徒の割合
【独自調査】
ニュースポーツ教室・大会の延べ参加者数
【独自調査】
スポーツを直接観戦する 16 歳以上の市民の割合
【スポーツ市民意識調査】
(平成 33 年度)
7,378 人
8,800 人
42,613 人
51,000 人
436 人
800 人
18.5%(H24)
5.8%(H28)
1,035 人
6.9%(H24)
生
涯
学
習
の
推
進
20%
文
化
芸
術
の
振
興
モニタリング
1,200 人
10%
資
料
編
85
第2章 龍ケ崎市教育振興基本計画
スポーツの推進
スポーツの推進 - 具体的施策
(現状認識)
各種スポーツのレベルアップを図るには,専門的知識や経験を持つスポーツ指導者を育成す
るとともに,継続的な指導体制を構築する必要があります。
指導者の資質向上を図るため,講習会などを開催していますが,指導者の固定化などにより,
講習会への参加者が減少しています。
競技力の向上には,トップレベルの技術やプレーに身近に触れることが大切であるため,日
本フットボールリーグ(JFL)や関東大学サッカーリーグ戦,関東大学ラグビーリーグ戦な
ど,レベルの高い公式戦を開催しています。
第 74 回国民体育大会(茨城国体)が茨城県で開催されるに当たり,本市は柔道競技の会場
地として選定されています。
茨城国体や東京オリンピック・パラリンピックなどの大規模大会の開催を踏まえ,より多く
の市民がトップアスリートと触れ合う機会を創出する必要があります。
(具体的施策の目標)
茨城国体,ラグビーワールドカップ日本大会及び東京オリンピック・パラリンピックの
開催に伴い,トップアスリートと触れ合う機会が増加し,スポーツへの関心が高まり,交
流人口が増加しています。
(具体的施策の内容)
(スポーツ推進課)
優れた素質を有する競技者やトップレベルを目指している競技者に対し,高度な指導ができる
よう,スポーツ指導者講習会などを継続的に開催し,スポーツ指導者の育成を推進します。
(スポーツ推進課)
ジュニア期からトップレベルに至るまで,各種スポーツ団体が一貫した理念に基づき,最適な
指導を行うことができるよう,指導体制の強化を支援します。
また,流通経済大学及び龍ケ崎市体育協会などの関連組織の強化及び活性化を図ることで,ト
ップアスリートを育成します。
86
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
Furtherance of Sports
(スポーツ推進課・企画課)
ラグビーワールドカップ日本大会及び東京オリンピック・パラリンピックの開催を視野に入れ,
序
章
日本代表や各国代表チームの事前合宿練習場の候補地を流通経済大学と連携しながら招致活動
を推進します。
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
(スポーツ推進課)
茨城国体,ラグビーワールドカップ日本大会及び東京オリンピック・パラリンピックを通して,
市民のスポーツへの関心をより高めるとともに,スポーツツーリズムを推進することで,地域の
活性化を促すなど,交流人口の増加を図ります。
第
義
務
教
育
の
充
実
層の
成果指標
(成果指標)
指
標
現状値(2015 年) 目標値(2021 年)
名
スポーツ指導者講習会の受講数
【独自調査】
スポーツ全国大会出場件数(大学生を除く)
【独自調査】
ラグビーワールドカップ及び東京オリンピック・パラリン
ピックの事前キャンプの誘致チーム数
【独自調査】
総合運動公園の延べ利用者数(利用者+観覧者数)
【独自調査】
(平成 27 年度)
(平成 33 年度)
49 人
60 人
56 件
70 件
―
各大会 1 チーム
379,623 人
455,000 人
子
ど
も
の
健
全
育
成
生
涯
学
習
の
推
進
文
化
芸
術
の
振
興
資
料
編
87
第2章
龍ケ崎市教育振興基本計画
4
本計画の進行管理に当たっては,
「推進体制の強化」
「情報発信及び情報共有」
「施策の点検・
評価・見直し」を基本とします。
推進体制の強化
地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正により,教育委員会の活性化や透明性
の高い会議の運営をはじめとして,市長部局と教育委員会の連携の強化が図られました。
このため,市長と教育委員会で構成する龍ケ崎市総合教育会議での協議のほか,関係各課と
十分に協議・調整を行い,本市が目指す教育の方向性を共有し,教育大綱の基本理念の実現に
向けた取組を推進します。
情報発信及び情報共有
本計画の対象は,幼児や児童生徒だけでなく,青少年や成人など市民全般に関わることから,
本市が目指す教育の方向性をより多くの市民と共有する必要があります。
このため,教育に関する情報について,広報紙及び市公式ホームページなどを活用して,積
極的に発信します。
施策の点検・評価・見直し
本計画を確実に推進するため,計画(Plan)
,実行(Do)
,評価(Check),改善(Act)
のマネジメントサイクル(PDCA サイクル)により,計画の進行管理を行います。点検・評
価・見直しの中で取組内容の見直しや新規事業の企画・立案などを行います。
また,計画に基づく取組結果は,地方教育行政の組織及び運営に関する法律第 26 条の規定
に基づき,
「教育委員会の事務に関する点検評価報告書」として毎年度作成します。さらに,
当該報告書は,教育に関し学識経験を有する者の知見と活用を図り,議会に提出するとともに
市ホームページにも掲載します。
このほか,学校教育の分野においては,計画に基づく取組結果を踏まえ,毎年度作成する学
校教育指導方針へ反映します。
88
Chapter 2 Basic Plan for Promoting Education of Ryugasaki City
序
章
P
P
A
P
D
A
C
D
C
P
D
A
C
龍
ケ
崎第
市1
教
育章
大
綱
教育大綱の
D
基本理念の
実現に向けて
A
C
平成33(2021)年度
平成32(2020)年度
平成31(2019)年度
義
務
教
育
の
充
実
平成30(2018)年度
P
D
A
C
子
ど
も
の
健
全
育
成
平成29(2017)年度
推進体制の強化,情報発信及び情報共有
の策定
lan
・目指す方向性を共有
・既存事業の充実
・新規事業の企画立案
生
涯
学
習
の
推
進
計画に基づき
・情報発信・情報共有
・成果指標の達成に向けて
文
化
芸
術
の
振
興
o
ス
ポ
ー
ツ
の
推
進
ct
取組の
・有識者の知見の活用
・具体的施策の内容の見直し
資
料
編
取組結果の
・点検評価報告書の作成
・有識者によるチェック
・議会への報告
89