Cefuroximeのウサギ生殖に及ぼす影卿に関する研究 (器官形成期投与

CHEMOT
VOL.27S-6
Cefuroximeの
HERAPY
273
ウサ ギ 生 殖 に 及 ぼ す 影 響 に 関 す る研 究
(器 官 形 成 期 投 与試 験)
古 橋 忠 和 ・野 村
章 ・池 谷 恵 里 ・仲 澤 政 雄
株式会社野村総合研究所
セフ ァロスポ リン系 抗 生物 質 であ るCefuroxime25∼150mg/kgを
ウサ ギの 器官 形成 期 に 皮 下
お よび静 脈内投 与 し,以 下 の結 果 を得 た。
1)母
獣の 体重,摂 餌,摂 水量 お よび臓 器重 量に お いて,皮 下投 与 で は対照 群 に 比べ て100mg/
kg群 の卵巣重 量 の滅 少 を除 きCefuroxime投
静脈内投 与で は50な
らび に100mg/kg群
与 群 と 対照 群 との間 に有 意 の 差はみ られ な か
で体重 増 加 量,150mg/kg群
った。
で盲 腸 重 量(内 容 物 を含
む)に 有意 の増加 が認 め られ た以 外 には 対照 群 との 間 に有 意 の差 を認 め なか った 。
2)胎
仔 では皮 下 な らびに 静脈 内投 与 とも着 床数
生 存 胎仔 数,胎 仔 死 亡率,発 育(体 重,体 長 ,
起 因す る と考 え ら
尾長 お よび胎 盤重 量)お よび6時 間後 までの 胎仔 生 存率 に お いてCefuroximeに
れ る有意 の変動 は み られな か った。
外形異常 と して は,短 尾 が皮 下 投与 の25,50お
mg/kg群
よび100mg/kg群
な ら び に 静 脈 内投 与の25
でそれ ぞれ1例 ずつ 認 め られ た。
また骨 格観察 の結 果,皮 下投 与 で胸 骨核 癒 合が50な
らび に150mg/kg群
1例,静 脈 内投 与 で胸椎 椎 弓の過 剰 お よび 胸骨 核 癒 合が対 照 群に 各1例
,尾
に それ ぞ れ2お よび
椎骨 の 癒 合 が25mg/
kg群 に1例 み られ た。 しか し,こ れ らの 外形 な らび に骨 格 異常
,骨 格 変異,化 骨 程 度 には いず れ
与群 との間 に有 意 の差 はみ られ なか った。
も対照 群 とCefuroxime投
英 国Glaxo社
で開発 され た新 し い 注 射用 合 成 セ フ ァ
ロス ポ リン系 抗 生 物 質 で あ るCefurexime(以
の安全 性 評 価 に 関 連 し て,著
前お よび妊 娠 初 期,器
CXMを
下CXM)
者 ら は ラ ッ トを 用 い て 妊 娠
官 形 成 期,周
産 期 お よび授 乳 期 に
皮 下 お よび 静 脈 内 投 与 し,ラ
ッ トに お け る 本 剤
の催 奇形 性 な ら び に 生 殖 に 及 ぼ す 影 響 に つ い て 検 討 し ,
報告 した1)。
ウサ ギ の 器 官 形 成 期 に 皮 下 お
よび静 脈 内 投 与 し,本
剤 の ウサ ギ に お け る 催 奇 形 性 に つ
いて検 討 した の で 報 告 す る。
I.
材 料
新 日本 実 業 株 式 会 社 よ り提 供 さ れ ,試
験にあ
投与 量,投与 期 間 お よび 投与 方 法
CXMの
投与 量 は25,50,100お
よび150mg/kgの
計4段 階 と し,対 照群 と して 生理 食塩 液 投与 群 を 設 け
100gあ
た り0.1mlと
り第18日
ま での13日
した。 投 与期 間 は妊 娠 第6日 よ
間 とし,1日1回
午 前 中に 背 部
与 量 の決 定
の 同月 齢 の成熟 雌 ウサ ギを用 い た 予試 験 を行
な って 決定 した。 す な わ ち,CXM50,100,200お
び400mg/kgを
使用動物
よ
皮 下あ るいは 静脈 内に1日1回14日
間 連続 して 投与 し,こ の間 の 一般 症 状お よび体 重変 動 を
月 齢,New
Zealand
(体 重3.2∼4.5kg,Scott's
White種
Rabbit
の ウサ ギ
Productsよ
り購
月 以 上 予 備 飼 育 した の ち 試 験 に 供 し た
は温 度22±1℃,湿
度55±5%の
。動物
飼 育 室 で ウサ ギ用金
網製 ケ ー ジ に個 別 に 入 れ て 飼 育 し,飼
酵母社 製RC-4)お
3.
1群5匹
未経 産 の7ケ
入)を1ケ
10匹 で 構成 した。
4.投
たって は 生理 食 塩 液 に 溶 解 し て 用 い た 。
2.
妊娠 第0日 と して実験 に 供 した。 なお,妊 娠 動物 は1群
皮 下 また は耳 静脈 内 に投 与 した。
と 方 法
使用薬物
CXMは
割 合 で同居 させ,肉 眼 で 交尾 を確 認 した 日を
た。 投 学液 量は 妊 娠第0日 の 体重 を も と に ウサ ギ体重
今 回,著 者 ら はCXMを
1.
と1:1の
よ び 水(水
料(オ
200mg/kg群
が認 め られ,ま た静 脈 内投与 で も400mg/kgお
mg/kg群
よび
で5例 中 そ れ ぞ れ3な らび に2例 の死亡
よび200
で それ ぞ れ5例 中3な らびに4例 が 死亡 した
。
リエ ン タ ル
死亡 例は いず れ も死亡 す る1な い し3日 前 よ り発 現 した
道 水)は
自 由 に 摂 取 させ
重症 の下 痢 に よ る衰 弱 に起 因 す る もの と推 定 され た。 な
か ら2時
間 同種 同齢 の雄
た。
交 配 は発 情 期 の 雌 を 午 前9時
観 察 した。 この結 果,皮 下 投与 で は400mg/kgお
お,100mg/kg群
では 両投 与 経路 と も死 亡 例 は な か っ
たが,静 脈 内投与 では 体重 増 加抑 制 が認 め られ た。
CHEMOTHERAPY
274
以 上 の 結果 よ り,皮 下 な らび に 静 脈 内投 与 と も最 大 量
を150mg/kg,最
Fig. 1
小 量 を ヒ ト推 定 臨床 用 量 の 約1/2に
相 当す る25mg/kgと
kgお
JULY
Body weight
gain of pregnant
administered
CXM subcutaneously
1979
rabbits
殼 定 し,中 間 量 とし て100mg/
よび50mg/kgの2用
5.観
察方 法
1)母
獣 に及 ぼ す 影 響
盤 を 加 え た。
皮 下 な らび に 静脈 内投 与 と も一 般 症 状 は獣 験 期 間 中 毎
日観 察 し,体 重 は投 与 期 間 中 は 毎 日,そ の他 の期 間 は 隔
日に 測 定 した。 ま た,摂 餌,摂 水 量 は 妊 娠 第3,8,12,
16,20お
よび25日
妊 娠 第28日
に測 定 した 。
にす べ て の妊 娠 母 獣 を 耳 静脈 よ り空 気 を
注 入 して 致 死 せ しめ た後 開 腹 し,諸 臓 器 の 肉眼 的 観 察 な
ら び に主 要 臓 器(胸 腺,心,肺,肝,脾,腎,副
腎,卵
巣 お よび 盲 腸)の 重 量 測定 を 行 な った。
2)胎
仔 に 及 ぼ す影 響
妊娠 第28日
に 子宮 を 摘 出 し着 床 数,生 存 な らび に 死
Fig. 2
亡 胎 仔 数 を調 べ,生 存 胎 仔 につ い て は そ の 性別 。 体 重,
Food and water intakes
of pregnant-rabbits
administered
CXM subcutaneouly
体 長,尾 長 お よび 胎 盤 重 量 の測 定,口 腔 内 を 含 む外 形 な
らび に 内臓 異 常 の 検 索 を行 な った 後,DAWSON法2)に
し
た が って骨 格 漂 本 を 作 成 し骨 格 観 察 を 行 な っ た。 また 生
存 胎 仔 は保 育 器(温 度36℃,湿
度60%)に
収 容 し,6
時 間 後 まで の胎 仔 生 存 数 を 調 べ生 存 率 を 算 出 し た。
実 験 結 果 の推 計 学 的 処 理 に は,1母
t-検 定,x2検
体 を1標 本 と した
定 お よ びWILCOXONの
順 位 和検定法 を
用いた。
II.成
績
1.皮
下 投 与 に よ る器 官 形 成期 投 与 試 験
1)母
獣 に 及 ぼす 影 響
一 般 症 状 で は す べ て の動 物 に 異常 は認 め られ ず,流 産
例 お よび 死 亡 例 もみ られ なか った。 妊娠 期 間 中 の 体 重 増
加 量はFig1に
び50mg/kgで
示 す よ うに 妊 娠 第12日
頃 よ り25お
外 形 異 常 と して は25,50お
増 加 傾 向 を示 した が,対 照 群 との 間 に 有
尾 が 各1例 ず つ み られ た。
意 の差 は み られ な か った。
示 す よう
与 群 で は 若 干 の変 動 が み られ た が対 照 群 との
間 に有 意 の差 を 認 め な か った。 剖 検 時 の 肉 眼 的 観 察 で
は,対 照 群 な らび にCXM投
与 群 の い ず れ に お い て も臓
器 の異 常 は認 め られ ず,ま た臓 器 重 量 の 測 定 で もTable
1に 示 す よ うに100mg/kg群
の卵 巣 で 投 与 量 と相 関 し
な い有 意 の滅 少 が 認 め られ た 以 外 にはCXM投
与群 と対
照 群 との 間 に有 意 の 差 を 認 め な か った 。
2)胎
仔 に及 ぼ す 影 響
Table2に
よび 胎 盤重 量 では
与 群 と対照 群 の間 に有 意 の 差 を 認 め な か った 。
また25mg/kg群
で短
与 群 と もに認め ら
れ なか った 。
生 存 胎 仔 の6時 間 後 まで の 生 存 率 はTable
よ うに1∼3時
間 で はCXM投
3に 示す
与 群 と対 照 群 の 間に はほ
とん ど差 を 認め なか った が,4時
間 以降 で は有 意の差 は
な い が ほ ぼ 投与 量 に相 関 して 減 少 す る傾 向 がみ られ た。
骨 格観 察 の結 果 で は,骨
50な
らび に150mg/kg各
格 異 常 と して 胸骨 核癒 合が
群 に そ れ ぞ れ2例 と1例 み
られ た が,投 与 量 との相 関 はみ られ な か った。 骨 格変異
と して は 投 与 量 とは 相 関 しない が腰 椎 の過 剰 が対 照群 で
示 す よ うに 着 床数,生 存 胎 仔 数,胎 仔 死亡
率,生 存 胎仔 の性 比,体 長,尾 長,お
CXM投
よ び100mg/kg群
内臓 異 常 は 対 照 群 な らび にCXM投
摂 餌 量 な らび に 摂 水 量 に つい て もFig2に
にCXM投
た が 投 与 量 との 相 関 は な か った 。
よ
の雌 胎 仔 の 体 重 で 有 意 な増 加 が み られ
1例,第13肋
骨 の 形成 が対 照 群 な ら び にCXM投
群 で37.5∼58.1%認
与
め られ た が 有意 の差 は み られ なか
った 。 また 胸 骨 核,尾 椎 骨 お よび 前肢 な らび に後肢 中手
骨 の 化 骨 程 度 に つ い て も対 照 群 とCXM投
与 群 と の間
VOL.27
CHEMOTHERAPY
S-6
Fig. 3 Body weight gain of pregnant
administered
CXM intravenously
Table
1
Effect
of
* Significant
of
difference
rabbit
from
Fig. 4
rabbits
administration
on
control
Food
bits
subcutaneous
pregnant
275
teratological
of
CXM
on
and water
administered
mean
CXM
of pregnant
rab.
intravenously
weight
(g •}
S. D.)
study
at P <0 .05
に有意の差を認 め なか った 。
物 を 含 む)に 有 意 の増 加 を 認 め た 以外 に は 対 照 群 との 間
2.静
脈内投 与 に よ る器 官 形成 期 投与 試 験
1)母
獣に及 ぼ す影 響
に 有 意 の 差 は み られ なか っ た0
2)胎
一般症状 では す べて の 動 物 に異 常 は認 め られ ず
,流 産
仔 に及 ぼ す 影 響
Table 5に 示 す よ うに,100mg/kg群
例および死 亡例 もみ られ な か った。 妊 娠 期 間 中 の 体 重 増
お よび150mg/kg群
加量はFig.3に
50mg/kg群
示 す よ うに25お
organ
intakes
よび50mg/kg群
で
の性 比(雌/雄)で
の 生 存 胎仔数
有 意 の 減 少,
の雌 胎 仔 で体 重 の有 意 の増 加 が み られ た が
増加傾向を示 したが 投 与 量 との間 に相 関 は み られ な か っ
必 ず しも投 与 量 と の相 関 は み られ な か った 。 また,着 床
た。摂餌な らび に摂 水 量 で もFig.4に
数,胎 仔 死 亡 率,生 存 胎 仔 の体 長,尾 長 お よび 胎 盤 重 量
娠第12日
の50な
らび に100mg/kg群
示 す よ う に,妊
の摂水量が有
で はCXM投
与 群 と対 照 群 の 間 で有 意 の 差 を 認 め な か
意に減少 した 以外 は 対照 群 と の間 に 有 意 の 差 が み られ な
っ た0外 形 異 常 は短 尾 が25mg/kg群
かった。
だ け で あ り,内 臓 異 常 は 対 照 群,CXM投
剖検時 の肉眼 的 観 察 で は 対照 群 な ら び にCXM投
与
群のいずれ の臓 器 に も異 常 は な く,ま た 臓 器 重 量 の 測定
でもTable 4に 示 す よ うに150mg/kg群
の 盲 腸(内 容
に1例
み られた
与群 いずれに
お い て も認 め られ なか った 。
生 存 胎 仔 の6時 間 まで の 生 存 率 はTable
うにCXM投
6に 示 す よ
与 群 と対 照 群 との 間 に 有 意 の 差 を 認 め な
CHEMOTHERAPY
276
Table
* Significant
Table
2
Effect of subcutaneous
teratological
study
difference
3
Effect
in rabbit
from
control
of subcutaneous
fetuses
administration
JULY
of CXM
in rabbit
fetuses
on
at P<0 .05
administration
on teratological
study
of CXM
on viability
and
skeletal
development
1979
CHEMOT
VOL.27S-6
Table
4
Effect
of
pregnant
*Significant
Table
*
difference
5
Significant
Effect
intravenous
rabbit
of
difference
from
on
administration
teratological
control
intravenous
from
HERAPY
control
of
277
CXM
on mean
organ weight (g•}S. D.)
of
study
P<0.05
administration
of
CXM
in rabbit
fetuses
on
teratological
study
at P<0.05
かった。
て 低 い 発 現 率 を 示 し た が,両
骨格観 察の結果 で は,骨 格異 常 として 投与 量 との 相関
者 間 の発 現 頻度 に は有 意 の
差 は み ら れ な か っ た 。 ま た 胸 骨 核,尾
椎骨 お よび前 肢 な
はないが,片 側 胸椎 椎弓 の過 剰 な らびに 胸骨 核 の癒 合が
ら び に 後 肢 中 手 骨 の 化 骨 程 度 もCXM投
与 群 と対 照群
対照群の同腹仔 の各1例 で,尾 椎 骨 の 癒 合が25mg/kg
との 間 に有意 の 差 を認 め なか った 。
群の1例 でそれ ぞれ み られた 。骨 格 変異 は胸 骨核 過 剰が
150mg/kg群
れ,第13肋
で,頸 肋骨 が25mg/kg群
骨 の形 成 がCXM投
で 各1例 み ら
与群 では対 照群 に 比べ
III.
考
Cefazolin,Cephalexin,Cephacetrileな
porin系
抗 生 物 質 で は マ ウ ス,ラ
察
どCephalosッ トお よ び ウ サ ギ の 胎
CHEMOTHERAPY
278
Table
6
JULY
Effect of intravenous
administration
of CXM on viability
in rabbit fetuses
on teratological
study
仔 に対 す る催 奇 形 性作 用 は 認 め られ て い な い3)∼5)。
今 回,著 者 らは 妊娠 ウサ ギ の器 官 形 成 期 にCXM
25
∼150mg/kgを
皮 下 あ るい は 静 脈 内 投 与 した が,皮 下
rapy:
2)
245-272,
DAwSON,
A.
skeleton
on
red
お よび 静脈 内 と もに,生 存 胎仔 数,生 存 胎 仔 の発 育(体
3)
重,体 長,尾 長)骨 格 変 異,化 骨 程 度 に 関 し てはCXM
妊 娠 ウサ ギ に対 し他 の セ フ ァ ロス ポ リン剤 と同様 に安 全
4)
1)
大 高 忠 彦, 川 崎
A
note
cleared
Technol.
528∼543,
一, 古 橋 忠和, 須 藤 鎮 世, 野 村
章, 清 水 康 資, 仲 澤 政 雄: Cefuroximeの
ラッ ト
生殖 に お よぼ す 影 響 に 関す る 研 究。Chemothe-
5)
水 谷 正 寛,
マ ウ ス,ラ
1:
the
staining
of
with
123•`124,
the
alizarin
1926
1970
吉 岡 錬 二 郎,
長 谷 川 徳 雄,
根 本 克 利:
マ ウ ス お よ び ラ ッ トに お け る 催 奇
形 性 試 験 。 応 用 薬 理3:
献
on
specimens
岩 波 黄 葵,
藤 井 登 志 之:
Cefazolin
毒 性 お よ び 胎 仔 へ の 影 響 。Chemothe-
Cephalexinの
性 が 高 い もの と考 え られ る。
文
18:
青 山 卓 夫,
development
1979
B.:
S. Stain
渡 辺 信 夫,
sodiumの
rapy
に 起 因 す る と考 え られ る異常 所 見 は み られず,CXMは
and skeletal
1979
伊 原 敏 夫,
249∼263,
高 野 喜-:
1969
Cephacetrileの
ッ トお よ び ウ サ ギ の 胎 仔 の 発 生 な ら び
に 生 後 の 発 育,分 化 に 及 ぼ す 影 響 。 基 礎 と 臨 床
9:
3137∼3158,
1975
VOL.27
CHEMOTHERAPY
S-6
TERATOLOGICAL
STUDY
ON CEFUROXIME
279
IN RABBITS
TADAKZUFURUHASHI,AKIRA NOMURA,ERI IKEYA
and MASAONAKAZAWA
Nomura Research Institute
Teratological study on cefuroxime, a new cephalosporin antibiotic, was carried out in New Zealand
Whiterabbits. Cefuroxime was administered subcutaneously or intravenously at the those of 25,
50, 100 and 150mg/kg to pregnant rabbits from day 6 through 18 after mating. On day 28 after
mating, pregnant rabbits were sacrificed to examine the effect of cefuroxime on fetuses.
No dose-related changes were observed in mortality, extarnal, visceral and skeletal malformations, body weight, body length and tail length of fetuses, indicating that cefuroxime has no teratologicaleffect on rabbit fetuses.