編集後記 - 財務省

編 集 後 記
今年最後となる「ファイナンス」をお読み頂き、ありがとうございます。巻頭言は、
三木大臣政務官の「古代阿波に思いを馳せて。
」です。
巻頭言で財務省関連の第一線の職場の一つとして紹介された通貨製造。特集では、最
近話題に上ることの多い記念貨幣の魅力を取り上げました。最初に発行されたのは1964
年の東京オリンピックの開催記念。その 1,000 円貨幣の図柄には富士山と桜が使われて
いて、やはり日本を代表するものなのだ、と親しみを感じました。私自身、総務省出向
時代に地方自治法施行 60 周年記念貨幣の発行を理財局と相談したことを思い出し、今か
ら 2020 年東京オリンピック・パラリンピックの記念貨幣が楽しみです。
表紙は、江戸時代から冬至の日(今年は 12 月 21 日)に入るようになったといわれる
柚子湯です。その柚子湯に浸って気持ち良さそうなカピバラ、かわいいですよね。
年初の世界同時株安、英国の EU 離脱(ブレグジット)国民投票など、今年も様々な
出来事がありました。
「ファイナンス」でも、世界経済が議論される G20 会合や、議長
国として開催した G7 仙台会合(7 月号)、初の BEPS 会合、OECD 租税委員会の京都開
催(8 月号)など、後年でも振り返られるよう概要と成果を載せています。
暦年で初の訪日外国人観光客 2,000 万人突破、113 番元素の「ニホニウム」命名、
SNS で広がった映画のヒットなど、明るい話題も多くありました。個人的には、熊本
地震等でのボランティアなど、助け合いの活動が定着しつつあることが印象的でした。
身の回りのことも、財政や日本の将来の課題も、結局原点は同じではないでしょうか。
相手のことを自分のことのように感じる、様々な人や物事と触れ合ってみる、というこ
とを引き続き大切にしたいと思っています。
最後に、嬉しい出来事を。11 月、財務省内のトイレで心肺停止状態になった方に対
し、職員数名が心臓マッサージ等を行い、命が救われたとのことです。慣れないことで
も困っている人を何とかしたいと無我夢中で動く。そんな人間と一緒に仕事をしている
ことに改めて感動しました。麹町消防署のホームページで、「財務省本庁舎において救
命処置を行い、男性の命を救ったバイスタンダーに対し、消防署長感謝状を贈呈」と紹
介されています。
来年も、この「ファイナンス」等を通じて、皆様からご意見を伺いながら、各種情報
や我々の想いを伝えていきたいと思います。皆様、よい年をお迎え下さい。
(財務省広報室長 佐久間 寛道)
12 月号(通巻第 613 号)平成 28 年 12 月 13 日発行
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財務省
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100 ファイナンス 2016.12