編集後記 - 財務省

編 集 後 記
ファイナンス 9 月号、いかがでしたでしょうか。グラビアでは、8 月に就任された木
原、大塚両副大臣、三木、杉両大臣政務官に登場頂くとともに、ソウルで開催された日
韓財務対話の集合写真を掲載しています。
巻頭言は、千房株式会社代表取締役の中井政嗣様にお願いしました。昨年、
「人育て
は自分育て」と題した中井様の講演を親友の紹介で伺い、感銘を受けたのがきっかけで
す。経営者としては大きなリスクである「刑務所出所者の採用」を信念をもって公に
し、
「職親プロジェクト」という全国的なプロジェクトを立ち上げ、受刑者に「自分を
受け入れてくれる場所が社会にある。そこで頑張れば再出発できる。」との希望を与え
る人育て活動をしていらっしゃいます。巻頭言の言葉を借りれば「大きな税金を注がれ
る」側から「納税者に変わり、被害者の方達にも罪を償えるだろう」と。中学校卒業と
同時に乾物屋に丁稚奉公、40 歳にして高等学校を卒業されるなど、多くのご経験を経
られています。一人ひとりを大切にし、共に育とうとする姿勢。かといって安易に他人
に依存することをよしとしない姿勢。様々な分野に当てはまる素晴らしい生き方です。
表紙は、毎年9月第三月曜日(今年は 19 日)の敬老の日にちなんだものを選びまし
た。多年にわたり社会に尽くしてきた高齢者を敬愛し、長寿を祝う日です。
先人や自分の祖父母等に思いをはせると、自分の今の生き方は恥ずかしくないか、自
分の信じることをやっているかと振り返ることにつながります。敬老の日だけではあり
ませんが、改めて思いを致し、感謝する機会となる記念日は、祝日であるかどうかにか
かわらず、非常に大切だと実感しています。
なお、敬老の日が国民の祝日と定められた 1966 年当時、日本の高齢者の数は 600 万
人強です。昨年は約 3,400 万人。10 歳以上伸びている平均寿命を含め、大きく変化し
ている状況も、改めて感じるところです。
さて、1998 年 9 月号での初連載以来、根強い人気を誇る N さんの「私の週末料理日
記」が、今月から満を持して新たにスタートしました。来月号もご期待下さい。今後
も、ファイナンスの原稿に一層わかりやすく、親しみやすいものを織り込むなど、財務
省広報の工夫を続けていきたいと思います。例えば、財務省ホームページについては、
10 月からトップページにスライドショーを導入予定です。ちなみに、ファイナンスの
一部記事は、ホームページからご覧いただけることを御存じでしたか?こちらも一度覗
いてみて下さるとうれしいです。
(財務省広報室長 佐久間 寛道)
9 月号(通巻第 610 号) 平成 28 年 9 月 14 日発行
編集・発行
財務省
編集補助・印刷・販売 日経印刷株式会社
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