《質疑応答》 (PDF:188KB)

≪2.ラグビーワールドカップ2019公認チームキャンプ地への応募
および2020東京オリンピック7人制ラクビー競技等の事前キャンプ
誘致に向けてのフィジー共和国訪問について≫
記者
ラグビーワールドカップのキャンプ地誘致のことですけれども、そもそ
も、なぜフィジーでなければいけないんでしょうか。現時点でホストタウンに登
録できてないぐらい、これまでも交流実績がないということですよね。フィジー
に照準を絞った理由をお伺いします。
市長
やはりフィジーは強豪国で、2019年のラグビーワールドカップに出て
くるような国との交流を最初から深めておく必要があるだろうと思いました。い
ろいろな候補があるんですけれども、調べてみると、フィジーの選手が2人、日
本に帰化してトップリーグに入っていますし、親日的でもあるし、それからフィ
ジーの名誉領事の河村さんが別府に住まれていらっしゃるということもあって、
今年の1月頃に大使を紹介をしてもらって、いろいろな国がある中でフィジーへ
誘致活動をしやすかったというのもあるんですけれども、じゃあ、フィジーに
行ってみようということで、5月に大使館にお伺いしまして大使と話をしたんで
す。そうしたら、「いろいろな地域からそういうご要望がありますよ」と。た
だ、「2019年のラグビーワールドカップと2020年のオリンピックの7人
制、両方のキャンプ誘致というのは大分市が初めてですね。これはいい話なので
本国にしっかり伝えておきましょう」という話をしてくれて、本国にも伝えても
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らったら、このたび青年スポーツ省の事務次官が来日した際に大使が連れてきて
くれたんです。
非常によかったのは、リオのオリンピックで7人制ラグビーがありまして、日
本もニュージーランドを破ったりと活躍しましたけれども、金メダルをとったの
がフィジーなんです。だから、フィジーは特に7人制は強いです。もちろん15
人制も世界ランクでベスト10ということで強いチームなので、どちらにしても
ラグビーのワールドカップとオリンピックと両方の誘致ができるということで、
フィジーは私どもとしては非常に魅力のある誘致先だと思っています。
イングランド大会のときに、決勝に行くのは上位2チームで、A、B、C、D
と5つぐらい予選リーグがあって、日本はほとんど勝ったんですが、最後は勝点
差で上がれなかったですよね。フィジーも上がれなくて。ニュージーランドと
オーストラリアは決勝に上がったので日本大会に来ます。今、オセアニアリーグ
の予選をやっていまして、サモア、トンガ、フィジーは予選リーグを行っていま
すが、2チームしか来られないので、もし負けると最終予選にまわる事になりま
す。総当たりで6試合ぐらいやるらしいんですけれども、2試合やって2勝して
いるので、今のところ、2019年もおそらく日本に来てもらえるだろうと思っ
ています。
この間大使と話をしましたら、「いや、やはりサモアもトンガも強いので」
と。ご存じのとおり、環太平洋のあの辺りの国は全部強いですよね。「まだまだ
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これから何が起こるかわかりませんけど」と言っていましたけれども、そういう
強豪であるということと、河村さんはじめ、ちょっとご縁もあってお話をした
ら、じゃあ今度ぜひ来てくださいというお話を事務次官からいただきまして、そ
ういう運びになったということであります。
記者
キャンプ誘致が成功したとして、そういった場合の経済効果の試算とかは
されているんでしょうか。
市長
どれぐらい費用がかかるかというのは少しずつやっていますけれども、ま
だそこまでしていません。これからになります。
記者
その上で伺いたいのですが、キャンプ地の整備や今回の訪問なども、正直
お金がかかる話だと思うんですけれども、その上でもキャンプ誘致にこだわるの
はどういったところからなんでしょうか。
市長
まず、大銀ドームで試合があるのは決まっています。おそらく3試合ぐら
いか、しかもビックゲームが行われると思うんです。九州の中で福岡と大分と熊
本が会場でありますけれども、大分が4万人で一番大きいですから、いい試合が
行われると思います。この間、トップリーグの神戸製鋼対キヤノンの試合があっ
たときは1万人以上入って、組織委員会の島津さんも来て、「いや、大分は大変
熱心ですね」と。
試合は最終的に組織委員会が決めますが、非常にいい試合が大分市であります
から、大分市内で開催されるときに大分市の中に公認キャンプ地ができてなく
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て、どこかほかの都市に泊まらないといけないというようなことはあるべきでは
ないし、また、せっかく世界から人が見えるときに、大分市の魅力発信という意
味でも、地域の活性化の意味でも、大変いい機会だと思いますので、ぜひ、大分
市でキャンプをしてほしいと。大分市内の中心市街地のホテルであれば、そこか
ら大銀ドームまで30分か20分で行けますから、選手にとっても非常に都合が
いい、便利がいいはずです。
それから、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けても、必ず
キャンプ地が必要になります。そこも、サッカーのワールドカップのときの中津
江村のカメルーンみたいなものでしょうか、非常に大きな効果があったと思いま
す。これから経済効果の計算をしないといけないと思いますけれども、かかる費
用以上の効果があるのは間違いないと思います。
去年、イングランド大会に行ったときに、ブライトン市という、日本が南アフ
リカに勝った球技場があったところの市長さんと会って話をしました。やはり公
認キャンプ地でホストをして、ボランティアの皆さんはじめ、市を挙げて日本
チームを迎えたことが市のレガシーで、みんなでそういう取り組みをした経験が
一番大事な遺産なんですというお話を聞きましたけれども、そういう取り組みを
大分市もぜひしたいなと思っています。
そういう意味で費用はかかりますけれども、ぜひ公認キャンプ地を誘致したい
と思っています。
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記者
改めて伺いたいのが、誘致合戦が激しくなる中で、現在、大分市の強み、
弱みをどのように見てらっしゃるのか。そして、その弱みという点をカバーする
のにどう取り組んでいこうとお考えですか。
市長
まだ強み弱みの分析とか、ほかのどこが手を挙げるかとかは。別府市は
ニュージーランドのロトルア市と姉妹都市なので、そういう関係でいろいろやっ
ていて、非常にいいことだと思います。だから、別府にもぜひキャンプしてもら
いたいなと思います。
大銀ドームで試合をやるのですから、少なくとも2カ所の公認キャンプ地が大
分の中で必要ですよね。日程が詰まってくると4カ所ぐらいないといけないかも
しれません。あと熊本と福岡で試合があるんですけれども、宮崎とか佐賀もキャ
ンプ地を誘致したいと思っておられると思うので、誘致を希望するところが増え
ると思うんです。だから、さっき言ったとおり、フィジーは佐賀から回ってきま
したので。
強みというのは、大銀ドームという九州の中で一番大きい4万人のスタジアム
の一番近いところにありますということが、まず一番の強みだと思います。それ
から、例えば駄原総合運動公園をはじめとしまして、公認キャンプに適したよう
な施設が幾つかあります。これも費用がかかりますけれども、さっき言いました
とおり、ホストタウン登録の制度を利用して、できるだけ国のお金も活用しなが
ら準備を進めていけば、財政的な負担というのは軽減できますので、そういうと
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ころは強みかなと。
弱みというのは、私は特にあまりないような気がしますけど。これからの取り
組みですので、いろいろ出てくるかもしれません。
記者
関連ですけれども、キャンプに適した施設というのは新しくつくるという
ことですか。
市長
駄原総合運動公園は球技場がありまして、ラグビーにもよく使われていま
す。例えばそこの芝をもっと伸ばしたりとか、それから、公認キャンプ場は幾つ
かのスペックが定められています。例えば選手の更衣室、ロッカールームが必要
とか、そういうのがあります。そういうところを整備していかないといけないの
で、少し整備費用がかかりますけれども、何もないところに整地をしてグラウン
ドをつくるということではありません。
記者
別府なんかはグラウンドを広くしたりしていますが。
市長
実相寺ですね。
記者
そういうのは大丈夫なんですか。
市長
大丈夫です。駄原総合運動公園は十分広さは足りていますし、実相寺と比
べて分析はしていませんけれども、基本のところは整っているということです。
記者
駄原総合運動公園の整備は決まってから予算措置するのか、それとも、決
まる前に既に改修に向けて動き出すのか。
市長
ある程度予算措置もしながら働きかけをしていくことになると思います。
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公認キャンプ地になりましたと決まるのは来年でして、その公認キャンプ地
は、実はどこのチームが来るという形では決まらないんですよ。要するに公認
キャンプ地として指定されましたと決まるんです。来年の夏でしたかね。その
後、例えば大銀ドームではこの試合とこの試合を行いますと決まるのとあわせ
て、ここのチームを受け入れてくださいというふうに来るので、フィジーじゃな
いかもしれませんけれども。それを待っていて準備をすると間に合わないので、
それより早く予算措置等はしていくことになると思います。
29年度当初予算で、一部を12月の補正予算にも入れていかないといけませ
ん。
記者
高知市は高知県と共同で公認キャンプ地に立候補しているんですけれど
も、大分市としては県と連携しての立候補はしないのですか。
市長
県とは絶えず連絡しながら、どういうふうにしましょうかと相談しながら
やっています。一緒に手を挙げるという形にはなってないとは思いますけれど
も、大分県のほうは、特に大分市に対するいろいろな取り組みについて、ぜひ一
緒に盛り上げていきましょうということで知事とも意見交換をしていますし、事
務方も年中やっていますので。実質はタイアップをしてやっているような形に
なっています。
記者
ちなみに、県内は何都市ぐらいが公認キャンプ地に立候補しそうだという
のは把握しているんですか。
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市長
今のところは別府市と大分市の2カ所みたいです。
記者
先ほど、記者会見が終わったら直ちに応募するとおっしゃっていたんです
けれども、これは今日中に応募するということですか。
市長
今日、メールで出せばいいんです。フォーマットができていまして、別に
記者会見が終わらないとできないということはないんですけれども、スケジュー
ルとしては今日の夕方ぐらいに応募します。
≪6.「大分市空家等対策計画」(案)についての意見を募集します≫
記者
空き家問題の目的、大分市特有の空き家に関する課題とか特徴というのは
何かあるでしょうか。
市長
まず活用のところについて、大分市が全国に先駆けてやっていますのが、
富士見が丘で行ったんですけれども、団地の中での空き家の有効活用ということ
をやりました。富士見が丘というのは昭和40年代でしょうか、開発されまし
て、子育て世代の家族が集う、非常ににぎやかな大きな住宅だったんですけれど
も、子供が大きくなって巣立っていって、両親2人だけになって、そのうちお一
人が欠けたりとか、施設に移ったりということで空き家が生じるようになりまし
た。だいぶ空き家率が高まり、寂しくなったんですけれども、地域の皆さんの努
力で活性化していこうということで、いろいろなイベントを行ったり、若い世代
に空き家に入ってもらおうということで大分市が支援をしたことで、また、若い
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夫婦や子育て世代が入ってくるようになりまして、今、活性化しています。
そういう取り組みを地方創生担当大臣に紹介しましたところ、全国で過疎地域
と中心市街地は結構行われているんですけれども、中間の近郊の団地の取り組み
はなかなか行われていないので、ぜひ参考にしたいということを言っています。
大分市の中では、富士見が丘の取り組みというのは支援措置としては終了したん
ですけれども、これを大分市中に広げていきたいということで、いろいろ取り組
みもしています。
そういう取り組みをしながら、空き家を活用するとともに、これも大分市で新
しい施策になっていますUIJターンですね。関東、関西、福岡とかで働いてい
る方で、近居・同居で大分に帰ってきて働きたいという方に対する支援措置を本
年度から設けておりまして、そういう形で近居・同居を進めることによって空き
家を活用していこうという取り組みをしてきておりますので、そこは全国の中で
も進んだ取り組みではないかなと。富士見が丘のほうでは5年ぐらいですか、
もっとでしょうか、取り組まれておりますので、非常に先進的な例だと思いま
す。
以上で記者会見を終了します。
(※出席者の発言内容については、単純ミスと思われる字句や
重複した言葉づかいなどを整理して掲載しています。)
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