症例 1 出題者:藤田博正((財)北海道対がん協会細胞診セン ター) 対象

■泌尿器細胞診報告様式 2015 に沿った細胞診断セミナー
症例 1
出題者:小椋聖子(大阪府済生会野江病院病理診断科)
年齢:90 歳代
性別:男性
臨床所見:他院にて PSA 高値と膀胱壁腫瘤を指摘され,
精査のため当院受診
採取部位:採取法:自然尿
染色法:パパニコロウ染色
標本作製法:LBC BD サイトリッチレッド法
選択肢
1. 陰性(尿細管上皮細胞)
2. 異型細胞(異型尿路上皮細胞)
3. 悪性疑い(低異型度尿路上皮癌疑い)
4. 悪性(低異型度尿路上皮癌)
5. 悪性(前立腺癌の膀胱浸潤)
症例 2
出題者:戸村弘樹(大崎市民病院臨床検査部)
年齢:60 歳代
性別:男性
臨床所見:平成 24 年 4 月,頻尿,切迫性尿失禁を主訴に当院受診.尿
細胞診にて class Ⅲ a,Atypical cells を認めたが膀胱鏡で異常を認めず,
PSA:5.294 ng/mlと高値のため,経直腸的前立腺生検 12 か所施行する
も病理組織診断は No malignancy であり,経過観察となる.以後,尿細
胞診にて持続的な異型細胞を認めるが,再前立腺生検,膀胱生検,左右
腎盂・尿管尿,CT,膀胱鏡検査のいずれにおいても異常を認めず,現在
に至る.
採取部位:尿
採取法:自然尿(H28 年 6 月の尿検体)
染色法:Papanicolaou 染色,Giemsa 染色
標本作製法:オートスメア標本
選択肢
1. 陰性(反応性尿細管上皮細胞)
2. 異型細胞(異型尿路上皮細胞)
3. 悪性疑い(尿路上皮癌疑い)
4. 悪性(尿路上皮癌)
5. 悪性(前立腺癌の膀胱浸潤)
■泌尿器細胞診報告様式 2015 に沿った細胞診断セミナー
症例 3
出題者:岡本奈美(四国がんセンター臨床検査科)
年齢:70 歳
性別:男性
臨床所見:前立腺癌,左尿管結石
採取部位:自然尿
採取法:自然尿
染色法:Papanicolaou 染色
標本作製法:BD サイトリッチ法
症例 4
出題者:小材和浩(福岡赤十字病院病理診断科)
年齢:69 歳
性別:女性
臨床所見:血尿
採取部位:採取法:自然尿
染色法:パパニコロウ染色
標本作製法:YM 固定液を使用した二回遠沈法
選択肢
1. 陰性(デコイ細胞)
2. 異型細胞(異型尿路上皮細胞あるいは反応性尿細管上皮細胞)
3. 悪性疑い(高異型度尿路上皮癌疑い)
4. 悪性(高異型度尿路上皮癌)
5. 悪性(前立腺癌の膀胱浸潤)
選択肢
1. 陰性(反応性尿路上皮細胞と反応性尿細管上皮細胞)
2. 異型細胞(異型上皮細胞)
3. 悪性疑い(高異型度尿路上皮癌疑い)
4. 悪性(高異型度尿路上皮癌)
5. 悪性(明細胞腺癌)
■泌尿器細胞診報告様式 2015 に沿った細胞診断セミナー
症例 5
出題者:浅見英一(がん・感染症センター都立駒込病院病理科)
年齢:71 歳
性別:男性
臨床所見:右腎盂癌疑い
検体:自然尿
染色法:Papanicolaou 染色
標本作成法:LBC 法
選択肢
1. 陰性(反応性尿路上皮細胞)
2. 異型細胞(異型尿路上皮細胞)
3. 悪性疑い
4. 悪性(低異型度尿路上皮癌)
5. 悪性(高異型度尿路上皮癌)