北 区 保 健予 防課 Chika Takahashi 東京都の公衆衛生医師のやりがい 北区には現在、公衆衛生医師として保健所長、保健予防課長、結核感染症係長 の 3 名が勤務しています。私は平成 24 年に結核感染症係長として北区に異動と なり、その後、産休、育休を経て、平成 27 年からは保健予防課長として、結核感 染症係を含めた二十数名の職員をとりまとめています。また、母子保健等を所管 している健康支援センター(保健センター)の医師業務も兼務しています。北区 は都内でも結核罹患率が高い区であり、結核診断を契機に、本人や家族の社会的・ 精神的問題等が浮かび上がるなど、対応困難な事例が多く見られます。こういっ た事例には、各部門と連携しながら対応しており、あらゆる健康問題に取り組む 「公衆衛生マインド」を持ちながら、仕事を進める公衆衛生医師のやりがいを感じ ています。 このように東京都では異動により様々な分野を経験しながらスキルアップが可 能です。今後も地域特性を考慮し、課題を整理しながら、業務を進めていきたい profile と思います。 高橋 千香 2010.04 福祉保健局多摩小平保健所保健対策課感染症対策担当係長 2012.04 北区保健所保健予防課結核感染症係長 2013.04 北区健康福祉部副参事 希望者へのメッセージ 公衆衛生医師が担当する分野は幅広く、研修や職場での OJT はありますが、自己学習 も欠かせません。また、行政職としての事務能力や関係機関との交渉力も必要です。しか し、なにより「公衆衛生マインド」を持ってあらゆる仕事に取り組む姿勢が一番重要だと 思っています。一緒に働いてくださるみなさまをお待ちしています。 Kazushi Kobayashi 2015.04 北区健康福祉部保健予防課長 一言: Listen to the patient, he will tell you a diagnosis. 学生時代に教えていただいた言葉です。相手は患者さんだ けではありませんが、しっかり相手の話を聞いて仕事に反 映させていきたいと思っています。 渋 谷 区 地 域保 健課 健康日本一を目指して 渋谷区では、渋谷区健康増進計画に基づき、ライフステージ別に健康目標を設 定するとともに、家庭・地域・学校・医療・行政等が相互に連携した健康づくり 事業を推進しています。健康づくりは、本人の自覚による日々の取り組みが基本 となりますが、健康的な生活習慣の形成、実践と継続のためには、区民も含めた 様々な関係者が連携して社会全体で取り組むことが求められます。運動、食事、 休養等の様々な観点から事業を実施・推進し、区民の健康づくりを支援してい ます。 臨床とはまた違った幅広い経験を積むことができます 東京都へ入職し、初めての配属先である渋谷区へ勤務して 3 年目になります。 区民の健康づくりのための新たな事業を行ったり、区内でのデング熱発生を受けて関 係者間の調整を行ったり、環境省を中心に官民共同で実施している熱中症声かけプロ ジェクトが発行する熱中症予防強化新聞( 熱強新聞)の全国唯一の地方版である渋谷区 profile 版の発行を行ったりと、臨床とはまた違った地方行政ならではの経験を、幅広く積むこ 小林 一司 とができています。 2014.04 渋谷区健康推進部地域保健課長 希望者へのメッセージ 行政は、適切な鑑別診断と治療により、患者さんの状態が好転していく臨床の現場と 趣味:テニス 座右の銘:日々是好日 比べると、事業効果がすぐには分かりにくいかもしれません。その分、住民の生活に根 差した息の長い事業を展開することで、公衆衛生や生活環境の向上を図ることができ、 やりがいも大きいものになります。ぜひ一緒に働いてみませんか? 保健所編 16
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