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マクロ経済指標レポート
米国 温暖な天候により下ぶれ(1
温暖な天候により下ぶれ(16
(16年11月
11月鉱工業生産)
鉱工業生産)
2016
016年12月15日(木)
~製造業の
製造業の拡大モメンタム
拡大モメンタムは
モメンタムは脆弱~
脆弱~
第一生命経済研究所 経済調査部
主任エコノミスト 桂畑 誠治
0303-52215221-5001
鉱工業生産
16/01
16/02
16/03
16/04
16/05
16/06
16/07
16/08
16/09
16/10
16/11
+0.5
▲0.1
▲0.9
+0.4
▲0.1
+0.5
+0.3
▲0.1
▲0.2
+0.1
▲0.4
設備稼働率
(▲1.4)
(▲1.4)
(▲2.0)
(▲1.4)
(▲1.3)
(▲0.6)
(▲0.9)
(▲1.1)
(▲1.0)
(▲0.8)
(▲0.6)
11 月の鉱工業生産は
前月比▲
0.4%と
%とマイ
前月比
▲0.4
%と
マイ
ナスに転じた
ナス
に転じた
製造業
(NAICS)
+0.4
▲0.1
▲0.4
+0.1
▲0.2
+0.2
+0.3
▲0.5
+0.2
+0.3
▲0.1
鉱業
公益
▲1.8
+0.4
▲2.2
▲3.2
+0.8
▲0.1
+0.7
+0.0
▲0.1
+1.9
+1.1
+3.6
▲1.1
▲4.0
+6.2
▲0.5
+2.9
+0.3
+2.8
▲2.7
▲2.8
▲4.4
ハイテク
関連
+1.7
▲1.4
▲0.1
▲0.2
+0.7
+0.7
+0.9
▲0.3
+0.6
+0.8
+0.1
除ハイテク
関連
+0.2
+0.1
▲0.5
+0.1
▲0.2
+0.1
+0.2
▲0.5
+0.2
+0.4
▲0.0
自動車関連
+2.0
+0.9
▲1.2
+1.3
▲4.5
+5.6
+0.7
+0.9
+0.3
+0.9
▲2.3
+75.7
+75.6
+74.9
+75.2
+75.1
+75.4
+75.7
+75.6
+75.4
+75.4
+75.0
生産能力
製造業
(NAICS)
+75.9
+75.7
+75.4
+75.4
+75.2
+75.4
+75.6
+75.2
+75.2
+75.4
+75.4
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.0
+0.1
+0.1
16年11月の鉱工業生産は、製造業や公益の縮小により前月比▲0.4%と減少に転じ、
市場予想の同▲0.3%を下回った。鉱業が原油価格の上昇を受けた石油・ガスの掘削な
どの拡大を背景に前月比+1.1%と2ヶ月連続で増加した。一方、公益は例年よりも高
い気温によって暖房需要が減少したため前月比▲4.4%と3ヵ月連続で減少した。また、
製造業生産は、ドル高、新興国経済減速などの影響を受け前月比▲0.1%と減少に転じ
たが、市場予想の同▲0.2%よりもマイナス幅が小さかった。
業種別では、非鉄、アパレル、印刷・同サポート、石油・石炭が加速した。また、一
次金属、航空機・その他輸送設備、その他製造業、食品・飲料・タバコが増加に転じた。
さらに、家具・関連製品が鈍化したものの高い伸びを維持した。一方で、一般機械、加
工金属、自動車・同部品、紙、化学、プラスチック・ゴム製品が減少に転じた。また、
木材、コンピューター・電子機器、繊維が鈍化したほか、電気設備・部品が減少幅を拡
大した。
稼働率では、投資の持ち直しにより生産能力が増え始めたものの、生産の減少を背景
に鉱工業全体が75.0%(前月75.4%)と低下し、市場予想の75.1%を下回った。一方、
製造業は75.4%(前月75.4%)と横ばいとなった。
生産活動は緩やかな改
生産活動は
緩やかな改
善を続
ける見込み
善を
続ける
見込み
3ヶ月移動平均・3ヶ月前対比年率では、鉱工業生産が製造業、鉱業の持ち直しにも
かかわらず、公益の急減を背景に▲1.0%(前月+0.7%)とマイナスに転じた。一方、
製造業生産は非鉄、木材、石油等の拡大などにより+0.3%(前月▲0.2%)とプラスに
転じたものの勢いが弱い。
四半期では、10、11月の鉱工業生産(平均)は、鉱業や製造業の拡大にもかかわらず
温暖な天候による公益の大幅な落ち込みを背景に前期比年率▲0.3%(7-9月期同+
0.5%)と減少に転じた。10、11月の製造業生産(平均)は、加工金属、コンピュータ
ー・電子機器、食品・飲料の加速や、木材製品、非鉄、家具、紙、印刷、石油・石炭、
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る
と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内
容は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
1
化学などが増加に転じたことにより前期比年率+0.8%と7-9月期の同+0.3%からプ
ラス幅を拡大した。10-12月期の経済活動の緩やかな拡大を示している。
今後の鉱工業・製造業生産活動は、堅調な国内需要、原油価格の上昇、在庫調整の進
展を背景に押上げられるものの、ドル実効レートの急上昇や世界経済の低成長の影響を
受け、緩やかな改善ペースにとどまると予想される。
(%)
(%)
鉱工業・製造業生産
(3ヵ月移動平均・3ヵ月前対比年率)
鉱工業・製造業生産
(前年同月比)
10
12
10
鉱工業生産
8
鉱工業生産
製造業生産
製造業生産
8
6
6
4
4
2
2
0
0
-2
-2
-4
-4
10
11
12
13
14
15
16
10
11
(出所)FRB
12
13
14
15
16
(出所)FRB
(%)
鉱工業生産と製造業生産(四半期、前期比)
(%)
(図表)稼働率
3.0
100
自動車
ハイテク
2.5
90
鉱工業生産
2.0
80
製造業
1.5
70
1.0
60
0.5
50
0.0
製造業
40
-0.5
30
-1.0
71 73 75 77 79 81 83 85 87 89 91 93 95 97 99 01 03 05 07 09 11 13 15
10
11
12
13
14
15
16
(出所)FRB
(出所)FR
B
本資料は情報提供を目的として作成されたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。作成時点で、第一生命経済研究所経済調査部が信ずるに足る
と判断した情報に基づき作成していますが、その正確性、完全性に対する責任は負いません。見通しは予告なく変更されることがあります。また、記載された内
容は、第一生命ないしはその関連会社の投資方針と常に整合的であるとは限りません。
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