オープンシールド工法

オープンシールド工法
平成28年11月
オープンシールド協会
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1.オープンシールド工法(NOS)とは
オープンシールド機を使用して、プレキャスト製品の函渠、開渠を
土被りの浅い地中に埋設する工法です。
~ オープンシールド工法の特長 ~
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曲線施工が可能
軟弱地盤、帯水層での施工が可能
オープンシールド機上部の開放が可能
騒音振動が少ない
施工幅が小さい
地下埋設物の下を通過可能
既設水路の改修施工が可能
日々施工帯が移動
オープンシールド機は地中残置が可能
根入れが不要
オープンシールド機
敷設函渠 (□-3.9×4.3)
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2.オープンシールド工法(NOS)施工実績
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3.基本タイプの分類
オープンシールド工法
函体反力型
裏込注入タイプ(NOSⅠ型)
裏込注入なしタイプ(NOSⅡ型)
元押し推進型
推進タイプ(NOSⅢ型)
函体非反力型
自走タイプ (NOSⅤ型)
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4.裏込注入タイプ(NOSⅠ型)の概要
上部が開放されたオープンシールド機を使用し、地山のバックホ
ウで掘削、函体は地上からクレーンで据付け、函体上部を直ちに
埋戻し、オープンシールド機の推進は敷設した函体を反力にして
シールドジャッキにより推進します。函体の両側部及び底部の3
方向のテールボイドに可塑状の裏込注入材を充填します。
適用箇所:狭隘で重機配置困難、土留め打込・引抜困難
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5.施工例
5-1.二連ボックスカルバート 上下二分割
<裏込注入タイプ(NOSⅠ型)>
敷設函体:□□-3.75×1.8,L≒1000m
(全4工区)
土 質 :粘性土、砂礫
地下水位:GL-2.0m
施工条件:家屋近接
曲線施工(R=100m)
施工断面図
掘進方向
敷設位置
敷設位置
敷設位置
-施工前-
-施工中-
-施工後-
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5.施工例
函体運搬用トラック
残土運搬用ダンプトラック
≒3.75m
オープンシールド機(裏込注入タイプ)
一方通行
片側交互通行
クローラクレーン(80t吊り)
(車道幅)
(歩道)
5-2.重機配置平面・側面図
敷鉄板
掘削用バックホウ(山積み1.4m3)
仮置き函体
仮復旧舗装
埋戻し用バックホウ(待機)
≒43.0m(掘進時)
クローラクレーン(80t吊り)
オープンシールド機
掘削用バックホウ(山積1.4m3)
埋戻し用バックホウ(待機)
残土運搬用ダンプトラック
函体運搬用トラック
仮復旧舗装
敷鉄板
埋戻し材(改良土)
裏込注入材
裏込注入プラントへ
グラウトホース
進行方向
函体
≒43.0m(掘進時)
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5.施工例
5-3.オープンシールド機、敷設函体
掘進方向
(幅×高さ×長さ:8.9m×5.3m×9.61~10.20m)
(函体下部:12.0t 、 函体上部:12.5t)
- オープンシールド機 (NOSⅠ型) -
- 敷設函体 : □□-3.75×1.80×1.50(上下二分割)-
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5.施工例
5-4.施工写真①
バックホウ
(掘削用)
オープンシールド機
上部函体
歩道
掘進方向
車道
ダンプトラック
(残土搬出用)
< 重機配置 (到達側から発進側を見る) >
< 函体据付状況 >
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6.2連ボックスカルバート施工における課題と対応
(1) オープンシールド機発進時における鏡切り工・補助工法
① オープンシールド機下段組立(支保工下まで)
② オープンシールド機の前方及び側方部埋戻し
掘進方向
③ 支保工撤去後、オープンシールド機上段部組立
④ 発進立坑前面の鋼矢板引抜き
⑤ 鋼矢板引抜完了、掘進(函体据付)
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6.2連ボックスカルバート施工における課題と対応
(2) オープンシールド機到達時における鏡切り工・補助工法
掘進方向
掘進方向
< 函体据付状況 >
< 到達立坑内掘削状況 >
< 重機配置 (到達側から発進側を見る) >
< 到達立坑内 オープンシールド機解体状況 >
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6.2連ボックスカルバート施工における課題と対応
(3) 裏込注入材の充填性
図 グラウト孔配置
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