オーストラリア経済見通し オーストラリア経済は、低金利政策や政府の景気対策を背景に、個人消費や住宅投資など内需を支えとしつつ、鉄鉱石や液化天然 ガス(LNG)などの輸出の改善もあって堅調に推移していると思われます。半面、設備投資や物価上昇の鈍さなどが本格的な景気回 復のハードルとみられています。金融政策については、当面現行水準を維持するものとみられますが、物価動向次第では、更なる利 下げの可能性もあると思われます。物価上昇の鈍さの主な要因は、労働市場における雇用者数の伸びが主に非正規雇用(パート・ア ルバイト)を中心としたものであり、正規雇用の伸び悩みが賃金上昇率の鈍化につながっていることにあると考えられます。 企業の慎重な姿勢などから設備投資や正規雇用の著しい回復は直ぐには期待できず、世界経済や資源価格の動向、為替水準な どの影響で一時的に景気回復が停滞する可能性もあると思われます。ただ、低金利政策や財政政策を背景に、家計部門や輸出など を支えとした緩やかな回復傾向をたどるものとみています。 【実質GDP成長率(前年同期比)の推移】 6 (%) 【失業率と消費者物価指数(前年同期比)の推移】 (2006年第2四半期~2016年第2四半期、四半期) 7 (%) 6 5 (2006年第3四半期~2016年第3四半期、四半期) 失業率 5 4 4 3 3 2 2 1 0 06/6 08/6 10/6 実質GDP(四半期) 1 12/6 0 06/9 14/6 出所:ブルームバーグのデータをもとにニッセイアセットマネジメント作成 16/6 消費者物価指数 08/9 10/9 12/9 14/9 (年/月) 16/9 (年/月) 出所:ブルームバーグのデータをもとにニッセイアセットマネジメント作成 ご留意いただきたい事項 ●当資料は、市場環境に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが作成したものであり、特定の有価証券等の勧誘を目的とするものではありません。●投資信託は値動きのある資産を投資対象としており、基準価額は変 動しますので、これにより投資元本を割込むおそれがあります。ファンドによって投資対象資産や投資規制、投資対象国などが異なるため、リスクの内容や性質が異なります。また、投資信託のお申込時、保有期間中、およびご換金時には費用をご負担いただく場合があ ります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。●当資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。●当資料に記載されている各指数、統計資料等の著作権・知的財産 権その他一切の権利は、各算出先、公表元に帰属します。 ●当資料に記載されている内容は作成日現在のものであり、今後予告なく変更される場合があります。投資に関する最終決定はお客様ご自身でご判断ください。 ●当資料のグラフ・数値等は過去の実績であり、将来の市場環境の変動や投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。 オーストラリア長期金利・株式見通し オーストラリア長期金利は、月前半はドイツ銀行への懸念の後退や原油価格の上昇、世界的な長期金利上昇傾向を背景に上昇(債券価 格下落)しました。月半ばには、9月の豪雇用統計が市場予想を下回ったことからやや低下(債券価格上昇)する場面もありました。月末に かけては、米金利上昇や豪消費者物価の低下が避けられたことでオーストラリア準備銀行(RBA)の追加利下げ観測が後退したことなどか ら上昇傾向が継続しました。今後は、国内外の金融政策や海外の金利動向を受けて変動する可能性もありますが、当面RBAは政策金利を 据え置くとみられることからほぼ横ばいで推移すると思われます。 オーストラリア株式(S&P/ASX200指数)は、月初は、ドイツ銀行への懸念の後退や原油価格上昇などで買われたものの、その後は中国 の貿易統計の悪化や原油減産への不透明感、低調な国内企業決算などを受けて下落傾向となりました。米大統領選挙への思惑による世 界的な市場変動の影響を受けた面もありました。当面は、国内外の景気動向や米大統領選を受けた海外市場の動向次第では、変動が大 きくなる場面も考えられます。しかしその後は、オーストラリア経済の緩やかな回復や世界的な低金利を背景とした資金流入が続くものと考 えられ、緩やかな上昇基調に戻るものとみています。 【株価(S&P/ASX200)指数とロンドンメタル(LMEX)指数の推移】 【政策金利と10年国債利回りの推移】 8 (%) (ポイント) (2006/10~2016/10、月次) 7 6,000 5 5,000 4 4,000 3 3,000 2 0 06/10 S&P/ASX200指数 7,000 10年国債利回り 6 1 (2006/10~2016/10、月次) 8,000 2,000 政策金利 08/10 1,000 10/10 12/10 14/10 出所:ブルームバーグのデータをもとにニッセイアセットマネジメント作成 16/10 LMEX(ロンドンメタル)指数 0 06/10 08/10 10/10 12/10 14/10 16/10 (年/月) (年/月) 出所:ブルームバーグのデータをもとにニッセイアセットマネジメント作成 ご留意いただきたい事項 ●当資料は、市場環境に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが作成したものであり、特定の有価証券等の 勧誘を目的とするものではありません。●投資信託は値動きのある資産を投資対象としており、基準価額は変 動しますので、これにより投資元本を割込むおそれがあります。ファンドによって投資対象資産や投資規制、投資対象国などが異なるため、リスクの内容や性質が異なります。また、投資信託のお申込時、保有期間中、およびご換金時には費用をご負担いただく場合があ ります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。●当資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。●当資料に記載されている各指数、統計資料等の著作権・知的財産 権その他一切の権利は、各算出先、公表元に帰属します。 ●当資料に記載されている内容は作成日現在のものであり、今後予告なく変更される場合があります。投資に関する最終決定はお客様ご自身でご判断ください。 ●当資料のグラフ・数値等は過去の実績であり、将来の市場環境の変動や投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。 為替見通し 豪ドルは、月半ばまで良好な豪小売売上高(8月)や原油高、米早期利上げ観測による米ドル高円安の流れなどを受けて買われまし た。その後は、豪雇用統計(9月)が市場予想を大きく下回り売られる場面もありましたが、月末にかけては、堅調な商品市況や豪中央 銀行(RBA)の利下げ観測の後退などから買われ、豪ドル高円安傾向が続きました。 当面は、米大統領選の結果を受けた世界的な市場変動や日米の金融政策、資源価格の動向などから一時的に大きく変動すること も考えられます。しかし、緩やかな景気回復が期待されること、主要先進国に対して相対的に高い金利水準であることなどを背景に、 海外からの資金流入が続くと考えられることなどから豪ドルは堅調に推移するものと予想しています。 【豪ドル/円と対米ドル投機的ポジションの推移】 【米ドル/円と豪ドル/円の推移】 140 (円) (2006/10~2016/10、月次) 120 豪ドル買いポジションの蓄積 米ドル/円 120 100 100 80 (万枚) (2006/10~2016/10、月次) (円) 12 豪ドル/円(左軸) 10 8 6 4 80 60 豪ドル/円 0 60 40 40 20 06/10 2 20 08/10 10/10 12/10 14/10 16/10 (年/月) 出所:ブルームバーグのデータをもとにニッセイアセットマネジメント作成 -2 豪ドル/米ドルの投機的 ポジション建て玉(右軸) -4 -6 豪ドル売りポジションの蓄積 0 06/10 08/10 10/10 12/10 14/10 -8 16/10 (年/月) 出所:ブルームバーグのデータをもとにニッセイアセットマネジメント作成 ご留意いただきたい事項 ●当資料は、市場環境に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが作成したものであり、特定の有価証券等の 勧誘を目的とするものではありません。●投資信託は値動きのある資産を投資対象としており、基準価額は変 動しますので、これにより投資元本を割込むおそれがあります。ファンドによって投資対象資産や投資規制、投資対象国などが異なるため、リスクの内容や性質が異なります。また、投資信託のお申込時、保有期間中、およびご換金時には費用をご負担いただく場合があ ります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。●当資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。●当資料に記載されている各指数、統計資料等の著作権・知的財産 権その他一切の権利は、各算出先、公表元に帰属します。 ●当資料に記載されている内容は作成日現在のものであり、今後予告なく変更される場合があります。投資に関する最終決定はお客様ご自身でご判断ください。 ●当資料のグラフ・数値等は過去の実績であり、将来の市場環境の変動や投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。
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