国民健康保険からのお知らせ 平成 27 年度 国民健康保険事業の決算をお知らせします 問い合わせ 国保年金課(☎内線312・313) ■国保財政の仕組み 国民健康保険は、市の一般会計とは別の独立した「国民健康保険事業特別会計」で経理を行っています。収入は、 被保険者の皆さんが納める国民健康保険税や、国・県などからの補助金・交付金がほとんどを占めており、支出は、 保険給付費(医療費などの給付)が約 53%を占めています。 ■国民健康保険事業の決算 市の国民健康保険事業特別会計の平成 27 年度決算では、 単年度実質収支で約 1.4 億円の赤字となりました。累積赤 字は平成 26 年度決算においてすでに 10 億円を超えてお り、平成 30 年度までに累積赤字を解消するため、一般会 計から 5 億円の繰り入れを行いました。残った累積赤字 約 7 億円について、翌年度の歳入を繰り上げて充てる「繰 上充用金」で、歳入不足を補っている状況です。 赤字発生の主な原因は、高齢化や医療の高度化による保 険給付費の増加、後期高齢者支援金や介護納付金による負 担、被保険者の所得水準が低いことによる国民健康保険税 の歳入不足が挙げられます。 なお、国民健康保険の安定的な制度運営のため、平成 30 年度より国民健康保険の財政運営が都道府県単位とな ることとされています。 (単位:億円) 12 累積赤字の推移 平成 27 年度 太宰府市国民健康保険事業特別会計決算状況 総務費・保健事業費 (約 1.6 億円) 累積赤字 (単位 : 億円) 95.6 繰上充用金:歳出に対して足 りない財源を次年度の予算か ら前借りして補てんするもの。 90 繰上充用金 (約 7.0 億円) 80 繰入金(累積赤字補てん 5.0 億円) 他繰入金・その他(約 6.2 億円) 諸支出金(約 0.6 億円) 前年度繰上充用金 (約 10.6 億円) 共同事業拠出金 (約 19.2 億円) 70 60 介護納付金(約 3.4 億円) 交付金等 (約 40.4 億円) 後期高齢者支援金 (約 9.5 億円) 50 40 30 10 国・県支出金 (約 22.0 億円) 保険給付費 (約 50.7 億円) 20 8 6 10 4 2 0 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 国民健康保険税 (約 15.0 億円) 歳 入 歳 出 ■被保険者(市民)の皆さんへのお願い 増大する医療費用や介護費用は、将来的な保険料(税)の値上げや自己負担の拡大という形で、被保険者 の皆さん一人ひとりの負担を増やす恐れがあります。たとえ今は健康な人でも、今後発症したり、持病(高 血圧・糖尿病など)が重症化して本人の身体的負担だけでなく、仕事にも支障が出たり、その家庭にとって 大きな経済的負担ももたらすことになります。一人ひとりが特定健診を毎年受けて自分の体の状態を正しく 知り、適度な運動、生活習慣の改善など無理なくできる健康づくりに取り組むことが大切です。 ※具体的に取り組んでいただきたいこと ①特定健診は、病気の早期発見・早期治療のために毎年受けましょう。 ②腰痛や風邪など少し気をつければ防げる病気やけがから身を守りましょう。 ③歯磨きなどにより歯を大切にしましょう。 ④持病がある人は、かかりつけ医師による健康管理をしっかり受けましょう。 ⑤ジェネリック医薬品への切り替えを医師、薬剤師に相談しましょう。 ⑥食事、運動、飲酒、喫煙など日ごろの生活習慣を見直してみましょう。 市では、文化、スポーツ、地域活動などを対象とした「元気づくりポイント事業」など、健康づくり、生 きがいづくりを推進し、医療費の適正化に努めています。国民健康保険では、特定健診の実施、特定健診の 結果が一定の基準を超えた人への特定保健指導の実施、医療費通知、ジェネリック医薬品差額通知、レセプ ト点検など、医療費の適正化に取り組んでいますが、市民(被保険者)の皆さんの「健康づくり」へのご理 解とご協力が医療費の増大を抑えることに最も効果がありますので、ご協力をお願いします。 太宰府市役所 代表電話 (921) 2121 FAX (921) 1601 広報 だざいふ 2016.12.1(平成28年) 10
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