第 2 特集 第 ご購入はこちら 第 2 章 第 2 特集ジェスチャの AI 認識に挑戦 2章 筋肉×コンピュータ! 新しいユーザ・インターフェースの可能性を探る 脳波がい け 筋肉もい たら ける! さらに①… ジェスチャのAI認識に挑戦 辰岡 鉄郎 筋電波形の全波整流 生体計測基板 E + - チャネル1 - + Bluetooth LE ローパス・フィルタ A-D 変換 チャネル2 前処理(平均値の算出) PC 筋電 本章でやり たいこと コラム2 k平均法を用いて手の形を分類 人工知能で分類 図2 階層的クラスタリングでも手の形を分類 (こういう方法もある) 手の形を判定 図 2 解析アプリケーション ApplyClustering.py のフロー 脳波を測定して解析できるようになれば,筋肉の動 きを信号として測って解析することもできます. そこで,第 2 章では,上腕から 2 チャネルの筋電図 を記録・解析して,手の形を判定します(図 1). ● 人工知能アルゴリズムに k 平均法を選んだ理由 3 種類の動作(グー / チョキ / パー)を行ったデータ に対して,教師なし学習である k 平均法を適用すると, 正解ラベルを与える必要がありません.データの分布 の偏りから 3 種類の動作が各クラスタに分けられ,判 定することができます. ソフトウェア構成を図 2 に示します.基本構成は第 1 章の図 2(a)と同じですが,解析アプリケーション の中身がこの図 2 になります.図 3 に判定結果を示し ます. k 平均法のあらまし k-means(k 平均法)は,あらかじめ分類するクラス タの数を決めておき,各クラスタの中心位置を調整す ることで最適な分類を見つけ出すクラスタリング手法 です(図 4).アルゴリズムの概要は以下の通りです. 2017 年 1 月号 1,何らかの方法でクラスタの中心ベクトル(セント ロイド)を決める 2,各 データを,最も近い中心ベクトルのクラスタ に割り当てる 3,ク ラスタごとの平均ベクトルを新たな中心ベク トルとする 4,中 心ベクトルとデータ間の距離の総和が,一定 値以上変化しなくなるか,規定回数に達するま で 2,3 を繰り返す 30 25 Ch2振幅[μV] 図 1 筋電図から手の形を判定する 20 15 10 5 0 6 8 10 12 14 16 18 Ch1振幅[μV] 20 22 24 図 3 手の形を 3 つのかたまりに分類した 入力パラメータの散布図 1…特徴量①の散布図 113
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