胃がん検診・胃リスク検診仕様書(281KBytes)

交野市胃がん・胃がんリスク検診業務仕様書
1.事業名
胃がん検診及び胃リスク検診業務
2.目的
がん対策として検診を実施し、早期発見・早期治療につなげる。
3.対象者
40歳以上の市民
※胃がんリスク検診に関しては、胃がん検診を受診する者のうち希望する者
ただし、過去に胃リスク検診を受けたことがある者、ピロリ菌除菌者は対象外
4.業務内容
「健康増進法」第 19 条の2及び「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指
針」に基づき交野市が指定する日時及び場所に受託者が出向き、胃がん検診及び胃リス
ク検診を併せて集団方式で行うものとし、以下の関連業務を含めるものとする。
(1)胃がん検診に関する業務
項目
1)検診項目
2)問診
3)撮影
4)読影
5)記録の保存
6)検診結果報告
内容
問診及び胃部エックス線検査(撮影・読影)とする。
現在の症状、既往歴、過去の検診の受診状況等を聴取する。
① 撮影機器の種類を明らかにする。また撮影機器は、日本消化器がん検診学
会の定める仕様基準注1)を満たすものを使用する。
② 撮影枚数は最低8枚とする。
③ 撮影の体位及び方法を明らかにする。また、撮影の体位及び方法は日本消
化器がん検診学会の方式注 1)によるものとする。
④ 造影剤の使用に当たっては、その濃度を適切に(180~220W/V%の高濃度バ
リウム 120~150ml とする)保つとともに、副作用等の事故に注意する。
また、造影剤の誤飲に対する処置対応を取れること。
⑤ 撮影技師は、日本消化器がん検診学会が認定する胃がん検診専門技師の資
格を習得すること(撮影技師が不在で医師が撮影している場合は除く)。
⑥ (交野市から報告を求められた場合には)撮影技師の全数と、日本消化器
がん検診学会認定技師数を報告する。
① (交野市から報告を求められた場合には)読影医全数と日本消化器がん検
診学会認定医師数を報告する。
② 読影は二重読影とし、原則として判定医の一人は日本消化器がん検診学会
認定医とする。
③ 必要に応じて過去に撮影したエックス線写真と比較読影する。
① 胃部エックス線画像、問診記録、検診結果は年度末より 5 年間は保存し、
その後適切な方法で破棄する。
② 保存期間中に交野市より依頼があった場合には提出できるよう管理する。
① 検診結果は、実施後 20 日以内に、市保管用、実施日毎の結果一覧、要精検
者のフィルム、要精検者の精密検査依頼書等を交野市に提出する。
② 要精密検査となり、至急医療受診が必要な場合は、速やかに交野市に明確
③
④
⑤
⑥
7)システムとして ①
の精度管理
②
に報告する。
結果の郵送に係る経費については、委託料に含む。
検診結果の通知書式及びその発送内容等の詳細については、別途協議の上
で決定する。
交野市が指定する方法で電子データに変換し、速やかに電子媒体を用いて
報告する。
電子媒体の結果報告は、提出前に必ずコンピューターウイルスの検索を行
い、ウイルス感染していないことを確認し、交野市に提出する。
交野市への結果報告は、検診受診後 4 週間以内に行う。
撮影や読影向上のための検討会や委員会(外部の胃がん専門家を交えた会
※
)を設置するよう努める。(※当該検診機関に雇用されていない胃がん検診の
専門家)
③ 常に日本消化器がん検診学会の定めに準じた精度管理を実施する。
8)事業評価に関す ① チェックリストやプロセス指標などに基づく検討を実施する。
る検討
② がん検診の結果及びそれに関わる情報※について、交野市から求められた
項目を全て報告する。
※「がん検診の結果及びそれに関わる情報」とは、地域保健・健康増進事
業報告に必要な情報を指す。
9)その他
① 検診全体の流れを円滑とするよう努めること。
② 検診に関するトラブルについては、直ちに市に報告し、その対処につい
ては市の指示に従うこと。
③ 検診に係わる必要物品(バリウム・発泡剤・下剤・検診衣・フィルム・
コップ等)を準備すること。ただし、検診に必要な電力及び、受診者が
下剤を服用するための飲用水は、施設の物を利用して差し支えない。
④ 受診票(問診表)は、本市が希望する項目を含んだ書式で準備すること。
⑤ 施設内の備品等を使用する必要がある場合は、事前に申し出ること。
⑥ 受診者のプライバシー並びに個人情報の保護に努めること。
⑦ 検診にて発生した医療廃棄物等は、受託した医療機関が処分すること。
注 1)胃部エックス線撮影法及び撮影機器の基準は日本消化器がん検診学会発行、新・胃
X線撮影法ガイドライン改訂版(2011)を参照
(2)胃がんリスク検診に関する業務
項目
1)検診項目
2)問診
3)血液検査
4)検診結果判定
内容
問診、ヘリコバクター・ピロリ菌抗体検査及びペプシノゲン検査とする。
① 胃がん検診の受診者かどうか、過去にピロリ菌の保有を指摘されたことがあるか否
か、除菌したことがあるか否かなどについて聴取する。
② また、その際に、胃リスク検診についての説明を行い、実施についての受診者本
人の同意を必ず得る。
ヘリコバクター・ピロリ菌抗体価検査及びペプシノゲン検査を行い、測定値から判定す
る。なお、特定健診等と同時に採血する場合は、一般生化学検査と同じ採血管を使
用しても差し支えない。
① 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の主な原因と考えられているヘリコバクター・ピロリ菌の抗
体価検査と、胃粘膜萎縮(老化)マーカーのペプシノゲン検査とを組み合わせ
て、胃の健康度を ABCD の 4 群に分類する。
5)記録の保存
6)検診結果報告
7)その他
② いずれの検査についても、その結果の判定に当たっては、検診に携わる医師が
行う。
① 問診記録・検診結果は年度末より少なくとも 5 年間は保存し、その後適
切な方法で破棄する。
② 保存期間中に交野市より依頼があった場合には、提出できるよう管理
する。
① 検診結果は、実施後 20 日以内に、市保管用、実施日毎の結果一覧等を
交野市に提出する。
② 要精密検査となった場合には、必ず精密検査を受ける必要があることを
速やかに交野市に報告する。
③ 医師が必要と判断した者については、医療機関への受診勧奨を通知すること。
④ 結果の郵送に係る経費については、委託料に含む。
⑤ 検診結果の通知書式及びその発送内容等の詳細については、別途協議の
上で決定する。
⑥ 交野市が指定する方法で電子データに変換し、速やかに電子媒体を用い
て報告する。
⑦ 電子媒体の結果報告は、提出前に必ずコンピューターウイルスの検索を
行い、ウイルス感染していないことを確認し、交野市に提出する。
① 検診全体の流れを円滑とするよう努めること。
② 検診に関するトラブルについては、直ちに交野市に報告し、その対処に
ついては交野市の指示に従うこと。
③ 採血に必要となる器具(注射器、スピッツ等)については、委託料に含む
こと。
④ 受診票(問診表)は、交野市が希望する項目を含んだ書式で準備するこ
と。
⑤ 施設内の備品等を使用する必要がある場合は、事前に申し出ること。
⑥ 受診者のプライバシー並びに個人情報の保護に努めること。
⑦ 検診にて発生した医療廃棄物等は、受託した医療機関が処分すること。
(3)費用請求等その他の業務
1)検査費用の請求
毎月の業務完了分を翌月 10 日までに、交野市健やか部健康増進課に請求すること。
2) 業務実施報告
交野市から依頼があった場合は、交野市が指定する様式により、業務実施報告書を
作成し、提出すること。
3) その他
詳細な事項及び変更が必要な事項については随時協議する。