さんご漁業(深海さんご漁業)の許可又は 起業の認可方針

さんご漁業(深海さんご漁業)の許可又は
起業の認可方針(足摺岬等周辺海域)
(趣旨)
第1
高知県漁業調整規則( 昭和 48 年高知県規則第 14 号。以下、
「規則」という。)
第7条第1号イに規定するさんご漁業のうち、足摺岬及び宿毛湾周辺海域(以下
「当該許可操業区域」という。)における深海さんご漁業の許可又は起業の認可
(以下「許可等」という。)について、行政手続法(平成5年法第 88 号)第5
条第1項の規定に基づく審査基準を定めるとともに、この漁業の許可等について
必要な事項を定める。
(適用範囲)
第2
この方針は、規則第7条第1項イに規定するさんご漁業 のうち、宝石さんご
( 一般にヤギ目サンゴ科に属し、それらの内骨格が宝飾品等に用いられているもの。以
下同じ。) を 漁獲 目 的と す る 深 海さ ん ご漁 業( 高 知 県 海面 の うち 当該 許 可 操 業区
域で操業するもの。以下同じ。)に適用する。
(許可等をしない場合)
第3
規則第 23 条に規定する許可等をしない場合の具体的な内容については、以
下のとおりとする。
(1)規則第 23 条第1項第2号の「その申請に係る漁業と同種の漁業の許可の不
当な集中に至るおそれがある場合」は、正当な理由なく同じ者に対し、同一
の漁業種類について同時に2以上許可することとなる場合とする。
(2)規則第 23 条第1項第3号の「漁業調整又は水産資源の保護培養のため必要
があると認める場合」は、次のいずれかに該当する場合とする。
ア
漁獲対象等の水産動植物の資源状況が著しく悪化している場合
イ
同一漁場において操業する他の漁業との資源及び漁場の利用その他当該
漁場の総合的利用に著しく支障を及ぼすおそれがある場合
ウ
次のいずれかに該当する船舶を使用する場合
(ア)漁船法(昭和 25 年法律第 178 号)第 10 条第1項に規定する都道府県
知事の登録を受けていない船舶
(イ)漁船法第 19 条に規定する登録の取消しの対象となる船舶
(許可等の基準)
第4
当該漁業の許可等の基準は、以下のとおりとする。
(1) 漁業許可申請を全て認めるとその上限を超えることとなる場合、その申請の
うち現に当該漁業の許可を受けている者がその許可の有効期間の満了日の
到来のため改めてした申請を除き、以下の優先順位を許可の基準とする。
第1位
当該漁業の従事者が、当該漁業の漁業者として自立を図るため申請した場
合
第2位
当該漁業を営み又はこれに従事した経験がある者が申請した場合
第3位
当該漁業以外の漁業を営み又はこれに従事した経験がある者が申請し
た場合
第4位
漁業を営み又はこれに従事した経験がない者が新規に当該漁業を営むた
めに申請した場合
(2)(1)の規定による第1位から第2位において同順位である者相互間の優先
順位は、次の順序による。
ア
当該許可操業区域において当該漁業を営んだ経験がある者
イ
当該許可操業区域において当該漁業に従事した経験がある者
ウ
当該許可操業区域以外の高知県海面において当該漁業を営んだ経験があ
る者
エ
当該許可操業区域以外の高知県海面において当該漁業に従事した経験が
ある者
オ
高知県海面以外の海域で当該漁業を 営んだ経験がある者
カ
高知県海面以外の海域で当該漁業に従事した経験がある者
( 3 ) ( 1 ) の 規 定 に よ る 第 3 位 に お い て 同 順 位 で あ る 者 相 互 間 の 優 先 順 位 は 、次
の順序による。
ア
当該許可操業区域において当該漁業以外の漁業を営んだ経験がある者
イ
当該許可操業区域において当該漁業以外の漁業に従事した経験がある 者
ウ
当該許可操業区域以外の高知県海面において当該漁業以外の漁業を営ん
だ経験がある者
エ
当該許可操業区域以外の高知県海面において当該漁業以外の漁業に従事
した経験がある者
オ
高知県海面以外の海域で当該漁業以外の漁業を 営んだ経験がある者
カ
高知県海面以外の海域で当該漁業以外の漁業に従事した経験がある者
(4)(1)の規定による第4 位において同順位である者相互間の優先順位は、参
入に十分な資本及び経営計画を有しているかを具体的に勘案し、海区漁業調
整委員会の意見を聴いたうえで順位を定める。
(5)(1)から(4)の基準に従ったとしても、許可をする者が定まらない場合
は、公正な方法でくじを行い、許可をする者を定める。
(審査の方法)
第5
第3(2)ア及びイに定める場合については、 規則第 23 条第2項の規定に
基づき海区漁業調整委員会の意見を聴くほか、関係漁業者 、関係漁業協同組合及
び高知県水産試験場の意見並びに漁獲成績報告書の内容等を勘案して総合的に
判断することとする。
(許可等の有効期間)
第6
当該漁業の許可の有効期間は、以下のとおりとする。
(1)許可等の有効期間は、遊休許可の整理及び必要な制限を適切に課すことを期
するため、毎年3月1日から翌年2月末日までの 原則1年間とする。
(2)この漁業の許可を受けた者の地位を承継した場合の許可の有効期間は、当
該許可の残存期間とする。
(許可等の申請)
第7
当該漁業の許可又は起業の認可を受けようとする者は、規則に定める漁業許可申請
書(第4号様式(1))に次に掲げる書類を添えて、知事に提出しなければならない。
(1)申請理由書(新規申請の場合)
(2)所属漁業協同組合長の副申書(漁業協同組合に所属しない者を除く)
(3)誓約書
(4)代表者選定届(別記様式1)(共同経営の場合)
(5)船舶使用承諾書(漁船登録上の所有船以外の船舶を使用する場合)
(6)その他知事が必要と認めた書類
※使用する船舶については、漁業許可申請書(第4号様式(1))の7に記載す
ることにより、届出があったものとみなす。なお、許可を受けた者が使用する
船舶を変更する場合には、漁業許可証書換え交付申請書(第8号様式)の4に
変更しようとする船舶を記載し、届け出ることとする。
(操業区域)
第8
操業区域は、土佐清水市足摺岬灯台から磁針方位 135 度 0 分の線以西の高知県地先
海面とする。ただし、次の海域は除く。
(1)水深 200 メートル以深の区域
(2)宿毛市沖の島南側(白岩宴碆共同漁業権境界基点と姫島きれたお見通し線南廻り、
弘瀬芦の川共同漁業権境界基点と三ツ碆頂上見通し線までの地先)の距岸 1,000 メ
ートルの区域、その他の海域(沖の島北側、姫島、鵜来島、蒲葵島を含む)では距
岸 2,000 メートル以内の区域
(3)幡多郡大月町朴崎から真方位 200 度 0 分の線及び幡多郡大月町浅碆崎から真方位 200
度 0 分の線に囲まれた区域
(4)幡多郡大月町勤崎から磁針方位 315 度 0 分の線以北の区域
(5)東経 132 度 23 分以西の区域
(6)幡多郡大月町朴崎から真方位 200 度 0 分の線、北緯 32 度 41 分の線及び東経 132 度
56 分の線に囲まれた区域
(操業期間)
第9 操業期間は3月1日から5月 31 日及び8月1日から 12 月 31 日までとする。
(許可の制限又は条件)
第 10 許可にあたっては、次の制限又は条件をおおむね付するものとする。
(1)使用する漁具は、さんご網に限り、直径2センチメートル、長さ 375 メートル以内
のひき綱に網を連結したもの1統。けたを使用する場合は、長さ7メートル以内の
けた1統とする。
(2)悪掛時及び危険を回避する場合を除き、操業中は漁船の動力を用いて曳網してはな
らない。
(3)操業時間は日の出から午後3時までとする。
(4)操業 中は 別記 様式 2に よる 標識 板を 船橋 の両 舷に 他か ら見 やす いよ うに 表示
しなければならない。
(5)使用する船舶は、予め届け出た 20 トン未満の船舶に限る。
(6)操業時には許可名義人(法人又は共同経営の場合は操業の責任者)が予め届け出た
船舶に乗船しなければならない。
(7)自船の航跡を表示する機能を有する航海機器(GPS プロッター)により、当該漁業の
操業に係る航跡を記録し、次に当該漁業を操業するまでの間は保存しなければなら
ない。ただし、休漁期間中(1月、2月、6月及び7月)は、この限りでない。
(8)1漁期における高知県全体のあかさんご、ももいろさんご及びしろさんごの生木の
採捕量の上限は、0.75 トン以下とし、知事が当該数量を超過する恐れがあると認め、
別途、採捕の禁止を指示した場合には、当該指示に従わなければならない。
(9)根元から3センチメートル上部で直径7ミリメートル未満及び長さ3センチメート
ル未満の石付きの生木は放流しなければならない。
附 則
1 この方針は、平成 28 年1月1日から施行する。
2 平成 26 年1月 29 日付け「足摺岬等周辺海域におけるさんご漁業許可取扱方針」は、
本許可取扱方針の施行に伴い廃止する。
別記様式1
代
表
者
選
定
届
平成
年
月
日
高知県知事 尾﨑 正直 様
住 所
氏 名
印
住 所
氏 名
印
住 所
氏 名
印
住 所
氏 名
印
住 所
氏 名
印
下記のとおり、さんご漁業にかかる共同申請の代表者を選定したから届け出ます。
なお、操業時に許可船舶に乗船しなければいけない者は、上記のうち、
とすることを併せて届け出ます。
記
代表者
住
所
氏 名
印
別記様式2
許可番号
20センチ
さ 第
号
メートル
50センチメートル
地色は赤色
文字は黒色