28朝倉028高収量・高品質のラー麦を作ろう! [PDFファイル/281KB]

朝倉普及指導センター
活動情報
平成 28 年 11 月 9 日
NO.28
問合せ先
TEL(0946)22-2551
FAX(0946)23-1452
地域振興課
http://www.pref.fukuoka.lg.jp/soshiki/4705004/index.html
水田農業係
e-mail:[email protected]
高収量・高品質の「ラー麦」を作ろう!
~ラー麦個別成績表と 3 ヶ年の調査データ解析結果の提示~
朝倉普及指導センターでは 10 月 31 日に JA 筑前あさくらと協力し、朝倉カントリーを
利用する生産者を対象に「ちくし W2 号」栽培講習会を開催し、29 年産に向けて高収量・
高品質化のための栽培管理の徹底と生産者の意識高揚を図りました。
講習会では穂揃期追肥における尿素表層施肥技術、排水対策で利用可能な最新機器を
紹介しました。また、朝倉カントリーに出荷した 90 名の生産者を対象に、収量および子
実タンパク質含有率等の品質データを示した 28 年産ラー麦個別成績表を配布しました。
28 年産の平均収量は 301kg/10a と出穂期以降の高温・多雨の影響で平年より少なくなり
ましたが、平均タンパク質含有率は目標値である 12%を上回りました(図 1)。
今回、26 年産以降の 3 ヶ年のデータを生産者ごとに解析したところ、収量とタンパク
質含有率に正の相関が確認されました(図 2)。これは収量の高い人ほど管理が良好であ
るためにタンパク質含有率が高いことを示唆するものであり、高収量・高品質化のため
の一つの知見を得ることができました。
講習会後のアンケートでは「講習内容が参考になった」、「ラー麦成績表が参考になっ
た」と回答した受講者が 9 割を越え、生産者の栽培意欲の高まりを確認することができ
ました。
(%)
タ 14
ン
パ 12
ク
質
含 10
有
率 8
(%)
タ 14
ン
パ 12
ク
質
含 10
有
率 8
(%)
タ 14
ン
パ 12
ク
質
含 10
有
率 8
収量
平均
301
タンパク質含有率
平均
12.1
26年産
R² = 0.42
0
200
300
27年産 400
収量(kg/10a)
500
600
700
R² = 0.28
0
0
28 年産のラー麦成績表(図 1)
100
100
100
200
200
300
28年産 400
収量(kg/10a)
300
400
収量(kg/10a)
500
600
700
600
700
R² = 0.23
500
収量とタンパク質含有率の相関(図 2)