教育・研修 「独自テキスト」で社員育成研修 職務満足が職務遂行と仕事の出来栄えに及ぼ す影響は大きく、これを改善していくことが、 仕事の成果につながります。 それは、仕事への愛着を高めることが一つの 方法であります。 ■ 現状の社員研修を見直す ■ 自社で行う独自教育・研修 ①社員研修の効果が限定される理由 「社員能力を伸ばす」・「やる気を起こさせる」方法 としてリーダーシップ研修・管理研修など開催しますが、 なかなか効果が出ないのが実情です。 そもそも、研修内容はどれも正論ですが、それを実 践展開ができません。研修受講者は学んだことを職場 で実行したいのですが、自職場の環境が学んだことと 違った、アレンジ(応用)できなかった、周囲の協力がな かった、などの「出来ない理由」を挙げます。 それが一般的な社員の意識であり、「教育研修で学 んだことを、職場の実務で活かせる方法と環境をつくる ことが重要です。 ④トップは、社員に何を身に付けてほしいか 経営者にお聞きするのは、「経営者として社員に何 を望んでいますか、どういう行動を望んでいますか?」、 ということです。 そうすると(先ほど記述した)基本行動の他に、会社 の考え方、品質管理の方法、人の管理、改善の方法、 などが挙がります。つまり、経営者が望む各種事項が 課題項目であり、具体的な資料を作成しまとめ、自社 用のテキストとして活用することができます。 ⑤研修は、(出来るだけ)社内講師 実践に即した研修となるので研修講師は(出来るだ け)社内の管理職や専任職等が務めるのがよいでしょう。 仕事の経験や知識を持った講師を使うことで、より実践 的な教育を行うことができます。 また、講師となる管理職にとっても自分自身の勉強 になり、プレゼンの仕方・資料の作り方・人のまとめ方な どが身に付くことになります。 ②課題の事例 経営者に初めてお会いして、多くのトップが最初に言 われるのが、社員の「挨拶の仕方、ラジオ体操・朝礼の 不参加、会議時間を守らない、ルールーを守らない」と いうような基本行動の不遵守です。 トップは、有能な社員が一人だけの職場より、60~ 80%の社員が協業する職場を望むはずです。それでな いと、良い製品は作れないし、良いサービスも生まれま せん。 但し、組織管理の基本理論や管理者行動理論やリ ーダーシップ論などの基本理論は、外部講師に委託す ることになります。 また、社員が自職場の仕事や製品等の知識が薄い ことにビックリすることも多々あります。 毎日、仕事として指示されている業務のことは一通りで きるが、何かイレギュラーな事があっても対応力があり ません。製品や技術・工程のことなどを深く知るチャン スがなく自分で経験して覚えるという、いわゆるOJT的 学習であり、深い知識習得は座学などが必要です。 「なぜなぜ」で考える習慣が見えないことも課題です。 ⑥研修テキストの作成と活用 研修テキストは基本サンプルをベースに、各社のご 要望を取り入れ修正・加筆して各社独自のものを完成 させます。また、簡易印刷で費用を抑え、部数は30部 でも100部でも可能です。 ③組織で活かせる教育・研修 そういう実情を考慮すると、実は個人の成長を促す 教育とともに、組織体のなかで、どういう仕事をすれば 良いのかを教える教育・研修が必要なのではないかと 考えます。そのためには、自社独自の教育システムを つくり、新入社員から中堅社員、管理職まで使えるテ キストを作成し一貫した教育研修を行う方法があります。 -4 -
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