Title Author(s) Citation Issue Date URL 淸算貿易制の理論 谷口, 吉彦 經濟論叢 (1938), 46(6): 832-850 1938-06-01 http://dx.doi.org/10.14989/131111 Right Type Textversion Departmental Bulletin Paper publisher Kyoto University 犬軍国惇六周二十時同寵豆司虜但物置可︻毎月一回一回盟行︾ 干す電車E 日 ー- y 弓アミ;' " " ". : : ; : : . --~・-'!'ロ匠冒 鵠醐謹腰 轄 載 四骨川司自冒 A刷醐 T r l四 一 牛川 iF 品百荷山 --E 損害卒と保険料率との相関関係:・ 臨時税法の整理 剛問鵠蜘 雑報・外園雑誌論題 本誌第四十六巻線目録 経済事淳士汐見三郎 E E : さ 2 士佐波立千 近世波油業の愛達:・紐済壌土住谷勇二 エ ヴ ヂ ワ │ ス と 誤 差 法 則 ・ ・ ・ 糊J皐 社 馬 場 吉 行 利子率を合む経済櫨張論:・::忽滑以下士飯田藤次 ホップスの租税論とその周闇・;:経済事土島恭彦 Tkm山 消費節約の問題・:,.・・・・丈島十博士高田保周 +守司 共同瞳思想の生的基礎・:--語草博士石川興二 清算貿易制の理論:・・・:;:一日章一博士谷口吉彦 箱簡に bける扶乏品貿易::・;::・書皐博士本庄築治郎 禁 清算貿易制 前知日以易制む志議 の 理 折鉱山 h易制め組制畳 清算貿易制の意義 話鉢封切抑制め粧能 F さ-h. 再開 EZ は す で に 、 交 換 貿 易 制 百 三2・ 4号E) と割償貿易制 (CEDE-3dF 目 立 と 許 可 貿 易 制 (CB ロ門司﹄ 意義を明らかにして LA 清算貿易制とは、気替によら守して決済しうる貿易方法を意味する。むろん現金決柄を含またいことは一一員ふま hd かねばならぬ。 る匡別と闘聯があるかは、姑らく後の問題として、 こ Lでは先づ清算貿易制と田附するもの て、最も後れて褒展したものが、 と Lに清算貿易制として総括する新方法でるる。これら四者の聞には、如何友 ω 万 円 。 E) とにつき、屡々論述するの機舎をもったが、回定等と併立して、 い友五確には目見等を一括した封立物とし 易方法として、 をも匂含じて、更に庚汎な事費を包括する概念でるる。世界恐慌を契機として現はれた新た夜貿易政策または貿 と ~1, 計五著, 貿易統制の研究,第ーを第七,八,九,十車;第一二愈第六章参照 i ¥ . 彦 第六競 に3 τと 第四十六巻 i¥ E 官円一OPE-間以)号互に限ら示、 新説貿易制の目的 口 E q 、 ^ ノ rr 清算貿易制の理論 攻 E E 加 μ)去三)と言ふは、必 'JTしも矯替清算制(間以円一 乙 Lに清算貿易制(の一r 目 S t a t i s t i k, Bd. 145 Heft 2,Feb. 1937, S . 189 〉 田 Walter G r e i f f ,Die neuen Methoden der Handt:bpolitik,1934,S. 39・ でもない。普通の貿易に沿いては、輸出入商品の代金は、 必A r現金・鶴替その他の何等かの形に治ける資金を鴎 , 際聞に移動せしめて、之を決済するものである。 これは前惑の新方策の下に長いても同様であって、例へば輸入 割賞制や輪入許可制や交換貿易制の下でも、そこに行はる L貿易に闘する限りでは、主として潟替によって決済 せらる Lものである。之に反して清算貿易制と稿せらるミ一連の新方法にあっては、たとひその具閥的方法には 種々の相違はあっても、それらに共通せる一 つの恥は、何らの形にゐける資金も、之を岡際聞に移動せしめない 黙にある。換言せば柑刷替または C7ンスブプーを岡越して、輪入を去しろる方訟である。 筑川崎官乞岡越して輪入しつる新方法といふ射に沿いア、 五日々が清算貿易制として包抗せんとする一連の貿易方法 は、互に共通の佐賀を共有するのみなら十、後に詳論する如く、その聞には一貫せる論理的議展を減してゐる。 ((い一 の意味する清算 hk 2 ) MaxBarczewski,Kompensationsgeschafte imRahm巳n der KontingentierllUgs p o l i t i k, I936, S . 59 ・ F r i t z Huhle, Das Kompensationsgeschaft im R: 1 hmen der deutschen Hョn d e l s p o l i t i k 田i t der Wirtschaftk r i s . e( Ja h r b i i c h e rf u rN a t i o n n l o l ζ o n o r n i e und 示 その附相官明らかにせんと寸るのが、 この論文の主たる意闘であるが、 かくの如き意味にむける清算貿易制の概念 vイツにおいても必やしも明らかにされてゐるわけではなく、また必 AYしも一致せる事者の見解では友い。 は 、 日 五 cEE刊 。LZ ︿2 1 との轄に関聯して、 と Lに包括的の名辞として清算貿易制といふのは、かの相殺取引 ( 同(BHtEEZQ己ω同白円 TPDF) との聞には、字義上に如何左る相違があるかは別として、 と同じものではない。相殺取引については、すでに吾園にも早︿から紹介されてゐる。清算 Egm) と相殺及。EHvgggz) 百円} 貿易制は、相殺取引をも包含する更に包括的左ものである。 第六披 ロωμ=cEcc闘家的の相殺協 司 r z 氏の見解では同 GEg昌宏ロ 戸 ο τ } 内C Z gEC口 についても Fイツ望者の見解は必宇しも一致しない。例へば﹀ 問。ョ唱。= 第四十六位官 九 の根本的形態を三穫に区分して、 (一)清算協定または支排協定の形民治ける 清算貿易制の理論 " 広 〉 l 土5) て お ℃ 第四十六巻 E 且 第六時叫 仁J ; ¥ ' : とを匝八刀し、謂 かくの如︿清算貿易制占およびその一形態としての相殺取引については、ドイツにないても種々の見解が封立し るに過ぎ泣い、 たらしめる必要があるとの理由より、前漣の如く清算を狭義の公的のものに限り、之を私的の相殺取引と区別す するものではなく、たピ之に包含せらる L清算の種類には、極めて多種多様の形態があるから、その匝別を明瞭 は ゆ る 相 殺 取 引 は 之 を 後 者 に 包 含 せ し め て ゐ る 。 ま た 前 記 ロ zzo 氏の如きも、庚義の清算概念を必やしも否定 ︼町) ) E 者E 出切己宣言山内) と商品清算 ( 清 算 制 度 の 形 態 佐 分 類 し て 、 潟 替 清 算 (EωNPZE 02 円一OPH-- 一 王 国 ひ 、 的には、皐に一定の清算形態の一つを一不ずに過ぎない相殺一取引(宗百三コ255沼 町 口 一 EP) にも安歯する﹂ と ︼ 川市 h り 以外岡貿易に必いいる清算 K 日々が入金︿ 一般的 h I M z h h f J口 EEV 町 山 コ LLJ 氏に沿い日し山肝心九芯れる 3r O b ﹁ ; ﹁北川しも 一 三 切 一 もって、現貨の錦替の移動を排除して、輸出債権と輸入債務とを決済するものと仰則するならば、 とれはまた特殊 同 内 E 古川}吉山} z u r H 氏もほピ同じ見解陀属し、 六 ( ) 言 力 ゆ 一 臣 、 戸 門 一 。 = 切 開g n﹃ 呂 田 GEE-五とは明らかに針立的なものとせられ、前者は私的のも iA で は 同224zm三五 は却一ツて包括的 月k 清算貿易制乞もつて汗々の如く成義に解し、 ずぺての是等の新貿易方策を包含せしむるの見解は、 をも勺て、偽替清算むよぴ商品清算と閉山ーするものとなしてゐる。 出E i円Nゆ 占 一 ) ( C てゐる。併しながら何れの見解をとるを問はや、また綿ての人々の一致してゐる騎は、日定等を包括する共通の性 血本製吉氏,相殺取引論(経済畢論集 第 五 管 第 三 枕 昭 和 十 年 三 月 ) 3) t 有津庚巳氏, Kompensatlonsverkehy に つ い て ( 河 津 教 授 還 暦 祝 賀 記 念 , 経 済 事 の諸問題. P . 335-362) 尾 形 繁 之 氏 , 戦 時 貿 易 政 策 と 清 算 制 度 ( 紹 済 摩i 雑 誌 1~; 二巻第三銃昭和十三年 二月 4 ) Otto Ahbe, DIePraxisund Mangel < le:S K . . o m p e n s a t i o n s伊丹 c h a f t e 匂 1936 ,S .1 8 . 5 ) Hullle,a .a . O. S . 189 ・ 6 ) Barczewski,a .a . O. S . 59 ・ 清算貿易制の理論 見 角 手 2﹁=£をもその中に包含してゐる。 251Rr 山 田 ) とたしてゐるロ即ちこ (三)私的の桐殺取引ヌ86022{一 氏 に用ひられて、︿2主55均三-2 然るに . . の、後者は公的のものとして国別せられてゐる。 〆 、 車 句 tA に 質の存ずる黙にるる。 五口々はたピ乙の共通の駄を挺へて、之を仮りに清算貿易制と得するに過ぎない。而して本 論にたいては、先づその一般的左る浬論的考察を試みんとするものである。 清算貿易制の特質 まづ清算貿易制なる概念は、われ/¥ほ之を矯停貿易制と掛玄せしめて考へる。従来の普活の貿易は、 こ 引制ふ明肺移貿易制であって刊四府替によって貿易を決済する制度である。之に針して清境貿易制は可清算によοて貿 -43hk Tいこ工、 と宇品 ワ 川・﹁ 3 日︿童、‘コヴ長 F一 二h :一 piJ==3 、九、 二弘、て主 T 司 日却をい此消しうる制皮である。 z ド 21 凶打宝 Avいい を rrTt言 三 川MZFE ︿ 手fro- ノをか1i1dlLFJ51 Z l V L 廃まづ震替によらぎる決済方法と解すればよい。従って清算貿易制とは、別言せば矯替によらぎる貿易制度でる 清算貿易制の理論 4 凶5 =忠 之 と (E2与とzzm去 ω 同425P﹃:門町会言。﹃己ぬぐ一自己)といひ、或は﹃震 第四十六巻 八=一五 策六銃 震替によらやして、他の方法によって貿易を決済する新たな制度であることは、後に述ぶるが如く、 との新制度 232g{Ngr三"冨﹄{三 いひ、或は ﹃矯替代用手段﹄ ( ロ2 ( { a ロ∞三回32-一回己おとといふは、すべて同じ意味であり、 E2明白2 替移動の岡越﹄ (dEmotE四L2 ロ22SE55u) といひ、或は﹃資金移動の周遊﹄(ピヨ問。 認むる所である。或は﹃現費矯替の移動の排除﹄ の共通の性質とは、震替によら歩して貿易を決済しうる賠にあることに就いては、殆んど総ての論者の一致して ︿の如き一連の新た念事実の描出生せるとと、是等の事費の間には相互に共通の性質主有ってゐるとと、並びにそ さて清算貿易制在る包括的概念を認むるドイツの撃者は勿論、また之を認めざる墜者でも、兎も角そとには斯 乙の賭に沿いて筏韓貿易制と針立する概念である。 り 、 V i l i r t s c h a f t s d i e n s t,Heft 34, 7 ) ICu了tKroymann,Das KompensationsgeschiHt ( vom 24 ・Allg. 1934,日.日 63) 日 ) Ditto, CleuT il l gundKompen , :a t i o ni r nAus1;enhande], I 1 . Auflage,1935,S .2 6 . r i t z Huhle ,DasClearingwes : enim Aus~e :n h:J. ndel yomdeutschen S. t andpunkt 9 ) F aus(]ahrbucher f u r NationalokoXlomie und S t J . t i s t i J ら Bd. 1 46 ,f王eft. 2 .Aug . . 1937,S . 176.) 清算貿易制の理論 第四十六巻 を褒生せしむるに至った現賓の事情がらも、必然に規定される所でるる。 八三六 第六競 矯替によらぎる貿易制度といふ特質にたいて、清算貿易制は在来のすべての貿易制度と匝則されると共に、ま た世界恐慌を契機として愛生した新た左貿易方策、剖ち請はゆる貿易統制の諸方法とも匝則される@最初に蓮ぶ FZOZY毎回出、心E-E}害EC22214ω[OE の三つであるが、丸ん いふ結に沿いて共通の性質、を有し、同時にとの黙にやいて在来の貿易政策から区別 IC るが如く、現代的の貿易統制の主要なものは、 等は仰れも貿易の数幸一統制 y r - h たり、却って在来の貿易方策と同じ範時代人るとと 九段る。即ゆり赴位一?の されうるもυである。然るに認に問頃とする清算貿易制上り見る時は、是等の新たなる貿易統制はまた、別の共 活性によっ℃一括せられて々の針立物 新たた貿易統制は、直接に貿易数量を規制するとは言へ、その規制されたる貿易の決済方法は、従来と同じく矯 替決済によるからである。寧ろ震替決済によるからとそ、例へば輸入数量の制限を必要とするわけである。 それ故に+訟に問題とする清算貿易制と、最近の謂はゆる貿易統制とは‘ その概念の範憶を具にする。従って現 買にも問者は矛盾なく併存しうる。例へば、貿易統制としての輸入割賞制は、清算制度としての相殺取引と併存 し、﹃輸入割蛍政策の坪内にむける相殺取引﹄の如きが成立するとと L友る・たピ現賞には、雨者は何れも大健に r同時に重複して 沿いて世界恐慌後の愛展に麗し、後に遁ぷるが如くそこには多少の時間的相違はあっても、 r 併存し、且つまた新貿易制度といふ鈷に沿いて、積もすれば同一視され易く、一刷者の本質的相違ことに清算制度 の一般的特質の如きは、必やしも明確にされてはゐ左い。加ふるに誌に清算貿易制と稽ずるもの込中には、著し ︿その清算の方法または具稽的形態を異にするものが包含されてゐるから、前にも述ぶるが如く、その一般的特 234 ))) Kroymann, Das Kompensationsgeschaft, a .a . O. S . II63・ Ditto, Clearing und Kompensation im Ausse:nhandelJ S . 10. Huhle,Das Kompen~ation~geschäft~ a .a . O. S . 198. B~rcヌev;'slと i;> a .a . O. S . 59 ・ Kurt Schneider, Der Welthandel i r nC l e a r i n g v e l r k e h r, S . 2・ 質は必やしも明白ではない。 第一に、交換貿易制ヨ主。?と号ヨ)には、例へば日印協定にゐける印棉百五十高依に劃する綿布四億ヤードと 一言問ふが如く、商品数量的の交換を塊定ずる揚A?と、貨幣償額的に二倍闘の輸出に針する一億闘の輸入と言ふが如 第六銃 勾 )J) ) QOQd p o l i t i k,1 9 3 6 . ;出著,貿易統制の研究 第一巻第;ー鰐第十章参照 f 出著,貿易統制の僻究第一巻第一篇第七八章参.1 m 拙 著i日 本 貿 易 政 策 第 四 篇 戦 時 貿 易 統 制 の 諮 問 題 参 照 く規定する場合とありうるが、何れの場合でも、文字通りの物々交換では友︿、その聞に貨幣を介在せしめ、貨 八三七 Das Clearingw 出 e n,a .a . O. S . I' J ' j '・ 5 ) Huhle, 幣債額において交換せらる包ことは言ふまでも左い。それ許りではなく、その一定の貨幣償額は、普通には従来 と同じく、潟替の方法によって決消せらる Lものである。 と誌に清算貿易制との本質的匝別がめる。後者では抗 山市の如︿.如何たる円品一般的方法をとるにせよ、潟持によらざる決済方訟を探るととを前提止するからである。 第二に、刻晶画貿易制(GSOS-a- 5 ) にも、輸出割蛍と輸入制首を匝別しうるが、何れの場合でも、 それはたr 出 E J 貿易数量を相手園別に制首で、従ってまた多くの場合には、貿易商人聞に割賞てを行ふに過ぎや 、その割営でら れたる数量の貿易を決済するには、普通には潟替の方法によるものである。例へば吾園では舎で原料羊毛の分散 買付を行ったことがあるが、その輸入貿易の決済は、ずぺて潟替によって行はれてゐた。今もしこの決済を震替 によらや、何等か他の方法によったとすれば、 それはすでに草純たる総入割賞制ではなく、それと清算貿易制と を併用せるものである。 第三に、許可貿易制(﹃L22214寄ヨ)は、従来は主として輸入許可制の形を採ってゐるが、併し戦時鰐制の下で は、敵性貿易の取締と物資確保の目的から、輸出許可制または輸出禁止制も屡々行はれる所でるる吾闘では寄 第四十六巻 て濠洲羊毛に封して、総入許可制を採ったことがある。併し友がらとの場合でも、 その許可されたる輸入または 清算貿易制の理論 . e r Kontingentierungs ー 6 ) Barczewski,Kompensationsgeschafte im B..ahmen d 清算貿易制の理論 第四十六巻 第六擁 四 出来る。例しながら初、にも諭 J pthVMd 即日 r副)、包2U 1 。 円 さきに偽持品川町羽 を併存せしめることも JV る如〆¥精算貿易制も決し士単純なる消節方訟の規定では託い。 Lから従来の貿易統制とも必然の闘聯を生やる。印ち庚義に沿いては、清算貿易制もまた現 貿易策・許可貿易制の如きは、雨園聞の協定によるか、または一方的の行震によるかは別として、何れの揚ム口で 異友る黙は、 一は国家の貿易政策に闘し、他は商人の貿易業務に闘する騎にある。帥ち前湛の交換貿易制・割営 のとして、新たに褒生するに至った貿易制度である。左ほ最後にこの制度の特質として、特に従来の貿易統制と かくして清算貿易制も現代的貿易統制の一つとして、而かも従来の貿易統制に叫劃しては著しき特質を有するも 代的た貿易統制の一つであるとも言へる。 た新制度である。乙 ついても、それは決して現代の貿易統制から遊離したものでは友︿、寧ろ数量統制の特殊友一方法として殻生し 制につき論じたる揚合にも、吾々は寧ろ之を一つの貿易統制の方法として見たのでるるが、 一般に清算貿易制に 。 丸山万円ゆ告を併存せしめ、内心同円一 山命日{山日ロコ院の下に円、 同 中 口 一 日 目r r の 下 に 同 Mn}EM g '百五 である。従ってまた前述の如く、雨者は併立しで同時に重複存在をたしろるものである。例へば しても、著しき特質を有するものである。 一は直接の数量統制を主眼とし、他は直接の決済方法を規定するもの か︿の如くこ白誌に問題とする清算貿易制は、従来の謂はゆる貿易統制、す左はち貿易の軍純なる数量統制に剖 方法そ規定するものではたい。 輸出数量に針しては、普通には潟替によって決済を行ふものであって、許可制そのものでは、直接に特殊の決済 丹、 も園家の政策として行はるミ貿易政策の一つでるる。勿論モの政策の結果は、商人の貿易業務に直接の影響を及 第一巻第一篤第十章 ~~JlF 日) 拙著, 貿 易 統 制 の 研 究 丹、 ぼすととは言ふまでも友いが、併しそのことを寅施するのは園家自身である。然るに清算貿易制は、ぜ柿替清算制 同cE 勺2 MEEC-d切羽2 2 ﹁F 同〆Enr 四 呂 町 ZP ︿2 2円一︺ロロロ同ω同3 円FPF。 。 向 。 一 d u o一民間rEZ ωr 円p司 でも相殺取引でも、その他のものでも、主として貿易業者の業務として賓施せらる Lものである。このととは後 者に属する多くの方法が、 。 問 [ E R r d丘 一 四22LコF ﹀ωrTmpd円}︼山﹁内 等々の如く、多くは業務または取引を意味するの呂町一 E Pたる女学を阿加せ 同凶︽︾}戸印 Kの貿易商人そのもわである q Kの貿易商人で かめ斜替清算協定め如雪 ることによっても明らかである。勿論この特殊の業務が、園家法制の規定によって成立するととは言ふまでも左 いが.併しそむ業務を賓腕するものは同裁ではたく・倒 s r f h ヨコヰ、 個 38 7 ﹀一首 ・己 コ マヂ1 ﹂ kq'rf 二 は、にの協定を締結するのは岡家の行潟ではあるが、 F dL 謀 一 骨[ E・ σ σ 1 汗写 イ44 ある。之に反して轍入許可を賓行し、搬入割首を貧施ナるものは、個々の商人では友︿して園家またはその機関 の行潟である。 この賦にもまた清算貿易制を一般的に匝別しうる特質が横たはると考へられる。 清算貿易制の目的 清算貿易制は前述の如き一般的危特質を有する新事費でるる。 そ れ は 従 来 の 閥 際 経 済 に お い て は 、 偶 然 的 ま た 宮7氏 八三九 は、日 言;呈 の、際 事、的 賞、の M が、相 は例外的に多少は散見したけれE も、今日の如き一般性に沿いて園際聞の現賓の問題と友って現はれたととは殆 と、つ んどない。従って之に叫劃する理論的研究は、 間竿問的の意味において、 今日十分の興味をそ Lる に 足 る も の が あ 子 白 号 、 o る、 E f E 科、 襲、 る。すでに早ぐ世界大戦営時に出現した相殺取引に謝してさへ、 に、て 第四十六巻 -ー、"9 っ、園 五 殺取引に劃して、 吾々は個人的には如何たる態度を採らうとも、 清算貿易制の理論 ノ 、 す、 就 必、ス 宴、二 と、ょ 第 そ、か つ 、 は、 て、清 ゐ、宴 と 銅J 。 王旦 v 諭 第四十六巻 八四O 第六競 プ 王 iA 所であるが、吾同の現欣においては、 一方に戦時開制の必要から多額の輪入を確保せねば左らぬと共に しうるものである。それは此の種の清算制度が‘かの世界大戦営時に康行したといふ事費からずい-、容易に想像し えらる 他方では園際収支を紘持し錦替相伺習を堅持せねばならね。 この二つの要求を充たすためには、出来ろる限り轍出 3E よ日 トJh)ヨ uC ﹂ r4 d lEJ- 冶応山盟沙巴﹀ヲタ 手LJtた 振興佐悶らねばならぬこ、とは勿論であるが、併し之佐寄岡の一方的窓岡山によって資現せしむることは、 必やしも 容易マ引ない。 そこ T仰ら山の他の+刀法を析引する必要代的られてゐるわけごあるが、 態 kh 和ける清算貿易制は、最も示唆的のものであると言へる。蓋しこの新制度とそは、前にも漣ぶるが如く、居肺 En 図の 替友くして輪入を績けうべく、国際牧支を悪化せじむること悲くして、戟時輸入を確保しうる方法を示唆してゐ るからである。 そ乙で問題は、清算貿易制が呆して如何左る目的から愛生するに至ったか、その目的より見て、果しで 現寛政策として意義を有するものかを考へねばならむ。而して清算貿易制の目的は、吾々が車純に概念的陀設定 すべきものではな︿、現賓の枇舎過程に沿いて、 如 何 た る 現 賓 の 必 要 か ら 生 れ 出 で た か を 検 討 す る と と に よ っ て、究明さるぺきものである。 そこでこの新制度が最近とくに盛行するに至ったF イ?の現賓の事情について、 一臆の検討を加へる必要が生やる。換言せば清算貿易制を成立せしむるに至った枇曾的根嫁の中に、 この制度の 存在目的を褒見吐血ばたらお。 Otto Neurath,Grundsatzliches uber den Kompensationsverkehr im i n t c r Arch肌 13 Bd.,1918 , 日 .35) nationalen Warenhandel (\Veltwirbchaftliche:~ . 有 揮 成 巴 民 Kompensationsv 巴r kehr に り い 仁 U m偶 帯 P.362. ) . O. S . 121-137・ 2) BarC2ew~ki , <l. a H 芝、 易 ζ1) それと共にこの問題はまた、今日の吾閣に拾いて、現寅的の政策論の立揚に沿いても、十分の興味と意義を有 様、 た、 d その他の清算貿 ﹃矯精管理の左い闘で さきに億株清算制につき論活した際にも、その成立事情につき一憶の検討を加へてないたが 易制もまた、大穂は同巳事情の連積また強化の下に成立したものと言へる。 第一に、清算貿易制の成立するための前提的事情は、得特管理の行はる Lととである。 th 今日に及んで は、針外経済政策に沿いて、相殺取引の道左選ぶ必要はない︺からである。周知の如くドイツにたいては、 一一一一年七月の金融恐慌以来、通貨問値を擁悲し潟替相場を維持するために、潟保管理を賓施しつ 2qL4二﹀停止ゾヒ令宝庫内巴-了一町、ノ そこには何ら特殊の清算方法左必裂とする事情は存したい。現 ゐる。併しながらその腐替管制が、五目図の一初期にゐいて行はれた械に、単純なる春一ぶ逃避の防止または矯替投機 リ--ttoWMaAn 、、ノ 、、 '、 レヒ VFY一VEλt告出可 LJdyJqえ H辿 在 土L 司 書市H bt 成立せしむるためには、 その潟持管理が更に強化せられて、間際牧支の惑化 賓の貿易決済のために必要なる錫替は、殆んど自由に得られるからである。 そこで第二比、新たた清算制度 四 第六貌 y イツでは一九 七 ︺ 3) 4) 5 Ahbe,a .a . O. S,1 5・ を防止するために、輸入局替の供給を制限することによって、輪入貿易を間接に制限せんとする程度に建せねば ならぬ。玉口闘は昭和十二年一月輸入篤替詐可制の寅施以来、 ほピこの段階に進むこと Lなった。 ノ1 拙著,貿易統制の研究,第一巻第鰐第十章参照。 .a . O. S .6 0 . B a r c z e w : = . k i,a 4 向者F ,貿易統制的研究,第一巻第一篇第十章参月号。 九 三二年以来、 一般的な輸入潟替許可制を寅施し、 一九三三年以来は潟答費却高を一九一一二年の五O%に制限した が更に一九三四年に入つてはます/¥之を制限して、八月以降は遂にその五%にまで累減した。卸ち轍入のため 第四十六巻 こ Lに新た左清算制度の生れ出づる 一つの根擦があ の矯替を獲得することは、殆んど困難な赦態に立ち到った。従って向ほ必要な聡入を綾けるため忙は、潟替によ 清算貿易制白理論 らざる他の何らかの方法を講ぜねばならぬととミ友った。 る 清算貿易制の理論 第四十六巻 第六銑 l ' - ι を促進するととが出来る。肩岬替管理を次第に強化して、総入制限を著しぐ強めて行︿揚合には、迭には前週の矛 と同額の輸出を之に結びつける左らぽ、 との一組の輪出入は翁替友くして決済されよノると同時に、それだけ輸出 必要たる輪入と結びつけて、輸出促進を回るの外に途は友い。例へば一定償額の原料輸入を許すと同時に、それ から、単純左る輸入制限ことに輸出原料品の輸入制限は、そこに自己矛盾を売れ左い。之を解決するの方法は、 第四に、必要なる原料輸入の制限は、他方にたいτ却って輸出貿易を減退せしめて、図際牧支を悪化せしめる 所である の確保の必要が、新制度を成立せしむるに至った有力友一つの根擦となったととは、殆んいと総ての論者の認むる 友らむ必要は、図家政策の立揚からも、私人営業の立揚からも、極めて緊念の問題と友って来た。郎ち原料輸入 L めて困難と仕って来た。原料輸入佐椛保するためには.銭帯決桝によらA T lて 似の何らかの方訟佐築山山吐かば 総てを二十五部門に分って輸入を制限し舵慢するとと Lなった。 そこでドイツ産業上陀必嬰た限利の獲得付、判制 法律﹄を設けて、綿花・羊毛・ゴムその他の原料品につき輸入監督署をおき、更に九月にはその範闘を扱張し、 原料品までも制限しつ Lあるが、ドイツに沿いても一九三四年三月﹃工業用原料品ゐよぴ半成口聞の取引に閲する 段階に進んで、 必要なる原別口聞の輸入制限にまで進むとと主たる。現代五い闘でも.棉花@羊毛その他の必要たる 制限方法に進まねばならぬが、何れにせよ最初の段階では、不要または不念の消費財の輸入制限に止まり、共の 第三に、輸入鴻替の許可制による間接方法では、戦入制限の殺果を十分に期待し得一泣い揚合には、直接の輸入 i ¥ . 盾に衝突して、何らかの方法によって積桜的に輸出を促進せねばたらね段階に到達する。五阿国は今まさにこの段 量f t,a .a . O. S . Ys8,J92.. 6 ) IIuhle,Das Kompensationsgesch Ahbιa. a . O. S .I S Gerh~Td B radtke,Die deutsche DevisenbewiJ,t s c h a f t uI1g,1937,S . 31. 四 言ふのは印ち乙れである。 ﹃ドイツ経持政策が、相川摂取引奨帥の初めから遁及し、今なほ目指 階に来てゐるものであちが、 F イツに会いても疋しく同様の段階に到達してゐた。そこで輪日促進の新ぶ法とし て出現したのが、まだとの清算制度である。 τ してゐる貿易政策的目標の賓一現にとっで本質的友ものは、輪出貿易の促進性である一 か く の 如 く し て 清 算 貿 易 制 を 成 立 せ し む る に 至 っ た ド イ ツ の 現 賓 の 事 情 よ り 見 る 時 は 、 との制皮が如何在る必 要から如何なる目的をもって生れ出でたかは明らかである。即ち一方では消極的忙、潟惇管理の強化による輸入 協替の困難を克服する千段として.偽併によらざる決済を寅一現ぜんとするものであり w 他方では積倒的 札 w 、原料輸 Jhzr P 、 戸川十本 入を確保し同時に鰍山中﹂促進せんとするものである。印ち目的は潟持政策ムと貿易政筑 FKにある。 二 、 ︿ dazAnHrル 劃144 ‘ 一 一 いて、口三ユ。 氏が﹁ドイツ経済政策の坪内にゐける相殺取引の特殊た任務は、多かれ少一たかれドイツ圏に要請さ 第四十六巻 八四三 第六競 ﹀ )) SQJZ I 主u hle ,a~ a . O. S . 192 .a . O. S . 24・ Ahbe,a I f uhle ,Das Kompensationsgeschaft,a. a . O. S . 29~:!. I I uhle ,Dus Kompensationsgesch出 t,u. a . O. S . 円以 R. Yau der Burght,Kompensat日 田 町 rk e !u r n l : t den Neutralen (Handbuch .a . O. S .3 1 . 7 ) Bradtke,a れてゐる矯替政策ならびに貿易政策上の原則の途行を容易ならしむるにあるん刊と言ってゐるのは正にその遁りで ある。 清算買易制の機能 清算貿易制の理論 大4 を、今日に沿いて賞現せんとする新制度であるかに思はれる。たるほEこの制度は、 さきにも蓮ぷるが如く、居刷 品または持務の交換﹄であると一一邑ふ。是等の設を翠純にそのま与に解すれば、清算貿易制は文字通りの物々交換 る自然的交換が、相殺取引と稀せられる]と言ひ、またとニ花氏によれば、それは﹃商品または持務に叫制する商 然らぽ清算貿易制の経済的機能は、如何なる黙に存するか。ぐEL2pd-mE 氏に従へば、﹃岡際的交通にたけ 四 清算貿易制の理論 第四十六巻 八四四 第六披 rL 口、ホ八ピと¢ ,白 i 替その他の何等の形に訟ける資金をも園際聞に移動せしめ守して、貿易の決済を可能たらしむるものでるるから. 園際聞の闘係に闘する限りでは、そこにはた r商品の移動が見られるだけであり、従ってその意味に公いては、 一種の物々交換が費現してゐる 2見るととも不可能では友い。 併し訟がら清算貿易制は、二重の意味に沿いて回有の物々交換ではたい。第一に、 この場合の貿易は.決して鍛 一噸と上衣一着とを交換する揚ム口の如く、物の数量と数量とを直接に交襖寸るものではた︿、必中一一つの商品を J ) )) 2nJ4 島 それ件¥に貨幣償額に換算して、その似制に必いて貿易するもので b る c この附則に沿いては最初に述べたる交換 -tr-l 貿易制(ロE212 仕立も人公︿問絞である。清算対日如川の中rt.JeEMふ ICuibp L ﹂和せらと hも D 印ち第二に、た Yに貨幣償額に換算せらる Lのみ友らや 、少︿とも岡一門に沿いては、その貨 意味の交故取引に過ぎたいものではあるが、併し主裂な詩形態にゐける清算貿易制は、由一寸ろ次の割にその特徴を 有するものである 幣偵額の授受が現寅に行はれてゐる。即ちー商品を輸入したるものは、その代金を貨幣をもって支沸ひ、また商品 c従って図内にゐける現賓の取引に関する限りでは、 4 ﹃百常の貿易業務と同じ︿、相殺取引もまた普通には、商 を輸出したるものは、それに相官する貨幣額を受取ってゐる 如何たる意味にたける物々交換も行はれてはゐ友い。 品取引と貨幣取引とに分れるが、その際に商品は常に図境を越えて行くが、併し貨幣はさうではたい﹄ それ故に清算貿易制の一般的友機能は.貿易決済としての間際的の資金移動を岡越または排除して、之を園内 的の資金移動に特換するものである。査し普通の貿易決済にあっては、姑ら︿鵠替銀行の仲介機能そ別にせば、 輪出入業者相互の聞には.直接の資金移動は見られ泣いからである。との資金の針外移動から釘内移動への斡換 derP p J i t i k,1920,S .2 5 1 . ) Ahbe,a .a . O. S .1 0 . 有 津 庚 己 氏 , 前 掲 論 文 p・ 344 ・ Iiuhle,Das Kompen描 t i o n s g e s c h a f t, a .a .0 S . 189 O を、震替制度によら守して行ふ所に、清算貿易制の重要左機能がある。 さきに矯替清算制の機能について漣ぺたると同じく、右の機能もまた之を分析すれば、決済機能と貿易機能と に二分される。清算貿易制は前述の如く、偽替の代り K他の清算制度によって、貿易を決持するにあるから、 の罰際的決済を可能ならしむる所に、 この制度の直接の機能があるリ然らば決済機能に必けるこの制度の特質は 何庭にあるが。周知の如ぐ一筋替決済の方法は‘図際聞に沿ける現金の移動を回避するに過山吉﹄む偽恭手形といふ 設 朱 の 閥 際 的 移 動 は 、 依 然 と し て 行 は れ て ゐ る 。 之 に 反 し で 清 算 貿 易 制 に あ っ て は 、 その誇採の移動さへも会︿ 保⋮︿たり、商品移動の外には、出川々のとどろたピ一片の通知の行はれる K過ぎ危いコ後民詳論7 る如く.清算貿 易制にも種々の形熊を含み、 その形態の異友るに従って、その決済機能にも多少の相違はあるが、何れの形態に も共通する黙は、居刷替その他の何れの形に公ける誇努をも移動せしめやして、図際的決済を左しうる賠にある。 第二に、清算貿易制が単なる決済機能に止まらや、更に重要左る貿易機能を有するものであるととは、さきに 述ぺたるこの制度の成立事情から来る必然の結果である。即ちその一は、震格的日現の強化のために著しき輸入制 限と友り、 必要友原料輸入までも困難となるに至って、 この原料砕保の一方法'どして案出されたものが邸ちとの 新制度である。 その二は、輸出促進の方面にゐける貿易機能である。 この制度にむける主要の形態は、輸出と総 入とをリンクするととによって、相買の決済を可能ならしむるにあるから、原料輸入の昨保は、それだけ輸出の 促進を結川市するとと L左る。従ってこの貿易機能は‘輸入と輸出を同時に促進ぜんとする双方的のものであって、 第四十六巻 八四五 第六披 寧ろ輪入ぜんための輸出の促進と言ふ貼に特質を有し、従来の如き輸入防渇・総出促進といふ一方的のものでは 清算貿易制の理論 出著.貿易統制の研究、第一巻第一矯第十・章参j 照。 5 ) t 6 ) 拙著、外図録脊論、第一筋第一章参照。 と 友い。 清算貿易制の理論 第四十六巻 八四六 第六披 か︿の如︿この制度が、それA¥の特質に沿いて決済機能ゐよぴ貿易機能を有することは、剖ちその成立事情 が震替困難と輸入困難に針ずる打開策として生れたととから必然であり、従ってまたとの制度の目的が、さきに 述ぶるが如く、震替政策上友らびに貿易政策上にあるとと L封麿して、定に蛍然であると一一一日はねばたらむ。 清算貿易制の諸形態については、別論に沿いて詳輸する晴嵐定であるが、右の決済機能たよぴ貿易機能に関聯し て、そとに湖論的の↓諸形態または段階を認むるととが出来る。 第一日札、最も原始的た段階以、た r k閥際聞の貿易資金の移動を悶避するのみたらや、また闘内にむ叫りあ資金 移動をも無くナるものである。例へばドイツの輸入商人は、 一定償額の外岡商品を輸入し、之に封して同じ債額 のドイツ商品を輸出して、雨者を相殺する形態である。 この場合にはドイツの輸入商人は同時に輪出商人とたり. ι よびその一決済は、た Yこの雨入聞においてのみ行はれ、最も皐 外国の輸出商人は同時に輪入商人とたり、貿易 お 純かつ原始的である。けれどもこの揚合でも決して文字通りの物々交換または自然交換ではたく、 そこには依然 として貨幣の介在があり、その評債に基づ︿貨幣償瀬に長いて貿易せられ且つ相殺せられてゐる。併しとの貨幣 は決して商品の流通手段としては現賓に用ゐられや、車たる評慣手段としてた r名目的に用ゐられたに過ぎ左い。 hの困難左免れない。需要商品の不一致・相殺金額の不一致・貿易時期の不一致・相手 この事責は貨幣本質論または貨幣機能論に謝して、興味ある示唆を興ふるものである。併し友がらとの形態の清 算貿易制は、現賓には種 方護見の困難友どその主友るものであるぷ従ってとの方法は決して一般的の形態、として庚︿行はるミには至らな . .6 . 7) 拙著,外周 1~ 替諭, 第 一 筋 第 一 章 p イ ツ 閣 清算貿易制の理論 と稽せらる Lものは之に属し、 vイツに沿いて叶E 耳rm君子主または巧型町中 ぃ 。 r 珂勺臼r 円 山﹁円 同ロ恒門ぷ白川円 震替紋乏を売れる方法として、最初の段階にゐいて 或程度に行はれたが、併し庚く一般的な制度として 市 受援するに至らなかったのは、理由なきことではな 第六漉 Ditto ,Das Kompensntionsgeschaft a. a. 0 S. . 19 0 . < ' N "irtschaftsdienst,Heft 8 ) HuJ 由 , Geld u~d Kredit in Kompensations~~esGhäft 48 ,Nov. I934. S. I630.) との形踏を岡一万すれば第一一闘の如くである。 第二に、国際聞に沿いては商品砂動のみではある が、園内にたいては商品移動に伴ふ貨幣移動を見る 戸山 F でめる。 揚ム円は、典m一的た同 国 E 3 4 3 4 b ogm 出n 例へばドイツ輸入商は、その商品代金をドイツ輪出 商に交付しうる揚合にのみ、換言せばその轍入に相 嘗する輸出が、他の何人かによって行はれる場合に のみ、 その輸入を許される乙と Lなる。外園にたい てもまた‘理論的には輸出商と輸入商とは分れて、 輸出商の商品代金は、輸入商よりその商品代金とし 八四七 て支排はれること Lなる。従ってこの場合には、理 第四十六巻 一 イ ツ i l J l j 二; J 1 1 園 ぃ。 r 外 ]~J. ,,~ 閣 y l i 二│斗=二三=二二十l 二 ! ? 外 調Z 圃 清算貿易制。理論 第四十六巻 凡四八 第六銃 一段の複雑性を加へて精占禁展せるものではあるが、併し倫ほ賞 論的には四人の闘係者を生じ、相互に二組に分れて、その聞に債権と債務とを相殺するものであり、相殺取引の 典型的の場合である。第一の形態に比すれば、 EEロ己空 Cm問 ぬg 際には相営の困難を菟れたい。第一は、互に一組とたるべき反針業者 (Zr 。 コEEる を 求 む る と と の図難、第二は、岡田りに之を求め得たとしても、償額または期限の一致の困難、第三は、これらの輸出入に信用 との Huhle, Gel r l und Kredit im Kompensationsg e s c h呈f t , 札 .a . O. S .1 6 3 1 . EE- ) ))) 90ZZ 西川英子.氏、調書量貿易政策ノ基調ト日狗貿易ノ現 JJ~ (謄篤刷) p . 6-7・ Ahbe,a .a . O. S . 65-66. 取引の伴ふ場合の金融上の悶難等々とれである。第二聞はこの形態を開示したものである。 。 己 沖 v EEロに件ふ組々の困難左克服するために、 一段の焚尽を成したMAFは、人両抗rFa出品R一 第一一一に、同布の民CE 一E kh 恥いて見らる L如く・ その聞に為替銀行を介夜喧しむるものである。之によってドイウ輸入業者と輸出業者ム﹂ は、もはや直接に相殺を行ふ必要たく、輪出業者は翁替銀行に向ってその債権を貰り、国崎替銀行は之を﹃園内支 ﹃ Lに保有されてゐる 1FEOFZEFEELEr-zEmg)として保有し、輸入業者は之を買取るとと 帥2 排のための外人特別勘定﹄ 2EZ によって、その総入貿易を決済しろる方法でるる。従って向ほ個人的の債榛・債務はそのま けれども、併し個別的の一つ/¥の相殺は解消せられて、或程度に綜合的の相殺を可能たらしめるから、こ Lか ら前の相殺取引による拘束は、著しく絞和せられ、または改善せらる L乙と Lたったが加ふるに鶴替銀行を介在 なる。 これらの長所 eh hの弊害を生じて、 一九三五年一月以来、第二の形態にゐける相殺取引の改善方策として賓施せられ、最近まで盛んに行は せしむることによって、商人相互の直接相殺に比し、著しく信用を高め確貫性を増すこと のため、 れてゐたものである。然るに一九三七年五月以来、その飴りに自由なる設展のために種 制度もまた廃止せられた様でる旬、第三闘は即ちこの形態を示してゐる。 拙 稿 , 輸 入 統 制 と し て の L /スキ寸制度(本誌、第四卜五巻第三量産参照。) 四 清算貿易制の理論 一一 ' : / 一一 鍍 一 ︺ ¥ 232Z52rgEE2) 第四に、最も包括的た綜合的決済の可能た形態と して、謂はゆる矯替清算制 を皐げることが出来る。 これは以上の諸形態が何れ も私的の清算制度であるに封して、闘と図との協定 による公的の清算制度である仲間に沿いて、形式的に 著しき特質を有するのみならや、その機能も著しく 包括的となって来る。第一に、多数の筋住銀行忙分 h は中央銀行に統 刻されてゐた前の形態は、 こ tで されてゐるから、それだけ全閥的に包括的友清算が tA では唯一の特別勘定に合流して、合 可能と友る。第二に、個人的計算の残存してゐた前 の形態は、 と 同的に清算される。卸ちとの制度では、会図的の綿 ての輸出入業者の線ての計算が、全く包括的・綜合 的に、統一的に相殺せられ清算せられるのであるか ら、最も高度に褒展した清算制度であると言ふこと 八四九 第六披 が出来る。この黙に関聯して、重ねて以上の四形態 第四十六巻 互E :一一一一汗 図 G w イ l 発 r ー → │ ¥ a -ー「中 l 外 イ 第 四 周 ツ 「一 一一一 I G 一 一「 w l 一 二 ( ← ナ G ヘ ー 園 イ 担 │ 1 ! vJ 行一一一」 ~. 1 ι→ 二1 ー 」 一 一 一 うl 鴛「一一-, 4 番 外 穿S 圃 G 第凶十六位甘 八五O アヒタイ 第六競 p し、それを具備せざる担額合には、その貧現は容易でたいといふ臨を考慮に入れねば友らねロ二三・五・一六) 阿凶に h 叩ける一筋 AH航行訓一の集中的強化佐前提とするから、 との僚件の具備する所では、比較的に早︿叫現寸るに反 所では、大関に沿いてその庇史的後肢の段階4-致するもの V -ある。た日最後の一同格清算制の成立するためには、 より見て興味ある典型的な同形態を捉へたに過ぎない。而してとの旧日端的丹波展の段階は、客観的保件の具備する 清算貿易制には前任種々の諸形態も存注するが、それらに就ては別抗一川にゆづり、 とおではたピその理論的展開 個人的・間接的の清算、第四の形態は、綜合的・統一的の清算制度と三一日ふことが出来る。 らば、他の諸形態はすべて迂同的相殺であり、そのうち第二の形態は、個別的・直擬的の相殺、第三の形態は、 に沿ける機能を顧みるに、第一の形態は単純に二人間の貸借を相殺するのであるから、之を相針的相殺と言ふな 梼算貿易制の理論 、 -
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