最近の死亡災害の発 事例からみた災害防止のポイント 1 作業道を車両

別添1
愛媛県における林業の労働災害は減少傾向にありましたが、平成 28 年には増加しており(9月末現在 27 人、
前年同期7件増)、うち2名が死亡しています。
愛媛県における林業の労働災害の推移(平成 28 年は9月末現在)
100
72
80
80
92
99
98
死亡
88
6
77
60
40
20
50
56
1
1
1
2
1
1
死傷災害
2
61
2
56
58
2
65
70
54
2
2
51
4
48
3
27
29
2
2
0
0
H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28
○最近の死亡災害の発⽣事例からみた災害防止のポイント
1 作業道を車両で走行する際は事前調査を実施しましょう!
車両走行のポイント
1.山林調査等で作業道を乗用車等の車両で走行する際には、必要な幅員、路肩の崩壊の有無等に
ついて事前調査を行い、安全な作業経路を選定する等、作業計画を策定しましょう。
2.作業道であっても、車両等を運転する労働者にはシートベルトの着用を徹底させるほか、
交通安全について雇入れ時教育、日常の教育を実施しましょう。
2 木材伐出機械を使用する場合は作業計画を策定しましょう!
木材伐出機械作業のポイント
1.木材伐出機械(伐木等機械、走行集材機械、架線集材機械)を使って作業を行うときは、
機械の転落、地山の崩壊などによる労働者の危険を防止するため、あらかじめ作業場所の地形、
地盤の状態、伐倒する立木と取り扱う原木等の形状などを調査しましょう。
2.上記の調査結果に基づき、作業計画を定めましょう。
作業計画には、①機械の種類・能力、②運行経路、③作業の方法・場所を示すとともに、
関係労働者に周知して下さい。
3.木材伐出機械の転倒や転落による労働者の危険を防止するため、機械の運行経路について、
必要な幅員を保持、路肩の崩壊防止、岩石・根株などの障害物を除去するなど、必要な措置を
行って下さい。
木材伐出機械に関する法令を確認したい場合は、厚生労働省「法令等データベース」をご覧下さい。
厚⽣労働省
愛媛労働局・労働基準監督署
法令
検索
林業の死傷災害
(23 年∼27 年)
事故の型別
年齢別
その他 5%
その他5%
100
はさまれ・
はさまれ・
巻き込まれ
巻き込まれ
6%
6%
⾶来・落下
⾶来・落下
25%
25%
68
60
45
40
252件
転倒11%
転倒
11%
80
80
29
26
20
墜落・転落
墜落・転落
12%
12%
切れ
切れ 22%
22%
激突され
17%
起因物別
動⼒機械
動⼒機械
4%
4%
19 歳 20 歳代 30 歳代 40 歳代 50 歳代 60 歳
以下
以上
経験年数別
その他
材料
材料 4%
4%
4
0
その他 8%
8%
120
104
100
80
動⼒
動⼒運搬機械
運搬機械
4%
7%
60
252 件
木工
49
41
40
環境
20
環境
(⽴⽊・
(⽴⽊・地⼭)
0
地山)
56%
56%
木工機械・
機械・
チェンソー
チェンソー
21%
21%
25
23
10
5年
未満
10 年
20 年
30 年
40 年 40 年
未満
未満
未満
未満
以上
林業の死亡災害事例(過去 5 年間)
事故型
起因物
年齢
性別
概要
墜落・転落
乗用車
25
男
山林の伐採調査のため乗用車で作業道を走行中、作業道の
路肩が崩れ、乗用車が斜面を転げ落ちた。
墜落・転落
走行集材
機械
70
男
造材した丸太を集材車に積載し作業道を走行中、集材車が
路肩から転落し、操作者が集材車の下敷きになった。
飛来・落下
立木等
63
男
立木の伐木作業中、倒れた木が近くの岩に当たり、転げ落
ちた岩が被災者を直撃した。
飛来・落下
立木等
61
男
立木の伐木作業を行っていた労働者が、倒れた木の下敷き
になった。
激突され
立木等
65
男
立木の伐木作業中、受口、追口を入れた状態で、先に倒し
た木の枝払いを行っていたとき、立木が倒れ被災者に激突
した。