はさまれ・巻き込まれ災害を 撲滅しましょう! 機械によるはさまれ・巻き込まれ災害防止のポイント 平成28年の長野労働基準監督署管内における「はさまれ・巻き込まれ」災害による休 業4日以上の死傷者数は、前年比で6人増加の62人と「転倒」災害に次いで二番目に 多く発生しています。 また、「はさまれ・巻き込まれ」災害による死亡災害が2年連続で発生しており、誠に 憂慮すべき状況となっています。 機械設備を原因として発生している多くの「はさまれ・巻き込まれ」災害を防止するた めに下記3原則の対策を確実に講じるほか、安全衛生活動の基本である4S(整理・整 頓・清掃・清潔)活動の励行のほか、ヒヤリ・ハット活動による事例の吸い上げ、リスクア セスメントの実施、危険・安全の「見える化」活動の取組など、関係者全員で安全衛生 活動を推進しましょう。 機械のリスク低減3原則 ① 本質安全の原則 危険源を除去又は人に危害を与えない程度にする。 ☞機械への加工物の供給、取出し又は加工等の作業 を自動化したり、身体に被害が生じない程度に機械 の駆動力や運動エネルギーを小さくしましょう。 ② 隔離の原則 人と機械の危険源が接近、接触出来ないようにする。 ☞柵や囲い等を設けて、機械の稼働範囲に身体の一 部が入らないようにしましょう。 ③ 停止の原則 機械が止まっていれば危険でなくなる。 ☞機械の稼働範囲に身体の一部が入る場合、イン ターロック等により確実に機械を停止させましょう。 長野労働基準監督署 「はさまれ・巻き込まれ」災害防止のためのチェックシート チェック項目 check 1 4S(整理・整頓・清掃・清潔)活動をしていますか 2 ヒヤリ・ハット事例の吸い上げと共有を⾏っていま すか 3 危険な作業には、作業手順書を作成し関係者に周知 していますか 4 はさまれ・巻き込まれのおそれのある箇所には、囲 い・覆い等を設けていますか 5 機械の掃除・修理等を⾏う場合には、機械を停⽌し ていますか 6 機械の掃除・修理等の作業時には、起動スイッチに は他の者が起動させないよう表示板等を設置してい ますか 7 非常停止装置は、作業者の手の届く作業場所付近に 設置していますか 8 複数⼈で作業を⾏う場合、あらかじめ合図を決め、 お互いに声を掛け合いながら作業をしていますか 9 作業に適した作業服、作業靴、保護具を着用してい ますか チェックされなかった項目については、安全衛生委員会等で審議を 行い、改善に向けた具体的な取組を行いましょう。 (平成29年2月)
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