社内研修テキスト(サンプル)

社内研修テキスト(サンプル)
○○△△株式会社
社内研修テキスト
会社概要と沿革
経営理念と会社方針
就業規則
組織と機能
製品のつくり方
製品の使われ方
職場における安全衛生
「品質第一」の考え方
会社生活の送り方
仕事の仕方
5Sを実践する
改善は仕事そのもの
管理組織の役割
報告・連絡・相談
ビジネス文書の書き方
自社独自項目
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会社概要と沿革
会社概要は自社の基本的な情報です。
会社は創業から現在まで、いくつもの成長を重ねて
きています。「温故知新」のとおり、古き時代を訪ね
新しい時代を模索することは、会社や個人の仕事の
幅を広げるうえで大切なことです。
■ 会社概要
■ 沿革
会社概要は会社の全体を大まかに表したもの。
沿革は会社の歴史のようなもので成長過程を綴ったもの。
社名
年
月
代表者名
年
月
事業内容
年
月
資本金
年
月
設立年月日
年
月
所在地
年
月
■ メモ
企業の目的
企業はヒト・モノ・カネ・情報で成り立っています。
自社を知る
自分の職場だけでなく会社全体のことも知っておかな
しかし、モノとカネと情報を使うのは人であり、よく考え有
ければなりません。次のようなことを知っておきましょう。
効に活用しなければなりません。「企業は人なり」です。
ア)設立年月日、イ)資本金、ウ)本社・工場・、エ)顧客、
また、活動を通じて利益を得なければなりません。
オ)仕入先、カ)取引銀行、キ)経営理念・方針・社訓・
利益を得ないと、・給料が払えない、・投資ができない、
ク)事業内容、ケ)社名や会社マークの由来、コ)最近の
・製品開発ができない、などの厳しい状況に陥ります。
トピックス、サ)その他。
一人ひとりが利益の意識をもつことが大切です。
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経営理念と会社方針
経営理念は、事業経営を行うにあたり経営の基本
的なあり方を表したものです。
自社が何のために経営を行うのか、どのような会社
を目指すかを述べたものです。会社活動の基本と
なるもので、理解しておくことが必要です。
■ 経営理念
■ 経営目標
経営理念とは、経営目標や活動の方向性を表す基本的
企業イメージ
概念であり価値観である。
企業CI
経営理念により社内共通の価値基準・行動規準が示さ
経営方針
れており、従業員一人ひとりが理解し仕事のなかで実践し
なければならない。経営理念は3つに分けられる。
売上目標
① 企業の使命を表す
生産目標
社会における自社の存在意義を主体的に示すもの。
企業の存在意義、基本目標などを、どのような機能・価値
をもって、誰に貢献していくのかを表現する。
② 従業員の行動規範を示す
従業員に対して、自社の一員としての在り方を示すタイプ。
従業員の一人ひとりが、どのような考え方で、どのように行
動すればよいのかを表わす。
③ 経営姿勢をIRなどにより表す
顧客・従業員・株主・地域社会などに対して経営姿勢を示
すもの。
■ メモ
経営理念と経営目標の違い
組織文化
①経営理念=企業は継続的に存続・成長を図るため
企業の成長や活性化に、大きく影響を及ぼすのが
経営に関する基本的な考え方を確立します。
組織文化です。組織文化とは、企業のなかで共有さ
企業使命+経営姿勢+行動規範の目標を設定します。
れた価値観や信念、習慣的な行動様式であり、事業
②経営目標=ある一定の時点での到達したい姿(あり
たい姿)を明確にしたもの。
企業イメージ+組織文化+数値目標など。
活動にそれぞれの特徴が色濃く出ます。
組織文化は目に見える形はなく、朝礼で唱和する、
CI活動、創業からのエピソードを伝承する、などの方法
で表現します。
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ルールを守る
企業では組織がスムーズに運営できるよう、いろい
ろなルールが定められています。その代表的なもの
が就業規則です。他にも、規定類や手順書などが
あります。ルールを守らなければ職場が乱れ、良い
製品がつくれません。
■ 就業規則
■ 社内ルール
労働時間、賃金、休日・休暇などの労働条件や服務に
就業規則は、守るべき基本の労働条件を表したものだ
関する事項など、労働者の権利と守るべき規律を定めて
が、これ以外に会社生活のなかで守るべき独自のルール
文書化したもの。
を定めたものがあり、遵守しなければならない。
会社の職場は、いろんな人が集まった集団であり、組織
として動きます。組織を上手く運営するにはルールが必要
① 出勤時間
であり定められたもの。また、従業員一人ひとりの権利と義
② ラジオ体操
務が誰にも分かるようになっており、労使間のルールブッ
③ 挨拶
クとなるもの。
④ etc
就業規則は、いくつかの規程から成り立っている。
・勤務規程、・服務規律、・出張規程、・業務規則、・安全
衛生規則などがある。
さらに、内規のような形で、組織風土・文化に基づきルー
ルを定めたものもあるが、それも仕事をスムーズに行うため
のものであり、守るべき規程である。
遵守の第一歩は、始業・就業・休憩時間を守ること、休
暇は周囲の様子をみて、迷惑が掛からないよう配慮して
とらなければならない。
■ メモ
就業規則
規定類
就業規則には、労使が守るべき基本的な事項が
会社には規定やルールがいっぱいあります。
掲載されています。
会社規定・部規定・課規定などの部署単位の規定、
①始業・終業の時刻、休憩時間、休日・休暇。
作業標準書・事務手順書などの実務用の標準書、
②賃金計算式と支払方法。 ③退職に関する事項
などがあり、細かくルールが決められています。
日々の仕事のなかで、何か問題や疑問が発生した
また、定めのない慣習的なルールもたくさんあります。
ときなどは、この就業規則を参考にして解決します。
必要なことは「決められた事を決められた通りにする」
という大原則を守ることです。