2012 年度 数 学 ■ 大学・学部(日程):広島大学文系(前期) ■ 出題構成 (時間/配点):120 分/400 点 (出題形式):全問記述 (難易度変化):(2011 年度と比べて)やや難化 大問 No. 分野・内容 問題の分析・コメント 難易度 1 対数関数 対数を題材にした問題。真数条件や対数不等式、桁 数など対数に関する基本的な事柄が問われており、 確実に押えておきたい。 やや易 2 微積分 図形と方程式 3 3角比 3角関数 4 確率 5 数列 不等式の証明 整数 2次関数とその接線を題材にした問題。接線の方程 式や面積を求めさせるような基本的な出題が中心で あった。(2)において tan の加法定理を利用すること に気づかなかった人もいただろう。 3角形を題材とした論証問題。(1)、(2)は各角の cos に着目して考察していけばよいのだが、全く方針が 立たなかった人もいただろう。 さいころを題材にした確率の問題。反復試行の確率 や期待値について問われた。規則はわかりやすいも のであったが、一般の数Nを含んでいるため、考察 しにくかったかもしれない。 整数を題材にした問題であるが、自然数の和の公式 や不等式の証明などについても問われている。(3)は (2)で証明した不等式を利用するのがカギであるが、 難しかったと思う。 標準 標準 標準 やや難 ■ 出題傾向: ・基本∼標準レベルの出題がほとんどで、分量も適当である。 ・例年は出題範囲からバランスよく出題されている。とくに、微積分、場合の数・確率、ベクトルか らはほぼ毎年出題されている。 ■ 近年の出題傾向の変化の有無・方向: ・近年も、基本∼標準レベル主体の出題で、素直な問題が多い。普段の学習が反映され、差がつきや すいセットとなっている。 ■ 2012 年度入試の特記事項: ・ベクトルからの出題がなかった。 ・2011 年度は大問1が中問構成であったが、2012 年度は 2010 年度以前の大問形式に戻った。 ■ 求められる力とその養成: 基本∼標準レベルの問題が中心であり、出題範囲に偏りがないので、苦手分野を作らないように、 広い範囲をまんべんなく学習しておくことが大切である。また、融合問題や論証問題も出題され るので、解法を暗記するのではなく、自ら考え、手を動かして問題を解くことによって、正しい 理解と問題解決力を育成しておこう。効果的な広大対策として、Z 会の通信教育「難関国公立コー ス」を是非活用してほしい。
© Copyright 2024 ExpyDoc