米国主要企業の7-9月期決算見通しは?

2016年10月19日
米国企業の業績
米国主要企業の7-9月期決算見通しは?
「エネルギー」の影響が注目されますが、全体として増益となる可能性があります。緩
やかな景気拡大と企業収益の改善が予想され、株式市場に追い風となりそうです。
■S&P500種採用企業の2016年7-9月期決算は
前年同期比+0.2%増益(10月18日)と直前
予想(10月12日同▲0.8%)を上回り、好調
な滑り出しです。現時点の決算発表は52社に留
まっていますが、81%の企業が予想を上回りました。
「金融」、「ヘルスケア」や「一般消費財」は同比率
が100%と好調です。「エネルギー」の業績発表は
これからですが、資源価格の下げ止まりから回復傾
向となれば、全体としても増益に転じる可能性があ
ります。
【2016年7-9月期業種別増益率】
▲ 50
(前年同期比、%) ▲80
■純利益に先行する景気先行指数は引き続き上昇
しており、緩やかな景気拡大と企業収益の改善が
予想されます。消費セクターの堅調さに加え、「エネ
ルギー」が回復すれば利益全体の底上げに繋がる
と考えられ、米国株式市場に追い風となりそうです。
▲ 30
▲ 10
10
∬
素材
金融
ヘルスケア
一般消費財
情報技術
生活必需品
公益事業
不動産
S&P500全体
一般産業
電気通信
エネルギー
+6.3
+6.0
+5.8
+5.1
+4.9
+4.0
+3.5
+1.3
+0.2
▲ 2.7
▲ 2.8
(出所)10月18日付トム
ソン ロイターの
資料を基に三井
住友アセット
マネジメント作成
∬
▲72.3
【景気一致・先行指数と主要500社の純利益】
(ポイント)
130
(ポイント)
180
景気拡大継続を示唆
景気一致指数(左軸)
120
160
110
140
100
90
80
70
30
120
景気先行指数(左軸)
景気一致指
数及び景気
先行指数は
1999年1月
を100として
指数化
16年(予)
+8%
18年(予)
+10%
17年(予)
+13%
主要500社の純利益
(右軸)
60
100
80
60
40
景気後退期
景気後退期
50
99
00
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
20
18(年)
(注)データ期間は景気一致指数と景気先行指数が1999年1月~2016年8月。純利益は2016年10月(18日現在)まで。純利益はS&P500指数
ベースの直近12カ月の1株当たり利益。2016年、17年、18年の純利益及び前年比伸び率はBloomberg L.P.による予想。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
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